アフリカの教育現場を訪れる(日本に当たり前にあって、ないもの)
日本で公立小学校の教員を勤めた後、退職してアフリカの教育現場を訪れています(勿論、観光もしながら)。日本の当たり前が、諸外国では当たり前ではないことを実感しました。
【方法】
・目的を伝え個人で学校を訪れる
・各国のNGO団体として訪れる
・知人経由で学校を訪れる
【訪れた学校】
ザンビア、ケニア、タンザニア、ナミビアなど
※NGO団体で訪れたザンビアの学校↓
※NGO団体で訪れたキベラスラムの学校↓
【特別教室】
理科室や家庭科室、体育館など、日本だと教科に応じて特別教室があります。なぜなら、理科室では実験器具や薬品を保存する必要があり、家庭科では調理器具やミシンなどの道具、何より水やガスの使用を必要とします。全ての特別教室では、学校によって(小学校であっても)教科担任がいることもあります。
私が訪れた公立学校全てに、それらの特別教室はありませんでした。勿論、プールもありません。
【運動場】
私がいた学校は東京の中心部にある学校だったので、運動場はアーバンでした。最近、品川区などでは芝生の運動場もできています。土であっても、体育主任を筆頭に子供たちが怪我をしないようにしっかり整備されています。
アフリカの小学校では石だらけ、穴だらけ、雑草だらけのグラウンドでした。その中で大勢の子どもたちがサッカーや鬼ごっこをする。しかし俊敏性や怪我耐性は十分につきそうな気はしました。
【給食】
日本の小学校では、給食があり、各校に1人配置されている栄養士が栄養バランスを考え、食育と併せて提供されます。私がいた小学校では無償提供でした。
学校によりけりですが、殆どの公立小学校で給食というものはありません。一度家に帰り昼食を取り、午後の授業を受けるシステムです。その為家庭の収入等に応じて毎日の昼食の質も変わってきます。中には昼食なしの子もいました…
【窓やエアコン】
日本と違って冬の寒い時期がないということもありますが、基本的には窓はなく、エアコンなんかあるはずもありません。そのため少し授業でアクティビティをしただけで、かなり汗をかきました。虫もたくさん入ってくるし…。
日本は全学校の体育館にエアコンを付けろと問題になっている最中ですが、こんな場所もあることは知っておいてほしいです(確かに日本の夏は暑くなりすぎていますが…)。
場所によっては当然水道もありません。汲んできた水で手洗いをしています。電気もなく太陽の光だけで学習します。
【登下校】
治安や距離など、場所によって様々でしたが、タンザニアではバイクの後ろに乗って登下校していたり、スクールバスで下校していたりしていました。基本的には徒歩です。そこは日本と大きく変わりません。
【ICT】
一人一台タブレットなんてあるわけないです。教師側でさえも黒板一つです。ボロボロの黒板。チョークも少ない。
【文房具】
場所によりけりですが、キベラやザンビアでは、鉛筆を持っていなく借りている子が多かったです(持っていても尖っていない)。ノートもボロボロなものを大切に使っていました。日本では、鉛筆をなくした、落ちてある鉛筆が誰のか分からない、なんて場面がたくさんあり、少しでも物を大切にする精神を培えればなと思いました。
教科書も1人一冊は持っていません。先生用だけです。ノートは持ってきています。
【教育の質】
日本の公教育では研究授業や大学での研究等の成果で日々児童生徒の学力向上に努めていますが、そもそも先生が足りていなかったり、環境が整えられていなかったりで、質の向上にはまだまだ遠い現状でした。SDG'sとして2030年までに、世界中の全ての子どもたちへの教育の質確保を目指していますが、もっともっと世界的な理解と協力が必要不可欠であると感じました。
公立学校のよいところは、全ての子どもたちが公平に教育にアクセスでき、公平な内容を習得することにあります。日本の公教育は学習指導要領に則り、地域の特色を生かしながら素晴らしい教育を行なっています。
しかし、もう次のフェーズへうつる必要があると思います。それは世界的な公立学校の考え方です。生まれた国や地域が違うだけで、こんなにも教育の質が違うのは大きな問題だと思います。教科など国の特色を盛り込むのは素晴らしいことですが、上記☝️のような環境面は世界中で公平に子どもたちに提供されるべきです!!
