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今年1000万円溶かした男が選ぶ、2026年上半期「失敗番付」!!!

毎年この時期になると、「上半期ヒット番付」が世間を賑わす。
売れた、当たった、伸びた——読んでいて景気がいい。

でも、当たったものの裏では、その何倍も外れている。
派手に始めて、派手に散っていったもの。そっちは誰も番付にしない。
だから、逆をやってみた。2026年上半期、派手に弾けたものたちの番付だ。


■横綱、大関

横綱|OpenAI「Sora」— 毎日1.5億円を溶かして、半年

動画生成AIとして鳴り物入りで登場した。でも運用費が1日およそ100万ドル、毎日1.5億円が出ていく。それに対して生涯で稼いだのは210万ドル——運用費のたった2日分だ。ChatGPTのように毎日使うものではなく、一度作って驚いて終わり。Disneyとの10億ドル規模の提携も白紙になった。世界最強のAI企業でも、採算が合わなければ半年で畳む。

横綱|ホンダ — EVに賭けて、上場来初の赤字

EVに全面的に張っていた。ところが米国の政策が変わって需要が急ブレーキ。主力3車種の開発を中止し、工場設備まで見直した結果、上場以来はじめての最終赤字4,239億円。EV関連の損失は合計で1.5兆円に届く。ただ、傷が浅いうちに一気に損を出しきり、翌期は黒字に戻す見込みを立てた。損切りの速さで生き残った側だ。

大関|カバー「ホロアース」— 30億円のメタバースが1年で

ホロライブを運営するカバーが、2021年から30億円超を投じて作ったメタバース。正式サービス開始からわずか1年で終了した。特別損失32億円、役員報酬の自主返納まで発表。ブームを前提に投資して、ブームが冷えた典型だ。

大関|テスラ サイバートラック — リコールで「売れてない」がバレた

近未来デザインで社会現象になったピックアップ。その廉価版がリコールされたとき、対象台数がわずか173台だった。リコールは売った全車が対象だから、「この廉価版は累計173台しか売れていない」と逆算でバレた。中古価格は前年から半分以下、在庫は2億ドル分が滞留し、テスラは自社での下取りすら断っている。

大関|SpaceX — 史上最大のIPOが、数日で

マスクの宇宙企業。史上最大規模のIPOでピークをつけた数日後に急落し、時価総額6,000億ドル(約90兆円)分が消えた。上がり方が派手だっただけに、巻き戻しも世界最大級だった。


■関脇、小結

関脇|オルツ — 売上の9割が、実在しない取引だった

「AIで業務を効率化する」と掲げた日本のスタートアップ。ところが売上の9割近くが、協力会社を経由して資金を還流させただけの、実態のない循環取引だった。今年、AI粉飾として法人に罰金3億円の有罪判決が出て、株主が損害賠償を求めている。「AI」の看板で数字を作った、日本を代表する会計不正だ。

関脇|IO Biotech — あと一歩で、会社が消えた

米国のがんワクチン創薬ベンチャー。主力ワクチンの最終治験が、統計的にあとわずか(p=0.056)のところで有効性を示せなかった。FDAに承認申請を「非推奨」とされた瞬間、株価はIPO価格からマイナス99.7%まで落ち、会社は清算へ。一つの治験に全部を賭けていたから、外した瞬間に終わった。

関脇|Desert Warrior — 230億円かけて、興収74万ドル

サウジ資本の超大作アラビア叙事詩。制作費1.5億ドル(約230億円)をかけたのに、世界の興行収入はわずか74万ドル(1.2億円)。予算の99.5%が戻ってこなかった。どれだけ派手に作っても、誰にも知られていなければ、観に来る人はいない。

関脇|Xiaomi SU7 — 「中国のテスラ」が、死亡事故でリコール

スマホ大手シャオミが「中国のテスラ」として売り出したEV。死亡事故をきっかけに、11.7万台をリコールした。電動で格納されるドアハンドルに機械式の非常解錠がなく、電源が落ちると外から開けられない設計だった。派手なマーケティングの裏で、安全が置き去りになっていた。

小結|ローム — SiCに賭けて、過去最大の赤字

日本の半導体メーカー。次世代パワー半導体(SiC)に巨額の設備投資をしたが、EVの減速で需要が想定を下回り、1,936億円を減損。過去最大の赤字になった。ただ社長は「膿は出し切った」と言って一気に損を処理した。ホンダと同じ、傷を先送りしなかった側だ。

小結|Apple Vision Pro — 誰のための35万円か、示せなかった

3,499ドル(約52万円)の空間コンピュータ。鳴り物入りで出したが、累計およそ60万台どまりで、返品率も異例の高さ。改良版も不発で、6月には後継機のラインごと棚上げし、軽量なスマートグラスへ路線転換した。結局「誰のための製品か」を最後まで示せなかった。

小結|Highguard — 200万人が触って、45日で消えた

Apex Legendsの開発陣が立ち上げた新スタジオのヒーローシューター。発売からわずか45日でサーバーが止まった。累計200万人が触れたのに定着せず、出資元が資金を引き上げて即死。話題性だけで中身の継続力がないと、一瞬で終わる。

小結|SANAE TOKEN — 首相の名を借りて、5日で消えた

高市首相の名を無断で冠した暗号資産。発行初日に30倍超まで高騰したが、首相本人が関与を否定し、金融庁が調査に動き、5日で中止に追い込まれた。政治家の権威を担いだだけのハイプは、本人の一言で一瞬にして瓦解する。

■前頭

前頭|日産 — ホンダの隣で、日産も沈んでいた

横綱ホンダのすぐ隣で、日産も曲がり角に立っていた。2年連続の巨額赤字で最終損失5,330億円、10か月で7つの生産拠点を再編。EVの出遅れ、販売不振、米関税が重なった。日本の二大自動車が、そろって傷ついた年だった。

前頭|絆ホールディングス — 給付金の不正受給で、過去最大の破綻

障がい者の就労支援を手がけていた企業。だが給付金を不正に受け取っていたことが発覚し、事業所の指定を取り消され、110億円の返還を求められて破綻した。負債289億円は、社会福祉事業者の倒産として過去最大。制度を悪用したビジネスの、当然の終着点だ。

前頭|Rad Power Bikes — 評価額16.5億ドルが、20億円で投げ売り

コロナ特需で急成長した米国の電動アシスト自転車メーカー。ピーク時の評価額は16.5億ドル。それが2025年末の破産を経て、2026年の競売ではわずか1,320万ドル(約20億円)で売られた。99%が消えた。需要が続く前提で投資しすぎた、バブル崩壊の典型だ。


■自分の失敗はどうなんだ


ここまで他人の失敗を並べてきたけが、最後に自分の失敗番付。

横綱|レバレッジETFで850万円溶かした
日経平均などの何倍も値が動く商品だ。「いつか戻る」と持ち続けて2年、口座の数字が静かに消えていった。引き際のラインを、持っていなかった。

大関|宇宙関連ASTSで−20%
宇宙から直接スマホに電波を飛ばす、という新興企業の株。広瀬氏の記事を「宇宙に強気」と勝手に読んで買った。値動きが荒すぎて8%の損切りが効かず、−20%まで引きずってようやく切った。

関脇|誰にも使われない見守りサービス
認知症の母のために「親カム」を作った。自分では毎日使っている。ただ、自分以外の誰にも使われていない。3か月書けて作ったが、作りすぎず小さく始めるというルールを守れなかった。


失敗は成功の元。再起不能にならない失敗であれば
「AI時代のひとり商い」でどんどん失敗していきたいと思います。

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