2025年~2026年3月迄 プレイゲームまとめ感想
2026年Steamスプリングセールが始まりましたね!
セールに合わせて、2025年~2026年3月中旬までにクリアしたゲームを、ジャンル別に、短めの感想としてまとめました。
今後あらためてレビューや感想を書く予定の作品も含まれています。
(セール情報を見ておすすめ作品を表に出そう!と思いつきで着手しましたが、まとめるのにちょっと時間が掛かりました…)
本記事では「どの体験が強く印象に残ったか」を基準に分類しています。
実際のゲームは複数の要素を持つものが多いため、あくまで目安として見ていただければと思います。
また、「自分には強く刺さらなかったものの、誰かには合いそう」と感じた作品もあわせて掲載しています。
ストーリーノベル
har tears were my light
20分
少女同士の恋愛を描いた短編ラブストーリー。
コンパクトながら、きれいにまとまった作品です。
エンディング後のおまけは興味深い内容でした。
キャラクターが好きになった方への、ちょっとしたご褒美要素もあります。
ビジュアルに惹かれた方や、同性愛要素を含む恋愛作品が好きな方におすすめです。
Flower in Us
2.2時間
目が覚めると、見知らぬ女性とともに部屋に閉じ込められていた――そんな状況から始まります。
脱出のために協力しながら進む構成ですが、体験としてはストーリー寄りです。
トレーラーの女の子に惹かれてプレイしました。
自分の好みに合うストーリーで、大きな破綻もなく最後まで楽しめました。
一方で、探索やなぞ解きをメインとして捉えると、体験としてはやや物足りなさを感じる可能性があります。
短時間で読めるミステリー調のノベルを探している方におすすめです。
Alice's World
4時間
> 主人公の少女「アリス」はプレイヤーである「あなた」を認識しています。
本作は主人公の「アリス」を操作し、アリスを「元の場所」に帰すための方法を探します。
ほぼフルボイスで進行するストーリーは、声優の青山吉能さんの演技によって色鮮やかに彩られます。
ビジュアルやボイスを通した演出面が好印象な作品でした。
一方で、ノベルゲームを多く遊んでいる方にとっては、ストーリー面にやや物足りなさを感じるかもしれません。
ADV作品にあまり触れてこなかった方や、演技・音声面を重視して楽しみたい方におすすめです。
マルコと銀河竜
8時間
ギャグ系の王道ビジュアルノベルという印象です。
各話毎にアニメーションが挿入されており、全体的にとても賑やかな体験でした。
テンポの良いストーリーと勢いのある展開が魅力で、ノリの良さを楽しめる方には合うと思います。
一方で、キャラクターにあまり惹かれない場合は、やや入り込みにくく感じるかもしれません。
※Switch版の方がセール時に安くなりやすい傾向があります。
ライムの森で君を待つ
40分
トレーラーやUIから推理系を想像しがちですが、実際にはミステリー調のノベルゲームです。
ADVとして遊ぶための工夫は随所にあるものの、ストーリーは短くコンパクトにまとまっています。
なお、同性間の恋愛要素も含みます。苦手な方はご注意ください。
価格とボリュームのバランスを考えると、セール時に手に取るのが良いと思います。
対話ADV(1対1中心)
存在/しないあなたと、私
5.5時間
「あなた」の前に現れた、「リリス」と名乗る少女。
彼女との対話を重ねるうちに、世界は少しずつ歪み始めていきます。
扱っているテーマや表現の影響もあり、日本のノベルゲームの文脈に慣れている人ほど、読み方に戸惑う可能性があります。
論理的に整理するよりも、感覚的に意味を汲み取っていく読み方が求められる印象でした。
(翻訳の影響も一部あると思われます)
万人向けではありませんが、合う人には強く刺さるタイプの作品だと思います。
Inverted Angel
6.5時間
インターホン越しに話しかけてくる、見知らぬ少女。
彼女との対話を通じて、「今何が起きているのか」「彼女は誰なのか」を考えます。
選択肢は一般的なコマンド式ではなく、テキスト入力によって進行します。
プレイヤーがどのように状況や関係性を解釈したかによって、展開やエンディングが変化していきます。
一方で、分岐条件や求められる入力が直感的に分かりづらく、
試行錯誤の過程で「答えを当てるゲーム」に近い感触になる場面もありました。
そのため、ゲームプレイ体験と評価が分かれやすい作品です。
攻略情報を併用しながら進める形も、一つの遊び方だと思います。
会話型ADV(複数キャラ群像)
ファミレスを享受せよ
1.5時間
ファミレスという場で、登場人物たちとの会話を通して物語が展開していきます。
有名どころのADV作品。以前レビューした「光るだけの機械」の作者さんの作品です。
構造上、何を紹介してもネタバレに触れてしまうため、
気になる方は事前情報を入れずにプレイされることをおすすめします。
キャラクターとの会話から色々考えが広がる作品です。
Coffee Talk Episode 2: Hibiscus & Butterfly
10.5時間
Coffee Talkシリーズの2作品目。
様々な種族が共存する世界のカフェで、お客さんたちとコーヒーを通して会話を広げていきます。
お客さんが求めている飲み物を提供すると、その場の会話にちょっとした変化が起こります。
大きな分岐というよりも、日々のやり取りの積み重ねを楽しむタイプのゲーム。
プレイする場合は、前作から順当に遊ぶのがおすすめです。
Alternative Alliance Alpha
1周30分程度
前編:1時間
後編:5.5時間程度
> 遠未来を舞台にしたゆるふわSFポストアポカリプス系短編アドベンチャーゲーム
強化服『アーマリオン』と呼ばれる生命体と出会い、コロニーの外で収集活動をすることになった主人公。
外で出会う人々との交流を通し、異なる文化や生活に触れていく作品です。
『アーマリオン』と会話できる点も特徴で、人外と人間の交流要素も軸になっています。
前編(無料)で世界観を把握し、後編でキャラクターたちと会話を重ねていく構成です。
派手な展開よりも、静かな会話の積み重ねを楽しむ作品でした。
人外作品としてしっかり楽しめる内容で、好みに合う方にはおすすめです。
ムーンレスムーン
2時間
主人公が様々な不思議な世界を巡り、そこに住まう人々と交流します。
会話を通して、それぞれの世界や登場人物の背景に触れていきます。
ストーリー主体のため、ゲーム的な選択や攻略要素を求める方にはやや物足りなさを感じるかもしれません。
他作品と比べると会話パターンはやや少なめで、体験としてはコンパクトです。
雰囲気重視で、文化圏の違う人との会話を楽しみたい方に向いていると思います。
実験的・体験型ADV
BAD END THEATER
1時間半
バッドエンドを上映するシアターを舞台に、4人の主人公それぞれの結末を観賞します。
多数のイラストとドットで構成された分岐構造は整理されており、ルート分岐も可視化されています。
スキップ速度も良好で、ユーザーフレンドリーな作りです。
短時間ながら満足度は高く、「分岐を解いていく体験」を最後まで飽きずに進められました。
一方で、プレイ時間に対する価格はやや高めに感じるかもしれません。
未プレイの方はセール時の購入がおすすめです。
ダレカレ
1時間
プレイヤーに与える体験と、作品が伝えようとしている内容の方向性が強く一致しています。
ゲームが伝えたいメッセージ性が非常に強く、プレイ体験そのものがプレイヤーに強く作用します。
人によってはセンシティブに感じられるテーマのため、プレイ中に強い負荷を感じるかもしれません。
合う・合わないの差が大きく出やすい作品です。
ゲームの評価や感想も、操作よりも「ゲーム体験」に比重が置かれているものが多い印象です。
苦手要素がある方は、事前に内容を確認したうえで検討するのがよさそうです。
アイ・ネット・マーダーマジック
2.1時間
連続殺人事件で命を落とした配信者の少女。
プレイヤーはAIによって蘇った少女のマネージャーになります。
雰囲気や世界観の体験に比重を置いた作品です。
ローグライト的な構造はありますが、構築や戦略性を求めるというよりは、ノベル寄りの軽さで進行します。
システムを深くやり込むというよりも、ビジュアルや演出、空気感を味わうタイプのゲームです。
世界観やイラスト、独特の雰囲気に惹かれる方に向いている作品です。
推理・解釈型(ストーリーを読み解く)
Return of the Obra Dinn
※Switch版でのプレイのため、時間は未計測
オブラ・ディン号に残された「死の瞬間の記憶」を辿りながら、乗客一人ひとりの正体と最期を特定していく推理ゲームです。
船内を行き来しながら情報を繋ぎ、「この船に何が起きたのか」を少しずつ解き明かしていく構造が魅力的です。
断片的な情報から全体像を組み立てていく過程が楽しく、推理する手応えの強い作品でした。
FPS視点のため、3D酔いしやすい方は注意が必要です。
推理ゲームが好きな方には特におすすめです。
未プレイであれば一度は触れてみてほしい作品です。
未解決事件は終わらせないといけないから
2.5時間
未解決事件に関する複数の証言を整理しながら、真相に迫っていく推理ゲームです。
証言をもとに「誰が・いつ・どこで・何をしたのか」を組み立てていく構造で、
同時に「誰の証言なのか」「その発言の意図は何か」といった点も考える必要があります。
単なる事実整理だけでなく、登場人物の心理や背景まで踏み込んで考えさせられる作品でした。
推理ゲームが好きな方におすすめです。
ギルド探求団へようこそ
6時間
78人の冒険者と20隊のパーティーの所属関係を読み解く、情報整理型のロジック推理ゲームです。
情報量が多い一方で、「現時点で推理可能である」ことをゲーム側が示唆してくれる設計になっています。
ただし情報を開示しすぎると整理が追いつかず、逆に手詰まりを感じるかもしれません。
一つひとつ法則を見つけて積み上げていくタイプのため、落ち着いて考えることが求められます。
ロジック系の推理ゲームが好きな方におすすめです。
Her Story
4時間
キーワード検索によって断片的な映像を集め、事件の全体像を読み解いていきます。
実写映像を用いた作品ですが、映画的に見せるのではなく、
「検索して情報を拾う」というゲーム的な体験に落とし込まれている点が特徴です。
プレイヤー自身の興味や仮説によって見る順番が変わるため、解釈の余地が大きい作品です。
前に挙げた作品とはテイストが異なりますが、推理ものが好きな方におすすめです。
Hymer2000
2.7時間
人工知能「ハイマー2000」を回収する任務を受けたあなたは、「希望の家」へ向かいます。
しかしハイマーを壊すことは容易ではなく、施設内の過去の会話記録を探し、ロックを解除していくことになります。
『Her Story』に影響を受けた作品で、こちらは文章ベースで情報を収集していきます。
入力する言葉によって得られる情報が変わるため、「どの単語にたどり着けるか」が重要になります。
また『Her Story』と比較すると、ひらめきに依存する部分がやや強めです。
推理要素もありますが、ストーリーを読み解く体験や探索の比重も大きい作品です。
イェリャンドの囁き:クトゥルフ選集
5時間
サイコロによって開示される情報をもとに、6日間の出来事を繰り返しながら真相に迫ります。
ラヴクラフト的な雰囲気の中で、多数の視点や出来事を重ねて読み解いていく構造です。
群像劇としての側面も強く、キャラクターごとにストーリーが用意されています。
TRPG的な読み物が好きな方や、文章量の多い作品をじっくり読みたい方に向いている作品です。
一方で、操作の説明が不足している点が多々あり、「ゴール」が見えにくい設計です。
必要に応じてガイドを参照するのがおすすめです。
なお、序盤の周回(3周程度)はテンポが遅く感じるかもしれません。
4周目以降から進行がスムーズになるため、そこまで継続できるかが一つのポイントです。
(極端な操作をするとバグるため、セール時の購入がよいかもしれません)
ロジックパズル型
Chants of Sennaar
12時間
レビュー済み作品。
未知の言語を解読しながら塔を登っていくゲームです。極彩色で彩られた世界を探索し、人々の会話や環境から単語の意味を推察していきます。
体験としては、海外で言葉の通じない相手とコミュニケーションを取っているような感覚に近いです。
言語の対応関係を整理していくロジック性がしっかりあり、「分かる瞬間」の気持ちよさがあります。
一方で、一部のヒントイラストはやや分かりにくいと感じる場面もありました。(文化の違いによるものかもしれません)
イラストだけでなく、ゲーム内で示唆される行動や前後のエリアでの発言から推察する必要があります。
また、移動操作にはやや不便さを感じる場面もありました。
ダッシュなどは存在しないため、エリアが広い場所では歩行速度が気になるかもしれません。
7 days to end with you
6.5時間
目を覚ますと見知らぬ女性があなたに何かを話しかけてきます。
しかし彼女の言葉を理解できず、その表情の真意すらわかりません。
あなたは失われた自分の記憶と、彼女の言葉を理解するために、未知の言語の解読に挑戦します。
『Chants of Sennaar』と同様に言語解読が軸ですが、こちらは明確な「答え合わせ」がほとんど存在しません。
そのため、どの解釈を正しいとするかも含めてプレイヤーに委ねられています。
ロジックパズルというよりも、解釈や仮説を積み重ねていく体験に近い印象でした。
彼女が何を伝えようとしているのかを考えられる方に向いている作品です。
推理・パズル型(ストーリー重視)
魔法少女ノ魔女裁判
24.7時間
13人の少女がとある館に集められ、監禁された状況の中でやがて殺人が発生します。
残った少女たちは、館を仕切るゴクチョーの指示のもと、犯人を特定するために「魔女裁判」を開始します。
各章で行われるキャラクター同士の会話と裁判を中心に進行します。
推理要素はしっかり存在しますが、情報の整理や振り返り機能はやや弱めです。
そのため、プレイヤー側でメモを取る、あるいは間隔を空けずにプレイすることが前提になりそうです。
好感度システムや個別ルートといった要素はありません。
推理とキャラクター交流の両方を重視した作品に慣れている方は、やや物足りなさを感じるかもしれません。
ストーリーの比重が高く、時間をかけて物語を追っていくタイプの作品です。
都市伝説解体センター
※Switch版でのプレイのため、時間は未計測
世にはびこる都市伝説の悩みを「解体」していく作品です。
ドット表現のクオリティが高く、ビジュアル面の作り込みが印象に残りました。
全体として演出面の比重が強く、推理・パズル要素はやや軽めに感じられました。
また、これまでに触れてきた作品によって、ストーリー面の評価は分かれるかもしれません。
推理ADVの入門としておすすめです。
探索系(範囲が広がるタイプ)
Refind Self 性格診断ゲーム
2.8時間
探索中の行動をもとに、プレイヤーの性格を23種類に分類するゲームです。
物を拾う、電気をつけるといった細かな行動もすべて診断対象になります。
1周でほかのプレイヤーと比較して遊ぶのもよく、
複数周回して深く作品を楽しむ遊び方もできます。どちらでも楽しめる構成です。
ID共有によって他プレイヤーとの診断結果を比較できる点も特徴です。
こふんは生きている ーマホロヴァ・クラブの死体さがしー
4時間
自分のことを「古墳」だと思っている主人公・こふんくんを操作し、自分の体に入ってくれる死体を探しに行くゲームです。
作中の情報は古代日本に関するものが多く、教科書に載らないような知識に触れる場面もあります。
登場キャラクターは全体的に善性寄りで、
「友達と過ごした日々」を追体験しているような穏やかな空気感が特徴です。
ストーリーは温かさの中に、どこかほろ苦さも含まれています。
アンリアルライフ
5時間
レビュー済み作品。
目を覚ますと見知らぬ場所で目覚めた少女。
少女は記憶の欠落がありましたが、キオクを読み取る能力を有していました。自分の能力を使いながらガイド役とともに世界を歩きます。
演出やストーリー面での評価が高い一方、システム面には独特のこだわりがあり、プレイヤーとの相性が分かれる作品です。
長編ADVに慣れている方にとっては、ストーリー面で物足りなさや粗を感じるかもしれません。
ただし、隠し要素まで含めて触れることで印象が変わる可能性もあります。
ADV初心者や、ストーリーの整合性をあまり重視せずに楽しめる方に向いている作品です。
一方で、全体的な評価としては良作とされることが多い印象です。
探索系(限られた範囲で進めるタイプ)
Later
16分
「あとまわし」をテーマにした短編かくれんぼADVです。
限られた範囲の中で要素を探しながら進行します。
短時間ながら、演出とギミックを通してテーマが自然に伝わる構成になっており、まとまりのよい体験でした。
難易度は高くなく、ADVに慣れていればスムーズに進められます。
ペンギンウォーズ
3.8時間
あと1週間で世界が滅びる状況の中、最後の1週間をどう過ごすか悩む少女としてプレイするゲームです。
探索を通して外の世界へ足を延ばすことで、終末を迎える人々の姿や交流が描かれていきます。
日常と終末が静かに重なっていく構成が特徴です。
周回時は一部の映像シーンがテンポ面で気になるかもしれません。
本作が合う方は、同作者の『ライヒェは街灯の下で』もあわせてプレイするのがおすすめです。
ライヒェは街灯の下で
30分程度(速読気味で)
住み慣れた町を離れる、ある男の一夜を描いた短編ADVです。
夜の町を歩きながら、遅くまで起きている住人たちと会話していきます。
操作面ではやや不便さを感じる部分もありますが、
短編としての読後感の良さが印象に残る作品でした。
物語の真相が明確に提示されない構成のため、解釈を委ねられるタイプの作品が苦手な方は注意が必要です。
煉獄華 (Purgatory’s Flower)
3時間
Love Alone Deathの制作陣による、ホラー要素を含む恋愛シミュレーションゲームです。
探索やアイテムの組み合わせを通して進行します。
翻訳はやや癖があり、文脈から意味を補完しながら読む場面もあります。
そのため、多少の違和感を許容しながら読み進められる方向けです。
ビジュアルの完成度が高く、癖のあるキャラクター表現が印象に残りました。
強い個性を持ったヒロイン像が好きな方に向いている作品です。
英語・中国語のガイドが充実しているため、詰まった場合は参照するのも一つの方法です。
