エミル・フォルスベリ(Emil Forsberg, 元サッカースウェーデン代表):GIFスンズヴァルのレジェンドである祖父と父を持つ、RBライプツィヒの元「10番」のプレースタイル・経歴を紹介!
エミル・フォルスベリ

Emil Peter Forsberg
所属クラブ:ニューヨーク・レッドブルズ
生年月日:1991年 10月23日(34歳)
出身:スンツバル, スウェーデン
身長:177cm 利き足:右足
主なポジション:10番(トップ下)
RBライプツィヒの「10番」

2016/17シーズン、ドイツ・ブンデスリーガに激震が走った。創設7年目の新興クラブRBライプツィヒが、ラルフ・ラングニックのプレッシングスタイルを武器に、昇格1年目でいきなりFCバイエルン・ミュンヘンとヘアプストマイスターを争ったのだ。彷彿とさせたのは2008/09シーズン。ラングニック監督率いる昇格1年目のTSG 1899 ホッフェンハイムが首位争いを演じた出来事だ。
「強く、速く、鋭い」。サイドを切り捨て、合理性や効率性を偏重した「4-2-2-2」という独特な布陣を基盤に戦うRBライプツィヒは、観る者に「新時代のサッカー」を予感させた。ラルフ・ハーゼンヒュットル監督率いるチームの構成も興味深かった。ティモ・ヴェルナー、ナビ・ケイタ、マルセル・ザビッツァー、ユスフ・ポウルセンは若くてエネルギッシュ。成長の途上だった。
そんななかで既に完成された選手として中盤に君臨したのが、「10番」のエミル・フォルスベリだ。2015年にスウェーデンの強豪マルメFFからRBライプツィヒへと加入した彼は、ザビッツァーとトップ下でコンビを組み、プレーメイカーとして躍動。2016/17シーズンのブンデスリーガでは30試合8ゴール19アシストを記録するなど、チームの「心臓」として牽引役を担った。
フォルスベリのプレースタイル

左のサイドハーフ、あるいはトップ下を主戦場としたフォルスベリは、一流のドリブラーでありながら、優れたパサーでもあり、両方のプレーを同時並行でクオリティー高く行うことができた。左のハーフスペースでボールを持つと、ドリブルでカットインしつつ、相手のDFライン裏へスルーパスを供給して好機を演出。限られたスペースのなかでもフィニッシュに繋げる役割を担えた。
さらに、フォルスベリはシュート技術の高さでも脅威となった。相手がスルーパスを恐れてDFラインを下げると、ミドルシュートで強襲したのだ。実際、2018年のロシアW杯では、ベスト16のサッカースイス代表戦でカットインのドリブルから決勝点を記録。チームを1994年のアメリカ大会以来となるベスト8進出に導いた。トップ下としての総合力の高さが、フォルスベリの武器だ。
フォルスベリのキャリア

2009~2012 GIFスンツバル
→2009 メツスコーグスブロンスBK (ローン)
2013~2015 マルメFF
2015~2023 RBライプツィヒ
2024~現在 ニューヨーク・レッドブルズ
エミルは、元GIFスンツバルの選手である父レイフ・フォルスベリと祖父レナート・フォルスベリを持つサッカー一家に生まれた。スンツバル生まれのエミルは、GIFスンツバルでキャリアをスタートさせ、2009年、当時18歳のときにスウェーデン2部のスーペルエッタンに所属するトップチームに昇格。1年目でシーズン20試合に出場し、第30節のランズクルーナBoIS戦で初ゴールを挙げた。
2シーズン目となった2010シーズンは、30試合に出場して6ゴールを記録。続く2011シーズンには11ゴールを挙げ、チームの1部昇格に大きく貢献した。2012シーズン、スウェーデン1部のアルスヴェンスカンでの最初のシーズンには、21試合に出場して6ゴールを記録。クラブはハルムスタッズBKとの降格プレーオフに敗れて降格するも、フォルスベリには国内最高のクラブが触手を伸ばした。
強豪マルメFFでの成功

2012年12月10日スウェーデンの名門マルメFFが、フォルスベリの加入を発表。2013年1月1日に正式にクラブへ加入した。マルメでの最初のシーズンは、アルスヴェンスカンで28試合に出場して5ゴールを挙げ、クラブのリーグ優勝に貢献。加えて2013/14シーズンのUEFAヨーロッパリーグ予選では、ドロヘダ・ユナイテッドFC戦、ハイバーニアンFC戦で得点するなど圧巻のプレーをみせた。
続く2014シーズンも、フォルスベリはリーグ戦で14ゴールを挙げてクラブのリーグタイトル防衛における功労者となり、アルスヴェンスカン年間最優秀MF賞を受賞。また2014/15シーズンのUEFAチャンピオンズリーグでは、予選でスパルタ・プラハとレッドブル・ザルツブルク相手に得点してグループステージ進出に導いた。そんな彼にドイツ2部のクラブからオファーが届く。
RBライプツィヒでの成功

2015年1月、フォルスベリはRBライプツィヒへの移籍を決めた。2015/16シーズン、8ゴール6アシストを記録したフォルスベリは、ドイツ2部のリーグ最優秀選手に選ばれ、昇格に貢献した。そして衝撃だったのが2016/17シーズン。30試合8ゴール19アシストで、昇格1年目のクラブの躍進を牽引した。翌2017/18シーズン、残留を決めたフォルスベリだったが、UCLとの二足の草鞋に苦しんだチームは停滞する。
2018/19シーズン、ハーゼンヒュットルに代わってラングニックが監督に就任したRBライプツィヒは3位に浮上したうえ、クラブ史上初のDFBポカール決勝に進出した(決勝ではバイエルンに0-3で敗北)。フォルスベリも復調した。2019/20シーズンにはユリアン・ナーゲルスマン監督が就任するとともに、夏にはクリストファー・エンクンク、冬にはダニ・オルモが加入。彼らとポジションを争うことになる。
2019-20シーズンは、RBライプツィヒにとって最も成功したシーズンの1つだ。グループGの第5節SLベンフィカ戦でフォルスベリがロスタイムで2ゴールを決めた活躍などもあり、UCLの決勝トーナメントへの出場を決めたRBライプツィヒはジョゼ・モウリーニョ監督率いるトッテナム・ホットスパーFCを破るなどしてベスト4に進出。パリ・サンジェルマンFCにこそ敗れたものの、偉業を成し遂げた。
RBライプツィヒでのキャリア後半とアメリカ移籍

2020/21シーズン、ナーゲルスマン2年目もフォルスベリはリーグ戦で7ゴール4アシストと一定以上の結果を残したうえ、チームは再びDFBポカール決勝に進出。ドルトムントとの決勝には敗れたものの、大きな成功を残した。そして2021/22シーズン、RBライプツィヒは念願の主要タイトル獲得に成功する。ドメニコ・テデスコ監督率いるチームは、DFBポカール優勝を成し遂げたのだ。
シーズンを通じて35ゴール16アシストと驚異的な数字を記録したエンクンクとトップ下でコンビを組んだフォルスベリは、自身も11ゴール4アシストを記録した。続く2022/23シーズン、RBライプツィヒは決勝でアイントラハト・フランクフルトに勝利し、DFBポカール連覇を達成。しかしオルモやエンクンクに加え、ドミニク・ショボスライも加わったチームで控えに回るようになる。
2023/24シーズン、完全なる控えとなったフォルスベリは退団を決断。アメリカのMLSに所属するニューヨーク・レッドブルズへと移籍した。加入当初から主力となったフォルスベリは1年目で24試合10ゴール4アシストを記録すると、続く2025シーズンには33試合11ゴール8アシストを記録するなど活躍した。スウェーデン出身のRBライプツィヒのレジェンドの今後の活躍に注目だ!
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