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天に任せて、今日も一歩ずつ、前向きに

父が入院して13日が経ちます。
私は介護離職をし、一人で認知症の父を支えてきました。決して楽ではない生活のなか、今回の入院によってさらに経済的な不安と介護の負担が増していく未来を思うと、言いようのない恐怖に襲われます。
時折、息をするのも苦しくなるほどの絶望感に襲われ、深い暗闇のなかに、一人取り残されたような気持ちになるのです。

しかし、一日のなかでも、わずかに光が差す瞬間があります。

昨日は、朝からどん底の気分でした。
先が見えない不安に苛まれ、まるで荒波の上に張られた一本のロープを歩いているような感覚。いつバランスを崩して冷たい海へ転落してしまうかわからない……。

そう考えると立っていられなくなり、薄暗い北向きの部屋でうずくまって頭を抱えてしまいました。

けれど、夕方になると少しだけ景色が変わりました。
一人の静かな夕食を終え、気分転換に近所を3分ほど歩いてみたときのことです。春の穏やかな空気に包まれ、家々の温かい灯がともる柔らかな闇の中を歩けたことで、少し前向きになれたのです。

人生はよく登山に例えられます。
50代は、親の介護に直面する世代です。この苦しみを味わっているのは、きっと私だけではないはず。今、山のどのあたりを歩いているのかは分かりませんが、ここが最大の「難所」であることは間違いありません。

けれど、この険しい局面をなんとか乗り越えた先には、まだ見ぬ良い未来が待っているかもしれない。
この経験を経て人間として成長し、新たな挑戦をしたり、人生を変えるような出会いに恵まれたりすることだってあるだろう――。
思いもよらない「生きがい」が、その先に待っている可能性だってあるのだ。
そんな小さな希望が、一瞬、胸の中に灯りました。

そのお陰で、少し落ち着いて眠りにつけたものの、夜中の2時に目が覚めると、再び言いようのない恐怖が押し寄せてきました。
そして、重苦しい気持ちのまま朝を迎えました。
それでも、今日もまた生きていかなければなりません。

今の自分にできることを、一つずつ、一歩ずつ進めていくこと。
それだけが、今の自分にできる最善策なのだと思います。あまり無理をせず、まずは今日という一日を無事に終えることだけを考えよう。

「やるだけやって、あとは天に任せるしかない」
そう開き直ることで、恐怖を和らげ、朝の家事を始めています。


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