『製造業界の細分化と代表企業—日本のモノづくりを支える巨人たち』調査ノート製造業界シリーズ①全6話
こんにちは!
製造業界編始まりました!Kino自身の父親も製造業界の人だったりするので日本を支えている実感のある業界です。移りゆく時代のなかで製造業も変わりつづけているのですが、今もなお日本の中心の業界です。
【永久保存回】就活・転職にも役立つ『各業界』研究ノート🗒️👇
製造業界シリーズ:『未来を創るモノづくり—製造業の軌跡と展望』
①『製造業界の細分化と代表企業—日本のモノづくりを支える巨人たち』
②『日産—技術で未来を駆ける革新のDNA』
③『パナソニック—暮らしを支える総合電機メーカー』
④『旭化成—化学と素材で未来を創るイノベーター』
⑤『日本製鉄—鉄と技術で築くグローバル産業の基盤』
⑥『製造業の未来—モノづくりのその先へ』
全6話です!
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「モノづくり」の世界
ユキはいつものように退勤時間を迎え、会社の入っているビルの正面玄関を出て、まだ薄明るい春の空気を吸い込んだ。ほんのりと漂う夕方の喧騒に、少しだけ開放感を味わいながら、彼女は携帯を取り出して時刻を確認する。社会人2年目になったばかりで、毎日の業務には慣れてきたものの、まだまだ新しい試みや課題が多く、ときどき無性に外の世界を見て刺激を受けたい気持ちになる。今日も社内で、新しい企画の話が持ち上がり、そのなかで「日本の製造業界とのコラボ企画を考えよう」という案が提示され、ユキの販促チームがそれを下調べする役目を担うかもしれないという話を小耳に挟んだ。それを聞いた瞬間、彼女の頭の中には、マンションで待っている同居人の姿がよぎった。
マンションまでの道すがら、ユキは会社の最寄り駅から電車に乗り、いつもの乗り換えを済ませて自宅の最寄り駅に降り立つ。小さな商店街を通り抜けるころには、街頭の照明が少しずつあたりを染め始めていた。コンビニの明かりがほっとするような眩しさで、彼女を誘う。仕事帰りの小腹を満たすために何か買おうかと迷うものの、今日は帰ってからゆっくりと食事を準備してみてもいいかもしれない。そんな気持ちになりながら、結局は小さなスナック菓子だけ手に取り、ぱっと会計を済ませる。
部屋にたどり着いて玄関を開けると、いつものようにソファにちょこんと座っている白いうさぎが出迎えた。うさぎ先生―それが彼の名前……というより呼び名だ。大学教授だったという驚きの経歴を持ちながら、ある日闇の組織によりウサギの姿にされてしまったという不思議な存在。社会の裏側で何があったかは詳しく教えてくれないが、とにかく現在はユキの部屋でひそやかに暮らしている。しかしその博識ぶりは健在で、マーケティングや心理学、さらにはAI分野などにも精通していて、ユキが仕事で悩んだり企画のヒントが欲しくなったりすると、惜しみなくアドバイスをくれる頼れる同居人だ。
「ただいま、先生。今日もおつかれさまです」
ユキが靴を脱ぎ、部屋に上がり込むと、うさぎ先生は耳をぴょこっと立てながら顔を上げた。人間ではないものの、不思議と表情があるように見えるのが面白いところだ。
「おかえり、ユキくん。随分と疲れているように見えるが、大丈夫かな?」
「大丈夫ですよ。ちょっと新しい企画の話を小耳に挟んで、それを調べることになりそうで、いまは期待と不安が半々ってとこですかね」
ユキはソファに腰を下ろし、手に入れたスナック菓子を開封しながら簡単に今日のあらましを話す。どうやら「日本の製造業界」に関する何らかの販促企画を考えるかもしれないとのこと。前回までの「業界研究」で製造業界全体をざっくり見てはいたけれど、改めて詳しく調べる必要が出てくるかもしれない。実際、製造業と一言でいっても、自動車や電機、精密機械、化学、鉄鋼・重工など多岐にわたるし、それぞれの業界には名だたる大企業が存在する。しかも、どこも日本を代表する歴史と技術力を持っていて、世界的にもトップクラスの実績を誇る企業が多い。

「というわけで先生、また“ビジネスモデル調査ノート”を使って、製造業界をもう一度総まとめしてみようと思うんです。特に就活や転職でも人気だし、私の企画にもうまく活かせるかもしれないので」
「ふむ、いいね。じゃあ今夜はじっくり話そうか。ユキくんもお腹が空いているだろうし、夕飯のあとからでも構わないよ。僕は特別、羊羹が食べたくなるかもしれないが、それは許してもらおう」
とぼけた口調で言いつつ、うさぎ先生は耳をパタパタ動かした。ユキは小さく笑いながら、まずは夕飯を作ることにした。ささっと野菜炒めとスープを用意して、簡単な食卓を整える。先生にはもちろん人間と同じ料理は難しいが、形だけ一緒にテーブルにつくときもある。ユキはその光景に慣れっこになっていた。
食事を終えて一息つくと、ユキはリビングのテーブルにノートやペン、そしてノートPCを広げる。うさぎ先生もソファからテーブルの近くにぴょんと移動してきて、まるで会議を始めるかのようにスタンバイ。外はすっかり夜になっているが、こうして二人(?)が話し始めると不思議と気持ちが落ち着くのだ。
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