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据え置き型オーディオへ行かなかった私

私の音楽鑑賞人生はポータブルオーディオとともにありました。
高級な据え置き型オーディオへの憧れはあったものの、そちらへ進むことはありませんでした。

その理由を挙げると、

  • コスト

  • 住宅事情

  • ユースケース

  • オーディオ・オカルト

だいたいこんなところです。

ホームシアター環境は構築した

とはいえ、据え置きオーディオとまったく無縁だったわけではありません。
学生時代には、以下のような構成のホームシアターシステムを構築しました。

  • YAMAHAのAVアンプ

  • PioneerのLDプレイヤー

  • メインスピーカー x 2 / センタースピーカー / サブスピーカー x 4

映画視聴がメインのシステムでしたが、音質もそこそこ良かったのです。

ただ、結婚する頃には熱が冷めていました。
マンション購入をきっかけに、配線が煩雑になるホームシアターは撤去し、テレビとブルーレイレコーダーだけのシンプルな構成になりました。

もっとも今では、テレビすら撤去した状況ですけどね。

高級ヘッドホンのコスパに勝てない

3桁万円の費用を投じて、防音設備が整ったリスニングルームを作り、高級なオーディオ機器を揃える。
これは浪漫です。憧れです。

しかし、高級ヘッドホンであれば、数万から10万程度で高音質なリスニング環境が実現できてしまいます。
しかも、聴く場所が固定されません。

私は実利を取り、ポータブルオーディオへと流れました。

オーディオ・オカルトの存在

「ケーブルを替えれば音が良くなる」

かつてはこの言葉をなんとなく信じて、スピーカーケーブルや電源ケーブルを交換していた時期もありました。
このときは、それなりに効果があったような「気」がしていました。

しかし、デジタルオーディオの時代になってから、この手の主張に疑問を持つようになりました。
決定的だったのが、オーディオ用のUSBケーブルやLANケーブルの存在です。

音質の変化とは、要はデジタルデータの変更です。
ビットパーフェクトな転送プロトコルを使っている以上、

  • 100%同一

  • 転送失敗(ブツっと音切れ)

このどちらかしかありません。
「音が少し良くなった」「滑らかになった」という連続量的な変化は、理論的には起こりえません。

ジッターによるゆらぎは、非同期送信、バッファリング、DAC内部クロックによる再クロックによって、実質的に無効化されます。
電源ノイズも、設計がまともな機器であれば、影響は測定限界以下でしょう。

「それでも音がよくなる」

そう主張する世界は、私にとってはオカルトの領域。
この価値観とは、一生わかり合えないでしょう。

そう判断して、私はオーディオの世界から距離を置くことにしました。

もし本当にケーブル交換で音質が変わるのであれば、音質を「数値」で測定できる環境を用意し、交換前・交換後で比較すれば、工学的に検証できます。
そしてその検証は、音がよくなると主張する側が、自ら立証してこそ意味を持つものだと考えています。

まとめ

私が高校生だった頃、ミニコンポは一種のブームでした。
自宅に高級なオーディオを揃えるのは、少年たちの憧れだったと思います。

しかし、ポータブルオーディオのコストパフォーマンスを知ってしまった今、据え置き型オーディオに大金を投じる気持ちは、すっかり失われました。

今の私には、iPhoneとワイヤレスイヤホンがあれば、もう十分です。
むしろ、音楽を分析的に聴く私には、このスタイルが最適解でした。

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