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第14回(最終回):「教授選」の本当の意味 〜敗北の先に見えた、予想外の大きな財産〜

あの最終プレゼンテーションから数ヶ月。 日常の業務に戻り、嵐のように巡っていた感情もようやく静かな凪へと変わりました。

この数ヶ月間、私は自分自身に一つの問いを投げかけ続けていました。 「結局のところ、この半年間の挑戦は私にとって何だったのだろうか?」と。

もし、この教授選の目的が純粋に「教授の座を得ること」であったとするならば、結果はシンプルに「失敗」です。どれほど全力を尽くそうと、手が届かなかったという事実は変わりません。

しかし、少し視点を変え、この大舞台を**「自分の認知を広める最大の機会」**であったと考え直した時、私の中に見えてきたのは「失敗」の二文字ではなく、予想を遥かに超える「大きな成果」でした。

敗北の中で得た「確かな評価」と「広がる認知」

その成果を裏付ける出来事が、教授選の後にいくつもありました。

一つは、これまで全く接点がなかった他分野の何人もの教授たちから、後になって直接「とても良いプレゼンテーションだったよ」と声をかけていただけたことです。専門領域を超えて、私の「価値観」と「現場を変える実現力」が確かに彼らの心に響いていたという事実は、私にとって何よりの報酬でした。

さらに、学内や関係者の間で「下馬票で圧倒的に不利だったにも関わらず、かなり善戦した」という私の評判が広く出回っていることも耳にしました。

長きにわたり本命視されていた候補者がいる中で、全くのダークホースであった私が、ここまで組織の注目を集め、一矢報いる戦いができた。自分の存在と、私が目指す医療のビジョンが、これほどまでに深く広く認知されたことは、これまでの医師人生において一度もありませんでした。

教授になるつもりがなかった臨床医が、なぜ最終候補になれたのか

もちろん、結果を覆すほどのものにはならなかったという「厳しい現実」は、一人のプロフェッショナルとして真っ直ぐに受け止めなければなりません。しかし、この教授選を戦うにあたり、「自分にとって何が本当に重要で、何がそうでないか」をとことんまで考え抜いた過程は、今後のキャリアにおいて決して揺らぐことのない極めて重要な「道標」となりました。

思い返せば、この連載は**「もともと教授になるつもりがなかった一介の臨床医」**の挑戦の記録です。

従来、大学病院の教授選といえば、長年にわたる圧倒的な研究業績がモノを言う世界です。野心を持たず、日々の臨床現場に立つことだけを考えてきた私が、伝統的な実績を持つ本命候補たちを相手に、なぜ最終候補の2人にまで選ばれることができたのか。

それは、相手と同じ土俵での「実績の比較」を潔く捨て、組織のリアルな課題を解決するための「価値観の選択」という全く新しいルールを提示し、徹底的に準備を重ねたからです。

自由な挑戦を支えた「再現性のある戦略」

トップという座には就けませんでした。しかし逆に言えば、私は「教授ではない立場」だからこそできる、しがらみに囚われない本当の意味での「自由」を手に入れたのかもしれません。

そして、私が地位や名誉にしがみつくことなく、このようなリスクを取った大勝負に出ることができた最大の理由は、連載の前半(第1回〜第7回)でお話ししてきた通り、私自身がすでに**「経済的基盤」**を整える行動を起こしていたことに他なりません。

完全に経済的な不安がなくなった訳ではありません。しかし、「おそらく老後も生活していけるだろう」と思える程度の確かな道筋を作ることはできていました。この最低限の安心感があったからこそ、大胆な戦略を描き、実行することができたのです。

自ら経済的基盤の道筋を作り、その上で自分の求める将来像に向かってプロセスを描いていく。この一連の道のりは、選ばれた一部の人間だけのものではなく、これからの時代を生きる多くの方にとって十分に再現性のあるものだと確信しています。

「教授を目指さなかった男」が挑んだ半年間の戦いは、ここで幕を閉じます。しかし、私の医療人としての新たな挑戦は、ここからが本当のスタートです。

最後に、この連載を通じて私の軌跡を見守り、多くの「スキ」やフォローで伴走してくださった読者の皆様に、心から感謝申し上げます。私のこの泥臭い経験と戦略が、キャリアの岐路に立ち、挑戦しようとしている誰かの背中を少しでも押すことができたなら本望です。



【追記:自由なキャリアを描くための「経済的基盤」の作り方】 本連載の第1回〜第7回でも触れた通り、しがらみにとらわれず自分らしいキャリアの選択(今回のような大勝負)をするためには、まず「将来の経済的な不安を減らし、老後への道筋をつけること」が最大の武器になります。私が実践してきた、医師に限らず誰にでも再現可能な**「経済的基盤を築くための具体的なステップと資産形成の実践的手法」**について、より詳細なノウハウをまとめた記事を公開しています。本当の意味での「自由」を手に入れ、次なる挑戦に向かいたい方は、ぜひ参考にしてください。


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