2020/21 DFBポカール 2回戦 ホルシュタイン・キールvsFCバイエルン・ミュンヘン FOKUS Bundesliga!!! #70
前書き

2019/20シーズン、ハンジ・フリックに率いられたFCバイエルン・ミュンヘンは、クラブ史上2度目となる「3冠」を成し遂げた。欧州の主要なライバルを圧倒し、全試合に勝利したUEFAチャンピオンズリーグでの快進撃は見事というほかない。翌2020/21シーズンも、主力選手のほどんどが残留したバイエルンが、前シーズン同様に国内2冠を達成すると予想した人は多かっただろう。
実際、リーグ戦では13節バイエル・レバークーゼン戦まで9勝3分1敗。CLのグループステージでは5勝1分と無敗だった。そんなバイエルンにとって「鬼門」となったのが、2021年1月8日に行われた第15節アウェーのボルシア・メンヘングラードバッハ戦。前季も同スタジアムで敗れたバイエルンは、マルコ・ローゼ監督率いるチームの見事な速攻で3失点し、シーズン2敗目を喫してしまう。
しかし2020/21シーズンのバイエルンにとって最も衝撃的な試合となったのは、ボルシア・パルクでの試合から5日後に行われた2部クラブとの一戦だった。
ホルシュタイン・キール vs FCバイエルン・ミュンヘン

2020/21シーズンのDFBポカール2回戦でバイエルンが対戦したのは、シュレスヴィヒ=ホルシュタイン州の州都キールをホームタウンとする「ホルシュタイン・キール」。
当時2部に所属したクラブとの試合でバイエルンが敗北する姿を想像できた人は誰もいなかっただろう。しかしデンマークから120kmほどに位置するドイツ北部のクラブは大番狂せを演じてみせる。
ラインナップ

フリック監督率いるバイエルンは、4バックと2人のMFを基調とする4-2-3-1の布陣で試合に臨んだ。セルジュ・ニャブリが流動的な前線4人のなかでゼロトップのような役割を担い、ヨズア・キミッヒはCB間に下がるなど配給役を担った。
対するホルシュタイン・キールを率いたのは、現SVヴェルダー・ブレーメン監督の智将オーレ・ヴェルナー。4-4-2で守備ブロックを敷き、ヨシュア・ミーズとフィン・バルテルスの両ワイドアタッカーを中心にカウンターを行う戦術を採用した。
2部クラブのディフェンスライン4人がバイエルンのアタッカーにどれだけ対応できるかが、キールにとっての勝敗の鍵だった。前半から縦パスの欧州、試合を支配したバイエルンに対し、ホルシュタイン・キールが真っ向勝負を挑んだ試合展開がどうだったのかは、ぜひ確認してみてほしい。現FSVマインツ05所属のイ・ジェソン選手にも注目だ。
