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【MTR Method®︎は、私のメソッドにあらず】 −人体テンセグリティという概念−

序章

「MTR Method®︎は、私のメソッドにあらず」
そう書くと、少し奇妙に聞こえるかもしれません。

名前を付け、長い時間をかけて言語化し、多くの人に伝えてきた以上、それは私のメソッドだろう、と。

しかし私自身の感覚は、最初から少し違っていました。
作った、という実感がないのです。
発明した、という手応えもありません。

ただ、そうなっていた
壊れ、迷い、戻っていく過程で、人体が本来持っている構造と振る舞いに、何度も立ち返っただけでした。

私は28歳で椎間板ヘルニアを発症しました。
37歳でウェイトトレーニングと出会い、肉体改造に取り組む。
体幹トレーニングも取り入れてプランクは20分間継続できるまでになりました。
それでも、43歳で生涯最悪のぎっくり腰を再発します。

当時は、「鍛えれば守れる」、「強くなれば再発は防げる」そう信じて疑いませんでした。

しかし現実は違いました。
強くなっているはずの體が、より大きな破綻として限界を示したのです。

43歳で、私は施術に出会います。

筋拘縮を減らす。
詰まりを外す。
それだけで、體は確かに楽になり、本来あるべき姿に戻ろうとする。

痛みは引き、動きは滑らかになり、呼吸が入り、足が着き、全身が勝手に連動し始める。
「戻れる」という感覚を、私はここで初めて、はっきりと体感しました。

ただし同時に、すぐに氣づくことになります。

3歩進んで、2歩下がる。

施術によって整った状態は、日常の動きや癖、負荷の中で、少しずつ失われていく。

施術が無意味なのではありません。
むしろ逆で、施術は確実に効く。
だからこそ、「なぜ戻りきらないのか」が見えてしまったのです。

戻ることはできる。
だが、維持できない

整った構造を、體がまだ“動きとして”覚えていない。
動作の記憶は、壊れる前のまま残っている。

ここで、はっきりしました。

筋拘縮を減らすことは、入口にすぎない。
必要なのは、整った状態を前提にした運動の再学習
テンセグリティを、一時的な状態ではなく、動作として実装する工程でした。

それが、後にリアクティベーション®︎と呼ぶことになるものです。

私は、何かを与えたわけではありません。
壊していたものを引き算し、戻った状態を、體に思い出させただけです。

それを便宜上、MTR Method®︎と呼んでいます。
入口が必要だったから、名前を付けただけです。

中身は、私のものではありません。
誰のものでもない。
人体が最初からそうであった、という事実です。

この文章は、方法を売るためでも、正しさを主張するためでもありません。

「戻れる」という事実があること。
そして、「戻った状態は、学習しなければ保てない」という現実があること。

そこから、話を始めたいと思います。



第1章|なぜ「戻る」だけでは足りなかったのか

■ 施術で「戻る」ことは、確かにできる

43歳で施術に出会って以降、筋拘縮(トリガーポイント)を減らすことで、體は確かに変わりました。

痛みは引き、可動域は戻り、呼吸が入り、動きは驚くほど滑らかになる。

それまで「鍛える」ことでしか、體をどうにもできないと思っていた私にとって、これは大きな転換でした。

戻れる。
體は、壊れたままではなかった。

この事実は、疑いようがありません。

■ それでも、感覚は一定しなかった

ところが、その状態は長く続きません。
数日、あるいは数週間。
日常の動きや負荷の中で、整った感覚は少しずつ薄れていく。

氣づけばまた、腰が張り、どこかが詰まり、動きに引っかかりが生まれる。
私はこの状態を、「3歩進んで、2歩下がる」と感じていました。

確実に前には進んでいる。
しかし、決定的に抜け切らない。

■ 施術が足りなかったわけではない

ここで誤解してはいけない点があります。

施術が効いていなかったのではありません。
むしろ逆で、施術は毎回、確実に體を戻してくれていた

問題は、「戻ったあと」にありました。

構造は一時的に整う。
しかし、その構造のまま動く術を、體はまだ学んでいなかった。

■ 體は、過去の動きを覚えている

人の體は、一度覚えた動きを簡単には手放しません。

筋拘縮が減っても、動作の記憶は残ったままです。

  • 以前と同じ立ち方

  • 以前と同じ歩き方

  • 以前と同じ力の入れ方

その結果、整った構造の上に、古い動きが再び上書きされていく

これが、「下がる」正体でした。

■ 「戻す」と「保つ」は、別の工程だった

ここで、はっきりします。

  • 筋拘縮を減らすこと

  • 構造を一時的に整えること

これは、入口にすぎない。

本当に必要だったのは、整った状態を前提にした動きの再学習でした。

構造が整ったまま、どう立つのか。
どう歩くのか。
どう力を受け渡すのか。

これを学ばなければ、體は必ず元の癖に戻る。

■ 下がらなくなるために必要だったもの

この「下がらないための工程」こそが、後にリアクティベーション®︎(再活性化)と呼ぶことになる考え方です。

  • 鍛えることではない

  • 新しい能力を足すことでもない

  • 正しいフォームを刷り込むことでもない

整った構造のまま動くことを、身体に思い出させる。

そのための学習がなければ、「戻る」は、何度でも繰り返す現象に留まってしまう。


第2章|なぜ「鍛える」では解決しなかったのか

■ 鍛えるほど、構造は安定する──はずだった

37歳でウェイトトレーニングに出会ったとき、私はそれを疑いませんでした。

筋力をつければ、体幹を強くすれば、體は安定し、壊れにくくなる。
実際、数値も上がり、扱える重量も増え、一時的には「強くなった」という実感もありました。

しかし、結果は真逆でした。
42歳で起きた生涯最悪のぎっくり腰は、鍛えた先に起きた破綻だったのです。

■ 鍛えることは「今ある構造」を前提にする

ここで、ようやく氣づきます。

トレーニングとは、現在の身体構造を前提に、出力を高める行為です。
もしその前提となる體が、すでに歪んでいたとしたらどうなるか。

  • 張力の偏った構造

  • 一点で受け止める癖

  • 逃げ道のない動作

そこに筋力を上乗せすれば、破綻は遅れるかもしれない。
しかし、消えることはない

■ 筋力は、問題を隠すことがある

筋力がつくと、體は無理を「こなせる」ようになります。

これは一見、進歩に見えます。
しかし実際には、本来逃がすべき力を、別の部位で受け止め、代償動作として成立させているだけのことも多い。

痛みが消えるのは、治ったからではなく、感じなくなっただけ

これが、鍛え続けた先で突然起きる破綻の正体でした。

■ 施術で戻った構造を、鍛え直してはいけない

43歳以降、施術によって體が「戻る」感覚を知ったあとも、最初は同じ過ちを繰り返しました。

整ったあとに、「この状態で鍛えれば完璧だ」と考えてしまう。

しかし、鍛えることで行われるのは、動作の最適化ではなく、出力の上書きです。
結果として、せっかく戻った構造に、再び古い力の使い方を刻み込んでしまう。

■ 問題は筋力ではなく「張力の流れ」だった

後になって分かったことがあります。

壊れていたのは、筋力でも、可動域でもありません。

張力の流れでした。

  • どこで受け

  • どこで渡し

  • どこへ逃がすのか

この流れが遮断されている状態で筋力を足しても、流れは生まれない。

むしろ、遮断は強化されてしまう。

■ 「鍛えない」という選択が必要だった理由

だから私は、一度「鍛える」という選択肢を横に置きました。

それは否定ではありません。
順序の問題です。

  • 構造が整っていない段階で鍛えない

  • 張力が通らないまま強くしない

まず必要なのは、力を出さなくても成立する動きを體に思い出させることでした。


第3章|リアクティベーション®︎という「運動学習」

■ 施術の次に必要だったもの

筋拘縮を施術で減らすと、體は確実に戻る。
それは第1章で述べた通りです。

しかし、戻った状態は放っておけば失われる。
だから次に必要だったのは、戻った構造を前提に、どう動くかを體に覚えさせることでした。

ここで初めて、「運動」が意味を持ち始めます。

■ リアクティベーション®︎は、強化ではない

リアクティベーション®︎は、筋力をつけるためのトレーニングではありません。

可動域を広げることが目的でもない。
フォームを矯正することでもない。

やっているのは、骨格アライメントが崩れない範囲での運動学習です。

骨盤を動かすエクササイズも行いました。
歩き方も、ジョグも、明確にやりました。
ただし、そのすべてに共通していたのは、「壊れない条件を確認する」という視点です。

■ 「どこまでなら壊れないか」を学習する

リアクティベーション®︎で私が確認していたのは、派手な成果ではありません。

  • 動作の途中で引っかかりが出ないか

  • 力を足さなくても成立しているか

この2点だけでした。

大きく動く必要はない。
速く動く必要もない。
壊れない範囲で動くことを、繰り返す。

これを続けると、體のほうが先に答えを出すようになります。

■ 骨盤・歩行・ジョグは、すべて同じ学習

骨盤のエクササイズも、歩行も、ジョグも、やっていることは同じでした。

整った構造のまま、負荷を少しずつ変えながら動く。
そこでズレが出れば、その時点で分かる。
分かるから、やり直せる。

この繰り返しによって、動作そのものが書き換わっていきました。

■ リアクティベーション®︎の本質

リアクティベーション®︎とは、新しい動きを獲得することではありません。

以前できていた動きを壊さずに使い直すための運動学習です。
だからアクティベートではなく、リアクティベーション、つまり「再活性化」なのです。
失われた機能を鍛えて作るのではなく、使える状態に呼び戻す。


第4章|足から始まった再生が、下がらない状態をつくった

■ 足を再生するところから始めた

リアクティベーション®︎を本格的に進めるうえで、最初に着手したのは足の再生でした。

  • 足趾が動かない。

  • 足裏の感覚が鈍い。

  • アーチが機能せず、接地が雑になる。

この状態では、どれだけ上で整えようとしても、テンセグリティの土台が成立しません。

ワラーチでの生活とランニングを通じて、足趾を使い、足裏全体で接地し、3点支持が自然に立ち上がる状態をつくっていきました。

足が地面を「掴む」のではなく、静かに受けられるようになる
ここで、體の安定感が明らかに変わります。

■ 足が変わると、骨盤が固まらなくなる

足趾が動き、足裏アーチが機能し始めると、次に変わってきたのが骨盤でした。

それまでは、骨盤エクササイズを入れても、どこかで仙腸関節が固まりやすい。

ところが、足の機能が戻った状態で骨盤を動かすと、引っかかりが出ない。
左右差が残らない。

骨盤エクササイズが、「動かすための運動」ではなく、機能を取り戻すための運動に変わりました。

ここで初めて、骨盤が“ヒンジとして使える”感覚が安定します。

■ ヒンジに捻転ヒンジを加える

骨盤ヒンジが安定したあと、次に入れたのが捻転ヒンジです。

前後だけでなく、回旋を含んだヒンジ動作。

これを入れることで、動きの幅が一気に広がりました。

特にサッカーでは、切り返し、方向転換、ボールを受ける姿勢などが明確に変わります。

力を入れなくても、次の動作に入れる。
プレーのテンポそのものが変わった感覚です。

■ チューニング頻度が下がった

こうしたプロセスを経て、體の状態は明らかに変わりました。

以前は、週1回は必須だったチューニング(アスリート施術)が、現在は月1回でも十分な状態です。

それにもかかわらず、サッカーは週2回で、強度は決して低くない。
この条件でも、筋拘縮が蓄積しない。
疲労は出ても、翌日には抜ける。
違和感が残らない。

■ 下がらなくなった理由

特別なことはしていません。

足を再生し、テンセグリティの土台をつくり、骨盤の機能性を取り戻し、ヒンジと捻転ヒンジを日常と競技で使った。

それだけです。

結果として、「戻す」必要がなくなった。
それが、今の状態です。


第5章|競技が変わり、管理の前提も変わった

■ プレースタイルが変わった理由

足の再生から始まり、骨盤の機能性を取り戻し、ヒンジに捻転ヒンジを加えていく。

この順序が揃ったことで、サッカーのプレー自体が変わりました。

技術練習を増やしたわけではありません。
走り込みを増やしたわけでもない。
同じ頻度、同じ強度でプレーしているにもかかわらず、動作の切り替えが速くなり、無理な踏ん張りが消え、次の一手に迷いがなくなった。

これはスキルの向上ではなく、構造を崩さずに競技動作を行えているかどうかの違いです。

■ 捻転ヒンジが入ると、プレーが途切れなくなる

本物の捻転ヒンジが機能し始めると、受ける・向きを変える・次に動く、この一連の流れが分断されなくなります。

以前は、どこかで體が一度止まり、力を溜め直す必要があった。

今は、骨盤で受け、回旋が入り、そのまま次の動作に移れる。
速く動こうとしていないのに、間が消える
これが、競技中の体感として最も大きな変化でした。

■ それでも、競技は必ず筋拘縮を生む

ここで、重要な前提をはっきりさせておきます。

サッカーや野球のプロアスリートにおいて、「下がらなくなる」という状態は存在しません。

本気のゲームをこなせば、筋拘縮は必ず蓄積します。

それはケア不足でも、體の使い方が悪いからでもありません。
競技そのものが、人體の構造にとって負荷だからです。

サッカーの対人プレーやキック動作。
野球で硬球を100球近く投げる行為。

これらは、人体が進化の過程で想定してきた歩行や走行、投擲の延長線にはありません。
明確に、許容範囲外の負荷です。

■ プロには、必ずチューニングが必要になる

この前提に立つなら、結論は一つです。

サッカーや野球のプロアスリートは、ゲームがある週には必ずチューニングを行うべきです。

これは回復のためではありません。
疲労抜きでもない。
本気の競技で生じた筋拘縮を、その週のうちにリセットするためです。

テンセグリティが成立している體ほど、筋拘縮は一点に集まりやすい。
だからこそ、放置すれば次の破綻につながる。

■ 構造が整うと、管理の質が変わる

私自身の場合、以前は週1回が必須だったチューニングが、現在は月1回でも十分になりました。

それでも、サッカーは週2回、決して低くない強度で行っています。

これは、壊れなくなったという話ではありません。
壊れ方が限定され、管理できるようになったということです。

構造が整うと、筋拘縮は蓄積しにくくなり、溜まっても抜けやすい。
結果として、チューニングの頻度と役割が変わる。


終章|MTR Method®︎は、私のメソッドにあらず

■ 最後に残ったのは、「やり方」ではなかった

ここまで書いてきた内容は、成功体験の共有でも、新しいトレーニング理論の提示でもありません。

チューニングで、足を再生し、骨盤の機能を取り戻し、ヒンジと捻転ヒンジを実装し、競技動作と身体管理の前提が変わった。

起きたのは、ただそれだけのことです。

そこに、「特別な方法」や「誰かだけが使える技術」は存在しませんでした。

■ 私は、何かを発明したわけではない

MTR Method®︎という名前は付いていますが、それは便宜上の呼称にすぎません。

私自身が感じているのは、「作った」という感覚ではなく、見つけて、整理したという感覚です。

人体はもともと、張力で支えられ、全体で負荷を分散し、壊れにくい構造を持っている。

ただ、現代の生活や競技環境の中で、それが使えなくなっていただけでした。

■ 構造は、誰の所有物でもない

足から整えれば、骨盤が動き、全身が連動する。

この流れは、私の體だけに起きたことではありません。
再現性があるからこそ、多くの選手が理解し、実装し始めている。

ここで一つ、はっきりさせておきたいことがあります。

  • この概念は、私のものではない

  • 使えるかどうかは、立場や肩書きと無関係

人体の構造そのものが、答えを持っている

私は、それを横から見て、言語化し、順序として並べただけです。

■ メソッドと呼んだ理由

それでも「メソッド」という名前を使ったのは、入口が必要だったからです。

概念だけでは、多くの人は辿り着けない。
順序がなければ、途中で迷う。

だから、足から始める。
次に骨盤。
そしてヒップヒンジから捻転ヒンジへ。
競技動作と管理へ。

この流れを示すために、名前を付けただけです。

■ 認定制度という構造について

概念が広がると、多くの場合、認定制度がつくられます。
誰が正しく扱えるのかを定め、運用を管理するためです。

その選択自体を、私は否定しません。
ただし、私はその制度や構造を採らない。

人体のテンセグリティは、認定によって成立するものではなく、體そのものが機能として示してしまう概念だからです。

資格が先にあるのではなく、現象が先に起きる。
私は、その順序を崩したくないだけです。

■ これから先の話

構造が整えば、すべてが解決するわけではありません。

プロの競技では、必ず筋拘縮は生じる。
だから管理は必要になる。
ただし、構造が整っていれば、壊れ方は限定され、管理は現実的になる。

この差は、競技人生において決定的です。

■ 結びに

MTR Method®︎は、私の所有物ではありません。

誰かが使い、検証し、現場で磨かれていくものです。

もしこの文章が、自分の體をもう一度「使える状態」に戻すきっかけになるなら、それで十分です。

私は、ただ先に通っただけです。
道(TAO)そのものは、最初から、そこにありました。


お知らせ Part1|結果にこだわるプロ野球投手のみなさんへ

投球が思うようにいかなくなったとき、多くの場合、その原因はフォームや筋力、技術に求められます。

しかし実際の現場で起きていることは、それほど単純ではありません。
多くの投手に共通して見られるのは、筋拘縮の蓄積です。
これはトレーニング不足やケア不足ではなく、揺らぎを処理しきれなくなった結果として、體が選んだ「応急処置」です。

筋肉チューニングとリアクティベーション®︎は、この筋拘縮を一つずつ解除し、テンセグリティ構造を本来あるべき張力状態へ戻していくアプローチです。

新しい動作を教えることはありません。
フォームを矯正することもありません。
筋肉を鍛え直すこともしません。

行うのは、失われていた構造の再起動だけです。

筋拘縮が抜け、張力の通り道が回復すると、多くの投手が共通して口にする変化があります。

  • 力を入れていないのに、球が走る

  • 並進が自然に立ち上がる

  • 投げ終わりが軽い

  • 翌日に疲労が残りにくい

これは新しい能力が加わったのではなく、もともと持っていた能力が戻った結果です。
構造が戻れば、投球はもう一度、成立します。

MTR Method®︎は、即効性を謳うものではありません。
魔法のような方法でもありません。

ただ、壊れていなかった構造を、正しく呼び戻す

その一点に、徹底的に向き合っています。

投球に違和感を抱えながら、「まだ何かあるはずだ」と感じている方にだけ、静かに届けば十分です。

ご関心のあるプロ野球の投手の方や、プロフェッショナルを目指す育成年代の親御さんは、是非お気軽にお問い合わせください。


お知らせ Part2|テンセグリティに興味のあるプロアスリートのみなさんへ

パフォーマンスが上がらない原因は、筋力不足でも、技術不足でもないことが多くあります。

多くの場合、問題はごく一部に残った筋拘縮(トリガーポイント)です。

この小さな拘縮の蓄積が體のいたるところに存在します。
この拘縮が、

  • 並進を止め

  • 骨盤ヒンジを壊し

  • 縦軸を不安定にし

  • 結果として肩や肘、末端に負担を集めます

どれだけ身体操作を学んでも、この“詰まり”が残ったままでは、テンセグリティ構造は立ち上がりません。

だから私たちは、全身を鍛えることもしないし、動きを作り直すこともしません。
まず行うのは、チューニングによって筋拘縮をピンポイントで取り除くことです。

構造を壊している一点を外す。
それだけで、體は自然に連動を取り戻します。
これが、遠回りをしない、最短距離のアプローチです。

筋肉チューニングとリアクティベーションによって、人体が本来持つテンセグリティを回復させる。

フォームを直す前に。
力を足す前に。
構造を、元に戻す。

ご関心のあるアスリートの方や、プロフェッショナルを目指す育成年代の親御さんは、是非お気軽にお問い合わせください。


お知らせ Part3|個人戦術に興味のあるサッカー選手や指導者のみなさんへ

個人戦術とは、技術の体系化です。

この前提に立つと、欧州の指導者(Jリーグ監督)や、欧州で指導を学んだ指導者が増えているにもかかわらず、いまだに欧州フットボールの本質が日本に浸透していない現状に、強い違和感を覚えます。

私は、技術を身体操作の観点から見直してきました。
そこで浮かび上がってきた問題は、日本で「標準」とされている技術そのものが、あまりにも特殊であるという点です。

代表的なものを、二つだけ挙げます。

① 止める・蹴る

  • ピタ止め&パター式インサイドキック(1軸キック)を覚えると身体操作的にコントロールオリエンタードが成立しにくい

  • コントロールオリエンタードができないため、コンドゥクシオンが不自然になる、もしくはできない

② 逆足の早期強制

  • 早い段階から逆足で蹴らせることを義務化することで、正対ができなくなる(利き足が武器にならない)

  • 結果として、立ち位置そのものがズレる(逆足が使えることで半歩のステップをサボり、結果的に手数が増える)

この二つだけでも、その先の技術習得は大きく変わってしまいます。

ターンの仕方。
ボールを受ける位置。
次の選択肢の生まれ方。

ここに、守備の概念の欠落が重なると、それはもはや欧州のフットボールとは似て非なるものになります。

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