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ちゃんとやっているのに、心が休まらない理由〜How do you feel?〜#1

――「頑張りが足りないから」じゃない

ちゃんとやっている。
怠けているわけでも、
逃げているつもりもない。

それなのに、
なぜか心が休まらない。

大きな問題があるわけでもないのに、
ふとした瞬間に肩に力が入り、
呼吸が浅くなっていることに気づく。

そんな感覚を抱えたまま、
今日も一日を終えていませんか。


それは「頑張りが足りない」からではありません

実はこの状態、
「頑張りが足りないから」でも、
「気合が足りないから」でもありません。

むしろ逆で、
ちゃんとやろうとしてきた人ほど、
陥りやすい状態
なのです。

責任感があって、
人との関係を大切にして、
その場にふさわしくあろうとしてきた人ほど。


問題は「行動」ではなく、「心の置き場所」

こういうとき、私たちはつい考えます。

  • もっと前向きにならなきゃ

  • うまく切り替えられる人にならなきゃ

  • 気にしすぎないようにしなきゃ

でも、どれも少し違います。

なぜなら、
あなたはもう十分に「やっている」から。

足りないのは、
スキルでも、努力でもありません。

自分の心を、どこに置いてきたか。
そこに、目を向ける必要があるだけなのです。


気が張り続ける人に共通していること

これまで、講演や対話の場で、
たくさんの方のお話を聞いてきました。

そこでよく見えてくる共通点があります。

  • 正しくあろうとする

  • 期待に応えようとする

  • 周りをよく見て、空気を読む

とても誠実で、
責任感のある姿勢です。

けれどその分、
自分の感情は後回しになりやすい。

「私はどう感じているか」より先に、
「どうするべきか」を考えてきた人ほど、
心はずっと緊張したままになります。


「ちゃんとしている人」が見落としやすいこと

ここで、ひとつ大切な視点があります。

それは、
気が張っている状態は、
心がサボっているサインではないということ。

むしろ、

「ちゃんと感じる前に、
ちゃんと振る舞ってきた」

その積み重ねが、
今の状態をつくっているのです。

だから必要なのは、
何かを足すことでも、
自分を変えることでもありません。


自分のハートに、ほんの一度聞いてみる

もし今、少し余裕があれば、
こんな問いを自分に向けてみてください。

「How do you feel?」
――私は、今どう感じている?

答えは、きれいでなくて構いません。

  • 疲れている

  • 張りつめている

  • 何となく不安

  • 理由はわからないけれど、しんどい

それで十分です。

感情に名前をつけることは、
弱さではありません。

自分に戻るための、最初の行為です。


気を緩めることは、甘えることではない

ちゃんとやってきた人ほど、
「気を緩めること」に
罪悪感を持ちがちです。

でも本当は、

気を張り続けるよりも、
一度ゆるめてから整え直すほうが、
ずっと健やかに前に進めます。

あなたが今感じている緊張は、
立ち止まる価値のあるサイン。

責める必要も、
直そうと急ぐ必要もありません。


ひとりで答えを出さなくてもいい

この問いに、
すぐに答えが出なくても大丈夫です。

ただ、
「そう感じていたんだな」
と気づけたことが、
ひとつの区切りになります。

心の置き場所は、
ひとりでは気づきにくいこともあります。

また別の回で、
この問いについて、
もう少しだけ触れてみようと思います。


※ここでは、
答えを出すことよりも、
自分の感覚に気づくことを大切にしています。

もし、
迷ったときに自分に向けられる
ひとつの問いがあるとしたら、
そんな話を、次の記事で書いています。


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忙しい日々の中で、気づかないうちに張ってしまう心を、
そっと整えるためのシンプルな習慣について書いています。

Profile
桐生 純子/コミュニケーショントレーナー


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