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【退職決断】#02 失敗したかも?10年勤めた会社を辞めた話


4回の退職の中で、
唯一、失敗したかも?って思ったのは、
このときだけ。

でも、辞める決断をしたことについてではない。




このシリーズを初めて読む方は、
#01から読むことをオススメします




いい会社だった。
もちろん、今でもいい会社だと思う。

地方にはそう多くない、上場会社。
在籍していれば、安泰。

そう、まわりは口を揃える。

でもそれは、会社を外から見ている人の意見。
中で働いていると、いろんな事があった10年だった。





仕事は大変なことも多かったけど、
本当に楽しかった。

僕がいたのは、管理部門。
売上はつくれないけど、会社の中枢。

上場会社でしかできない仕事もたくさんできた。

決算発表や、株主総会。

たまにある出張も、都会に行けたし
ちょっとした旅行気分になれてよかった。


じゃあ、なんで辞めたの?
って思った人もいるだろう。


M&Aという言葉が、
メディアに頻繁に出てくるようになった。
ウチの会社も例に漏れず、
毎年1社ずつ子会社が増えた。

連結決算が混迷を極めた年もあった。
この時は、けっこうしんどかった。

「辞めてやる」って公言した記憶がある。
でも、その時は辞めなかった。




あの人事異動があるまでは、まだマシだった。





入社8年目にして、初の異動。

管理部門から、事業部門に移った。
理由は今でもわからない。

当時の上司には、はっきりとは覚えてないけど
耳障りの良い理由を並べられたことだけは、
覚えている。

もしかしたら、
自分の“クセの強さ”が煙たがられたのかもしれない。


そう思って、自分を納得させるしかなかった。


あれだけ毎年続いたM&Aも、僕が異動した年から
ぱったりなくなった。




なんでやねん。





事業部門での仕事は、
いわゆる「ルーティン業務」。
注文を受けて、出荷までの手配。




これが、たまらなく性に合わなかった。


商品未着や延着、配送トラブルの対応。
自分の手を離れてからのクレームに
頭を下げ、ひたすら詫びる。




不器用な僕は、これを機械的にこなせなかった。


体に異変も起きた。


まぶたが痙攣したり、
突然、歯が痛くなったり。


向いてないんだな。
っていう思いは、少しずつ
「辞めたいな」
に変わっていった。




そんな日が続いていくなかで、
将来のことを考える。

いつまでここにいるのだろうか。
もとの部署には戻れるのだろうか…


ずっとここにいるのはイヤだ。


30代半ば。
結婚もしていない、養う人もいない。

当時、35歳といわれていた
「転職の壁」はギリギリまで迫っている。




動くなら、今なのかもしれない。



上場会社の管理部門。
そこで働いた経験は、絶対に他社でも活きる。

謎の確信は、
ただ、現状から脱したいだけかもしれない
僕の心を動かした。


「転職の壁」という格好の理由もこじつけて
辞める決断をした。





失敗したかも?
って思うようになったのは、実は最近になってから。


この会社には、今でも仲良くしてもらっている
少し歳の離れた先輩がいる。

とにかく気が合う人で、
今でも一緒にスポーツ観戦に行く。


だから、この会社のことは耳に入ってくる。


休みが増えたんだ、とか
だいぶ働きやすくなったよ、とか。




俺がいるときにやってくれよ!



聞かされたときは、一瞬本気でそう思って
思わず口から出てしまった。


冗談だけど。





過去は変えられない。


時代が変わった。
だから、会社も変わった。

僕が辞めたとかは関係ない。
こればっかりは、タイミング。


今の僕がそう思うだけ。


失敗したかも?
なんて、本気では思っていない。


辞めたから、この記事が書けた。



ただ、それだけ。





でも……
このあと、僕は“今までとまったく違う辞め方”をした。

正直、ここが一番しんどかった。

「終わった」と思った朝の話。

▶続き(3回目の退職)はこちら


▶僕の全退職の概要はこちらから


▶退職を考えた時に読んでほしい「判断」の話はコチラ




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