先輩体験談⑧:「再試験を経て医学部CBT合格」した先輩が後悔している勉強法 ㊱【医学部CBTバイブル──リーフェ医学情報の全50講】
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📊 本記事の構成
・7,000字/読了目安18分
・対象:再試験を経験した方、失敗から学びたい方
・読了後:先輩の後悔から、避けるべき勉強法がわかります
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記事の概要
再試験を経験しながらも医学部CBTに合格した先輩が、「あの勉強法は失敗だった」と後悔する点を解説します。
合格したからこそ振り返れる、遠回りだった勉強法のリアル。
同じ失敗を避けたい方に、先輩の後悔から学ぶ教訓をお届けします。
「合格はしたけれど、あの勉強法は完全に遠回りだった」
医学部CBTに合格した先輩の中には、振り返って「もっと早く気づいていれば」と後悔する人がいます。
特に、再試験を経験した先輩の後悔には、多くの学生が陥りやすい失敗の教訓が詰まっています。
成功談だけでなく、合格者が「これは失敗だった」と語る勉強法を知ることは、同じ遠回りを避けるための貴重なヒントになります。
この記事では、再試験を経て医学部CBTに合格した先輩が後悔している勉強法を、詳しく紹介します。
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先輩体験談1:医学部CBT一発合格者が「4月にやっておいてよかった」と語ること
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この記事で学べること
再試験を経て合格した先輩が「失敗だった」と後悔する具体的な勉強法
多くの学生が陥りやすい、遠回りな勉強法のパターン
先輩の後悔から学ぶ、同じ失敗を避けるための教訓
著者:原田
所属:株式会社リーフェホールディングス 経営企画室 部長
資格・経歴:
法学部卒|政治学研究科 修士・博士|政治学者、政治学教員、学生指導歴20年以上
医学生に特化した個別指導塾「医学生道場」のファウンダー
自己紹介:
幼少期より病気がちで、こんにち無事に生活できているのは、医療とそれに関わる人たちのお陰です。将来の医療者として、社会に貢献できる医療系学生の方を積極的にサポートしていきます。
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はじめに
医学部CBT対策において、成功談から学ぶことは多いですが、失敗談から学ぶことも同じくらい重要です。
特に、合格した先輩が「あの勉強法は失敗だった」と振り返る後悔には、多くの学生が陥りやすい落とし穴の教訓が詰まっています。
この記事で紹介する先輩Jさんは、再試験を経験しながらも、最終的に医学部CBTに合格しました。
しかしJさんは、「合格はしたけれど、多くの時間を無駄にした」と振り返ります。
Jさんの後悔は、遠回りな勉強法をしてしまった経験から生まれたものです。合格したからこそ、何が失敗だったかを客観的に振り返れるのです。
医学生道場の指導現場でも、Jさんのような遠回りをしてしまう学生を数多く見てきました。
だからこそ、先輩の後悔から学び、同じ失敗を避けることには大きな価値があります。
この記事では、Jさんが後悔する5つの勉強法を、教訓とともにお届けします。
これから医学部CBT対策を進める方は、これらの失敗を反面教師にして、効率的な学習を進めてください。
本論
先輩Jさんのプロフィールと再試験の経験
Jさんは私立医学部の3年生でした。
真面目な性格で、勉強に時間をかけるタイプでしたが、その努力が必ずしも結果に結びつかず、いくつかの科目で再試験を経験していました。
再試験を経験した背景
Jさんは、決して勉強をサボっていたわけではありません。
むしろ、人一倍時間をかけて勉強していました。
それにもかかわらず再試験になったのは、「勉強のやり方」に問題があったからです。
「時間はかけていたんです。でも、やり方が間違っていた。頑張っているのに結果が出ないのが、一番つらかった」
合格後に気づいた「遠回り」
Jさんは、再試験を経験した後、勉強法を見直し、最終的に医学部CBTに合格しました。
合格して振り返ったとき、それまでの勉強法がいかに遠回りだったかに気づいたと言います。
「合格した後で振り返ると、『なんであんな非効率なことをしていたんだろう』と思うことばかり。もっと早く正しいやり方に気づいていれば、再試験も避けられたかもしれません」
Jさんの後悔は、同じ遠回りをしがちな学生にとって、貴重な教訓になります。
後悔①:ノートまとめに時間をかけすぎた
Jさんが最も後悔しているのが、「ノートまとめに時間をかけすぎた」ことです。
きれいなノート作りが目的化していた
Jさんは、教科書や参考書の内容を、きれいにノートにまとめることに多くの時間を費やしていました。色ペンを使い、図を描き、見やすいノートを作る。
しかし、そのノート作りに時間をかけすぎて、肝心の問題演習が進みませんでした。」
「ノートをきれいにまとめると、勉強した気になるんです。でも、実際には『まとめる』作業に時間を使っただけで、知識は身についていなかった」
まとめることと覚えることは違う
Jさんは、「まとめること」と「覚えること」が違うことに、後になって気づきました。
ノートにまとめても、それを覚えて使えるようにしなければ、得点にはつながりません。
「ノート作りは手段のはずなのに、いつの間にか目的になっていた。まとめて満足して、覚える段階まで行っていなかった」
教訓:まとめは最小限に、演習を優先する
Jさんの後悔からの教訓は、「ノートまとめは最小限にして、問題演習を優先する」ことです。
医学部CBT対策では、QBの問題演習と解説の理解が中心です。
ノートにまとめるより、QBを解いて解説を読むほうが、はるかに効率的に知識が身につきます。
まとめる時間があるなら、その時間で1問でも多く解くべきだったと、Jさんは振り返ります。
後悔②:QBを後回しにして参考書を読み込んだ
Jさんの第二の後悔は、「QBを後回しにして、参考書を読み込んだ」ことです。
参考書を完璧に読んでから問題を解こうとした
Jさんは、「まず参考書で知識を完璧にしてから、問題を解こう」と考えていました。
そのため、イヤーノートなどの参考書を最初から読み込むことに、多くの時間を費やしました。
「知識がないのに問題を解いても意味がない、と思っていたんです。だから、まず参考書を全部読もうとした。でも、これが大きな間違いでした」
参考書の通読は非効率だった
参考書を最初から通読するのは、非常に非効率でした。膨大な情報を前に、どこが重要かもわからないまま読み進め、時間ばかりが過ぎていきました。
「参考書は情報量が多すぎて、全部読もうとすると終わらない。しかも、読んだだけでは頭に残らない。時間をかけた割に、得点に結びつきませんでした」
教訓:QB中心で、参考書は辞書として使う
Jさんの教訓は、「QBを中心にして、参考書は辞書として使う」ことです。
第13回の教材の使い分けでも解説されているとおり、QBを解いて、わからない部分だけを参考書で調べる、という使い方が効率的です。
参考書を最初から読むのではなく、QBで問われた部分を参考書で補完する。この順序が正しかったと、Jさんは振り返ります。
👇 第13回の記事はこちらから
後悔③:苦手科目から逃げ続けた
Jさんの第三の後悔は、「苦手科目から逃げ続けた」ことです。
得意科目ばかり勉強していた
Jさんは、無意識のうちに得意科目ばかり勉強していました。
得意科目は解いていて気持ちがよく、成果も出やすいためです。
一方、苦手科目は手をつけるのが億劫で、後回しにし続けました。
「得意な循環器ばかりやって、苦手な公衆衛生や統計から逃げていた。やっていて楽しい科目ばかりやっていたんです」
苦手科目が最後まで足を引っ張った
苦手科目から逃げ続けた結果、苦手科目はいつまでも苦手なまま残り、最後まで足を引っ張りました。
再試験になった科目も、逃げ続けた苦手科目でした。
「逃げていた苦手科目が、結局は再試験の原因になった。早く向き合っていれば、と後悔しています」
教訓:苦手科目こそ優先的に取り組む
Jさんの教訓は、「苦手科目こそ優先的に取り組む」ことです。
苦手科目は、伸びしろが大きく、得点を伸ばすチャンスです。
第31回の弱点克服プログラムでも解説されているとおり、苦手科目に計画的に向き合えば、得点源に変えられます。
逃げずに早く向き合うべきだったと、Jさんは振り返ります。
👇 第31回の記事はこちらから
後悔④:完璧主義で先に進めなかった
Jさんの第四の後悔は、「完璧主義で先に進めなかった」ことです。
1つの分野を完璧にしてから次に進もうとした
Jさんは、「1つの分野を完璧に理解してから、次に進もう」と考えていました。
そのため、1つの分野に時間をかけすぎ、全範囲を終えるのが遅れました。
「循環器を完璧にしてから呼吸器へ、と思っていた。でも、完璧を目指すと1つの分野が終わらない。結局、全範囲を一周するのに時間がかかりすぎました」
完璧主義が全体像の把握を遅らせた
完璧主義のせいで、全範囲を一通り学ぶのが遅れ、全体像の把握が遅れました。
試験直前になっても、手をつけていない分野が残っていました。
「1つの分野に完璧を求めるより、まず全範囲を一周して全体像をつかむべきだった。完璧主義が、かえって効率を下げていました」
教訓:完璧を目指さず、まず全範囲を一周する
Jさんの教訓は、「完璧を目指さず、まず全範囲を一周する」ことです。
1周目は完璧でなくてよく、まず全範囲を体験して全体像をつかむことが重要です。
第25回の問題演習の回し方でも解説されているとおり、1周目は網羅性を優先し、周回を重ねて精度を上げるのが効率的です。
完璧主義を捨てるべきだったと、Jさんは振り返ります。
👇 第25回の記事はこちらからです
後悔⑤:一人で抱え込み、相談しなかった
Jさんの第五の後悔は、「一人で抱え込み、相談しなかった」ことです。
誰にも相談せず、独りよがりに進めた
Jさんは、勉強の悩みを誰にも相談せず、一人で抱え込んでいました。
「自分でなんとかしなければ」という思いから、先輩や友人に助けを求めることをしなかったのです。
「勉強法が間違っているかもしれないと薄々感じていたのに、誰にも相談しなかった。プライドもあったし、一人で抱え込んでいました」
相談していれば早く軌道修正できた
後になってJさんは、早く相談していれば、間違った勉強法を早く軌道修正できたはずだと気づきました。
「再試験になって初めて、先輩に相談したんです。そうしたら、『その勉強法は非効率だよ』とすぐに指摘された。もっと早く相談していれば、遠回りせずに済んだのに」
教訓:早めに相談し、独りよがりを避ける
Jさんの教訓は、「早めに相談し、独りよがりを避ける」ことです。
第23回の独学の先輩も、情報収集で独りよがりを防いでいました。
勉強法に不安を感じたら、一人で抱え込まず、先輩や友人、指導者に相談することが大切です。
相談することで、間違った勉強法を早く軌道修正できます。早く相談すべきだったと、Jさんは振り返ります。
👇 第23回の記事はこちらからです
後悔から学ぶ:失敗を教訓に変える
Jさんの5つの後悔は、多くの学生が陥りやすい失敗のパターンです。これらを教訓として整理します。
Jさんの5つの後悔(=避けるべき勉強法)
ノートまとめに時間をかけすぎる
QBを後回しにして参考書を読み込む
苦手科目から逃げ続ける
完璧主義で先に進めない
一人で抱え込み、相談しない
共通する教訓:手段の目的化と、逃げの姿勢
これらの後悔に共通するのは、「手段が目的化していた」ことと、「困難から逃げていた」ことです。
ノート作りや参考書の通読は手段のはずが目的化し、苦手科目や相談からは逃げていました。
効率的な学習のためには、手段と目的を混同せず、困難から逃げない姿勢が重要です。
失敗は成功のもと
Jさんは、これらの失敗を経て、最終的に医学部CBTに合格しました。
失敗から学び、勉強法を修正できたからです。
失敗そのものより、失敗から学ばないことが問題です。Jさんの後悔を教訓にすれば、同じ遠回りを避けられます。
結論&むすびに代えて
再試験を経て医学部CBTに合格した先輩Jさんの後悔を振り返ります。
ノートまとめに時間をかけすぎた → まとめは最小限に、演習を優先する
QBを後回しにして参考書を読み込んだ → QB中心で、参考書は辞書として使う
苦手科目から逃げ続けた → 苦手科目こそ優先的に取り組む
完璧主義で先に進めなかった → 完璧を目指さず、まず全範囲を一周する
一人で抱え込み、相談しなかった → 早めに相談し、独りよがりを避ける
Jさんの後悔に共通するのは、「手段の目的化」と「困難からの逃げ」です。ノート作りや参考書の通読といった手段が目的化し、苦手科目や相談からは逃げていました。
これらは、多くの学生が無意識に陥る失敗のパターンです。
大切なのは、これらの失敗を反面教師にすることです。
Jさんは失敗から学び、最終的に合格をつかみました。
失敗そのものは悪いことではありません。
失敗から学ばず、同じ過ちを繰り返すことが問題なのです。
今、医学部CBT対策を進めている方へ。
Jさんの後悔を、あなたの教訓にしてください。
まとめより演習、参考書よりQB、苦手から逃げず、完璧を求めず、一人で抱え込まない。
この5つを意識するだけで、遠回りを避け、効率的に合格に近づけます。
先輩の失敗は、あなたが同じ失敗をしないための、何よりの道しるべです。
次回の記事では「CBT総仕上げ模擬試験の活用術:弱点の最終洗い出しと補強戦略」をお届けします。
引き続き、リーフェ医学情報の医学部CBTシリーズをご活用ください。
👇 その他の記事はこちらから、医学部CBTのマガジン、50講です
FAQ
Q1. ノートまとめは、まったくしないほうがよいのですか?
まったくしないほうがよいわけではありませんが、時間のかけすぎには注意が必要です。
ノートまとめは、あくまで手段であり、目的ではありません。
きれいなノートを作ること自体に時間をかけるのは非効率です。
ただし、間違えた問題のポイントや、繰り返し忘れる知識を簡潔にメモする「弱点ノート」のような使い方は有効です。
重要なのは、「まとめること」に満足せず、「覚えて使えるようにすること」を目的にすることです。
時間をかけた美しいノートより、簡潔で実用的なメモのほうが、得点には結びつきます。
ノートまとめをするなら、最小限の時間で、演習の妨げにならない範囲にとどめてください。
Q2. 苦手科目から逃げてしまいます。どうすれば向き合えますか?
まず、「苦手科目こそ得点を伸ばすチャンス」と捉え方を変えることが有効です。
苦手科目は正答率が低いぶん、伸びしろが大きく、少しの努力で大きく伸びます。
得意科目をさらに伸ばすより、苦手科目を克服するほうが、得点への影響は大きいのです。
また、苦手科目に計画的に取り組む仕組みを作ることも効果的です。
第31回の弱点克服プログラムのように、苦手科目を6週間で克服する計画を立て、進捗を可視化すると、逃げずに取り組めます。
「苦手だから避ける」のではなく、「苦手だからこそ優先する」という発想の転換が、苦手克服の第一歩です。
一気に完璧にしようとせず、少しずつ取り組むことで、苦手意識も薄れていきます。
Q3. 勉強法が正しいか不安ですが、相談する相手がいません。どうすればよいですか?
相談相手は、身近な人以外にも見つけられます。
まず、同じ医学部の先輩や友人が最も身近な相談相手ですが、それが難しい場合は、合格者の体験談やSNS、信頼できる医学教育系の情報発信を参考にする方法があります。
この連載のような、合格に向けた勉強法を発信するコンテンツも、独りよがりを防ぐ情報源になります。
また、医学生道場のような指導サービスを利用すれば、専門的な視点から勉強法をチェックしてもらえます。
重要なのは、一人で抱え込まず、外部の視点を取り入れることです。
自分の勉強法が正しいか不安なときこそ、他者の情報や意見に触れることで、間違った方向に進むリスクを減らせます。相談する相手がいなくても、情報を取りに行く姿勢が、独りよがりを防ぎます。
参考文献・出典
公益社団法人医療系大学間共用試験実施評価機構(CATO)公式サイト:医学系CBTの実施概要
株式会社メディックメディア「QB Online クエスチョン・バンク・オンライン」公式情報
文部科学省「医学教育モデル・コア・カリキュラム」
リーフェ医学情報・医学生道場 指導現場での観察事例
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