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里見八犬伝聖地巡礼【安房十】誕生寺・小湊山・蓮華ヶ淵

2026年1月25日

今回は、里見義実が旗揚げを決意した小湊周辺を歩く。
誕生寺から小湊山、そして蓮華ヶ淵へ。

鎌倉時代の幕開けから間もない1222年。
外房・小湊の小さな漁村に、一人の男の子が誕生した。
1・2・2・2……「ワン・ニャン・ニャン・ニャン」な語呂の年に生まれたその子こそ、日蓮聖人。
今回の旅の舞台となる「誕生寺」は、そんな日蓮聖人ゆかりのお寺だ。

でも実はこの誕生寺、里見八犬伝の“物語の始まり”の地でもある。
没落した名家を再興しようとする里見義実(よしざね)が、忠臣・金碗八郎(かなまり はちろう)と出会い、
「これから天下に旗を掲げるぞ!」と決意を交わした場所。
その合図がなんと、誕生寺の裏山に火を放つことだったというのだから、スケールが違う🔥
……といっても、もちろん放火魔ではない(笑)。
「志を同じくする者よ、集まれ!」という熱いメッセージだったのだ。

そんな義実の情熱に負けていられない!
あたちも胸を熱くして、三浦半島から船に乗り、安房の地へいざ上陸ぅ〜⛴️


東京湾フェリーで上陸

久里浜港からフェリーに乗り込むと、潮風がふわっと頬を撫でる。
東京湾の向こうに、どっしりとそびえる鋸山。

早朝のフェリーから見える、対岸の鋸山

波を切る船の音を聞いていると、だんだん義実気分が高まってくる。
(義実も三浦から船で安房へ渡ったんだよね……ふふふ、気分はすでに戦国武将)

出会いの地「白箸河」

安房に上陸し、愛車「うさぎ号」を停めて海沿いを歩く。
キラキラ光る水面の向こうに、物語の気配がふっと漂う。
義実と八郎が出会ったとされる「白箸河」。

一見どこにもあるような「日蓮橋」。でもこの文字には特別な意味が

原作では『白箸河』と書かれているけど、資料によると「日蓮」「白箸」の字の近さや地形から、現在の「日蓮橋」付近ではないかと推測されている。
橋の上に立つと、潮風がさらりと吹き抜ける。
ここで二人は、安房の未来を変える密談を交わしたのかな?
そう思うだけで、何気ない橋が“歴史の分岐点”に見えてくる。

戦国時代の誕生寺

まずは、義実が旗揚げを決意した場所とされる誕生寺へ。
立派な誕生寺にお参りし、御主題をいただく。

左 誕生寺仁王門 右 日蓮宗の御主題

境内の河津桜のだいぶほころんでる。今年は桜の開花が早いのかな? 
桜を見るとやっぱり気分がアゲアゲにぃ〜🌸

例年は2月中旬から見頃らしいので、綺麗な桜が見れてラッキ〜

境内の静けさに包まれながら、ふと裏山を見上げる。
「義実が火をつけた裏山って……どこ?」
そう思って調べてみると、驚きの事実が判明。
八犬伝の時代、誕生寺は今よりずっと海側にあった。
度重なる地震や津波で流され、当時の寺跡は今では海の中。
その場所こそ「蓮華ヶ淵(れんげがふち)」。
つまり、義実が火を掲げた“裏山”とは、
今目の前にそびえる「小湊山」だったのだ!
これは登るしかないち!

小湊山

鯛の浦遊覧船で「鯛の浦弁財天」の御朱印をいただき、いざ小湊山へ。
登山道らしき道はあるけれど、落ち葉でツルッ、ザレ場でズルッ。

滑りやすい登山道。あんまり人が入ってる気配はなくて荒れ気味

「義実さま、こんな裏山に火をつけたんですか!?」と心の中でツッコミながら登る。(※足元かなり滑るので、歩きやすい靴推奨)

尾根に「特別記念物 鯛の浦境界」の碑が

なんとか頂上に辿り着くと、白く輝く仏舎利塔が迎えてくれた。
振り返れば、歩いてきた道と海がキラキラ光る絶景。
ここまで来たご褒美みたいな景色に、ぜぇはぁ😫から一変して笑顔に😃

小湊山 山頂からの風景 吹き抜ける潮風が気持ちいい

ふと東の空を見ると、煙が……え、火事!?
そういえば来る途中、鴨川で枯葉火災の情報があったっけ。
八犬伝の火は“合図の火”だったけど、現実の火事は本当に心配。

蓮華ヶ淵 海に眠る「始まりの場所」

山を降りて海岸へ向かうと、そこには神秘的な磯「蓮華ヶ淵」が広がっていた。

普段は鯛の浦に浮かぶ小島「小弁天島」。今は干潮で陸続きに

義実たちの時代、誕生寺があったのはまさにこの海の上。
訪れた時はちょうど干潮。
普段は海に浮かぶ弁天様へ、波間を縫って歩いてお参りできるという幸運に恵まれた。

弁天様にお参り ここに来るのを夢見ていましたぁ

目の前には、八犬伝の英雄たちが駆け抜けた海。
背後には、義実が火を掲げた小湊山。

小弁天島から眺める小湊山。やっぱりあれが「裏山」だよね~

潮騒を聞きながら立っていると、時空の境目がふっと薄くなって、
物語の1ページに迷い込んだような気分になる。
……でも、浸りすぎると潮が満ちて帰れなくなるので要注意💦

日蓮橋の夕陽、そして……

旅の締めくくりは、日蓮橋から眺める夕陽。
空が金色に染まり、海がゆっくりと赤く輝き始める。

日蓮橋の上から見た夕陽 なんだか神々しい

数百年前、義実と八郎はこの場所で手を取り合い、
あの山に火を灯して里見家の歴史を動かし始めた。
そう思うと、ただの夕陽が“希望の火”のように見えて胸が熱くなる。

小湊駅前から見える小湊山 あそこまで登ったんだなぁ。感慨深いなぁしみじみ

振り返れば小湊山の仏舎利塔。白亜の塔を照らす西日が物語の幕を開ける灯火のように見えて、妄想里見八犬伝 全力全開❣️

👆聖地巡礼で移動したルートの、3Dアニメーション動画です。

……さて!
そんなエモい気分に浸った後は、自分への「お誕生日祝い」も忘れずに。
実はこの日は、あたくちの誕生日🎂
昨夜、宿泊先のホテルで待っていたのは、山盛りのカニ食べ放題🦀
これ、ただの贅沢じゃないち。
八犬伝では、正体を隠すためにわざと漆を塗って肌がかぶれていた金碗八郎が、カニの肉を体に塗って治したんですぅ。
義実が八郎に『蟹を食して療ぜよ』と勧めたシーンを思い出しながら、一心不乱に身を剥きましたぁ😅

夕食は山盛りのカニ 超美味しかったぁぁぁ

義実と共に戦うための“復活の儀式”がカニだったなんて、面白すぎぃぃ。
あたちもカニをたっぷりいただいて、お肌つやつや、元気も満タン。
心もお腹も、聖地のパワーでフル充電。

さあ、次は義実たちが攻め込んだ決戦の地「東条城」へ。
準備は万端、いざ出撃ぃ❣️
ぷろぽ~~~(法螺貝の音🐚 里見軍、出陣の合図!)

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