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Mリーグセミファイナル最終日までを振り返る「牌想い 笑み咲きほこれ 華ふぶき」黒沢咲連載コラム、No.7!

※この記事は再編集し、近代麻雀7月号(5/30発売)に掲載予定です。
 
 皆さん、こんにちは。日本プロ麻雀連盟所属、Mリーグではチーム雷電の黒沢咲です。私は、月刊誌「近代麻雀」に、「牌思い笑み咲きほこれ華ふぶき」というコラムを連載していて、その内容は雑誌とほぼ同時に近代麻雀noteにアップされています。

 今回は特別編として近代麻雀noteに先に載せてもらいました! というのも、これを書いているのは5月2日の朝、セミファイナルで勝ち上がりを決めた翌日なのです。来週始まるファイナルがどんな結末になるかはわかりませんが、今の私の気持ちを皆さんにお届けさせていただきたいと思います。
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最終日に出番があるとは思っていなかった

 5月1日第1試合。実質、雷電の勝ち上がりを決めたあの大事な試合に、私は自分の出番がくるとは思っていませんでした

 前日の朝、届いたLINEを開くと「5/1(木)の第1試合は黒沢さん、第2試合は本田さんでお願いします! 最終戦、悔いの無い麻雀が出来るよう頑張りましょう!」と。見た瞬間、ぎゃーっ!となりました。

 その前の出番だった4/28の試合は、今までの麻雀人生で1、2を争うプレッシャーの大きさでした。勝ち上がりのボーダーラインを争っているKONAMI麻雀格闘倶楽部との最後の直接対決でもあり、こちらは約120ポイント差を追う立場です。KONAMIにトップをとられたら、ファイナル進出はかなり絶望的になる、ましてや私がラスだったら今期は終了と言っても過言ではないような崖っぷちの状況でした。結果として私がトップを取り、KONAMIの高宮まりさんが4着になったことでトータルポイントがほぼ並びになりました。この一戦を最高の形で終えられた私は、そこで「よし、大仕事をやりきった!(終)」という気持ちでした。

 もしKONAMIが最後の2試合(雷電は抜け番)で成績を伸ばし、「雷電が追い付くには大トップをとるしかない」という状況になったら、もう一度私の出番がくるかもしれない。でも「微妙なポイント差で着順をまとめることが命題」という試合では自分の出番はないと思っていたのです。

 ところが、送られて来たのは「第1試合・黒沢咲、第2試合・本田朋広」というオーダー。チームの命運をかけた最終日を任されて、一気にプレッシャーが押し寄せました。でもここ最近は牌も来てくれているし、チームで一番調子の良い(ツキのある)私がやるしかない、と切り替えました。

 私は昔から、「自分のせいで負ける」ということに対して、とてつもない恐怖心を持っています。「前回の試合頑張ったし、ここで負けても許してね!」とか、「一生懸命やったんんだからどんな結果でも仕方ないでしょ!」とは絶対に思えない性格なんです。きっと、自分をとことん責めてしまうと思います。

 とにかく、とんでもないプレッシャーを抱いて最終戦に臨むにあたって、今シーズンのMリーグのことをいろいろ思い出しました。

前代未聞の不調に陥ったレギュラーシーズン

 さかのぼって考えると、今年のレギュラーシーズンは、麻雀プロになって今までで一番苦しかった日々でした。牌があまり来てくれないもどかしさが続き、周りからも色々なことを言われて混乱し、何をどうすればよいのかわからなくなりました。完全に、自分の麻雀に自信を失いました

 そんな迷路というかトンネルが年明けまで続き、「このまま終わってしまうのかな」と落ち込んでなかなか元気が出ませんでした。

 そんな中で、いろいろな人が言葉をかけてくれましたが、はっとされるものがありました。
「自分は黒沢さんの書いた『渚のリーチ!』を読んで感動したけど、今話してたら本で言ってることと全然違うじゃん。つらくても前向きに立ち向かうのが黒沢咲でしょ。」
そう言われて、私は自分が書いた本を読み返しました。自分が逆境を乗り越えた経験を思い出し、そして、こうして一緒に辛さを味わいながらも応援してくれる人がたくさんいることをもう一度かみしめました。

 今、私はMリーガーですけど、年をとって死ぬまでずっとMリーガーでいられるわけじゃありません。いつか必ず辞める時が来るんです。じゃあ、せっかくこの素晴らしい舞台で戦える時に縮こまっていないで、おそれずに精一杯やってみよう、後悔がないように戦いきろうという気持ちになれたのです。そこで私は吹っ切れました。

 やるだけやって、とにかく精一杯、目いっぱいの力で戦うだけだと思えたんです。そこからチームの調子も上がり、セミファイナル進出はほぼ確実、というところまで漕ぎつけることができました。

大事な一戦でまさかの七ツモ切り 
2巡後に気づきました!

 そこから私の調子は戻りました。レギュラーシーズンの最後は2連勝、セミファイナルの1戦目もトップ。個人で調子が上がってきた一方、チームとしては不調に突入してしまいました。こちらの方が枚数が多い聴牌もラス牌をつかまされて放銃が続いたり、30000点以上持っているのにギリギリ捲られて3着で終了となったり、ツイてる時の逆の状態が続きました。

 そんな悪い流れを変えようと、めちゃくちゃ意気込んで登板した試合で、私はとんでもないミスをしてしまったのです!

4/24 第1試合 テンパイとなる七をツモるも、黒沢はツモ切ってしまう

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