ゴッホ美術館が閉館する⁉︎+万博イタリア展【美術ニュース】
大阪市立美術館から巡回し、東京都美術館で9月12日から開催されている「ゴッホ展 ー家族がつないだ画家の夢ー」、みなさんもう行かれたでしょうか。今回は珍しくそのゴッホ展に関する、なすにきび美術ニュース。
◯ゴッホ展ー家族がつないだ画家の夢ー展
今回のゴッホ展は9月中大学生まで無料という嬉しいサービスがあったので、なすにきびは珍しく開館初日の午後に一回、そしてギリギリの30日のお昼頃に二回目行ってきました。
一回目はサラッと、二回目はじっくり見ようとしたけれど、30日のほうが混んでいたため、結局あんまりじっくり見ることなく、、、さらに無料で見せてもらえて生意気ですが「なんか違ったなー」というもやもや感から、うだうだ批判する記事を書くに至りました。↓
実際問題、麦畑やアーモンドの木など見たい代表作が来日しなかったものの、わざわざゴッホがオランダのファン・ゴッホ美術館から来ているわけで、嬉しくないわけはない。けど!やっぱ映像多いし、なんか説明くさいしあんま面白くない。これはちょっと浅い商売じゃない??と今度の「大ゴッホ展」に期待だなーダラダラとか思っていたところにこんなニュースが飛び込んできた。
◯ゴッホ美術館経営難
【【【 ゴッホ美術館が閉館の危機? 】】】
いややっぱり、今回のゴッホ展は素晴らしかった。ゴッホの情熱を繋いだ家族の弛まぬ努力、その結果で遂にできたゴッホ美術館の存在。その歴史のおかげで私たちがゴッホを知れている、見れている。その事実になすにきびは大変感動しましたし、その上で見るゴッホはこれ以上ない極上の経験でした。
手のひら返しをせざるを得ないびっくりニュース。
(8月28日時点の記事ですが、最近気づいた。)
まあ、ゴッホだし、国も援助してあげるんだろう。実際のところ閉館を危惧するのは飛躍しすぎで、現時点で経営がかなり厳しいということなのでしょうが、、、結構な衝撃。
◯美術館の経営難
美術館の経営難は今に始まった話ではなく、というか日本では今やそこら中で聞く大問題な気がする、東京国立博物館も何年か前からクラファンを始めていた。
【クラウドファンディングに挑戦します】
— 東京国立博物館 広報室 (@TNM_PR) October 6, 2025
文化財は国宝・重文だけではありません。はるか遠い昔から存在し、日本文化を今に伝えるすべての作品を遺(のこ)したい。
古民家で発見された「源氏物語図屏風」の修理にご支援をお願いします。
▼目標3千万円・12/19(金)23時までhttps://t.co/a1JuwxuJFB
あと最近の話では東京国立近代美術館でこの前、コレクションから戦争の時代の作品を特集した展示が話題になっていましたが、展覧会としては異例のチラシ、図録一切なし。その理由を(戦中画というシビアな内容や世論の影響、などに関する憶測はあるものの)美術館の表向きの理由としてはコスト削減としていました。
※「記憶をつなぐ、記憶をつむぐ」展に関しては色々考えてまとめたいという気持ちもありながら、なかなかシビア、シリアスなところなので記事にはできていない状況!
コロナ云々もまだ影響しているのか、単に日本の経済がヤバいのかよくわからないけれど、とにかくどこも経営自体がきつくなってしまう時代なのでしょう、日本だけ顕著なのかと思ったら、「ゴッホ」の名前を冠している美術館と言えど厳しいものなのか、、、!
因みになすにきびはお金がないので、クラファンは参加できません。
◯ゴッホ美術館といえど!
ただ、なぜファン・ゴッホ美術館がそんなに経営が困難なのか、その原因が気になるところ。先ほどの美術手帖の記事本文によると
1973年に開館したゴッホ美術館は、開館以降5700万人近くの来場者が訪れ、運営収入の約85パーセントを自館で賄い、経済的にも自立してきた。しかしながら建物の設計はこれほどの来館者数に対応することを想定しておらず、持続可能性、安全性、温度管理といった点で現代の基準を満たせていないという。建物は老朽化が進み、技術設備は老朽化。部品調達が困難な箇所も出てきており、今後の維持管理が困難な状況となっている。
???え、ゴッホなのに?世界のゴッホなのに?建築する時点で人気を見誤っていたと言うことなんだろうか。人気を見誤っている。個人的には1972年時点だとしても世界的超人気画家というイメージなんだけど。ここ50年でだいぶ状況も変わったの?
そう考えると、いくらヨー、フィンセント・ウィレムらが画商としての腕がすごくて、家族総出で頑張ったとはいっても、実のところ本人たちは、ゴッホ人気がこんな大きく不変なものになるとは思わなかったのかも知れない。良い意味で期待を裏切ったのかな。
◯最近の世界のゴッホ展
今回の東京都美術館に限った話ではなく、今ゴッホ美術館が経営の傾きを補填するためにいろいろな都市の美術館に作品を貸し出している、なんて状況と言うことなのだろうか。まあ世界中でゴッホなんて人気画家の回顧展は何年周期で開かれているのだろうけれど。ちょっと調べてみた。
・オルセー美術館 2023 10月〜2024 2月
フランスはパリのオルセー。ゴッホ美術館との共同企画での相互展覧会、“Van Gogh in Auvers-sur-Oise”を開いていたそう。サイトを見ると「本店にオルセーから8点の作品を出品、そのお礼にゴッホ美術館からは《カラスのいる麦畑》を含む複数点が貸し出される」らしい。やっぱりオルセーほど良い美術館から作品が行けば、お返しも大きいということかー。そういう意味で、こちらから渡せるものがない東京でやるとしても、簡単に代表作貸し出さないぞということなのかも。イマーシブでやってもただつまらない。
・ナショナルギャラリー 2024 9月〜2025 1月
ひまわりでお馴染みのイギリス、ナショナルギャラリーの200周年記念展。和訳すると「ファン・ゴッホ:詩人と恋人たち」展という感じ。こちらはゴッホ美術館だけでなく、オルセーやクレラー=ミュラー美術館からも貸し出しされる凄そうな展覧会。すごそう。
・ボストン美術館 2025 3月〜7月
ゴッホ美術館とボストン美術館の共同企画、「ヴァン・ゴッホ:ルーラン家の肖像」。ゴッホが描いた郵便配達員ジョセフ・ルーランとその家族に焦点を当てた世界初の展覧会だそうです。そりゃあ世界初でしょ。ボストン美術館以外どこがやろうというのか。結構面白そう。
・北ブラバンド美術館(オランダ南部)2025 6月〜11月
↑今年の大きなゴッホ展についての記事があったので参考に↑
今回の家族のゴッホ展、神戸から始まる大ゴッホ展、先ほどのボストン美術館のゴッホ展。そしてオランダ南部唯一の美術館、北ブラバンド美術館のゴッホに関する特集についても書かれています。ゴッホ美術館が持つ初期傑作《ジャガイモを食べる人々》の習作を中心に、ゴッホの農村時代の絵の特集した本展のタイトルは「The Potato、じゃがいも」。直球!面白そう。
という世界のゴッホ展まとめでしたが、これがゴッホ美術館の経営難によって従来より多くなっているのか、元々ゴッホ需要がすごいのかどっちかはよくわからず。
◯ゴッホ美術館展でもよかったのに
以前に書いた東京都美術館ゴッホ展感想レポートで「ゴッホ以外の画家の作品も多い今展覧会は、『ゴッホ美術館展』としてしまった方がわかりやすかったり、面白くなったのでは!?」ということを書きましたが、この経営難のニュースを見て、尚更そうすればよかったのにと思った。
でもこの先、国からの大支援を受けて大規模改修が行われるとすると、その間、《カラスのいる麦畑》《花咲くアーモンドの木の枝》などの名作が世界に散らばるのでは!!!チャンス!ぜひ日本に来て!
なんにせよいつかは現地に行きたい、それまでは閉館しないでくださいお願い。
◯大阪万博記念展が大阪市立美術館で開催
号外)大阪万博で人気を博したイタリアの至宝、
— USJ・大阪万博のツボ (@usj1) October 10, 2025
特別展「天空のアトラス イタリア館の至宝」開催、
大阪市立美術館にて展示決定!
最速チラシです。完成してます。
ご覧ください。#大阪万博 #大阪・関西万博 pic.twitter.com/9gh2aYm5Nl
あと、もう一つ最近のニュースで大きいものといえば、大阪万博イタリア館の出品作品たちのうち数点が万博閉後に、大阪市立美術館で展示されることが決定していた!
展覧会はめちゃくちゃありがたいものの!その出品作品は
・《ファルネーゼのアトラス》
・《正義の旗―聖フランチェスコ、シエナの 聖ベルナルディーノ、祈る正義兄弟会の 会員たちのいる聖母子と天使》ピエトロ・ヴァンヌッチ(通称ペルジーノ)
・『アトランティコ手稿』レオナルド・ダ・ヴィンチ
今の所これらのみ。嬉しいけれど、全然嬉しいけれど、全部だったらどれほど嬉しかったことか。カラヴァッチョが一番見たかったし、、、。続報期待!!!
イタリア館はキリストの像、《正義の旗》などの追加、そして閉会1週間前には万博に合わせて新たに作った「聖フランチェスコ像」を出したり、最初から最後まで話題が絶えないパビリオンでしたが、なんでそんな持って来てくれるの?みたいな記事も最近読みました↓。なんとなくしかわからなかったけど。
因みになすにきびは結局万博に行けませんでした。くやし。くやし。
イタリア館に新たな美術品「聖フランチェスコ像」
— Italy Expo 2025 Osaka (@ItalyExpo2025) October 4, 2025
📺 @asahi_tv #イタリア館 #大阪関西万博 #PadiglioneItalia #Expo2025 #Osaka @mariovattani @expo2025_japan @regioneumbria@stef_proietti pic.twitter.com/dRUvLJMkwG
来日した作品たちの美術的価値、素晴らしさはもちろん言うまでもなく、現地ではあり得ない組み合わせの配置や照明、不思議建物との掛け合わせの空間はこれまでもこれからもない、万博ならではの体験だったはずです。長時間の待ち列に並ぶ価値はあったし、行った方は本当に羨ましいなー。
バーチャル万博アプリもちょっと触ってみました。けれど本物が見たすぎて特に言う事なく。後ろの

完全体バージョン

なかなかキレイに再現してる
背景の水彩画みたいなやつは何なんだろう
因みにイタリア館の人が作品の除幕をするときの、ぐだぐだ・ニコニコした雰囲気がイタリアっぽいしめっちゃ好きでした。↓
ラファエロの師、ペルジーノの登場です!
— Italy Expo 2025 Osaka (@ItalyExpo2025) August 31, 2025
2025大阪・関西万博イタリア館で「正義の旗」をご覧ください!
🇮🇹#イタリア館 #大阪 #万博2025 #PadiglioneItalia #Umbria #Expo2025 #Osaka @RegioneUmbria @expo2025_japan @mariovattani pic.twitter.com/mmOOvf0XO6
こちらももちろん、いつか現地に行く。
以上最近気になった美術ニュース2選、ゴッホ&イタリア館でした。
おわり
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