コークハイでリセット
認知症の父が入院したのは、4月7日のことでした。今日は20日ですから、ちょうど2週間が経ったことになります。
当初は腰の痛みで起き上がれなくなったための入院でしたが、詳しく調べてみると大きな病を抱えていることが分かりました。
この先のことを考えると、不安で胸がいっぱいになります。
昨年は母を亡くし、今年は父がこのような事態に。正直に言って、今の状況は本当にきつく、心細いものです。
独身で兄弟もいない私にとって、この重圧を分かち合える人は身近におりません。一人で不安を抱え込み、眠れない夜を幾度も過ごしてきました。
事態が好転したわけではありません。しかし昨夜、不思議と穏やかな気分になれた瞬間がありました。
なぜでしょうか。それは、地獄のようなこの2週間を必死に耐えてきた自分を、「我ながらよくやった」と褒めてあげたくなったからです。
「まずは、一度リセットしよう」
そう思い、夕食時に安い焼酎をコーラで割って、一人で乾杯しました。
すると、明日からまた頑張ろうという気持ちが、静かに湧いてきたのです。
そういえば、精神科医の斎藤茂太さんも、毎晩寝る前に「リセット終わり」と口に出すことは、過酷な人生を乗り切るために効果的だとおっしゃっていました。
リセットという区切りをつければ、どんなに苦しい一日であっても、その日を一度終了させることができます。
そしてその後に、「明日は明日の風が吹く」と考える。それだけで、不思議と力が湧いてくるものです。
徳川家康は「人の一生は重荷を負うて遠き道を行くが如し、急ぐべからず」という言葉を遺しました。
重い荷物を背負い続けるのは、並大抵のことではありません。だからこそ、どこかで荷物を下ろす時間が必要になります。

この辛さから一刻も早く逃れたいと、休む暇さえ惜しんでゴールを急げば、途中で挫折してしまうのは当然のことでしょう。
休み休みであっても、亀のようなゆっくりとした歩みであっても、前に進んでさえいれば、いつかはゴールにたどり着けます。
休むことに罪悪感を持たず、重い荷物を下ろした時に、これまで歩んできた道を振り返って自分を労わること。そのささやかな習慣こそが、再び前を向くための確かなパワーを与えてくれるのだと感じています。
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