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資格試験は才能ではない―合格する人は「勉強法」が違うだけ

「私は頭が良くないから資格試験は無理です。」
これまで何度も、このような言葉を聞いてきました。

確かに、資格試験に合格する人を見ると、
「もともと頭がいい人」「記憶力が優れている人」という印象を持つかもしれません。
しかし、私は長年勉強を続け、さまざまな資格試験に挑戦してきた経験から、その考えは違うと確信しています。

私は簿記1級に挑戦したとき、一生懸命勉強したにもかかわらず挫折しました。
一方で、その失敗から勉強法を見直した結果、通関士試験にはわずか3か月で合格することができました。
さらに、英語も学校で何年も学びながら話せなかった私が、「理解すること」を意識した学び方に変えたことで、少しずつ話せるようになりました。

この違いを生んだのは、才能ではありません。
勉強時間でも、年齢でもありません。
変わったのは、勉強法でした。

この独学シリーズでは、
「独学で一番大切なこと」
「簿記1級で挫折した理由」
「通関士に3か月で合格できた理由」
「英語が話せるようになった本当の理由」を通して、
私自身の失敗と成功の経験をお伝えしてきました。

そして最後にお伝えしたいのは、とてもシンプルなことです。

資格試験は、才能で決まるものではありません。
正しい勉強法を身につけた人が合格するのです。

この記事では、その理由を私の経験を交えながらお話しします。
そして、このシリーズの集大成として、次回の有料記事『学校では教えてくれない 独学の教科書―社会人でも結果が出る勉強法』へとつながる考え方をご紹介します。


<第1章> 才能よりも「続けられる仕組み」

資格試験に合格した人を見ると、「あの人は頭がいいから」「記憶力がいいから」と考えてしまうことがありますが、本当にそうでしょうか。

もちろん、人には得意・不得意があります。
最初から理解が早い人もいれば、覚えるのに時間がかかる人もいます。
ですが、資格試験は学校のテストとは少し違います。
試験当日に合格点を取れればよいのであって、最初から知識があるかどうかは関係ありません。

私自身、決して勉強が得意だったわけではありません。
簿記1級に挑戦して挫折を経験し、考え方を変えました。
「どうすれば毎日無理なく続けられるだろう。」
その視点で勉強を組み立てたのです。

「今日は気分が乗らないから休もう」ではなく、「この時間になったら机に向かう」という生活習慣にしたのです。

勉強は、やる気に頼るものではありません。
生活の一部になれば、自然と続きます。
そして、続けることで理解が深まり、少しずつ知識が積み重なっていきます。

毎日の勉強は、決して特別な才能があったからできたわけではありません。
勉強しやすい時間を決め、無理なく続けられる仕組みを作っただけです。

多くの人は、「やる気が出たら勉強する」と考えます。
しかし、本当に合格する人は逆です。
勉強を続けられる仕組みを作るから、やる気が後からついてくるのです。

資格試験に必要なのは、特別な才能ではありません。
毎日少しずつでも前へ進める環境を作り、それを続けること。
その積み重ねが、合格という結果につながるのです。

<第2章> 暗記型では限界が来る

資格試験の勉強というと、多くの人は「とにかく覚えること」が大切だと考えます。

もちろん、試験には暗記しなければならない知識もあります。
しかし、暗記だけに頼った勉強には必ず限界があります。

私が簿記1級に挑戦していた頃は、まさにその状態でした。
問題集を繰り返し解き、答えを覚え、解法を暗記する。
それでも、少し問題の形式が変わると手が止まってしまいました。

「なぜ、この仕訳になるのか。」
「なぜ、この計算方法を使うのか。」
そこを十分に理解しないまま覚えていたため、応用問題になると対応できなかったのです。

この経験から私は、「覚えること」よりも「理解すること」が先ではないかと考えるようになりました。
通関士試験では、その考え方を勉強の中心に置きました。

法律の条文を丸暗記するのではなく、「この制度は何のためにあるのか」「なぜこのルールが必要なのか」という背景から理解するようにしました。
英語も同じでした。

単語や熟語をひたすら覚えるだけでは、実際の会話では使えません。
文章全体の意味を理解し、「この場面ではなぜこの表現を使うのか」を考えるようになってから、少しずつ英語が自然に頭へ入るようになりました。

理解して身についた知識は、時間がたっても忘れにくくなります。
仮に細かな内容を忘れたとしても、「そういう仕組みだった」という土台が残っているため、もう一度学び直すとすぐに思い出せます。

一方、暗記だけで覚えた知識は、時間がたつと驚くほど簡単に抜け落ちてしまいます。
だから私は、資格試験で本当に必要なのは記憶力ではなく、「理解する力」だと考えています。

理解してから覚える。

この順番を意識するだけで、勉強の効率は大きく変わります。
そして、この「理解型学習」こそが、私が簿記1級の挫折から学び、通関士試験や英語学習で結果を出せた最大の理由なのです。

<第3章> 合格する人は復習の仕組みを持っている

どれだけ理解して勉強しても、一度学んだだけで一生忘れない人はいません。

人は忘れる生き物です。
だからこそ、資格試験に合格する人は、
「忘れない人」ではなく、「忘れることを前提に勉強している人」なのです。

私も最初は、「一度覚えたら忘れないようにしよう」と考えていました。
しかし、それではうまくいきませんでした。
時間がたてば忘れる。それは能力が低いからではなく、人間の脳の自然な働きだからです。

そう考えるようになってから、私は勉強のやり方を変えました。
新しいことを次々に覚えることよりも、必要なタイミングで何度も思い出すことを重視するようになったのです。

通関士試験の勉強では、カード式ノートを使い、苦手な項目や忘れやすい内容を繰り返し確認しました。
すべてを同じように復習するのではなく、「まだ覚えていないこと」に時間を使うことで、限られた勉強時間を効率よく使うことができました。

これは、私がこれまでの記事でもお伝えしてきた「理解型学習」の考え方そのものです。

理解した内容を、復習によって少しずつ長期記憶へ移していく。
この積み重ねが、本当の実力になります。

資格試験では、「今日は何時間勉強したか」が話題になりがちです。
しかし、本当に大切なのは勉強時間ではありません。

昨日学んだことを、今日どれだけ思い出せるか。
その積み重ねが、合格へと近づく一歩になります。

私は、夜9時から11時、そして翌朝4時から5時という生活リズムの中で、毎日復習を繰り返しました。
特別な教材を使ったわけでも、特別な才能があったわけでもありません。
「忘れることを前提に、復習する仕組みを作った。」
ただ、それだけです。

資格試験は、一夜漬けで乗り切るものではありません。
理解し、忘れ、思い出す。
このサイクルを繰り返した人が、最後には合格をつかむのです。

<第4章> 資格試験は「自分との勝負」

資格試験の勉強を始めると、どうしても周りの人が気になります。

「あの人はもうここまで進んでいる。」
「自分より覚えるのが早い。」
「自分には向いていないのではないか。」
そんな不安を感じたことがある人は少なくないでしょう。

しかし、私はいくつもの勉強を経験して、一つのことに気づきました。
資格試験は、他人との勝負ではありません。
本当の相手は、昨日の自分です。

昨日より一つ多く理解できた。
昨日より一つ多く思い出せた。
昨日より一問多く解けた。
その小さな積み重ねが、やがて大きな差になります。

通関士試験の勉強をしていた頃も、「あと何点足りないか」より、「昨日できなかった問題が今日はできるようになったか」を大切にしていました。

毎日劇的に成長することはありません。
それでも、一歩ずつ前へ進み続ければ、数か月後には振り返るほど大きな成長になっています。

逆に、他人と比べ続けると、自分の成長が見えなくなります。
焦りが生まれ、「自分には才能がない」と思い込み、勉強そのものをやめてしまう人もいます。
それは、とてももったいないことです。

資格試験に必要なのは、周りより優れていることではありません。
試験の日まで学び続けることです。
途中で立ち止まらず、昨日の自分より少しでも前へ進むことです。

私のこれまでの経験から言えることがあります。
それは、結果を変えたのは才能ではなく、考え方と勉強法を変えたことでした。

だから、もし今、「自分には才能がない」と悩んでいる人がいるなら、私はこう伝えたいと思います。

才能があるかどうかを気にする必要はありません。
今日の自分が昨日の自分より少し成長できれば、それで十分です。
その小さな積み重ねこそが、やがて合格という大きな結果につながるのです。

<おわりに>

この第3シリーズでは、「独学」をテーマに、私自身の経験をもとにお話ししてきました。

最初の記事では、独学で一番大切なのは「正しい学び方」を身につけることだとお伝えしました。
続いて、簿記1級で挫折した経験から、勉強時間を増やすだけでは結果は変わらないことを学びました。
そして、勉強法を見直したことで、通関士試験には3か月で合格することができました。
さらに、英語も「暗記する勉強」から「理解する勉強」へと切り替えたことで、少しずつ話せるようになりました。

そして今回お伝えしたかったことは、資格試験は才能で決まるものではないということです。

もちろん、人それぞれ得意なことや苦手なことはあります。
しかし、それ以上に大きな差を生むのは、「どのように学ぶか」です。

理解し、復習し、続ける。
この当たり前のことを積み重ねられる人が、最後には結果を出します。

私は45年間の仕事を通じて、多くの人の成長を見てきました。
そして、自分自身も数々の失敗と成功を経験する中で確信したことがあります。

人は、正しい方法を知れば、何歳からでも成長できます。

だからこそ、「もう年だから」「頭が良くないから」「今さら勉強しても遅い」と諦める必要はありません。
独学は、特別な才能を持った人だけのものではありません。
誰でも身につけることができる「技術」です。

この無料記事シリーズでは、その考え方を中心にお伝えしてきました。
そして次回の有料記事では、その考え方を実践するための具体的な方法を、一つひとつ体系的にご紹介します。
どのように学習計画を立てるのか。
教材はどのように選べばよいのか。
理解型学習を実践するための手順とは何か。
復習を習慣化するにはどうすればよいのか。
社会人でも無理なく続けるための時間の使い方とは。
私が実際に成果を上げることができた勉強法を、できるだけ具体的にお伝えしたいと思います。

学校では教えてくれなかった「独学の技術」を身につければ、資格試験だけではなく、その後の人生でも新しい知識を学び続ける力が身につきます。
ぜひ次回の『学校では教えてくれない 独学の教科書―社会人でも結果が出る勉強法』で、一生使える学び方を一緒に身につけていきましょう。

お読みいただきありがとうございます。
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これからもよろしくお願いします。









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