いま、突然の京都 参
短い時間でも、せっかく来たのだから、京都を楽しみたい。
予定を「ぎゅっ」と詰め込んで、色々な観光地を回りたい。
(そして、少しでも記事のネタにもしたい)
そんな欲望全開なオッサンの京都旅レポート。
今回で3回目。
怒涛の1日目を2回に分けて皆さんに提供してきた。
「こんなオッサンの旅行記事なんて、面白くない!」
と、思われた方、正常だと思う。
私も、もしかしたら、私のようなオッサンが書いた記事を読まないかもしれない。
だから、そっとページを閉じていただいても、構わない。
(でも、ちょっと読んで欲しいかも……)
さて、冗談はこれくらいにして、京都旅の2日目をご紹介!
この記事を読んで、少しでも京都に興味を持っていただけたら、嬉しい。
では、はじめていきましょ~!!
ヲタクの五感を刺激する京都を代表する神社【安倍晴明神社】
昨日はかなりの距離を歩き、がっつりとお酒を飲んでしまったので、「昼ぐらいまで寝ちゃうかも・・・」と思っていたが、意外にもいつも通りの時間(午前5時半)に、しゃっきりと目が覚めてしまった白明です。
いやぁ・・・。
歳を取ると長い時間寝ていられないって、聞いてはいたけど、まさか自分にもこんな日が来てしまったことに、悲しみを覚える。
だけどね……。
いいこともあるんだよ……。
朝のモーニングビュッフェに一番で参上できる!!
これは、もう朝から様々な活動ができる!!
今日一日、無双できることが確定でしょ!!
朝から6時から共同大風呂に入り、7時からモーニングビュッフェに突入。
しかし……、食堂にはすでに多くの人が、列をなしていた。
宿泊者、旅行者、観光者のテンションを侮っていた~(´;ω;`)
少しうなだれ、その列に並び、粛々と朝食を摂る。
あぁ。
テンション空回りしちゃったかな……。
そんな小さな反省をし、私が食事を終えようとしたタイミングで、同行者が朝食の会場にやってくる。
「あ……。おざっす。朝食に間に合うよう、起きれたんすね」
そんな一言を残し、トレーを持ってすれ違う。
え……?
私って、そんなに信用無い?
と、思ったが、そんなことを言ってしまうと、今日の行程に差し障りがあるとフッとよぎったので、私は一人、静かに自室へと戻った……。
***
しか~し!!
今日は朝からテンションMAX!!
訪問する場所もそうだが、朝早く起きて、ご飯もしっかり食べたので完全にエネルギー満タン!!
ホテルからタクシーにノリノリで、乗り込み、目的地を告げる。
「『安倍晴明神社』へ、お願いします!!」
少し声が上ずってしまったのが、自分でもわかる。
だが、この気持ちを止められない。
京都、平安時代といったらこの人しかいない。
厨二病罹患者、歴史ヲタクが、絶対に通る道。
『陰陽師 安倍晴明』
帝から催事・儀式を任されたり、京都にはびこる陰なる者たちから街の護衛を任命されたりしていた人だ。
陰陽道を駆使し、式神を従え、さらには、占星術も行う。
まさに、ミステリアス、且つ、スーパーヒーローだ。
その物語の中には、京都に災悪をもたらした「酒呑童子」と決するために「清水の舞台」から、飛び降り、戦いに出たとの逸話さえもある。
まさに厨二病やヲタクたちが神と崇める人が、奉られる神社がここにある。
今回、私が絶対に拝謁しなければ、ならない場所なのだ。
***
タクシーから降りると、抜けるような青空が広がっていた。
まさに、私と安倍晴明の邂逅を天も祝福しているのではないだろうかと思うほどだ。
五芒星がキラリと輝く鳥居が、私を迎えてくれる。
「待っていた」と言ってくれているように感じるのは、私がヲタクだからだろうか。

さらにだ。
ヲタクを「ニヤリ」と、させてくれるポイントがあったんよ。
鳥居の奥の門には、四聖獣(北:玄武、東:青龍、南:朱雀、西:白虎)が刻まれているのさ。
こういった小さなところに、京都の、そして、安倍晴明神社の、心意気が感じられる。
奥ゆかしさの中に、しっかりとした自己主張。
それが、京都という街の在り方なのだろうと感じる。

入り口から、興奮が止まらない状態で、私は本殿へと足を進めた。
「これ以上なにかあったら、どうにかなってしまうのではないだろうか?」
との期待を押さえ、厳粛な気持ちで足を踏み入れる。
朝早い時間ということもあり、参拝客は少なく、スムーズに本殿まで進むことができた。

これまで見てきた寺社の中でも、質素だが、独特な印象を受ける。
なんか、こんなところにも安倍晴明の「控えて、尽くす」「奥ゆかしさ」を感じてしまうのでは、ヲタクである私だからだろうか……。
拝礼し、背筋もこころも「しゃん」とし、なんだか力が漲っているような感覚になる。
そんなとき、視線の端に思いもよらないものが入る。

……桃だ。
しかも、金の桃だ。
さらには、五芒星まで「印」されている……。
案内板によれば、古代中国や陰陽道においては、桃は「厄災を祓うもの」とされてきたそうだ。
この桃を擦り、祈念することで、厄除けになるという。
つるんとし、あまりにも光り輝くフォルムの お尻 桃であったため、触ることに若干の戸惑いを感じたが、「厄除けのため!」と、しっかりと撫でさせていただき、厄除けを祈願した。
同行者の冷たい目線が刺さったのは、言うまでもない。
***
安倍晴明神社を辞しようと思った際に、入り口付近にたたずむ井戸に目が留まる。

五芒星の中央から、水が湧き出る井戸である。
この水は、安倍晴明が念力によって湧出させたものであるという。
病気を平癒させるなどのご利益があるらしい。
だが……。
それだけではない!
まさに、安倍晴明が私を見送っているようにも思われる瞬間が訪れた。
写真ではわかりずらいが、先ほど紹介した鳥居の五芒星が太陽に反射し、この晴明井に五芒星を照らしているではないか!!
こんな奇跡はない!
昨日、疲労がたまり、お酒もたらふく飲んだのに、朝早く起き、朝食をしっかり食べ、ここに詣でられたことのすべてが運命ではなかったのかと思ってしまう。
「あぁ……。安倍晴明様……。今後も、お慕い申し上げます……」
言葉には出さず、涙を滲ませ、私は安倍晴明神社を後にした。
二条城に劣らぬ、力強さ、豪絢さ。【京都御所】
あまりにも安倍晴明への気持ちが強すぎて、記事の半分以上も取ってしまったことに、「読者への配慮がなっていないのでは?」と、心配になりつつも、次の目的地への歩を進めていく。
次に向かうは、京都では二条城と同じく必見の観光地であり、歴史的建造物「京都御所」。
平安の時代から天皇の住まわれる場所として、設けられたこの場所は、昨日訪問した幕府の管轄であった二条城と目と鼻の先。
江戸時代、幕府は天皇に敬意を払いつつも、目を光らせられる距離に二条城を築城しただろう。
当時の天皇がどういった思いで生活を強いられていたのかと想像すると、なんとも言えない気持ちになる。
政治と権力は、昔からこれほどまでに牽制し合う関係だったのかと、深く考える。
だが、そんな沈思も「京都御所」に一歩踏み入れると、吹き飛ぶ。
「めっちゃ、広い!」
二条城をイメージしていたので、これには驚いた。
圧倒的に、二条城よりも広い!
あ。
京都御所も二条城と同じく、多くの場所が撮影禁止。
だから、こそっと撮影した写真だけど上げておきますね。

京都御所の最も格式の高い正殿。
天皇即位の礼などの重要な儀式がここでは行われてきたらしい。
このどっしりとした風格。
長い時代と多くの歴史的な瞬間を受け止めてきた懐の太さが、建物からも感じられる。
当時の人々は、この紫宸殿の前に座し、天皇の言葉を受けていたという、イメージが私の中で浮かんできた。
「えっと。ここ、広いんで、次、行きますよ」
同行者の容赦ない言葉が飛ぶ。
はいはい……。
私の感傷は後回しですよね……。
***
そんな気持ちを晴れさせてくれたのが、この庭園。
なんとも見る人を「ほうっ」っと安心させてくれるつくりじゃないか。

樹木の高低、色彩が完全に調和している。
高木だけでは、鬱蒼とした印象を与えてしまう。
低木を高木の前に設置し、湖面に寄せることで、池への反映(反射)もを利用し、より庭園の深みを与えるよう設計されているのだ。
さらには、池に面する石礫をやや大きめのものを用いている。
それより、荒々しさを表現しつつも、池の静けさ、樹木の包容力が演出されていた。
見ていて「うっとり」するほどの、完成された庭園だった。
なんかね。
ここまで細部に気を遣って作られた庭園って、なかなかないのよ。
だから、風景として美しいと思うだけでなく、これを考案した人にも尊敬の念が湧く。
建造物だけでなく、庭園でも魅せてくれる。
やっぱり京都に来てよかった!!
やはり京都は街並みに刺激を貰えます。【道中】
京都御所の興奮冷めやらぬまま、北上していく中でやはり目を惹くのはその街並み。
風情ある建物と、新しいものが共存する。
本来であれば、それらは反発し、景観を損ねてしまうもの。
だが、京都の街並みは、それを「自然に」実現してしまっている。

昔ながらの長屋を一部、作り直しているものの、隣に近代的な家が並んでいても、まったく遜色なく存在する。
なんかさ。
それを見ていると、おばあちゃんと孫が、隣に一緒にいる感じだよね。
そんなところにも、ほっこりを感じる。

一方で、しっかりとした旧建築もあった。
どっしりとした佇まいを今でも残し、建築当時からのまま(スミマセン、想像です)の姿を「どん」と示しているような家屋。
当時の生活風景を想像、妄想してしまう。
こういった、「各々の生き方や家の考え方」を尊重しながら、「昔からの想いと新しさ」を調和させていく、京都の街に再度、私は虜になる。
街並みを見ながら、悦に浸っている私を見て、同行者が言う。
「だから、京都を知らないっちゅーことは、日本を知らないってことです」
そう言って、怪しい笑みをこぼす。
私はオッサンだけど、まだまだ、幼いのかもしれない。
***
こんな京都をもっと紹介したい。
作家として活動をして、少しばかりか知識を蓄積したオッサンが、京都を訪れ、その素晴らしさを体感した。
私のような「ほぼ、京都初心者」でもめっちゃ楽しめたので、あなたも絶対に楽しめると思う。
あ。
今回のレポートは第3回目。
次回は2日目の後半に訪れた場所を紹介していきます。
次の4部でも京都の魅力をご紹介していきます。
よかったら、続けて読んでいただけますと嬉しいです。
では、今日はこのあたりで。
あなたには白く輝く明るい場所にいて欲しい。
白明でした~。
(つづく)
第一話目は、こちらから。
第二話目は、こちらから。
第四話目(最終回)は、こちらから。
