新卒経理のすゝめ~将来に迷う大学生へ~

今回は、25卒の新卒社会人で経理職をしている私の就活遍歴を記録しておく。興味がある方、特に明確な目標のない大学生には読んでみてほしい。


簿記との出会い

私は新卒で経理になった。理由は単純。営業が嫌だったからだ。

昔から人前に立つことが苦手で、大人数の会話はストレスだった。
そんな自分を嫌というほど知っていたから、大学生1年時にはこう思っていた。
「絶対に、営業職にはならない」

ただ、文系大学生の8割ほどは新卒だと営業に回されるのが普通だ。
営業職を回避する術を知らないまま、心にもやもやがある状態で過ごしていた。
そんなとき、簿記3級に出会った。たしかきっかけは、1年生のための教養科目の授業だった気がする。
「どんな道に進むとしても、絶対に損にはならないから簿記に触れておきなさい」当時の大学の先生の言葉である。
そんなにいうなら、3級くらいは勉強しておくか。最初はそんな軽い気持ちだった。

そこで簿記3級の勉強を始め、簿記の面白さに気づいてしまった。貸借がぴったり合った時の小さな達成感、そして知識が確実に将来に活きるという安心感。
そこから私は1,2カ月で簿記3級をとり、簿記2級へ。これも半年ほどで取得した。ここまでくると、自分の中で迷いが生じた。簿記2級より上位の資格は、「公認会計士」、「税理士」、そして「簿記1級」、くらいである。

公認会計士や税理士は、4,000時間かかるとネットで見て却下した。「貴重な大学生活をそんなに費やせない」と。
しかし、簿記は楽しいのである。この道を進めば、望んでいた”営業以外の職種”に就けるかもしれない。そうして私は、簿記1級への挑戦を決意した。

大学3年、就活の始まりと夏の絶望

最初に就活を始めたのは大学3年の4月。といっても、ただマイナビとリクナビを登録し、満足して放置していた。
6月に初めて企業の合同説明会に顔を出した。不思議なもので、あんなに怯えていた就活でも、行動し始めるとやる気が出てくるものである。

私は総合職には目を向けなかった。総合職はどうせ、営業に回されるだろうと思っていたからだ。
そのころには夏インターンの応募の時期だが、私は困り果てた。経理職のインターンがないのである。どれも会社を知るための1dayオープンカンパニーであったり、5dayのやつは新規事業立案、みたいなやつばかりだった。数えられる程度の経理インターンに応募したが、どこも倍率が高く全敗。

迷った挙句、税理士法人の1dayインターンに参加しまくることにした。会計事務所や税理士法人であれば、簿記も活かせるし、営業ではないだろうと考えたからだ。ただ会社の説明を聞き、座談会があるだけの似たような1dayインターンをいくつも参加し、大学3年の夏が終わった。

大学3年の冬、早期選考の開始

夏インターンを消化不良で終えた私は、冬インターンの応募時期を迎えた。ただ、ここでも経理職のインターンは少ない。たくさん応募した中で2,3個、経理のインターンに参加することができた。

それと同時に、早期選考も始まった。夏に惰性で参加していた会計事務所の1dayインターン経由で、面接の案内がたくさん届いたのだ。夏、とりあえず行動を起こしておいて良かった。
税理士法人の早期選考を受ける中で、自分の経理職面接が磨かれていったのだ。経理系の職種は面接で聞かれることが大体同じだった。なんで簿記を勉強し始めたのか、簿記のどこに興味を持っているか、…など。この早期選考をいくつも受けたおかげで、春から本命の事業会社の経理面接が始まっても落ち着いて面接に挑むことができたのだ。

大学4年の春、勝負の本選考

大学3年の3月ごろになると、事業会社の本選考が始まってきた。会計事務所で内定をいただいていたこともあり、本選考では総合職を受けず、職種別経理採用だけで勝負することにした。インターンに参加しないと戦えない、と散々聞かされてきたので難しくなると覚悟していたが、実際はそうでもなかった。もちろん、インターンに参加したほうが優遇されることは間違いない。しかし、インターンに参加していなければ絶対に無理だ、と感じることは少なかった。

そして春、なんとか上場企業に内定をいただくことができた。

職種別採用の戦い方

周りがほぼ総合職を受けている中で、一番難しいと感じたのは情報量の少なさだ。経理職採用、なんて調べてもほぼ情報が出てこなかった。
私が就活を通して、やってよかったことと悪かったことをまとめておくので、1人でも参考になる人がいればうれしい。

やってよかったこと

・夏インターンで、1dayでもいいから興味あるところに応募する
・資格を持っていないとしても、熱量を伝えるために"勉強中"であることを伝える。
・早期選考で経理職面接に慣れる。

やっておけばよかったこと

・総合職だとしても、興味ある会社のインターンに参加する(そのインターンから職種別採用につながるケースもあるため)

将来に迷う方へ

私は、最初は「営業が嫌だ」という理由だけで簿記を始めたが、結果的に自分に合っている職種を見つけることができた。
現在、「やりたいことがない」「営業は嫌だ」こんな風に考えている大学生がいれば、ぜひ簿記に触れてみてほしい。たとえ経理にならないとしても、行動を起こして試行錯誤することは必ずプラスになるからだ。

この記事の他にも、経理就活について、私の就活体験談、経理就活のQAなどのnote記事を書いているので、興味があればのぞいてみてほしい。

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