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[小説]僕は僕を信じて生きていた 中学生編episode 8 

中学生編 episode 8 

 兄弟喧嘩勃発。いつもの喧嘩では、障子、襖はぐちゃぐちゃになり、天井までそびえ立つ本棚もなぎ倒し、挙げ句の果てに畳まで剥がす程の喧嘩だ。暫くすると、障子襖が破れた音が聞こえてしまったのか、鋭い目のおじさんが二階へと上がって来てしまった。
「ごめんね。ちょっと体調が悪くなってしまって横にならしてもらっってもいいかな・・・。下の若い奴らには言えなくてね・・・」
「だっ、大丈夫ですか?」
「だだだ、大丈夫ですか?」
「少し横になってれば良くなるから大丈夫。知らないおじさんと寝る事になるなんてね・・・。本当ごめんね・・・『ガッ、ガガガーーー!ガッ~~~』」
喧嘩どころじゃない。大音量のイビキが始まってしまった。
 結局、一睡も出来る事なく朝が来てしまった。
「アッ、ア~~~、すっかり寝ちまった!」
二人寝たふりをして様子を伺っていると、おじさんは見たことのない体操、ラジオ体操みたいな事を始めた。やたらに飛び跳ね、うるさい音を立てている事を理由に意を決して起きてみた。
「アッ、ア~~~、よく寝た~~~!お、おはようございます。そ、それはラジオ体操ですか?」
「おはよう!諸君、よくぞ聞いてくれたな。この体操は、俺がちょっとばっか体調を崩してしまった時に教わったやつんだよ。ノーマルのラジオ体操よりやってて楽しいぜ~。特に飛び跳ねる場面だな!ほら来た。ここココ!」
おじさんは、ピョンピョン~と天井高く飛び跳ねた。
「諸君もやってみたまえ!気っ持ちいぞ~~~」
僕達は、当然そんな気持ちになれるはずもなく、
「す、すみません。床が抜けそうなのでヤメて頂いてもいいですか?」
結局おじさんは最後までやり遂げ下へと降りて行った。
「いや~~~!ありえないでしょ!ないない!ないよ~~~!」
「だよな!だよな~~~!とりあえず落ち着こう・・・。落ち着けよ!」
「兄貴もでしょ!」
 予想だにしない展開、念入りに立てた全ての計画は丸つぶれになった。
「お~い!君達、学校に行く準備して降りて来てくれないかな?」
 朝っぱらから竜堂と見つめ合った。
「兄貴~~~!ど~すんだよ!」
「しらねぇよ!お前いっつも俺のせいにしやがってよ!」
「いつも、言い出しっぺは兄貴じゃんかよ~・・・」
「なんだよ!お前だった時もあるだろ~よ~」
「それはそうと、昨日の夜鋭いおっちゃんが変な事言ってたでしょ?『五人以上の指紋が付いているはずなんだよ』ってどう言う事?だって家は四人家族じゃん!五人以上って、もう一人居ないとでしょ?なんか気持ち悪くない?」
「そうなんだよなぁ・・・。たまたま言い間違えたんじゃね~!」
 竜堂にはそんな事言ってるくせに、心の中ではあのおじさんが言い間違えするはずがないと思っていた。
「お~~~い!まだかな?早くしないと遅刻するぞ~!」
二人共、究極の焦りと緊張のあまり思わず声が出てしまった。
「マジでやばいよ~!」
「だから落ちちゅけって言ってんじゃんよ!」
 大きく深呼吸し、意を決していつも通りに階段を駆け下りようとした。いつも通りになんか降りれるはずもなく、二人共尻餅をつきながら降りた。
「おいおい大丈夫かよ!」
「だっ、大丈夫です!な!な!」
「う、うん・・・」
「毎朝そんな降り方してるのか?」
「いっ、いえ・・・」
 僕達二人共、緊張と怖さの限界で一斉に大泣きしてしまった。
「どぉ~した~?そんなに泣く事ないだろ~・・・?昨日のいびきで眠れなかったんだろ。その件については謝る!この通りだ、勘弁してくれ・・・。なっ、なっ!」
 観念した。二人共、嗚咽が出る程に泣きながら本当の事を告白した。
「な~る程ね!そうだったのか~・・・。それは、お父さんお母さんも悪いと思う。でもな!お父さん、お母さんにだって大事な時間、必要な時間があるんだよ。
幸せの為の時間って言うんだよ。 それは一秒前だって一秒後だってダメなんだ。その時ジャストじゃないとダメなんだ!・・・。お父さんお母さん?こんな所でどうでしょうかねぇ・・・」
「は~い、オッケーで~~~す!これ以上引き伸ばすと二人とも遅刻しちゃうからね!」
 何故かお父さんお母さんか勝手口から登場。意味が分からなかった。
「い~やぁ、鮫島部長の名演技に感心しましたよ~。お前達もありがとうな!これで我が家もまだまだ幸せでいられます。本当にありがとうございました!」
「なんだ後藤、よそよそしい事言うな!お前が我が厳格鮫島家にしてくれた様な事をしただけだ!」
「部長!そんなのやめて下さいよ。照れるじゃないですか~」
 僕達はもう訳が分からなかった。
「なぁ~にボーッとしてんの!貴方達の大好きな牛丼買って来てるわよ。特別に卵付きの肉増しに汁だくよ!めちゃくちゃ冷めちゃったけど・・・。さっさと食べて学校行きなさい!・・・」
お母さんの顔を見上げると大粒の涙が零れ落ちるのを必死にこらえている様に見えた。
「お母さん、泣きそうなの?」
「う~るさいわね!お前達の事なんか全てお見通しよ!この悪ガキどもが~!また同じ思いさせてあげましょうか!」
 僕達は逃げる様に学校まで猛ダッシュ。
「兄貴~!待ってよ~!間違えて履いてるでしょ~」
「知るかよそんな事~!」
 時間ギリギリ。校門に着いて気が付いた。僕は竜堂の靴、遅れて来た竜堂は、なんと!お父さんが大事に履いている下駄を履いていた。大雪警報が解除された朝の出来事だった。
 家に帰り、一連の出来事を恐る恐るお母さんに聞いてみた。おじさんたちは、お父さんの職場の上司と後輩で結成された『ドッキリ仕掛けたい』だった。しかも、電話の目の前に貼られていた電話番号は鮫島部長の自宅の番号。依頼者は何故かおじいちゃんだった事に更に驚かれた。次の日の朝、お母さんは脳梗塞で帰らぬ人となってしまった。
「なぁ~にボ~ッとしてんだ?まだそれしか出来てねぇじゃね~か!ぼーっとしてっと自分の指も大根おろしみたいになっちまうぞ!」
言われたそばから指先を削ってしまった。
「ほ~ら見ろ!もういいからあっち行ってテーブルでも拭いてろや!今日は五二週忌プラス一日。スペシャルデナーだ!いつも以上に拭いとけよ」
『発音おかしいじゃん。スペシャルディナーでしょ!』とは、決して突っ込めなかった。しかも、『五二週プラス一日忌』。一年を一週間に直しただけ。実は五歳の時にお父さんがテレビに出た事をきっかけに、お父さんが普通の人ではないと知っていた。酔っ払って買って来た二〇〇〇ピースのジグソーパズルの完成の速さ。レゴブロックでたまに作ってくれる謎の宇宙船の出来栄え。一番は、ふとした時の尋常じゃない悪魔の様な鋭い目つき。拳が出て来たのは最近の事で、それまでは目で殺されていた。テーブルの塗装が剥がれる程に拭き上がった時、スペシャルデナーが運ばれて来た。
「おい竜堂!竜士は?」
「二階にいるんんじゃない?」
「そうか、晩飯出来たから呼んでこい!」
 お母さんが亡くなって以来、初めて三人での夕食だった。いつもは近所のお弁当屋さんで日替わり弁当を買って食べていた。スペシャルデナーのメニューはと言うと、ほとんどが大根おろしで覆われただし巻き卵に、塊のままに出されたマグロのお刺身が三本?と、一升瓶の醤油に包丁一本。
「お前ら、卵焼きとお刺身大好きだろ!お母さんから聞いてたからよ~。このマグロはスッゲ~ぞ!なんせ市場直送だからな!自分で切りながら食べろ!ん、何か言いたい事でもあるのか?二人とも、オデコに?マーク付いてるぞ!」
「なんでお刺身切れてないの?」
「そりゃ~、塊の方が安いからに決まってんだろ~。ん?なんで切ってくれてないって事か?そ~の位自分で出来るだろが!もうお母さんはいないんだ。出来る事は自分でやってくれって事だ!。まだお前達には分からないかもしれないけど、それが夢を現実にする近道?ん~、うまく言えねぇな。まぁ、とりあえず乾杯しようや」
仏壇を見ながら三人で乾杯した。その直後だった。
「いや~ごめんごめん!遅くなっちゃったね。久しぶりにお爺さんとパチンコ行ったんだけど、お爺さんが大フィーバーしちゃって。ほ~ら、お土産」
と、おじいちゃんおばあちゃんが息を切らしてやって来た。渡された大きな段ボール箱には、大量の洗濯洗剤と小さなスナック菓子一袋だった。
『おじいちゃん!洗剤ばかりじゃん。全部お菓子が良かったよ~!』とは言えなかった。無口でいっつも眉間にシワをよせ、絵に描いた様な頑固爺ちゃん。
「二人とも、ごめんね~。お爺さんが洗剤洗剤ってうるさくてね~。店員さんに『余りはお菓子でいいですか?』の一言でなんとか一袋入れてもらったの。切りが良かったらお菓子はなかったのよ~。お前達にこんな事言うのもおかしな話だけれど、孫が可愛くないのかねぇ・・・」
おじいちゃんは、そんな話にも耳を傾ける事なくテーブルを見て一言。
「ほれ」
「お爺さんたら~・・・。ほれじゃないでしょ~よ・・・。竜が夕食作るなんて言うから、そんな事だろうと思ったのよ~。大好きなピザに加えて、特製牛丼作って来たわよ!本当は竜に来るなって言われたんだけど、居ても立ってもいられなくてね~。竜、私の目を見なさい!あなたは勘違いしてるのよ!本当、何回言っても分かってくれない。ルミ子さんとは本当に仲よかったんだからね!ルミ子さんには固く口止めされていたんだけれど、もうこれ以上耐えられない!私が精神病院に入院した時の事覚えてる?お爺さんも竜もただの一度だって面会に来てくれなかったじゃない!ルミ子さんは私が面会出来る状態の日は必ず来てくれてたのよ!ルミ子さんは小学生の時にお母さんを亡くしてるじゃない・・・。こんなにも頭のおかしい私の事を、本当の母親の様に慕ってくれたの!どれだけルミ子さんに助けられたか・・・。言葉じゃ言い切れないわ!そんなルミ子さんと仲が悪くなる訳がないじゃない!」
「婆さん!!!いい加減に・・・」
 おじいちゃんの一言でおばあちゃんは、よりいっそうヒートアップしてしまった。
「はぁぁぁ?あんた、何言ってんのよ!入院生活がどれだけ辛く寂しかった分かって言ってんの?あ~~~、分かるはずないわよね・・・。ただの、ただの一度も来てくれてないんだからね!何よ!そんな目で見たって、今日はとことん言わして頂きますから!」
「まぁまぁ、婆さん落ち着いて。家に戻ったら全部聞いてあげるから・・・」
「はぁ?その手には乗らない!あなたはい~っつもそんな事言ってその場限りの発言じゃない!今日はルミ子さんの一周忌だって言うのに、竜士も竜一もごめんね・・・。どうにも抑えられないわ!どうしてくれるのよ、私をこんな気持ちにさせて・・・」
 お父さんとおじいちゃんが目で会話した様に見えた。直後、ありえない光景が視界に飛び込んで来た。大の大人二人が、無言でおばあちゃんの前で土下座していた。張り詰めた空気が一瞬乱れた時だった。おばあちゃんが、お父さんとおじいちゃんの頭の上からゲンコツを振りかざした。僕達二人は、もう何が何だか訳が分からなくなり泣き出す寸前。気が付いたら、自然と大きな声が出てしまっていた。
「いっ、い~い加減にしろ~~~!!!私の事で喧嘩なんて許さない!」
「いっ、い~い加減にしろ~~~!!!私の事で喧嘩なんて許さない!」
 竜堂が高音、僕は低音で気持ち位くらいにハモっていた。数秒の沈黙の後だった。いつもは大声のお父さんがすすり泣く声で、
「お前ら、『私の事』ってどう言う事だよ・・・。まるでルミ子ちゃんがお前達に言わせてるみたいじゃんか?なんでだよお前ら!なんなんだよ~~~」
 お母さんが死んだ時ですら涙を流す事なかったお父さんが、おばあちゃんの足を頭に押せたまま大声で泣き出してしまった。思わず竜堂と二人で二度見した。なんと、お父さんにとどまらず、おじいちゃんまで泣き出してしまい二人の号泣が始まってしまった。
「ほ~~~ら見た事か・・・。二人共!しゃんとせい~~~!今、竜士と竜堂が言った言葉は、間違えなくルミ子さんの言葉。亡くなってまでもルミ子さんに心配かけるのかしら?一年経つのよ!もういい加減、好きな星に行かせてあげてよ・・・。これも内緒だったんだけど、亡くなる一週間前、二人で飲みに言ったんだけどね。言っていたわよ!今まで出逢った人達とは、また巡り逢いたいけど、次はこの星で無い事を祈ってるって・・・。まさかこんなにも早く逝っちゃうなんてね・・・。まだまだ、沢山の出会いや別れが楽しめたのにね。私と変わってあげたかったわよ!これ以上の出会いに何にも期待してないんだからさぁ・・・」
 泣きじゃくっていたおじいちゃんがようやく起き上がったと思ったら、開口一番に大声で叫んだ。
「婆さん、一言だけ言わしてくれ!いや・・・。俺はそのうち死ぬ。でもな、婆さんがどこの星に行こうが必ず見つけ出し、また惚れさせる事を誓います!って言っても、実は婆さんが俺に惚れるより先に俺が惚れているのは間違えないんだけどな・・・。な~~~んってな!」
「ジジイは、い~っつもその一言が余計なんだよ!・・・。今取り消したら今日のところは許して、あっ・げっ・るぅ~!」
「うわ、気持ち悪!!!」
 この一言で、おばあちゃんの乙女心が崩れ落ちてしまった。最終的にお父さん、おじいちゃん、おばあちゃんでの号泣となった。耳を疑った。三人でハモリながらの泣き声に、竜堂と顔合わせ二人とも目を見開きっぱなしだった。
あまりにも長い時間号泣だった為、二人とも違った意味で号泣してしまった。みんなが涙を拭ったのは、お母さんとの約束の就寝時間二一時三〇ジャスト。大人三人が古ぼけた仕掛け時計に視線をずらした。口を開いたのはお父さんだった。
「いや~、すきっきりした!もうこんな時間だ。お前らは寝なさい!」
「竜!!!自分勝手にも程があるよ・・・。私達のせいで、子供達まだ何にも食べれてないんだよ!本当に私がお前を産んだのかね~・・・。さぁ、ルミ子さんとの思い出を胸にして、・・・・・・、食事にしましょうよ!」
僕達二人とも、お腹が空き過ぎでクラクラしていておばあちゃんが天使に見えた。
 やっとの思いで夕食にありついた。牛丼はあの日以来の一年ぶり。僕達二人とも、あの日の出来事を思い出したくないが為に、大好きな牛丼を食べられなくなっていた。竜堂と目で会話した。『今日なら皆んないるし寂しくなる事もないんじゃね?食べようぜ!』と、箸をつけた。口をつけた瞬間に、とめどなく涙が溢れ出てきてしまった。おばあちゃんが作ってきてくれた牛丼は、お母さんが買ってきてくれた牛丼と全くと言って同じ味だった。今度は僕達が本当の涙を流しながら牛丼を食べた。
 結局、塊のお刺身と大量の大根おろしに包まれた出汁巻卵は食べずに朝を向かえてしまった。下に降りると、昨夜の残り物にはハエ避けの透けたテントの中にぴっちりとラップがかけられていた。塊のお刺身は綺麗に切られ醤油漬けになり、だし巻き卵は大根おろしと分けられていた。恐らくおばあちゃんがやってくれたのだろうと、心の中でお礼を言いながら朝ごはんにした。まず、お父さんが一生懸命作っていただし巻き卵。冷たくなってしまっても凄く美味しく、お父さんのお母さんへの気持ちがジーンと心に響いて来て、朝っぱらから竜堂と二人涙ぐんでしまった。
「やっべ~!もうこんな時間じゃん」
 醤油漬けのお刺身は、大好きな納豆とグチャグチャに混ぜ、ふりかけ御飯にぶっかけ一気にかきこんだ。
「竜堂!先にトイレ行って~」
建付の悪い扉を、いつもより勢い良く開ける音が聞こえたと同時だった。
「竜堂!いきなり開けるんじゃねーよ!トイレに入る時は必ずノックしろってルミ子に言われてただろ~が!ふざけんな、小便撒き散らしちゃったじゃねぇかよ~!罰として、お前が拭いておけ!俺は先に出るぞ。お前ら遅刻すんなよ!」
 扉に持たれかけていたんだろう、お父さんが体勢を崩し雪崩出て来たのだった。泣きながらお父さんの小便を拭いている竜堂を見てお父さんへの怒りを押し殺し登校した。
 部活の練習の時、近藤をお子様ランチーズに誘った事を伝えた。
「悪い!実はさぁ、佐藤に断りなく近藤をお子様ランチーズに誘ってみたんだ・・・。頭の中でピキーンって音が聴こえてさぁ、このタイミングを逃したら絶対に後悔するんじゃないかと思ってさぁ~。でも、残念ながら即答で断られちゃったよ・・・」
「なんだよ~、そんな事気にすんなよ!竜士が誘いたいと思ったならば、間違えなく俺も同じ気持ちになったはず!近藤の事はしょうがねぇよ。これに懲りずにいこうぜ!きっとタイミングが合う時は必ず来る。竜士も自分の事信じてるだろ。俺も同じだぜ!自分を信じきって突っ走ってるお前を見てると勇気が湧いて来るんだ!
幾つになっても変わらない竜士でいてくれよ。なっ!。誰に何言われようが関係ね~よ!言いたい奴には言わせておけばいいじゃんか!だろ?」
「だよな!なんな最近ちょっと弱気になってんのかも・・・」
「なぁ・・・。初めてのスタジオ入ってみねぇ?」
「マジで!でも、ボーカルとドラムだけじゃ・・・。あっ!」
「俺、今ピキーンって聞こえたぜ!竜士も聴こえたろ!」
確実に閃きのピーキーンが聴こえた。
 部活を途中で切り上げ逃げるようにグランドを後にした。貯金箱を壊して『mugenn』へと急ぐ。佐藤と組んだ時から練習する曲は決めていた。
『BURAKUS`』の、二〇一六〇九二一〇四三七 『NO END SPIRIT WAR』
暗い歌詞なのに何故か最高にノリが良い曲。佐藤も寝る間を惜しんで練習してに違えない


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