46【ジジとババと、みなさまと私】夜中の妖怪、復活の日
はじまり、はじまり。

土曜日はデイサービスやリハビリ通所も休みの日。
昨日の夕方、母からブロッコリーを取りに来てほしいと呼ばれていたので、朝9時半ごろ顔を出した。
父はベッドで思いっきり布団蒸しになっていた。
「あれ、昼間は起きてるんじゃなかったっけ」と言うと、へへへへと笑いながら「待ってたんじゃ」と言う。
何を待ってたのかと聞くと、娘の私ではなくコーヒーを待っていたのです。
父なりにちゃんと返せて、笑ってしまった。
10時になってコーヒーを一緒に飲んだ。
父が動けるようになって何よりなのだが、「夜中に冷蔵庫をあさり出した」と母がつぶやく。
「そりゃだめだよ。ねぇ、何か喉が乾くの?お腹が空くの?」と聞くが、父は、へへへへしている。
父は以前もっと自由に体が動く時、夜になると妖怪砂糖舐めや妖怪ジャム舐めに変身して調味料入れや冷蔵庫をあさっていた。
それを防ぐために、母はいじってほしくない砂糖を目に見えないところに隠したり、ジャムの瓶にビニール袋をかぶせて、すぐに開けられないようにしていたらしい。

父が入院している間、それらは定位置に戻されていた。
それが復活したということだ。
元気になった証拠、ということにしといてやろう。
以前は私が全く家に寄り付かなかったので、母の相談相手や父に言い聞かせてくれる人はケアマネさんだった。
ケアマネさん情報によると、なんと以前は砂糖を隠したりした後、片栗粉をお湯に溶かして飲んでいることもあったそうだ。
朝起きると食卓テーブルの上に白い粉が散乱していることにより発覚したらしい。
それはうっすら甘い味がするそうで、葛湯のような感じになるそうだ。
父は田舎の農家の出なので、昔懐かしい感じもあるらしい。
最近やっと家に寄り付くようになった私に、以前からの様子も含めて教えてくれるケアマネさん。いつもありがとうございます。
ネタ元が増えました。
話が戻るが、昨日、ブロッコリーを取りに来てほしいという母から電話があった時、私はお風呂に入っていたので断った。
その後、考えた。
本当にブロッコリーを取りに来て欲しかっただけなのか。
その裏に何か本当は聞いてほしいことがあったのか。
悪いなぁと思って言えないから、本当は来て欲しいことを隠したんじゃないか。
なんかふとポロポロと考えて、疲れちゃった。
そこで昨日の話を聞いたら、本当に用事はブロッコリーだけという話だった。
なら、よかった。
あーだこーだ考えてしまう私は、あなたの娘だわ。
だから私は言った。
「ほんとに何か助けて欲しかったら、直接ちゃんと言ってください。じゃないと私はいろいろ考えちゃうから。私、優しいと思うよ」
にこっと笑って「本当だね」と言う母。
今日も、ジジとババと、みなさまと私の一日。

前の話
つづきはこちら。

「創作大賞2026に応募しました✨
よかったら、読んでやってください✨👇
ーーー
シリーズはこちら
「一事件につき、一話完結」
「このシリーズは、順番じゃなくても読めます」

スイカおいしい季節ですね✨
マガジンに載せてくださったみなさま
ありがとうございます✨
愛❤️と感謝
Misuz.
いいなと思ったら応援しよう!
そんな…チップまで。✨✨✨ありがとうございます✨✨✨