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アリス・シュヴァルツァー 売買春合法化のドイツで北欧モデル主張とは?

ドイツでの売買春の合法化モデルは失敗したという声が出ていて、非犯罪化モデルに移行するのが理想である中、ドイツにおける北欧モデルを主張してきた代表的な人物を挙げておきます。

ドイツには、ドイツのフェミニスト雑誌『EMMA』の創設者で著名なフェミニストであるアリス・シュヴァルツァー(1942年12月3日生まれ)がいます。

『EMMA』は1977年1月に創刊号が発行されました。1987年に彼女が始めた「PorNo」キャンペーンでは、ドイツのポルノ禁止を主張して、ポルノグラフィーは女性の尊厳を侵害し、女性に対するメディア暴力の一形態であり、女性蔑視や女性への身体的暴力を助長すると言っています。しかし、このキャンペーンは現在に至るまで大きな成功を収めていません。

このアリス・シュヴァルツァーは、2002年に売春宿を完全に合法化した法律に反対する運動を行いました。彼女は売春を女性に対する暴力として、性サービスの販売は合法で購入は違法とするスウェーデン型の法制度を支持しています。

彼女は政治的イスラム主義やイスラム教における女性の地位に対して、極めて批判的な姿勢を取ってきました。彼女は、ヒジャブを「抑圧の象徴」とみなして、公立学校やその他の公共の場での着用を禁止することに賛成しています。また、彼女は極右の陰謀論である「ユーラビア(Eurabia)」の信奉者でもあります。この陰謀論は、フランスやアラブ諸国を中心とした影で操る支配者のグローバリスト勢力が、ヨーロッパのイスラム化およびアラブ化を画策していると主張するものです。

ユーラビア陰謀論とは、Eurabia conspiracy theoryのことで、ヨーロッパ(Europe)とアラビア(Arabia)を組み合わせた造語で、移民や外交政策を通じてヨーロッパが乗っ取られるという排外主義的な文脈で使われる言葉です。イスラム教徒がヨーロッパの白人キリスト教社会を乗っ取り、イスラム化(ユーラビア化)させようと秘密裏に計画して実行しているという思想です。

彼女は、男児の割礼の合法性維持を支持する文章も書いています。

最新の著書『性別不合:女とは何か?男とは何か?』(2022年)の中で、彼女はトランスジェンダーを「トランスジェンダリズム」と呼び、それは一時的な流行であると主張しています。また、保護の対象はシスジェンダーの女性(生まれた時の性別と自認が一致する女性)のみに限定すべきだと提唱しています。こうした姿勢により、彼女はトランスフォビア(トランスジェンダー嫌悪)であると批判されてきました。

さらに、彼女はトランスジェンダーの人たちを「同性愛者であることを望まない同性愛者である」と主張し、科学的根拠がないとして広く批判されている「急速発症性性別違和(ROGD)」の説を推進しています。これらの理由から、彼女はTERF(トランス排除的ラディカル・フェミニスト)とも呼ばれています。

トランスジェンダリズム(Transgenderism)とは、トランスジェンダーというアイデンティティを、個人の属性ではなく、「思想」や「流行」として捉えています。

Rapid-onset gender dysphoria (ROGD)とは、思春期に突如として性別違和が生じるのは、インターネットや周囲の影響による「社会的伝染」であるとする説で、根拠がないと否定されています。

現在の国際人権の強い潮流になっている成人間のセックスワークを蔑み、国際人権に正反対のことを言って、北欧モデルを支持するフェミニストが、排外主義に流れている実例が、アリス・シュヴァルツァーです。セックスワークに排外主義的な態度を取るフェミニストのことはSWERFと呼ばれますが、アリス・シュヴァルツァーは「SWERFとTERFが排外主義で重なり合う」と四波フェミニズムで言われている実例でもあります。

シュヴァルツァーは脱税事件も起こしていて、利息と複利を含めると、彼女の不法資産は400万ユーロ(約6億4,000万円)にまで積み上がっていました。

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