西洋占星術ワーク⑤
自分の取扱説明書を作る/西洋占星術では、今まで書いていた記事を集大成しながら、項目別に、自分でも読み解けるような、そして本格的な鑑定の仕方を解説しています。
各項目は別々の記事にまとめていきます。
自分や知り合いの鑑定をしながら読み進めていただくと最後には西洋占星術がマスターできます。
リリス・エリス・キロン・POF・バーテックス
「ホロスコープの中の意識では選んでいないのに、人生に効いている場所」
ここでは、天体というより感受点・象徴点の読み方を学びます。
Lilith(リリス)
Chiron(キロン)
Fortune(パート・オブ・フォーチュン)
Vertex(ヴァーテックス)
については「Navigatio Animae サロンレッスン § 04/マニアック鑑定」の記事で詳しく書いています。
今回はエリスを新しく加えています。
とりあえず、それぞれ何がわかるのかを書いておきます。
リリス
社会化の過程で押し込めた欲求・本音
触れられたくないけど、消えない衝動
闇・悪ではない
「なかったことにされた自分」
行動指示は出さず「気づくだけ」で完了するテーマです
エリス
摩擦・混乱・分断を生むポイント
でも同時に「歪みを可視化する場所」
トラブルメーカーではない
無意識に「違和感」を表に出してしまう役割
集団・関係性の中で読むと理解が深まります
キロン(カイロン)
繰り返し触れる人生の痛点
克服テーマではない
治す必要はない
傷が感受性や専門性に変換される構造
「癒し=他者への共感力」となります。
POF(パート・オブ・フォーチュン)
努力や根性を使わなくても流れに乗る場所
無理すると逆に失うポイント
成功の場所ではない
「自然にうまくいく配置」
ASC・太陽・月の統合点として読んでいきましょう。
バーテックス
自分の意思で選んだわけではない転機
出会い・出来事・関係性の接続点
未来予測に使わない
「振り返ると効いていた場所」
トランジットよりネイタルの理解を重視していきます。

サンプルです。
① リリス ⚸
双子座4°/1ハウス
サイン:双子座
ハウス:1ハウス
→ 「自己表現・言葉・キャラ」にまつわる抑圧
思ったことを言うことへの恐れ
「軽く見られる」「信用されない」への警戒
本当は喋りたい・動きたい・試したい
私はどう見られるかがブレーキになる配置
言葉や態度を無意識に抑える癖が出やすい。
② エリス
牡羊座15°/12ハウス
マークは

サイン:牡羊座
ハウス:12ハウス
→ 無意識領域で起きる衝突・違和感
本人は静かにしているつもり
でも「なぜか空気が乱れる」
自分でも理由がわからない摩擦
無意識の自己主張が、場を揺らす配置
これは「争いを起こす人」ではなく
隠された衝動が漏れやすい構造。
③ キロン(カイロン) ⚷
双子座10°/1ハウス
リリスと同サイン・同ハウス
→ テーマが重なる
「自分の考え・言葉」に自信を持ちにくい
発言後に後悔しやすい
自己像が揺れやすい
言葉・思考・キャラそのものが痛点
でも
他人の言葉の痛みに敏感
説明・翻訳・橋渡しの力になる
④ POF(パート・オブ・フォーチュン) ⊗
(ASC・月・太陽の合成点)
牡羊座6°/11ハウス
サイン:牡羊座
ハウス:11ハウス
→ 仲間・集団の中での自発性
率先して動く
思いついたらやってみる
仲間内で最初の一歩を出す
考えすぎない方が運が回る場所
努力・計画より反射的な行動が吉。
⑤ バーテックス Vx
天秤座27°/6ハウス
サイン:天秤座
ハウス:6ハウス
→ 日常・仕事・役割の中で起きる縁
仕事関係・日常の場で
対等さを揺さぶられる出会い
バランス感覚を問われる出来事
「当たり前の生活」に割り込んでくる関係性
チャートの特徴
①③:自己表現の痛点が明確
②:無意識で場を揺らす要素
④:集団の中で動くと楽
⑤:日常から運命が入り込む
意志・努力より「構造」が人生を動かしている例
昨日、おまけで「ルーラーシップレッスン」記事を書きましたので、今回はエリスをルーラーシップでさらに読み解いてみましょう。
エリス:牡羊座 15°56′/12ハウス
牡羊座のルーラー:火星
エリスの働きは「火星がどう使われているか」で現実化するというのが正統派の読みになります。
① まず火星の配置を見る
火星:山羊座 3°51′/8ハウス
② サインで読む(牡羊エリス × 山羊火星)
エリス:牡羊座
→ 衝動・存在・始まり
ルーラー火星:山羊座
→ 統制・責任・抑制・現実対応
何が起きるか?
衝動(エリス)を即座に行動にせず、一度抑え込む構造
つまり本能的に反応しているつもりはない
むしろ「ちゃんとしよう」とする
でも、抑えた分だけ別の形で漏れる
③ ハウスで読む(12Hエリス × 8H火星)
12ハウス(エリス)
無意識
自覚しにくい
「私は関係ないと思っている場所」
8ハウス(火星)
他人との深い関係
境界が溶ける
力関係・感情の深部
組み合わせると:
無意識の衝動が人との深い関係の中で火を噴く
本人の感覚はだいたい
「え、なんでこんな展開になるの?」
「別に争うつもりなかったのに」
④ これでエリスの性質が確定する
このエリスは
表で暴れるタイプ でも 意図的に壊すタイプでもなくって
抑圧 × 深層関係で噴き出すタイプと読めます。
しかも
自覚しにくい(12H)
相手との関係性で表出(8H)
一対一・深い関係・共有領域で
エリスが可視化されやすい。
⑤ 読みの一文例(ワーク用・完成形)
牡羊座12ハウスのエリスは、
衝動そのものではなく、
それを抑え込んだ結果として
人との深い関係性の中で表面化します。
その現れ方は、
ルーラー火星がある山羊座8ハウス的です。
このようにマニアック鑑定でも、いろいろ深堀ができます。
これをさらに深堀するなら
火星と他天体のアスペクトを見る
エリスがいつ動くかをトランジットで確認
・・・・なんてこともできるわけです。
ワークリンク
西洋占星術ワーク①
西洋占星術ワーク②
西洋占星術ワーク③
西洋占星術ワーク④
西洋占星術ワーク⑤
西洋占星術ワーク⑥
西洋占星術ワーク⑦
西洋占星術ワーク⑧
いいなと思ったら応援しよう!
いただいたサポートは、著書特典やきらら舎にて還元していきたいと思います。