7【ジジとババと、みなさまと私】「キツネにつままれたみたい」な日
やっと、病院の検査日になった。
介護タクシーを呼び、父を乗せ母と一緒に付き添った。
検査をし、診察を受けた。
結果は――
「この病院では入院はできません」
そう告げられた。
けれど状況を見て、院内の相談室に案内され、
相談に乗ってもらえることになった。
私は、ただひたすら、父と母にとっての最善を願った。
相談員の方は、とても親切に話を聞いてくれた。
そして、もう限界であることを感じ取り、入院できる病院を探してくれることになった。
父にも、「どうしたいですか」と希望を聞いてくれた。
父は言った。
「痛みをとってほしい。みんなに迷惑をかけるから、入院したい。」
できれば、近くがいい、とも。
そのとき。
母の携帯が鳴った。着信番号は、不明。
いつもなら出ないはずなのに、母は、電話に出た。
相手は、父が皮膚科で通院している病院だった。
「今から1時間以内に来られますか?」
母は目をぱちくりさせ、電話を相談員の方に代わった。
そこからは、とんとん拍子だった。
父の入院先が、決まった。
ただただ、ほっとした。
安心する父と母を見て
「よかったね」と、言い合った。
そして同時に、願うことのその力の強さに、驚いた。ただ「最善を」と願うこと。
そして、あのとき話を聞いてくれた相談員の方へ。
電話をくれた病院へ。つないでくれた見えない流れへ。
感謝しかない。
母はずっと、「キツネにつままれたみたい」を繰り返しているがなんでもいいです。
いつもありがとうございます。
今日も、ジジとババと、みなさまと私の一日。

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