〝自分以外のお世話〟を、ちょっとやめてみた。
こんにちは、〝暮らしを描いて、自分も暮らしを整える〟を実践中の、イラストレーターの松峰です。
これまでも、片づけや模様替えなどを通して、暮らす環境を整えながら、「部屋を整えると暮らしやすくなり、暮らしやすくなるとできることが増えて、自己肯定感が上がる」ことを、少しずつ実感できてきていました。
その後も、気になるところを片づけたり、より良いものに買い替えたり、すでにある使えるものに置き換えたり、ものをなくして手間を減らしたりする工夫を、少しずつ進めてきました。
むしろ、結果をネットに上げることよりも、自分自身が満足するかどうかに気持ちが向くようになってきた気がします。
そして、「自分を大事にする」という感覚も、手探りながらこれなのかも、とわかってきたように思います。
その一歩で、片づけが進むにつれて、ただいるもの・要らないものを選別したり整理したりして、スッキリしたり前向きになったりするだけではない、別の感覚を覚えるようになりました。
それは、なんとなく「今まで当たり前になっていたこと、やっていたことが、ちょっと自分にとって負担になっている」という感情です。
ずっとこの感覚が言語化できずにモヤモヤしていたのですが、ある日こちらのポストを見つけて、ふっと腑に落ちました。
毒親育ちが他人を救いたがるのは
— ひるね (@hirunenko0808) November 9, 2025
優しいからというよりは、境界線が弱くて自分の傷を他人に投影しているのと、無価値感が強くて他人を救うことで自分の価値を感じたいと思っているから https://t.co/lWseUavAhq
私がなんとなく感じていた、抱えていた負担の正体。
それは私が過去、自分が受けられなかった愛情を代わりに注ぐような行動をした結果、物欲に任せて無節操に増やしてしまった〝世話が必要なものたち〟で、部屋があふれていたことでした。
さらに、「自分より他人を優先するほうが正しい、そうしなければならない」という刷り込みも少なからずあると思います。
我を通せば「わがまま」、素直に感じた気持ちも、自分でした選択も否定され、「言われる前に手伝いなさい」「想像力を働かせなさい」といった言葉で、「自分よりも相手の都合を優先して」、「相手に都合よく動くよう」よく調教されてきてしまった、ということも。
でも、自分を大事にできるようになると「誰かの許可がなくてもいい」「別にやっても、やらなくてもいい」「やらなきゃではなく〝自分のこうしたいを優先していい〟」こう言った言葉が腑に落ちるようになってきました。
私の場合は、「パジャマと部屋着は分けなくていい」「必ずしも毎日洗濯しなくていい」「夕ご飯が必ずご飯ものや自炊じゃなくてもいい」とかです。とはいえ家族と暮らしていると難しい部分もあるので、もし一人暮らしをする機会があればやってみたいことがたくさんあります。
そして「自分を大事にする」の究極系こそ「負担になっていた、自分以外のお世話をやめてみること」なのではと、あるとき思うようになりました。
なので思い切って「〝自分以外のお世話〟の断捨離」をしてみることにしたのです。
いろんなものを減らしてみた
水槽を減らしてみた
先ほども書いたように、過去の私は「自分が受けられなかった愛情を代わりに注ぐような行動」を多くしていました。
観葉植物や、ボトルアクアリウムなどの小型水槽。
「自分だけの、自分がいないと生きていけないものたちに囲まれることで、自分の味方はこの家にいると思えるんじゃないか」と、どこかで感じていました。
最初は「おしゃれな部屋にしたい」という動機も一部あったかと思いますが、今と違い、会社員だった時代。
今より自由にできるお金も、仕事のストレスも、物欲もあって、いちど欲しいと思ったら制御ができず、結果的に無節操に〝世話が必要なもの〟増やしてきてしまいました。
いろいろなものを整理して「いるもの、いらないもの」がだんだんわかってきた今、それらの世話が、若干重荷になってきていることに気づいてきたのです。
そこで手始めにしたのが、「水槽を小型水槽ひとつに集約すること」でした。
ボトルアクアリウムなどに分散していた生体を、水合わせをしたうえでみな一つの水槽に移し、他のボトルは片づけました。
しばらくボトルアクアリウムをすることはないと思いますが、そのときにした記録は、これからボトルアクアリウムに興味を持つかもしれない方のために残しておきます。
ヒーターやライトなど、水槽の維持に必要な機器も外したことで、配線周りの整理もでき、部屋がよりすっきりしました。
(なんと、不要になった延長コードが10本くらい出ました…!)
水槽が多ければ、それだけ周辺機器も必要だったので、これで節電にもなりそうです。
手放したボトルや機器一式は、ボトルアクアリウムをやりたいどこかのだれかのところで生かされると思うし、記事にもしたボトルアクアリウムの経験は、ボトルアクアリウムをやってみたい後進の役に立つと思います。
植物の鉢を整理できた
また、仕事の忙しさからずっと後回しにしてしまっていた、枯れてしまった植物の片づけがやっとできました。
植え替えや片づけがが楽になれば、と買っていた園芸シートのおかげもあって、なんであんなに面倒がって後まわしにしていたのか、というくらいあっさり終わりました…。
片づけをする前は、園芸用品は押し入れの中の、取り出しづらい場所にあったんです。片づけて導線ができ、場所もまとめられて取り出しやすくなったことで、重い腰が上がりやすくなったのだと思います。
これは先ほどの水槽の片づけに伴う、配線の整理にも言えることで、配線は定期的にほこりを掃除しないと火災の原因になってしまいます。ですが配線が多く複雑だったことで、その掃除も億劫になってしまっていました。
でも配線の整理に伴って要所要所に、いわゆる「配線カバー」を使うことで、ほこり除けにもなり、見た目もスッキリしました。

「面倒さ」は、小さくても積み重なれば行動へのハードルになること、逆にその工数を減らすことで、面倒さやハードルを軽減できる。
これからはなるべく「導線の確保や工数の削減につながるもの」「作業をラクにするもの」にお金を使えたらいいな、という意識の変化も、片づけをするうちに起きてきたことです。
植物を片づけて空いたところの一部は、押し入れにしまわれていた食器のディスプレイ場所に変えてみました。

物をなくしたところに、新たなものを置かない
先ほどの、食器を置いた棚の上は別として。
ミニマリストのように、空いた空間をまた何かで埋めたい気持ちをぐっとこらえて、「何も置かない」ことを意識的にやりました。
これは、本や生活道具、それこそ水槽の手入れ道具など「物を置く場所にしない」ということで、あとでまた書きますが、おしゃれに見える範囲で、ちょっとグッズを置いたりはしています。
今回の一連の片づけでは、部屋の床や、これまでボトルアクアリウムを置いていた場所など、かなりのスペースが空きました。以前までなら、空いたら空いただけ、埋め合わせるようにまたなにか新しいものを買って置いてしまっていたと思います。
ですが、その〝物がない違和感〟をいっときぐっとこらえていたら、今度は慣れてきたのか「広い空間も悪くない」と思えるようになりました。
もともとボトルアクアリウムがあった、今はナイトライトだけを置いている棚の上は、今いちばんお気に入りの場所です。

〝自分の部屋でくつろぐためのもの〟を増やしてみた
そして今回、いろいろ空いたスペースに新たにやたらにものを増やしてしまう代わりに、じっくり悩んで選んで厳選した、お気に入りのものを少しずつ、仲間入りさせてみることにしました。
「自分で決めた、自分で選んだ」こうした小さな決断を積み重ねることも、自己肯定感や気分を上げてくれます。
間接照明
先ほどの棚の上に置いたライトや、ベッドサイドに置いたライトなどで、部屋を暗くし雰囲気を変えることで、「仕事モード」と「リラックスモード」を、同じ部屋にいながらゆるやかに分けることができるようになりました。
手に届くところにおやつ
これまで、自分の部屋はあまり〝休むところ〟ではありませんでした。
仕事部屋と寝室を兼ねているため、ベッドの上以外はほぼオンのためにあるような感じだったのです。
片づけてモノも減ったけれど、ずっと、何かが足りない…と思っていました。
なので、照明と同じくオン・オフを切り替える方法として「おやつ休憩」を取り入れてみることに。
片づけでぽっかり空いた棚にひとつ、食べ物系専門のカゴを一つセッティングして、個包装のおやつのほか、ティーバッグやインスタントスープなんかを入れて、ちょっとした「私のまったりタイムコーナー」に。
今のお気に入りは無印良品のダブルチョコマシュマロです。
そうしていくうちにだんだん、「自分の部屋で休憩する」が、想像できるようになり、少しずつですが「こまめに休む」や「今日は思い切って休む」ことへの抵抗が減ってきたように思います。
床でくつろぐためのクッション
以前から、一人用ソファやこたつなどで構成した「低いインテリア」や「床に近い場所でくつろぐこと」への憧れがなんとなくありました。
ですが長年の習慣的に、こたつを使うことはなかったり、ダイニングテーブルや大きなソファより低い椅子はなかったり。
その憧れを絵に現すことはあっても、今まで実際にやってみることはありませんでした。片づける前はそんなスペースもなかったので…。


でもあるときふと気づきました。「片づけて床が広くなった今なら、床にくつろぎスペース、できるのでは!?」と。
そこでクッションなどをそろえ、「腰を下ろして漫画を読んだり鉱物標本を眺めたりできるスペース」を作ってみたのです。
大きなクッションは背もたれに、円形のもっちりクッションは床にしっかり座るために。
さらに小さなラグを置いて、そこを「小さな島」のような印象にし、ひとつの部屋の中で「仕事もする机」「休むためのベッド」と「趣味のために腰を下ろす場所」をゆるやかに分けました。
冬の時期ちょうどストーブを置く場所でもあることと相まって、まるで薪ストーブの前で読書するような、思った以上にくつろげるこじんまり空間が完成しました。

絵にも現れてきた、ちょっとした変化
こうして片づけたり、いろいろなものを減らしてきた私。
最近心情的にも変化が出てきました。
物を減らして心の余裕が出てきたり、好きなものを置けるようになったり…ということは今までもありました。
でも今はその先、「もっと減らせるものないかな」「これは今あるもので代替できるな」と、若干思考がシンプリスト寄りになってきた気がします。
減らすことが楽しくなってきたのです。
自分に無意識に課していた負荷も減って、ようやく「暮らしを義務感なく楽しめる」フェーズに入ってきたのかもしれません。
そして今、「ごちゃごちゃしていなくても、家の風景は映える」とどこかで思い始め、それがイラストにも反映されてきています。

そういう意味では、片づけを始めたことが巡り巡って、イラストレーターとしての表現の幅を広げることにつながってきたようです。
これからも、暮らしや片づけを楽しみながら、暮らしを描くイラストレーターとして、ゆるく、息長く続けていけたらいいなと思います。
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