見出し画像

政治と市民活動は、近ければいいわけでもない




最近、あるコミュニティで、市民活動をしている方と現職の議員さんたちとのやりとりを読みました。

私は政治家を目指しているわけではありません。

それでも、そのやり取りがとても興味深くて読んでいました。

きっかけは、市民活動をしている方からの、こんな問いでした。

「自分にどんなことができるのか分からない」

地域の課題について調べ、行政や議会にも働きかけたい。

けれど、自分は議員ではない。

では、市民として何ができるのだろう。

そんな問いでした。

そこに、現職の議員さんたちからいくつかのアドバイスがありました。

その中で、私が特に印象に残ったのが、

「議員になってからではなく、市民である今だからこそ経験できることもある」

という考え方でした。

たとえば、議会への「請願」。

議員になれば、市民からお願いを受ける側になります。

でも、市民として議員に相談し、自分たちの声を議会へ届けようとする経験は、今だからこそできる。

なるほどなぁ、と思いました。

これまで「政治に関わる」といえば、選挙や政党、議員活動といった遠い世界の話だと思い込んでいました。

でも実際には、

疑問を持つ。
調べる。
行政に聞いてみる。
議員に相談する。
請願や陳情という制度を利用する。

そういうことも、市民が政治と関わる方法なんですよね。

そしてもう一つ、以前ある市民活動をしている方から聞いた話を思い出しました。

その方は、あえて議員の紹介を必要としない「陳情」という方法を選んでいました。

請願という方法もある中で、あえて陳情を選んだ理由を聞いて、私は少し驚きました。

特定の議員や政党と一緒に動くことで、活動に政治的な色がついたり、市民の間に分断が生まれたりすることを避けたかったからだそうです。

最初に聞いた時、

「議員さんが協力してくれるなら、その方がいいのでは?」

と私は単純に思いました。

でも、そうではないこともある。

議員とつながることで届きやすくなる声もある。

一方で、市民活動として幅広い人が参加できる状態を守るために、あえて一定の距離を取ることもある。

そこで思ったんです。

政治と市民活動は、近ければいいわけでもない。

でも、遠ければいいわけでもない。

必要なときには相談できる。

制度を知りたいときには教えてもらえる。

一方で、市民側には市民側の立場や目的がある。

お互いの役割を保ったまま、必要なところでつながる。

そんな関係もあるのだと思いました。

私は今、社会福祉を学んでいます。

大学には「法と人権」という科目もあります。

法律というと、どうしても試験のために条文を覚えるもの、という感覚になりがちです。

でも、困ったときに自分を守る権利や、声を届けるルートを知ること。

それは、社会福祉の現場で誰かを支えるときにも、自分自身が生きていく上でも、大切な「道具」になるのだと思います。

請願や陳情の話を聞きながら、大学で学んだことが、少しだけ現実の世界につながった気がしました。

今回のコミュニティには、現職の議員さん、これから議員を目指す方、市民活動をしている方など、さまざまな立場の方がいます。

立場が違えば、考え方も違います。

でも、その違う立場の人たちが、同じ課題について話している。

政治家を目指していない私にとっても、それを見ているだけでかなり勉強になります。

政治は、議員だけがするものではない。

そして市民活動も、政治から完全に切り離されたものではない。

近づいたり、少し距離を取ったり。

その間を行き来しながら、自分たちの暮らしについて声を届けていく。

そんな関わり方もあるのだと、最近少しずつ分かってきました。

繰り返しになりますが、政治家になる予定は今のところありません(笑)。

でも、市民として使える制度くらいは知っていたい。

社会福祉を学ぶ人間としても、それはきっと無駄にはならないと思っています。



#市民活動
#地方議員
#地方議会
#地域課題
#政治と暮らし
#函館



#CoinBridge (コインブリッジ)
構造を言語化し、現場と制度をつなぐ

現在は療養中のため、無理のない範囲で地域活動やボランティアに関わりながら、日々感じたことを発信しています。

現場で感じた違和感や、制度との間にあることを、少しずつ言葉にしています。

はじめて読んでくださった方へ。私の活動やCoinBridgeについては、こちらをご覧ください。

いいなと思ったら応援しよう!

貴美子|構造を言語化する人 よろしければ応援お願いします! いただいたチップはクリエイターとしての活動費や将来の居場所カフェ運営に使わせていただきます。