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オーレ・ヴェルナー(Ole Werner):RBライプツィヒを率いる、37歳の若き指揮官


オーレ・ヴェルナー

Ole Werner
RBライプツィヒ 監督
生年月日:1988年 5月4日(37歳)
出身:プリッツ, シュレスヴィヒ=ホルシュタイン州




今夏、RBライプツィヒの監督に就任

RBライプツィヒSVヴェルダー・ブレーメンの前監督オーレ・ヴェルナーを招聘するというニュースは、ドイツで大きな話題となった。4バックの信奉者ラルフ・ラングニックのサッカーDNAを継承するクラブが、ドイツ屈指の3バックの使い手を招聘したのだ。過去にも同様の事例はあった。ユリアン・ナーゲルスマンドメニコ・テデスコの監督就任は、新時代のドイツ人監督を重視したクラブ戦略の象徴だった。

しかし、ジェシー・マーシュマルコ・ローゼなど「ラングニック流」の体現者たちが起用される「揺り戻し」が起きてもいた。その流れを経たヴェルナー招聘だったのだ。ヴェルナー監督がブレーメンで築いたチームは「3‐5‐2」の布陣の基調としつつ、ボール保持時にはWBまでが前に進出して「3‐3‐4」を形成する攻撃的なチーム。そんな彼がRBライプツィヒでどのような戦術で戦うのか注目された。


オーレ・ヴェルナー監督の戦術

基本の布陣となる4-3-3

ヴェルナーがRBライプツィヒで導入した戦術は、4-3-3アントニオ・ヌサヤン・ディオマンデという強力なウインガーを強調する戦い方だった。しかし、ブレーメン時代との類似点は多い。RBライプツィヒはボールの保持時、アンカーのニコラス・サイヴァルトがDFラインに降りて3バックを形成。また両サイドバックはウイングの大外を回る形でサイドの高い位置を取るようになるのだ。

前線に進出した7人はボール保持、崩し、ゲーゲンプレスを使い分けて相手を敵陣に閉じ込めてしまう。対戦相手にとって厄介な戦い方だ。ヴェルナーの素晴らしいのは、この複雑な戦術を短期間でチームに落とし込んだことにある。サイドからの崩しと鋭いショートカウンターを武器にするチームは、第12節終了時点で8勝2分2敗でリーグ2位につけている。昨季7位だったチームを変革した手腕は見事だ。

ザイヴァルトはCB間に降りて3バック化。
バクは右ハーフスペースに上がって中盤化し、
ヌサは状況にサイドと中央のポジションを入れ替える。

オーレ・ヴェルナーのキャリア

Ⅰ. 選手時代-2016年

キール近郊の人口約1万6000人の町プリッツで生まれたヴェルナーは、2000年から2007年にかけて、ホルシュタイン・キールのユースでミッドフィールダーとして活躍。ホルシュタイン・キールでは、5部リーグとDFBポカールで2度、短い交代出場を果たしたが、怪我の影響もあり、2010年にTSVクロップで現役生活を終えた。

選手引退後、ヴェルナーは大学入学資格のAレベルを修了。その後、オーストラリアへと渡航して、数か月間庭師として働いたのち、ビジネス教育を学び、銀行員としての研修も修了する。サッカー以外のキャリアを模索していたのだ。しかしヴェルナーが最終的に志したのは、サッカー指導者としての道だった。

2013年、ヴェルナーはホルシュタイン・キールのユースアカデミーにコーチとして復帰。2013/14シーズンにU16チームのアシスタントコーチとしてスタートを切ったヴェルナーは、ホルシュタイン・キールの複数のユースチームで指導を経験し、若手選手を育成する能力を証明した。そして入団から1年後、ヴェルナーはわずか26歳でクラブのリザーブチームの監督に就任する。


Ⅱ. 2016年-2019年 2度の暫定監督就任

才能ある指導者としての頭角を現したヴェルナーにとって、ホルシュタイン・キールは最高の学び場だった。2016年8月、ヴェルナーは暫定的にトップチームの監督に就任。弱冠28歳の指導者が、3部リーグとはいえ2試合で2勝を挙げたことで、クラブは2019年9月にヴェルナーを再び暫定監督に任命する決断をする。

ブンデスリーガ2部での4試合で6ポイントを獲得したことで、チームの調子は安定し、ホルシュタイン・キールはヴェルナーを正式チームに留めることを決めた。  ヴェルナーはキールでの指導者経験について、以下のように語る。

「私はホルシュタイン・キールで育ちました。そこではカルステン・ナイツェルティム・ヴァルターマルクス・アンファングといったコーチたちのトレーニングをたくさん見ることができました。彼らは皆、攻撃的なサッカーと積極的なプレッシングを得意としていました。彼らから多くを学びました。」


Ⅲ. 2020/21シーズン

2020/21シーズン、ヴェルナーはホルシュタイン・キールを躍進させる。なんといっても衝撃的だったのは、DFBポカールの2回戦。前季のUEFAチャンピオンズリーグで優勝したFCバイエルン・ミュンヘンを相手に、PK戦の末、勝利したのだ。鮮烈なカウンターサッカーは、欧州中の度肝を抜いた。

イ・ジェソンフィン・バルテルスハウケ・ヴァールなどの実力者を擁したチームを率いたヴェルナーは、チームを18勝8分8敗で2部3位に導いた。ブンデスリーガ残留を賭けた降格プレーオフでは、1.FCケルンと対戦。最終的には敗れたものの、ヴェルナーの指揮下で、ホルシュタイン・キールはドイツサッカー界の注目の的となった。


Ⅳ. SVヴェルダー・ブレーメン監督就任

2021/22シーズン1勝2分4敗と低調な滑り出しをみせたことで、2021年9月にクラブはヴェルナーを解任。しかし同年11月、同じく2部で戦うSVヴェルダー・ブレーメンがヴェルナーを監督として招聘する。開幕15試合で5勝5分5敗と10位に沈んだブレーメンは、ヴェルナーの監督就任後7連勝を飾り、最終的に13勝4分2敗で2位となり、ブンデスリーガ1部へ自動昇格を果たした。

昇格後、最初のシーズンとなった2022/23シーズン、ブレーメンは10勝6分18敗で13位となり残留。16ゴールを挙げてリーグ得点王になったニクラス・フュルクルクマーヴィン・ドゥクシュの2トップは猛威を振るった。しかし2023年夏、主砲のフュルクルクがボルシア・ドルトムントへ移籍。それにも関わらず、ヴェルナーのブレーメンはチームのクオリティーを向上し、11勝9分14敗の成績で9位で2023/24シーズンを終えた。

2024/25シーズン、主力のほとんどがチームに残留したブレーメンは、リーグの上位進出を図った。10ゴールを挙げた中盤のイェンス・ステーイ、右WBの位置から何度も敵を崩したミッチェル・ヴァイザーの動きは見事で14勝9分11敗と戦績はよかったものの、勝ち点2及ばず8位でシーズンを終え、欧州カップ戦への出場権を逃した。そんな中でヴェルナーは、RBライプツィヒでの新たな挑戦を決断した。彼の更なる活躍に要注目だ!


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