本当に大切なことを意識すること-少し立ち止まって向き合いたい人へ
最近、
人と話したあとに、
なぜか小さな疲れが残ることはありませんか。
言い方を間違えたわけでもなく、
大きな行き違いがあったわけでもない。
それなのに、心のどこかが、少しざわつく。
──そんな日、私たちは、
何を見つめ直すといいのでしょうか。
空が高く、空気が澄んでくるこの季節。
外へ向かう気持ちはあるのに、
人との距離感だけが、
うまくつかめないと感じる日があります。
ここ数年で、
私たちの暮らしや働き方は、
静かに、でも確実に変わってきました。
オンラインでのやりとりが増え、
便利になった一方で、
「人との関わりが、少し難しくなった」
そんな感覚を抱く人も、
増えているように思います。
便利さの中で、置き去りにされやすいもの
私が関わってきた講座や研修は、
以前は「対面で行うこと」が当たり前でした。
その後、オンラインという形が広がり、
目的や状況に応じて、
さまざまなスタイルが選ばれるようになりました。
小さな戸惑いを感じながら進めてきた時間もありましたが、その中で、あらためて気づいたことがあります。
それは、
「常識」だと思っていたものの多くが、
実は“多くの人がそう思い込んでいただけ”
だったということでした。
じゃあ、何を大切にしたらいいのか
画面越しであっても、
距離が離れていても、
コミュニケーションの本質は、
実はあまり変わりません。
形式が変わっても、
便利になっても、
人と人が関わる以上、
そこには必ず「気持ち」があります。
私が講座や研修を通して、
一番大切にしたいと思っていることは、
とてもシンプルです。
それは、
スキルでも、話し方でもなく、
「人と人との関わりを、
できるだけ心地よいものにしたい」
という気持ちを、
自分の中でちゃんと意識しているかどうか。
うまく関わろうとするほど、見えなくなるもの
言い換えるなら、
うまく話せているかよりも、
どんな姿勢で人と向き合っているか。
正解を言おうとしているか。
相手を動かそうとしているか。
それとも、
「このやりとりが、少しでも心地よいものでありますように」そんな思いで、言葉を選んでいるか。
コミュニケーションは、
テクニックを積み上げる前に、
まず「向き合い方」があります。
その向き合い方が整っていないままでは、
どんなに正しい言葉も、
どんなに洗練されたスキルも、
どこか空回りしてしまうことがあります。
本当に大切なのは、
「どう言うか」よりも、
「どんな気持ちで言おうとしているか」。
その意識があるだけで、
人との関係は、少しずつ変わっていきます。
スキルはハートの次に来る
どれだけ言葉を整えても、
「どう向き合いたいか」
という気持ちが置き去りになっていると、
不思議と、伝わらないのです。
向き合い方は、
誰か一人のためのものではなく、
まず自分のために整えるもの。
自分が自分とどう向き合うか。
それが、すべての関わりの出発点になります。
正しい言葉を使っているはずなのに、
なぜか伝わらなかったり、
思っていた反応が返ってこなかったり。
そんな経験がある人も、
少なくないかもしれません。
スキルの前に意識がある
一方で、
言葉が少し足りなかったり、
不器用な言い方になってしまっても、
相手を気遣おうとする姿勢や、
丁寧に向き合おうとする気持ちは、
不思議と伝わっていくものです。
コミュニケーションは、
「うまく話せるかどうか」よりも、
「どんな気持ちで向き合っているか」。
スキルは、そのあとに
そっと支えてくれるものなのだと思います。
文化が変わる今だからこそ
働き方も、価値観も、
これからさらに変わっていくのだと思います。
けれど、変化のスピードが速いときほど、
私たちはつい、「どう対応するか」
「どう合わせるか」に意識が向きすぎてしまいがちです。
だからこそ、
一度立ち止まってみてもいいのかもしれません。
私は、どんな関わり方をしたいのか。
誰と、どんな時間を大切にしたいのか。
この問いは、
答えを急ぐためのものではなく、
自分の軸を思い出すための問いです。
少し迷ったとき、
少し疲れたときに、
そっと立ち戻れる場所として。
最後に
コミュニケーションは、
うまくやるためのものではなく、
人と人が、少し楽にいられるためのものだと
私は思っています。
完璧な言葉でなくても、
不器用な伝え方になってしまっても、
誠実でいようとしたことは、
ちゃんと残ります。
よかったら、
大切な人と。
そして、自分自身とも。
ほんの少しだけ、
丁寧に話す時間をつくってみてください。 自分自身とも。
今日のひとこと
私は、心地よい関わり方を選んでいい。
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理由ははっきりしないけれど、
なぜか心が休まらない感じが続くことがあります。
その感覚を、
無理に整理しようとしない話を、
別の記事で書いています。
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・小さな習慣|何もしない時間が、心を整えるとき
・「How do you feel?」──30年の対話で、私が最初に聞く言葉
Profile
桐生 純子|コミュニケーショントレーナー
法人を中心に30年・延べ15万人の研修現場に立ってきました。
「伝わらない」の多くは、言葉ではなく姿勢の問題です。
その気づきを、記事を通してお届けしています。
著書『こころのスイッチ』
きょうもいい日になりますね🌹
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