WANESPERANTO⑥ ワニを見た
duolingoでエスペラントを学び始めたら、例文に出てくるaligatoroとkrokodilo、ワニまたワニ。
ワニといえば、絵本『わにのだんす』。エスペラントはどうやらワニが好き。ならば、duolingoに出てくるワニ例文でエスペラントを学んでみようと始めたWANESPERANTO。第1回はこちら。
前回、第5回のテーマは「名詞を足し算できる」。krokodilo(ワニ)にido(子孫)を足すとkrokodilido(子ワニ)になる。
例文「家の中でクロコダイルを見つけた」 Mi trovis krokodilon en nia domo.
今回のテーマは動詞の過去形。duolingoからの例文は、
Mi trovis krokodilon en nia domo.
I found a krokodile in our house.
mi は I
travis は trovas(=find) の過去形(=found)
nia は our
domo は house
hejme(=home)とは区別して使う
私は私たちの家の中で(=自宅で)ワニを見つけた。
家の中でワニを見つけるとは、なかなかレアなシチュエーション。迷いワニなのか家族の拾いワニなのか飼いワニなのか。村上龍の小説『コインロッカー・ベイビーズ』に出てくるワニを飼う美少女アネモネの家なのか。
おさらい:しっぽで見分ける
oで終わると名詞。目的語になると n がつく。ワニが複数の場合はnの前にjがついて、
Mi trovis krokodilojn en nia domo.
I found krokodiles in our house.
✅ o で終わると名詞
✅ j で終わると複数形
✅ n で終わると目的語
単語がojnで終わっていると「名詞の複数形が目的語になっている」ことがわかる。
✅ a で終わると形容詞
で、複数形のjと目的語のnのルールは同じ。
単語がajnで終わっていると「形容詞の複数形が目的語になっている」ことがわかる。
Mi trovis grandajn krokodilojn en nia domo.
I found big krokodiles in our house.
家の中にワニ1匹でも驚くが、大きいのが複数いたら、そこはもう水族館。
と、ここまでは「しっぽを見れば単語の正体がわかる」のおさらい。
動詞/助動詞は as(現在)is(過去)os(未来)
動詞も同じく、しっぽで見分ける。
✅ sで終わると動詞
さらに、sの前を見ると時制がわかる。
sの手前が
✅ a だと現在形
✅ i だと過去形
✅ oだと未来形
つまり
✅ as で終わると現在形の動詞
✅ is で終わると過去形の動詞
✅ os で終わると未来形の動詞
とても規則的でわかりやすい!
「見つける」は trovas-trovis-trovos
「見る」は vidas-vidis-vidos
Aligatoro vidas krokodilon.
An alligator sees a crocodile.
アリゲーターはクロコダイルを見る。
Aligatoro vidis krokodilon.
An alligator saw a crocodile.
アリゲーターはクロコダイルを見た。
Aligatoro vidos krokodilon.
An alligator will see a crocodile.
アリゲーターはクロコダイルを見るつもりだ。
動画も見つけた。「アクセントが常に同じ位置」にあるのも親切設計。
ところで、先日訪ねた大阪のエキスポシティにある水族館ニフレル(「感性にふれる」が売り。見せ方はアート寄り)でワニを見た。
Mi vidis krokodilon ĉe la akvario.
I saw a krokodile at the aquarium.
2匹(頭)いたので du krokodiloj
Mi vidis du krokodilojn ĉe la akvario.
I saw two krokodiles at the aquarium.
こちらが一頭目のワニ(unua krokodilo)

2頭目のワニ(dua krokodilo)

作り物のワニ(artefarita krokodilo)もいた。マチカネワニ。本物の標本(vera krokodila specimeno)は大阪大学(Universitato de Osaka)にあるらしい。
La vera specimeno de la Machikane-krokodilo estas konservata ĉe la Universitato de Osaka.
be動詞の活用は estas-estis-estos

今日(hodiaŭ)昨日(hieraŭ)明日(morgaŭ)
Hodiaŭ aligatoro dancas bone.
Today an alligator danced well.
今日アリゲーターは上手に踊る。
Hieraŭ aligatoro dancis bone.
Yesterday an alligator danced well.
昨日アリゲーターは上手に踊った。
Morgaŭ aligatoro dances bone.
Tomorrow an alligator will dance well.
明日アリゲーターは上手に踊るだろう。
※公開時、今日(hodiau)昨日(hierau)明日(mordau)となっていたのを今日(hodiaŭ)昨日(hieraŭ)明日(morgaŭ)とコメントにて正していただき、修正しました。Lingvenkoさん、ご指摘ありがとうございます。Dankon pro la atentigo.
人称代名詞は mi-mia-min
✅人称代名詞の語尾は i - ia - in
I - my - me は mi - mia - min
you - your -you は vi - via - vin
we - our - us は ni - nia - non
they - their - them は ili - ilia - ilin
it - its -it も gi - gia - gin
助動詞の後の動詞は i で終わる
助動詞の活用も同じルール。助動詞の後の動詞は語尾が i になる。iで終わるのが原形。
want to〜/wanted to〜/will want to〜=volas/volis/volos + 原形
Aligato volas vidi krokodilon.
An alligator wants to see a crocodile.
アリゲーターはクロコダイルを見たい。
Aligato volis vidi krokodilon.
An alligator wanted to see a crocodile.
アリゲーターはクロコダイルを見たかった。
Aligato volos vidi krokodilon.
An alligator will want to see a crocodile.
アリゲーターはクロコダイルを見たくなる。
まとめると、
✅動詞のしっぽが as だと現在形、isだと過去形、os だと未来形
✅助動詞も同じルール
✅助動詞の後の動詞は i で終わる(=原形)
u で終わると命令形
✅動詞が u で終わると命令形
Dancu nun!
Dance now!
✅ne(=no)を頭につけると禁止になる。
Ne dancu nun!
Don't dance now!
✅Ni(=We)で始めると呼びかけ(Let's)になる。
Ni dancu nun!
Let's dance now!
ワニ(krokodilo)が動詞になっていた
第4回のWANESPERANTOへのコメントで krokodili(ワニる)という動詞を知った。エスペラントを話すべき状況で母語を話すさまを指すらしい。
命令形は krokodilu
"Ne krokodilu"(ワニらんといて)は、「自分らの言葉やなくてエスペラントしゃべって!」というツッコミになる。
duolingoのエスペラントがワニ推しな理由がわかった。
Mi krokodilas.
I speak my mother tongue while others speak Esperanto.
(エスペラントを話すべき状況で私は母語を話す)
Mi krokodilis.
I spoke my mother tongue while others spoke Esperanto.
(エスペラントを話すべき状況で私は母語を話した)
Mi krokodilos.
I will speak my mother tongue while others speak Esperanto.
(エスペラントを話すべき状況で私は母語を話すだろう)
100年以上前の本の表紙にワニ
Wikipediaのエスペラント版、Vikipedioに "Travivaĵoj de Ro. Ŝo." という本が紹介されている。
「イギリスのエスペラント作家Richard Sharpe(リチャード・シャープ)による自伝的著作」で「1913年から1914年にかけてロンドンの英国エスペラント協会から出版」された本らしい。
その表紙がワニ!
100年以上前からEsperantoはワニ推しだった!?
これが「ワニる」の由来なのか、すでに「ワニる」があったのかは不明。
にこやかにおしゃべりしている様子のワニだけど、相手のクマ(?)は困惑気味の表情。エスペラントではなくワニ語をしゃべっていたワニ!?
La mono de vendo de la verko estis oferita al organizo de blinduloj, ĉar la aŭtoro estis blinda.
The money from the sale of the work was donated to an organization for the blind, because the author was blind.
著者が視覚障害者であったため作品の売り上げは視覚障害者団体に寄付された。
とあるが、リチャード・シャープさんのVikipedioページにはそれらしき記述は見当たらず。
WANESPERANTO⑦に続くワニ。
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目に留めていただき、ありがとうございます。わたしが物書きでいられるのは、面白がってくださる方々のおかげです。