発言が3人だけの会議|原因は能力ではなく「心理的安全性」でした
ある金融機関の管理職研修でのことです。
「会議が、重い空気になるんです」
そんなご相談から始まりました。
その場で、実際の会議を再現していただきました。
20名の会議。
発言するのは、いつも同じ3名。
他のメンバーは、視線を落とし、
手元の資料をめくり、時間だけが静かに過ぎていく。
終了後、ある課長が、こう言われました。
「みんな意見がないわけじゃないんです。でも、言わないんです。」
私は、そのとき、こうお伝えしました。
「意見がないのではなく、“安全がない”のかもしれませんね。」
会議が止まるのは、能力の問題ではない
会議が対話にならないとき、
そこにあるのは、たいてい能力の問題ではありません。
・正解を探す空気
・上下関係の緊張
・失敗を許さない雰囲気
この空気の中では、人は自然に静かになります。
これは、心理的安全性が低い会議でよく見られる状態です。
管理職の方が悩まれる
「発言が出ない会議」「形だけの会議」の多くは、
スキルではなく、空気の問題なのです。
対話が生まれる会議の3つの条件
(会議ファシリテーションの基本)
空気は、ほんの小さな言葉で変わります。
①否定しない
②途中で遮らない
③ 関心を持って質問する
たとえば、
・「今日は否定しない会議にしましょう」
・「もう少し詳しく聞かせてください」
・「途中で止めてしまったら、あとで戻ります」
それだけで、
誰かの声が、少しだけ前に出てきます。
これは、心理的安全性を高める会議改善の第一歩です。
会議はスキルではなく、土壌づくり
対話は、テクニックではなく、土壌づくりです。
リーダーが、最後まで聴く姿勢を見せるだけで、
組織の空気は変わります。
会議は、報告の場から、共創の場へ。
その転換が、
チームの生産性やエンゲージメントを高めます。
これは、ラインケアやメンタルヘルス対策にもつながる大切な視点です。
安心して話せる会議は、
安心して働ける職場の第一歩だからです。
今日の小さな習慣
もし最近、発言が少ない会議があったなら。
まず一度だけ、
誰かの言葉を、最後まで遮らずに聴いてみてください。
その数分が、
会議の空気を静かに変えるかもしれません。
最後まで読んでくださり、ありがとうございます。
職場や家庭で、
言葉が届かないと感じたとき。
その奥にある願いを、
静かに見つめ直す時間が、
関係を少し変えてくれます。
管理職研修やラインケアの現場でも、
同じ問いを大切にしています。
必要なときに、思い出していただけたらうれしいです。
こんな企業様へ
✔ 会議で発言が少ない
✔ 管理職の1on1が形だけになっている
✔ 心理的安全性を高めたい
✔ ラインケア研修を検討している
プレシャスKでは、
管理職向けコミュニケーション研修・会議改善ワークショップ・ラインケア研修を、企業の現場に合わせて実施しています。
▶︎ 詳細はプロフィールまたはお仕事依頼ページからご覧ください。
今日のひとこと
安心が生まれると、
声は自然に増えていく。
もし、読んでいて
「少し立ち止まりたいな」と感じるところがあったら。
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「関わりの違和感」を扱うマガジン
▶︎言葉と距離感|人との関わりをやわらかくする
今の状態に近いものから、
必要なところだけ、拾ってもらえたら嬉しいです。
Profile
桐生 純子|コミュニケーショントレーナー
青山学院大学 ワークショップデザイナー育成プログラム修了。
リーダー訓練法トレーナー。
法人を中心に30年・延べ15万人の研修現場に立ってきました。
「伝わらない」の多くは、言葉ではなく姿勢の問題です。
その気づきを、記事を通してお届けしています。
著書『こころのスイッチ』
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