社内SEの運用は雑用?でも運用いないと業務は成り立たない
先日私の身の回りでこんな声を聞きました。
「情シスの運用担当って、言われたことをやる雑用みたいなものだよね」
この声を聞いたときにスルーはしましたが、内心腹立たしい気持ちになりました。
確かに社内SEの運用業務は軽視されがちで立場も弱いですが、私は運用は非常に大切で欠かせない業務だと思っています。
そんな私の感想を書いて行こうと思います。
社内SEの運用が軽視されるワケ
まずは運用が軽視されてしまう理由を見ていきます。
私経験からも、運用が軽視されてしまったことがあるので、その内容踏まえて紹介していきます。
誰でもこなせる(と思われている)
まずは誰でもこなせると思われていることです。
運用業務はどんなことをしているかというと、
マスタのメンテナンス・登録作業
IT機器の管理
各種報告・申請書類の作成
ヘルプデスク対応
こういったことがあります。
これらの業務は定型的な業務なので、誰でもこなせると思われがちです。
ただ、実際のところは定型的な作業のみということはほとんどありません。
マスタのメンテナンス・登録作業
➡不審なデータがないか、登録誤りがないかチェック。不審なデータは障害や業務誤りの可能性があるため、チェックが必要。
IT機器の管理
➡IT機器の除却作業、膨大な機器の棚卸、サポート終了に伴う後継機検討など意外と幅広い。
各種報告・申請書類の作成
➡書類作成自体は慣れれば問題なくこなせるが、内容の理解までしようとすると結構大変。内容の理解ができてないと、後で大変な目に合うことも。
ヘルプデスク対応
➡障害のタネだったり、運用の見直しのタネなど、様々なネタが転がってくる。業務フローの見直しやシステムの実装方法検討まで対応することも。
簡単な業務に見えて、案外やるべきことはたくさんあります。
また、内容をしっかり理解しておかないと、最終ユーザーに迷惑をかけてしまうことにもなってしまうので、誰でもこなせると軽視して適当にこなしてると痛い目にあいます。
生産性がない(と思われている)
次は生産性がないと思われていることです。
確かに運用業務は、直接会社に利益を生み出すわけではありません。
返って人が多いほどコストがかかってしまうので、いい様に見ない上層部もいます。
ただ、実際本当に生産性がないでしょうか。
運用担当者がいないと、収益を生み出せる部署も収益を生み出せなくなってしまいます。
契約を取ってくる営業や高度な製品を生み出す商品開発部門などは、上記で紹介した運用業務は当然やっていません。
営業部門や商品開発部門がこれらをやると、現在のやっている仕事をこなすどころではなくなるので、生産性は大きく落ちるでしょう。
社内SEの運用部隊は、営業部門や商品開発部門などの他の部門が自分たちの仕事に集中できるよう、システム運用を引き取っているのです。
運用部隊がいるからこそ、他の部門で生産性を上げることができ、収益を生み出せる状態を作り出せます。
直接的に生産性がないとみられても、組織全体としては利益にめちゃくちゃ貢献しています。
私はこの運用業務は、会社を縁の下で支え、収益にも大きく貢献している仕事だと思っています。
開発・保守と比べるとレベルが低い(と思われている)
開発や保守と比べるとレベルが低いと思われていることもあるでしょう。
確かに開発はシステム担当としても花形とみられがちです。
0からシステムを作ったり、大規模な改修をしたり、周囲からすると大きな仕事をやっているように見えます。
それに比べて、運用業務は地味で目立たない仕事です。
目立っていない分、「何してるかわからない」ととらえ、レベルが低いと思う人も出てきます。
ただ、紹介しているように、運用業務は非常に大切で欠かせない仕事です。
また、レベルが低いと言っても、開発と運用では求められるスキルが異なります。
私が考える開発と運用で求められるスキルを紹介します。
開発・・・長期的な計画思考、プロジェクト管理、提案力、論理的思考力
運用・・・業務をまわす力、問題解決力、分析力、コミュニケーション
当然開発だからコミュニケーション能力は不要というわけではなく、どちらも必要な能力にはなります。
ただ、運用には運用に求められるスキルがあり、開発と比べるのはそもそも少し違うところがあります。
そのため、一概に開発と比べてレベルが低いと言うのは安易すぎる判断だと私は思っています。
それでも運用が大事な理由
ここまで運用が軽視され、雑用と思われてしまうような理由を紹介してきました。
確かに運用は人の目につかず、目立たない仕事です。
ただ、何度も紹介したように縁の下で会社を支えている存在です。
正直、運用部隊がいなくなると、会社の生産性は大きく低下し、最悪の場合業務も滞ってしまって大変なことになってしまうでしょう。
そのため、私はこの記事を通して、運用部隊の大切さをみんなに知ってほしいと思いました。
少しでも良かったと思えた人は、運用部隊の良さを広げてくれると嬉しいです。
日々システム運用していただいている皆さんを尊敬しています。
それではまた、別の記事で会いましょう。
