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アートの魅力がぬいぐるみによって倍増することが発覚【MoMAT】

小さい時から、お泊まり会はワクワクするもの。
最近美術館で行われているお泊まり会の存在をご存知でしょうか。

場所は北の丸公園、東京国立近代美術館MoMAT。
そして泊まるのは人間ではなく、ぬいぐるみ。

「ぬいぐるみお泊まり会 2025  秋のお泊まり会」!!
去年から始まって、今年も夏に1回目をやっていたそうだけど、初めて知った!こんな面白い企画があったなんて。

めちゃくちゃ良いですね。めちゃくちゃ可愛いし、ほっこりする。美術館という場所でぬいぐるみ審査も厳しいのかなーと思ったけれど、ダッフィーとかムーミンとか有名かキャラクターもいるものなのか。マリオっぽいキノコもいるし。

さらに、先ほどのSNS投稿の左上の写真を見てください。ジャン(ハンス)アルプの作品がぬいぐるみに囲まれています。その様子はまるで夜の読み聞かせ会、あるいはダンスの発表会のよう。凄すぎる。すごくいい。アルプの作品にこんな楽しみ方があったなんて!

撮影者の永井文仁さんの力量なのか。作品選出は誰がやっているんだろう。ほんとに可愛いと思う。もうすでに作品単体で見る時以上の魅力を感じています。こんなに可愛いを押し出されたアルプの作品は、ぬいぐるみという概念の根源、始祖的な存在にまで見えないでしょうか。

この作品、「イェーイ」とか「たのしみ」「しのびあし」「そーっと」みたいな、可愛いタイトルだったら良いのに。なんなんだ《地中海群像》って、訳がわからない。今まで変にカッコつけられていたネーミングのせいで、この作品の楽しみ方を少し勘違いしていたのかも。

現在、MoMATの常設展には「アルプのアトリエ」と題された小特集コーナーがありますが、彼の作品を見るときはなんとなくおしゃれとか、なんとなくかわいい、シンプルさもあって解釈の余地があって面白い、、、という感覚で見ていて一種の煮え切らなさがありました。こういうことだったのか。ぬいぐるみに囲んで貰えばよかったんだ。

子供達に擬似的に美術館を身近に感じてもらい、アートの楽しさを知ってもらう、というのが「ぬいぐるみお泊まり会」のメインの目的だそうです。しかし、アルプの例を考えると
「ぬいぐるみに囲まれるという可愛いから逃れられない状況に作品を置くことで、その作品の新たな魅力を引き出す」
これも得られる結果として大きすぎるのではないか。今流行りのイマーシブシアターとかよりも、もっと新しい視点を得ることができるんじゃないかしら!

ということで今回はMoMATの所蔵作品の中で、ぬいぐるみに囲まれて欲しい、ぬいぐるみと一緒に遊んで欲しい作品を選出してみようという会です。そのまま、秋のお泊まり会の予想も含めます。

◯アンリ・ルソー《第22回アンデパンダン展に参加するよう芸術家達を導く自由の女神》

なすにきび選出の前に、過去のお泊まり会で選ばれた作品の中でのお気に入りを紹介。アンリ・ルソーの《第22回アンデパンダン展に参加するよう芸術家達を導く自由の女神》。アルプほどの衝撃はなく、予想の範疇ですが、可愛い。タイトルのちゃんとしている感じからの、画面のほんわか感というこの作品が持つギャップもさらに引き出されていてグッド。ルソーの画風は絵本っぽさも持っているので、どの作品でもいけるだろうな。

◯芥川(間所)紗織《女(B)》

こちらも過去例で大好き。なんでアザラシ?のぬいぐるみをあわせたかはわからないけれど、かわいい2ショット。芥川紗織の作品もキャラっぽさと朴訥な雰囲気を持つものが多いので色々みてみたい。余談ですが、この絵自撮りしているポーズみたいに見える。それも意識しているのかな。

《神話 神々の誕生》

◯桂ユキ《ゴンベとカラス》

ここからなすにきびチョイス。まずは「かわいい」で思いつくところから。桂ユキが描く目がついたキャラシリーズの中で唯一MoMATにあるもの。かわいい。民話由来の絵なので、そこらへん西洋的なぬいぐるみとの親和性だけちょっと怪しいけれど、とりあえず可愛いので全然良い感じなのではないでしょうか。

◯ローベル・ドローネー&ピエール・ボナール

カラフル枠として二人まとめて推薦。ドローネーの《リズム、螺旋》は丸い形がどんなぬいぐるみとも合いそう。子供の工作プログラムにも使われたみたいなので、学芸員の方も多分好き。

ピエール・ボナール《プロヴァンス風景》の方が強く推したいかも。このカラフルでパワーのあるメルヘン感。ぬいぐるみと合わせることで新しいストーリーが生まれるのではないか!ただ、ちょっと情報量が多すぎるので、なかなかバディになるぬいぐるみを選ぶ作品かもしれない。

◯坂本繁二郎《三月頃の牧場》《水より上る馬》

独特の柔らかい配色の坂本繁二郎、ぬいぐるみに囲まれることでさらにほっこり空間を演出してくれるのではないでしょうか。メルヘンチックな雰囲気はもちろん、「三月頃」と言いつつも、もの寂しさを帯びる秋にもマッチしているから秋のお泊まり会にも選ばれないんじゃないか思ったり!

◯北脇昇《独活》《空港》

変わり種枠、京都の前衛画家の北脇昇。シュルレアリスムの影響が色濃く現れる彼の作品は少し不気味さがありつつも、ぬいぐるみと合わせることで不思議感が増幅して、かわいくなっちゃうという算段!実物を見たことないですが、MoMATにある他の不思議作品との掛け合わせも見てみたい。秋っぽいし良いんじゃないだろうか、なすにきび的には激推し。

◯原田直次郎《騎龍観音》

東京国立近代美術館の顔とも言っていい、コレクションハイライトでもよく出てくる代表的作品。いつもはガツンとかっこいい!と思わせてくれるこの絵だからこそ、ぬいぐるみに包囲して欲しい!描かれるもの龍自体は結構可愛い顔しているから、意外と親和性が高いかも。ドラゴンとか飛行系のぬいぐるみと合わせることができれば尚更よし。

◯岸田劉生《麗子肖像(麗子五歳之像)》

(画質悪)

麗子×ぬいぐるみ。逆に真っ直ぐ子供と合わせてみたい。劉生が描く麗子は、西洋の写実肖像画に東洋的デロリ美をのっける究極の研究。つまり子供の絵なのに謎の不気味さがあることが有名ですが、ぬいぐるみと合わせることで逆に本来の可愛さを引き出そう!というチャレンジ。「持ち主はこの子です」という感じになるかも?色々な麗子像で試してみたい。

ということで、ぬいぐるみたちとお泊まりしてほしい作品、なすにきびセレクションでした。新たな作品の見方として取り入れてみよー。
この作品には、どんなぬいぐるみが似合うだろう?、と考えるのもまた楽しそうです。
東京国立近代美術館「ぬいぐるみお泊まり会2025 秋のお泊まり会」は10月14日から募集開始。中学生以下限定。

おわり

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なすにきび...勝手美術 偏った美術愛ですが、面白いなと思っていただけたら、いいねフォローなどよろしくお願いします。大変はしゃぎます。