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マルク・カサド(Marc Casadó, サッカースペイン代表):FCバルセロナで台頭した「NEXTブスケッツ」


マルク・カサド

Marc Casadó Torras
所属クラブ:FCバルセロナ
生年月日:2003年 9月14日(22歳)
出身地:サント・ペレ・デ・ビラマジョール, バルセロナ県
身長:171cm 利き足:右足
主なポジション:ピボーテ, 右ラテラル




FCバルセロナの新たな「4番」

FCバルセロナにとって、「4番」というポジションは戦術的にも、イデオロギー的にも非常に重要な存在だ。なぜならそれは、ヨハン・クライフが監督時代に考案した、本来は右センターバックの選手を中盤へと押し上げ、ピッチ中央で数的優位を形成する「攻撃的3バック戦術」の象徴だったからだ。実際、同ポジションで活躍した選手は、いずれもクラブ史に名を遺す存在となった。

ジョゼップ・グアルディオラや彼の後継者であるチャビ・エルナンデスセルヒオ・ブスケッツは、まさに「ラ・マシア」が生んだオートマティズムの体現者。中盤で優位性を築き、攻守のバランスの舵取り役となる「4番」は、戦術の根幹だった。しかしブスケッツが2023年にクラブを退団。2023/24シーズン、クラブはオリオル・ロメウに代役を求めたがリーグタイトルを逃した。

実際、チャビは監督時代に「4番」の候補としてヨズア・キミッヒの獲得を目指したほどだ。そんな「4番」不在の問題を解決する役割を期待されるのが、22歳のマルク・カサドだ。2024/25シーズンハンジ・フリック監督率いるFCバルセロナの主力として活躍し、注目を集めたカサド。彼のプレースタイルは、新たな「4番」としての期待を高めるものだった。


マルク・カサドのプレースタイル

「ラ・マシア」が産んだミッドフィルダーの完成形は、間違いなくチャビだろう。敵の間に立ってボールを繋ぎ、ときにはディフェンスラインまで降りてボールを展開する。カサドのプレーは、まさにチャビがみせたプレーを彷彿とさせる。ピボーテで出場した際のカサドは、敵を欺き、細かな移動を繰り返してチームのポゼッションを確立するのだ。攻守に奔走する姿も印象的である。

またブスケッツの代名詞でもあった、ボールを失った際の「潰し」の役割もカサドの得意分野だ。味方がボールを失った際、カサドは相手のボールホルダーに素早く寄せ、カウンターに「蓋をする」。171cmと小柄ながら、ペドリダニ・オルモフェルミン・ロペスという世界的なインテリオールを擁するクラブで、彼らの背後をケアする役割を忠実にこなしているのだ。

ただバルセロナ・アトレティックの監督時代にカサドを指導したラファエル・マルケスは、彼のメンタリティを絶賛する。粘り強い守備にも表れる「勝利への渇望」と「成長意欲」は、チームの模範だった。ユース時代にキャプテンマークを巻いたも納得だろう。チャビやブスケッツの役割を引き継ぐ「4番」の後継者であり、かつチームを牽引する模範的なメンタリティーの持ち主がカサドだ。


マルク・カサドの選手キャリア

2003年にバルセロナ県の歴史ある町サント・ペレ・デ・ビラマジョールで生を受けたカサドは、ユース年代でCFビラマジョールPBサン・セローニECグラノリェルスCFダムを渡り歩いたのち、 2016年、13歳でFCバルセロナのユースアカデミーに入団。2020/21シーズンにはフベニールAのキャプテンを務め、リーグ優勝とコパ・デ・カンペオネス優勝に貢献した。

2022年8月27日、プリメーラ・ディビシオンCDカスティリョン戦でバルサ・アトレティックでデビューを飾ると、2022年11月1日に行われたUEFAチャンピオンズリーグヴィクトリア・プルゼニ戦でトップチームデビューしを果たした。2022/23シーズン2023/24シーズンはバルサ・アトレティックの主力として活躍しつつ、トップチームへの定着を目指した。

そんなカサドの転機となったのが、2024/25シーズン。チャビの後任として招聘されたフリック監督によって中盤の主力に抜擢されたカサドは、同じく「ラ・マシア」育ちのマルク・ベルナルとともに第1節バレンシアCF戦で先発を果たすと、第28節アトレティコ・マドリード戦で負傷するまでリーグ戦23試合に出場し、チームのリーグ優勝に貢献。第26節のレアル・ソシエダ戦ではプロ初ゴールを記録した。


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