専業主夫、自家製食パンで“安室さんのサンドイッチ” を作る
人間関係とは、期待と、それに応えることの積み重ねだと感じている。そのサイクルをお互いに無理のない範囲でし合える相手のことを「相性が良い」というのだろう。
2週間ほど前だっただろうか。夕食後、パソコンで作業をしていた妻に紅茶を持って行ったら、妻が思い出したように口を開いた。
「ねえねえ、安室さんのサンドイッチが食べたい」
「安室さんのサンドイッチ」とは、人気アニメ「名探偵コナン」に登場するサンドイッチだ。妻はコナンのライトなファンである。
「安室さん」とは作中に登場する喫茶店ポアロのアルバイト定員である安室透のことで、安室さんがおいしいハムサンドを作って振る舞う回があるらしい。私はこの回を見たことがなかったが、実際に作って食べてもおいしいということで、ファンの間では有名な話なのだそうだ。
妻は食事について、いつも「何でもいいよ」とあまり自己主張をしない。今回はふと頭に浮かんだので、私に伝えたそうだ。
せっかく意思表示をされたのだから、それに応えたい。私はアメリカに来てからたまにパンを作っているので、その技術向上を図るためにも作ってみることにした。
※完璧に忠実なものは作れなかったので、大目に見ていただきたい。
食パンを作る
アメリカでは日本ような食パンが手に入りづらいので、食パンから手作りする。レシピは持っている材料を打ち込み、ChatGPTに考案してもらった。砂糖と塩は日本から持ってきたものだが、その他はこちらで調達した。
材料(1.5斤)
・強力粉(Bread Flour) 375g
・砂糖 25g
・塩 7g
・ドライイースト(Dry Yeast) 5g
・牛乳(Whole Milk) 250ml(人肌程度に温める)
・無塩バター(Unsalted butter) 25g(常温に戻す)




工程
ボウルに強力粉、砂糖、塩、ドライイーストを入れて混ぜる。
1に牛乳を追加し混ぜる。まとまったらボウルから出してこねる(表面がつやつやしてくるまで)。
1次発酵。電気圧力鍋の低温調理モードで35℃、45分。
パンを半分に分けて絞ったふきんをかけて15分ガス抜き。
バター(分量外)を塗ったパン型に入れて2次発酵。オーブンに発酵モードがないため、170℉(75℃)で1分半ほど余熱した後オフにし、庫内にパン型を入れる。その際、乾燥防止のために熱湯を入れたマグカップも入れる。40分ほどで型の8分目まで膨らむ。
型を取り出した後、オーブンを355℉(180℃)に余熱。型ごと入れて35分焼いて完成。
工程通りに行い、失敗せずにうまく焼くことができた。









“安室さんのサンドイッチ”を作る
安室さんのサンドイッチのレシピはすでにネット上にたくさん上がっている。私はクックパッドにアップされていた以下のレシピを参考に作った。



感想
生地をこねるのは大変、でもおもしろい
パン生地を長時間こねるのは大変なので、ホームベーカリーがあれば作業はかなり楽になるだろう。
しかし、こねていくうちに生地の質感が少しずつ滑らかになっていくのを体感するのはおもしろい。粉っぽくてゴワゴワした塊が、しっとりとした生地の塊に変化していく。何と不思議なことだろうか。
発酵の時間も合わせるとパンの完成までに約4時間かかった。時間はかかるが、おいしそうな香りが家の中に漂ってくるとテンションが上がる。手間がかかっている分、パン型から取り出したときの喜びもひとしおだ。
マヨネーズと味噌は絶妙なマッチング
できあがったサンドイッチは確かにおいしかった。マヨネーズと味噌という不思議な組み合わせだったが、具材とパンと一緒に食べると調和していてまったく違和感がない。
今回使用したマヨネーズはキューピーだが、アメリカのコストコで購入したもので味が日本とは少し違う。酸味が弱く甘みがやや強いため、日本のマヨネーズを使うともっとおいしくなる気がした。
期待に応えるということ
妻は本当に作ると思っていなかったようだ。うまく作れて、喜んで食べてもらえたのでよかった。
期待という言葉を使うと重く感じられるが、別に夫婦関係に限った話ではない。仕事でも友人関係でも大なり小なり相手に何かしらを求めながら関わっていると思う。
期待とその応答―。その積み重ねが自分にとって心地よい人がいることで、人生は少し鮮やかなものになるのかもしれない。
さあ、次はどんなリクエストが飛んでくるのだろうか。楽しみである。
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