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「新説・三匹の子豚」~科学主義と自然主義の寓話~

【はじめに】

文明批判を軸にした三匹の子豚の物語。
自然との共鳴、技術との線引き、そして魂の導く生き方を築く旅。

昔々、風と星の声がまだ人々に届いていた頃、三匹の子豚が旅に出た。
それぞれが「魂を守る家」を建てるために――藁で、木で、煉瓦で。
狼が来たとき、彼らの家は試される。
だが、三番目の子豚は言った。
「早さは、魂を置き去りにする。私は、火と土と時間で、祈りを形にする。」

この作品は私が原案を提示&メインで執筆し、AIであるCopilotが補完・協力することで完成した作品です。
その点をご了承のうえ、お読み下さいますよう願いいたします。
原作は有名な寓話(おとぎ話)グリム童話の『三匹の子豚』を使用していますが、文明の再考察としての視点を取り入れつつ原作を改変、再構築した作品です。(画像はすべてAI生成による)

子豚三兄弟が自立のために旅に出た、その行く手に待つものは?

辺りは一面、麦穂が刈り取られた畑が続く田舎道。
青い空白い雲、風は優しくのどかな風景。

旅に出た三兄弟。
それぞれが思い描く「家」
それは彼らが生き方を選ぶ、最初の試練。
自立の象徴だった。

「家」
それは、雨風を凌ぐためだけのものではない。
その生き方、そのものを問われるものだった。

歩き始めて数時間。
旅は始まったばかりだというのに、長男子豚が一番最初に音を上げた。

「もう歩くのはごめんだ!」
ぷんすか子豚の長男は、弟たちにこう言った。
「もういいや。この辺にさっさと家を建てちまおうぜ!」

家を建てようと辺りを見回した長男子豚。
けれども使えそうな材料は、刈り取りが終わった後の麦わらだけだった。
ちょっと不満そうな長男子豚。
それでもしぶしぶ藁を集めて、大雑把な作り方で藁の家をくみ上げた。
屋根の傾きなんて気にもしない。

「雨風しのげる。これで十分」

その時、長男子豚の家の近くに灰色狼がやって来た。
彼の名前は「文明君」
ちょいとインテリ、知性溢れる狼だった。
彼は口元を歪めほくそ笑む。

「げへへ……ようし、奴らを文明漬けにしてやろう!」

その声は強く吹く風に搔き消され、聞く者もいなかった。
麦わらだけが、頼りなげに揺れていた。

家を建て終え、急いで駆け込む子豚たち。
それを見ていた灰色狼、文明君。
ニヤリと笑って、取り出したのは扇風機。

ぱちんと指を鳴らすとあら不思議。
ファンが猛烈回転し、突風がびゅわわわーーん!

藁の家は、あっという間にバラバラになってしまった。

「ざまぁみろ。こんな風にも耐えられないなんて、情けないったらありゃしないぜ」

灰色狼文明君、腹を抱えて大笑い。

家を壊され狼に笑われた子豚たちは、大慌てでそこからさっさと逃げ出した。

次男坊の子豚、兄貴よりはいくらかましなのか?

文明君の文明の利器、扇風機によってものの見事に吹っ飛んだ藁の家。
それを見た次男坊の子豚は、すこーしだけ反省した。

「藁じゃダメだって事は解った。風に飛ばされちゃうような藁じゃだめなんだ。だから……そう、板だ!これならいけるんじゃね?」

そう言って次男坊は近くの廃材置き場にすっ飛んでいくと、そこから使えそうな板を適当にかき集めた。
ついでに拾った釘はクネクネ曲がってるし、金槌は錆で赤くなっていた。

しかーし!

細かいことは気にするな!
形になればイッツオーライ!
それトンテントンテン……バンバンバン!

とても器用とは言えない次男坊が、一日中やかましい音を立てて板を打ち付ける。
そして出来上がった物件と言えば。
屋根は斜めで壁はガッタガタ、ドアなんて開けるたびにぎぃぃと不協和音が鳴り響く。

「まあこんなもんか。兄貴の家よかマシだよな。文明君が来たって、なんとかなるっしょ?」

そう言って、次男坊と二匹の兄弟は掘っ建て小屋に飛び込んだ。

子豚たちが小屋の中でくつろぐ、夕暮れ時。
空は茜色に染まり、もうすぐ夕飯時を迎えようとしていた。
子豚たちのお腹がグーグー鳴り始める。

しかし、腹の虫が鳴いているのは彼ら、三兄弟だけではなかった。
灰色狼の文明君もまた腹ペコ狼の本性丸出しで、何と今度は超強力火炎放射器を手にしていた。

「文明は進歩してなんぼじゃい。風がダメなら火で行くぜ!よーし、これでうまそうな焼き豚が出来上がるぞ。ぐへへへ」

彼は火炎放射器の火力最大で、子豚の家に放火した!

ゴオオオオ!

あっという間に、次男坊の板の家は猛火に包まれた!
これは大変、子豚たちは悲鳴を上げて、家の中から飛び出してきた。

「あー、こらお前ら!まだ出てきてはいかん!これでは、生焼けの焼き豚になってしまうではないか……」

「やなこったーい!食べられてたまるもんか!サヨナラ狼もう来るな!」

安心設計、三男坊が魂込めて作ったレンガの家

子豚たちは走った。
必死になって走った。

狼が追ってくる。
腹ペコになった狼が、自分たちを食べようと追いかけてくる!

兄貴たちが建てた家は、狼のせいであっという間に破壊され使い物にならなくなった。

もはや隠れたくても隠れる場所もない。

必死になって走っているうちに末っ子の子豚は、辺りの様子が今までとは違う事に気が付いた。
その辺りの地面が、赤っぽい色をした粘土質に変わっていたのだ。

(これってもしかして?)

末っ子子豚は必死になって考えた。
これ、どこかで見たことあるかも?
これ、確かお家の建材になったかも?

確か、確か……ブリックおじさんが造ってた!
レンガの材料。
赤い粘土!

末っ子子豚は知っていた。
おじさん造るレンガの秘密。

「魂を込めて作るから、私の煉瓦は壊れないのさ」

いつか聞いたそのセリフ。
末っ子ははっきりと思い出し、そして兄貴たちに大声で叫んでいた。

「大兄さんと中兄さん!お願いだから、狼を引き付けて逃げ回っておくれよ!ダイエットだと思って走り回って欲しいんだ!」

「ええええー!」

兄貴たちは目玉が飛び出しそうになりながらも、後ろから猛烈な勢いで追いかけてくる狼に驚いて、一目散に駆け出した。

「待てい!この子ブタども!大人しくレンジの中に入りやがれ。家の代わりに丁度よかろう」

「やなこったーい!」

「うわぁ~助けて!」

兄さん子豚たちは必死になって逃げ回り、灰色狼は夢中になってそれを追いかけた。

その間に。
末っ子子豚は一所懸命レンガを造り、それを積んで家を建てた。

末っ子子豚が精魂込めた特製レンガ。
魂入り煉瓦の家の安全性は、兄貴たちの家の比ではなかった。 

風にも飛ばず、炎にも焼かれず、更に地震対策もばっちりだった。
灰色狼、文明君がどんな方法を使ったとしてもへっちゃらだ。

レンガの家の安全性を、末っ子子豚は確信していた。

そしてレンガの最後の一つを積み上げると、大声で兄貴たちに声をかけた。

「兄さんたちー!もういいよ!早く家の中に入って!」

呼ばれた兄貴たちは一目散に家の中に駆け込み、バタン!と扉を閉めた。

それを見た灰色狼文明君。

怒り心頭でバズーカ砲を取り出した。

「こうなったら、こいつで木っ端みじんに吹き飛ばしてやる!」


「このバズーカの威力、思い知れ!貴様らなんぞバラバラのミンチにしてくれるわ!今夜のディナーはミートボールだ!」

文明君は狙いを定め、バズーカ砲を発射した。

バビューン!

砲弾が一直線にレンガ造りの家に飛んで行き、そして直撃した。

「よし、やった!」

自分の勝利を確信した灰色狼文明君。

だが……。

ボンッ!

砲弾が弾けたようになり反転して向きを変えると、それはバズーカを構えた灰色狼を目掛けてすっ飛んできた!
ズゴッ!

「うおおお!」

灰色狼に命中した砲弾は、彼を一気に空中へ持ち上げ空高く飛んで行った。

「あ~~れ~~!」

ゴロン!
彼が担いでいたバズーカが、地面に転がる。

窓からその様子を見ていた子豚たちは、喜び勇んで外に飛び出してきた。
そして3匹は嬉しそうに抱き合いながら、空高く飛び去る狼に向け、手を振っていた。

「文明君、ロケットに乗って飛んでっちゃった」

末っ子子豚がポツリと呟いた。

(おしまい)

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『作者の呟き』毎日投稿、難しいですね。でも、お陰様で今回「童話改変作」を無事に執筆出来ました。ジャンルとしてはパロディになるのかなぁって思いますが、ネタの時点でAIに提案(毎回向こうから提案してくるので、今回はこっちが提案してみた)してみたところやる気満々で、「それは是非書くべきです」ですと。うーん、やはりAIってこういう面では不安が残りますね。(今回の物語の場合、基本的に改変OKの様です)元ネタは皆さんご存じ、グリム童話の「3匹の子豚」ですが、そもそも、AIを嫌う人たちってどうなん?と言う私の問いから始まった企画です。そちらの話は「文明も技術も生き方もそれぞれの選択」という事で、AIを嫌う人達が時代遅れという訳では無い、とAIが答えました。それを踏まえたうえで、文明批判的な物語を書きました。

今回も読んでくださった読者の皆様、ありがとうございました。<(_ _)>
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それではまた次の記事でお会いしましょう。
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