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2025年古代の叫び!:埴輪・土偶リミックス2025.10~12

アートを創作するとき、モチーフやアイデアの源泉に土偶や埴輪を選ぶことは大きな選択だと思う。単に美的センスの側面でも、太古の洗練されたデフォルメ技術やユーモアさを嫌味なく再現するのはとっても難しい。さらに埴輪・土偶となると、岡本太郎の縄文論にあるように、日本の国民性とか、2000年以上の紀元前の歴史の重みとか、人類だとかそういう意義が乗っかってくる。

だから埴輪や土偶を自身の作品に組み込む人は、かなりの哲学や文脈を踏まえた思考を持っているってことだ!でもただ単にかわいいし、かっこいいからっていう理由でも全然ありだし、1番にはそういう楽しみ方がしたい。

芥川(間所)紗織 古事記より
世田谷美術館

なすにきびが主に東京で見たものを中心に、2025年10月から12月までの埴輪土偶イズムを感じる作品をまとめて紹介。埴輪・土偶リミックス

◯大友克洋による銀座駅アート

東京メトロ銀座駅のB1出口付近に、漫画家の大友克洋が手がけたパブリックアートが設置されている。

『Procession Spin』、横長の画面に右から左へ、縄文時代から現代、未来までの美術表現が大きなうねりを起こしながら進んでいく様子。仏像、唐獅子、浮世絵、鉄道、、、左下の方をみると、AKIRAのバイクもちらっと登場!

美術表現の始まり、火焔型土器や遮光器土偶、合掌土偶、茅空?だったり色々な種類の土偶がごっちゃになっている。次の壁画や仏像、能面の時代までに埴輪の姿が見えないのは、単に土偶とフォルムが被りがちになってしまうのか、それとも大友克洋の中で埴輪を美術史の中での大きなアイコンとして含めていないのか、、、どうなんでしょうか。とりあえず、陶板のピースが結構土っぽくてかわいい。

この作品の話と少しズレるけれど、土偶ってなんだか立ってると同じくらい、飛んでいる、浮遊しているという姿も似合う。人のものではない、宇宙人感がやはり強い、ドラえもんの影響なのか。

◯芥川(間所)沙織

2024年の暮れに東京国立近代美術館で開催された「ハニワと土偶の近代」展でも紹介された、古代、神話のモチーフを作品に取り入れた芥川(間所)沙織。現在同じく東京国立近代美術館で開催されている「アンチ・アクション 彼女たち、それぞれの応答と挑戦」展でも、登場している。

《女・顔Ⅰ》1954
《女・顔II》1954

女の顔。芥川の絵画画業初期の油彩作品では、その後の代表作に見られるような古代にルーツがありそうな女(だと思われる)の顔が複数描かれている。赤茶色っていうのも、原始的パワーを感じさせるし、脈々とした線模様は縄文土器の模様を想起させる。ジブリ作品「もののけ姫」に登場する「コダマ」っぽい!とも思ったり、同じようになかなか可愛らしくて、印象に残りやすい。みんな何を唄っているんだろう、、、。

※福島秀子

これは確実にモチーフになっているわけではなく、なすにきびが勝手に親和性を見ているだけですが、紹介。同じく「アンチ・アクション展」でも展示されていたアーティゾン美術館所蔵の福島秀子の《M.P.》という作品。

軍警(Military Policeman)/軍人をモチーフにした具象的題材を抽象化した絵画だけれど、その姿は土偶あるいは埴輪を想起させる。造形的には土偶っぽいけれど、軍人、武人というとこから行くと埴輪なのかも。抽象化されたフォルムに、直感的にルーツ感じてしまうのは、原始的な芸術がやっぱりすごいのだなーと思ったり。

◯猪熊弦一郎

こちらも、「ハニワと土偶の近代」展でハニワルーツ側として登場していた猪熊弦一郎、早稲田大学會津八一記念館、「小野竹喬から猪熊弦一郎、李禹煥まで リトグラフで辿る アトリエMMGの33年」展で一点、リトグラフを見た。

猪熊 弦一郎 裸子と鳥
[リトグラフ集『顔ファミリー』より] 1992

この作品も埴輪をモチーフにしているんだろうなと思いつつ、ハートの形を見ると、ハート型土偶がやっぱり思い浮かぶ。埴輪の↓細い目や鼻とも少し描き方が違うので、「顔シリーズ」は埴輪と土偶を使い分けている可能性もある。不気味とクールが交差する画面でかなり好き。

国立近代美術館「ハニワと土偶の近代」展より
丸亀市猪熊弦一郎現代美術館

◯宮岡貴泉「momentum」

所々に土偶らしいパーツが現れるキャラクター像を作り出す、宮岡貴泉の個展「momentum」が東京は天王洲のMU GALLERYで開催されていた。行けなかったけれど、こちらが2025年春にGINZA SIXで見た作品↓ウルトラ怪獣のような可愛らしさもあります。

《ネオ・ヴィンテージ》銀座 蔦屋書店

◯岡本太郎

万博、昭和100年のタローマンがなかなか話題になった今年の岡本太郎まわり。川崎市岡本太郎美術館は常設展「岡本太郎 生きることは遊ぶこと」が3月30日まで開催された後、3年ほど改修工事のため、展覧会を休止(ワークショップなどは開催)するので、タローマン関係はじめ、岡本太郎の作品を一気見するチャンスは今春まで、なすにきびも行っておこうと思う。

渋谷PARCO「ほぼ日曜日」で開催されたタローマン大万博
岡本太郎美術館でも「川崎パビリオン」というイベントが開催

また、1970年の大阪万博の際に建造された太陽の塔が8月27日に重要文化財に指定。2025年は岡本太郎の話題に溢れていた。

◯縄文イヤー2025

岡本太郎はじめ、「世界遺産 縄文」展もあり(現在も開催)2025年は土偶、縄文に触れる機会が多い年だった。アートだけをとっても近現代美術は、造形でも勢やパワー面を押し出す、縄文リミックスの作品の方が埴輪より多かった気がする。2026年はどんなものが見られるだろうか!いっぱい見つけられたら続けるかもしれません。他にも見られた埴輪・土偶リミックス作品があったらぜひ教えてください。

おわり

2025年埴輪・土偶リミックスもぜひ↓



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なすにきび...勝手美術 偏った美術愛ですが、面白いなと思っていただけたら、いいねフォローなどよろしくお願いします。大変はしゃぎます。