【連載】神話は旅をする 《第2話》 イザナギ・イザナミ事件簿 ─ 神話史上 最大の夫婦喧嘩 from 【ロマン派史説】 〜 イザナギ・イザナミから読む人類の記憶 〜
前回、日本がどうやって生まれたんかを
追いかけてみたら、謎だらけやった。
▼ 名前だけ残して消えた創生5柱
▼ 何もせんまま終わった神代六代
▼ なんで武器の形してんねんという天沼矛
▼ 北海道と沖縄がない国生みの島々
▼ 行方不明のオノゴロ島
全部「知らんけど」で置いてきた。
でもな、今回はちょっと違う。
イザナギとイザナミ、
この二柱が「動き始める」話や。
しかも —— めちゃくちゃ動く。
産んで、別れて、追いかけて、
逃げて、禊いで、三柱の貴神を生む。
神話史上最大の夫婦喧嘩、始めよか。
▼この記事を1枚でまとめると

✦ ✦ ✦
第一の謎:
女から声かけたらアカンねん

オノゴロ島に降り立った
イザナギとイザナミ。
天の御柱を挟んで回り、
出会ったところで声をかけ合う ——
それが婚儀の作法や
先に声をかけたのはイザナミやった。
「あら、なんて素敵な男性!」
イザナギが続く。
「あぁ、なんて素敵な女性!」
—— 問題は、この順番やった。
産まれた子は「ヒルコ」。
「不具の子」と古事記は記す。
二柱はヒルコを葦の舟に乗せ
海に流した。
高天原に相談したら、
「女から先に声かけたらアカン」
っちゅう話やった
そして最初からやり直した。
今度はイザナギが先に声をかけた。
それで、ようやく国生みが始まる。
「なんで順番がそんなに大事なんや」
「なんで女が先やとアカンねん」
「流されたヒルコは、どこへ行ったんや」
この三つの問い、
実はそれぞれに深い闇がある。
今は謎のまま置いとくけど ——
特にヒルコの話は、
後でちゃんと回収するつもりやから
覚えといてほしいねん。
✦ ✦ ✦
第二の謎:
産めよ増やせよの果てに

国生みを終えた二柱は、
今度は神々を産み始める。
風の神、海の神、山の神、
木の神、野の神 ——
次々と世界を構成する神々が
生まれていく
これが「神生み」や
ほんで —— 最後に産んだのが
火の神 カグツチ やった。
ここで大事件が起きる。
イザナミは、カグツチを産む時に
産道を焼かれてしまう。
神が、死んだ。。。
「え、神って死ぬんか?」
そうやねん。
日本神話の神は、死ぬんよ。
しかも、よりによって
自分の子供に殺される形とは、、、
イザナギは泣き崩れながら、
十拳剣・天之尾羽張(アメノオハバリ)で
カグツチを斬り殺す。
「何か凄そうな名前の剣やん!」
ちなみにこの剣の血から生まれた神が
タケミカヅチ。
そう、鹿島神宮の御祭神や。
過去記事でも散々お世話になった神さんが、
実はここで生まれとったんやな。
日本神話は、繋がっとる。
ほんで、
ここがまた異常なんやけど、、、
斬られたカグツチの血や体から、
また新たな神々が次々と生まれる。
「死」の中から「生」が溢れ出す(神秘)
この構造、
どっかで見たことあらへんか?
その答えは、もう少し後で。
知らんけど。
✦ ✦ ✦
第三の謎:
妻を求めて地の底までも!

イザナミが死んだ。
イザナギは泣いた。
嘆いた。
そして —— 追いかけた。
死者の国、黄泉の国へ。
ここが有名な「黄泉比良坂」や。
生と死の境界線として
古事記に記された場所やね。
「会いたい」
それだけで、神は
死の世界に足を踏み入れた。
黄泉の入り口で
イザナミの声が聞こえた。
「迎えに来てくれたん?嬉しいわぁ
勿論、ウチも帰りたいと思てる。
でも黄泉の神と相談せなあかんねん。
お願いやから——
その間、絶対にこっち見んといてな」
「見るな」という禁忌。
もはや「フリ」としか思えへんねんけど、
世界中の物語で、このお約束を
ちゃんと守れた登場人物を
僕は知らん(笑)
ギリシャのオルフェウスも
愛する妻エウリュディケを
冥界に迎えに行った。
条件はひとつ
「振り返るな」
結果は —— まあ、察してほしい。
この構造
めちゃくちゃ似てへんか?
日本とギリシャ
時代も場所も全然ちゃうのに
なんで同じ禁忌が出てくるんやろか?
この謎は、次のシリーズで
がっつり掘り下げるつもりやから、、、
今は、とりあえず続きを見ていこか!
✦ ✦ ✦
第四の謎:
なんで振り返ってまうねん

イザナミは、待った。
結構、待ったんやけど
イザナミは戻ってこなかった。
覗きたい
でも、暗い
イザナギは、もってた櫛の歯を折り
それに火を灯した。
—— 見てしまった。
そこにいたのは、、、
腐敗し、
蛆が湧き、
八柱の雷神が体に宿った
イザナミの姿やった。
「見ぃ〜たぁ〜なぁ〜」
イザナミの怒りが爆発した💢
黄泉の軍勢がイザナギを追う。
死んで間もないのに
既に、黄泉の軍勢を操ることが出来る
イザナミ恐るべし。
いつの世も、
女は怒らせたらアカン。
これ、世界中の神話が教えてくれる
普遍の真理や!
イザナギは必死で逃げた
逃げながら、桃を投げつけて撃退した。
「桃で撃退って何やねん!」
っていうツッコミは
後でゆっくりしよな😊
ついに出口付近
黄泉比良坂に大岩を置いて
道を完全に塞いだ。
岩を挟んで、二柱
向き合って夫婦喧嘩が勃発
その結論、、、
イザナミ:
「あんたの国の人間を一日千人殺したる」
イザナギ:
「ほな俺は一日千五百人産まれさすわ」
—— 日本初の離縁成立。
日本神話史上、最大の夫婦喧嘩、
これにて終幕や。
神さんやのに
なんか妙に所帯じみてへん?
因みにやけど、、、
このやり取りのせぇで
人間の寿命(死の宿命)が
定まったとされとる。
難儀な話やで
✦ ✦ ✦
第五の謎:
禊ぎで神が生まれるって⁉︎

黄泉から逃げ帰ったイザナギは
全身に穢れを纏っていた。
海に入って禊ぎを始める。
そしたら、
脱いだ服から神が生まれた!
装飾品から神が生まれた‼︎
海に潜るたびに神が生まれた⁈
ちょっと待ってな
全部リストアップしたるさかいな
杖から:衝立船戸神(つきたつふなどのかみ)
帯から:道之長乳歯神(みちのながちはのかみ)
袋から:時量師神(ときはかしのかみ)
衣から:煩神(わずらいのかみ)
袴から:道俣神(ちまたのかみ)
冠から:飽咋之宇斯能神(あきぐいのうしのかみ)
左手の手纏から:奥疎神(おきざかるのかみ)
:奥津那芸佐毘古神(おきつなぎさびこのかみ)
:奥津甲斐弁羅神(おきつかいべらのかみ)
右手の手纏から:辺疎神(へざかるのかみ)
:辺津那芸佐毘古神(へつなぎさびこのかみ)
:辺津甲斐弁羅神(へつかいべらのかみ)
海の底で:底津綿津見神(そこつわたつみのかみ)
:底筒之男命(そこつつのおのみこと)
海の中で:中津綿津見神(なかつわたつみのかみ)
:中筒之男命(なかつつのおのみこと)
海の上で:上津綿津見神(うわつわたつみのかみ)
:上筒之男命(うわつつのおのみこと)つーか、
「なんで独りでもこんな生まれんねん!!」
ほんで、言い忘れてたけど、
勿論、全部名前は覚えんでええ(笑)
ただ、
有名どころだけ紹介しとくと ——
綿津見神(ワタツミ)は海神や。
後の龍宮伝説の元祖とも言われる存在で、
浦島太郎はこの系譜から来てる説がある。
底・中・上筒之男命の三柱は
住吉三神として有名で、
大阪の住吉大社の御祭神や。
航海の神として今も信仰が厚い。
この辺りもいつかちゃんと
特集したいと思てるから
楽しみにしといてや。
そして——
左目を洗った時、
アマテラスが生まれた。
右目を洗った時、
ツクヨミが生まれた。
鼻を洗った時、
スサノオが生まれた。
「目と鼻から生まれるんかい!」
この三柱こそが
日本神話の最重要キャラクターや
◆ 太陽を司るアマテラス
◆ 月を司るツクヨミ
◆ 嵐を司るスサノオ
黄泉で死にかけた神が
海で身を清めたら
世界を動かす三柱が生まれた。
「死の穢れ」から
「世界の光」が生まれた瞬間や
ロマンある話やと思わへんか。
知らんけど。
✦ ✦ ✦
最後に:
どっかで聞いたことあらへん?

さて、今回の事件簿を振り返ると ——
女が先に声をかけたら不具の子が生まれた。
神が死んだ。
夫が妻を冥界に迎えに行った。
「見るな」の禁忌を破った。
穢れを洗い流したら神が生まれた。
ひとつひとつは
勿論「日本神話の話」やねんけど、、、
実はこれ、、、
世界中で似たような話があるねん。
夫が妻を冥界に迎えに行く話
見るなという禁忌を破る話
死と再生が繰り返される話
ギリシャにも
シュメールにも
旧約聖書にも
時代も場所も全然ちゃうのに
なんでこんなに似てるんか?
次回からは
その辺りを掘り下げていこか
神話は — 旅をするんかもな
知らんけど。
【Khaosanの舞台裏】
大学中退のバンドマンが、遅めの社会デビューから叩き上げて、マニラで散って、再生して、20年を越えるBiz-dev人生の修羅場を通じて《日本精神》に辿り着いた。
その真相と現代ビジネスに効く独自考察を高尾から発信してます!
そんな Khaosan の 波乱万丈な人生 とこれまでの 全考察記事一覧 は、このリンク先で包み隠さず大公開中やで 😁
【次回記事】
【連載】神話は旅をする 《第3話》 神話は旅をする ─ シュメール神話と日本神話の比較 from 【ロマン派史説】 〜 イザナギ・イザナミから読む人類の記憶 〜
【付録】 まとめ資料
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📝 この記事について
この記事は学術的な通説とは異なる点を多く含んでおりますので、あくまで一つの「妄想」として楽しんでもらえたら嬉しいです。
この記事は、AI戦略アシスタント「コマちゃん」との対話をベースに執筆しました。
Khaosan / 2026年3月
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