FIELD NOTE キタキツネと過ごした北海道のゆるい時間。SONYa9 a9ii a7RIII

キタキツネや野良猫は同じ日に生まれても成長のスピードが違い、そこで兄弟の差が出る。先に大きくなった子が面倒を見る。猛禽類のように1羽だけ大きくなり他の子を殺すのとは大きく異なる。私が観察した限りだが。
追いかけられているのは一番小さくてヤンチャだった男の子。先に大きくなった姉達が面倒をみる。キタキツネ観察では多くの発見がある

野生動物観察をして30年以上経つが、撮影が最も難しいのがこの分野だ。機材も高価だし特殊な機材も必要になる。そして仕事になりずらい。
まずは探すのが困難なのと信頼関係構築には膨大な時間が掛かる
暮らしている場所も自分で探しに行く。誰かいる場所には絶対に行かない
一人だと撮影するチャンスが上がる。
彼らは音に敏感なので他の人がいると話しをしていて彼らにストレスを与えるが私一人なら気にしないようだ。先日も携帯を触っていたら日本イタチが直ぐ1m先にいて私を観察していたカメラを動かすとサッと逃げて行った。
それくらい音に敏感だ。光はあまり気にしないようだ。獣医学部の先生達に確認したところ。音が一番敏感になるそうだ。
一人だと不安や孤独を感じる人には向かない撮影対象かもしれない。
夜明け前や深夜にパトロールして探し、獣道で何週間も待たなくてはならないからね。

生まれて巣穴から外へデビューするのをずっと待って撮影。匂いと気配を覚えてもらい何時頃出てくるか予想をつけて待っている。テレコンバーターを忘れてヤバいと思ったがSONY a7RIIIではAPSCクロップがあるので撮影はギリギリできた。未だにこのカメラは普通に使えるね。4240万画素の高解像、 最高約10コマ/秒高速連写。十分すぎる。動きが早い野鳥や動物じゃなければ古いミラーレスで大丈夫だろう。メカシャッターはa9より優れていてシンクロスピード1/250 a9は実際は1/125だった。

泳いで魚を捕らえた母キツネ。彼女は子育て中で泳いでいるキタキツを映像で撮影できたのはとてもラッキーだった。中々見られない光景でアドレナリンが沢山でたのを思い出す。

母キツネはサンダル、靴、手袋などを拾ってきては地面に埋めて小狐
達のおもちゃにしている。匂いがキツイサンダルや靴は腐った肉の匂いがするようだ。作業員の手袋も臭かったようで、この後小狐達は手袋を取り合いしていた

ソニーαシリーズのEマウント用として8群11枚のゾナータイプのCarl Zeiss Batis 85mm f1.8。開放から中央部は非常にシャープで、ツァイス特有の「立体感(3D Pop)」や豊かな発色が楽しめる。夕暮れでストロボもあったがライトスタンドを忘れたので、このレンズの特性を活かして絞り開放で撮影。CONTAX Planar T* 85mm F1.4だったらどんな仕上がりになっただろう。

キタキツネの小狐の独立は徐々に親から離れていく事が分かった。
この子はチビと名前をつけた。母キツネと他の小狐達が別の巣へ移動した後
チビだけ生まれた巣に残っていた。暫く深夜に毎晩見に行った。ライトをつけると虫が大量に寄ってきて虫を食べていた。沢山虫を食べたらリラックスして兄弟達に会いに行く。観察すると毎回新しい発見があり楽しみが増えた

手袋泥棒の子キツネ。この子は好奇心旺盛で私のカメラバッグの上に座ったり、三脚を齧ったりと子犬のような行動をとっていた。夜明け前から待機していたら、匂いで分かったのか手袋を持ってきてくれた。いらないよ

一番最後に巣穴から外デビューした子。長くないかなと思ったが、先に大きくなった子ギツネ達が彼の面倒を見ていた。ほぼ毎日、早朝と深夜に観察に行くので何時頃にこの場所へ来るのは知っている。撮影は自分一人で機材をセットしてただ小さくなって待っているだけだ。他人に場所も教えない。彼らを守るのは静寂だから

チビがついて来いと言っていたようで、彼の後を着いていくと巣穴の周りにハマナスの花が咲き実もなっていた。素敵な巣穴を見せてくれてありがとう

彼の母は中々私の存在を認めてくれなかったが毎日通うと諦めたようだ
この子は手袋泥棒の好奇心旺盛な子。日が沈みパトロールへ行くようだ

北海道の東側のキタキツネは札幌より少し成長時期が違い外へ出てくるのが
遅いようだ。彼女はかなり大きくなった頃に会った子だ。キタキツネも顔の違いがあり誰か見分ける事もできる。犬や猫と同じだね

穏やかな性格のニコル。彼女もまたカメラバッグの上に座って私を観察していた。私のカメラバッグは猫の匂いがするので人気らしい。キツネも犬のように猫に興味があるのだろう。

夏の終わり兄弟達は順々に巣立って行く。観察していると冬になるまでは巣の近くで過ごし少しずつ親元から離れて行く。秋の後半の夜中にたまに再会して兄弟で遊んでいる姿を目撃する

海辺に暮らすキタキツネ達。誰もいない北海道の東側のビーチで遊んでいた兄弟達。かなり前の事なので彼らはまだ生きているのだろうか?会いに行ってみたいが仕事が多忙で中々チャンスがない

木の枝を投げると咥えて持って帰ってきてまた投げてと催促する。キツネは犬と猫の中間のような存在かもね。木登りも上手だし毛繕いもする東京で本土キツネを探しているが深夜にしか出てこないのとうちの周りは大規模工事があり本土キツネの家族は引っ越したようだ。
