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ちゃんぽんの顔をしたサラダ

大暑の日、冷やし中華のつもりでセブンに寄ったら、新発売の文字に足を止められた。「ピリ辛冷しちゃんぽん」。ちゃんぽんの顔をして、実際はサラダだった一皿と、それに振り回された一部始終を、まずは漫画で。


大暑だった。天気予報の「危険な暑さ」の文字を三回くらい見てから家を出た。

冷やし中華の口だった。氷が透けたガラス容器、酢の匂い、あの黄色い錦糸卵。頭の中はもう完全にそっちだったのに、セブンの棚の前で足が止まった。「新発売」のオレンジの丸。「ピリ辛冷しちゃんぽん」。九州、と黒いラベルにも書いてある。

ちゃんぽんと聞いて浮かぶのは、熱いとろみのスープに麺が沈んでいる絵だった。実際に蓋を開けると、そこにあったのはほぼサラダだった。レタスと水菜と人参の下に、麺は控えめに敷かれているだけ。海老が三尾、輪切りのトマト、味付け卵の断面のオレンジ色が一番目に飛び込んでくる。ちゃんぽんの顔をした、冷たい副菜。


麺から先に箸をつけた。ちゃんぽん麺特有の、もちっとした太さと弾力。噛むとしっかり歯に当たる存在感がある。想像していたよりずっと味が薄い。物足りない、と思った瞬間に下から辛味だれが絡んできて、喉の奥がじわっと熱くなる。パッケージに小さく「辛みが強いのでご注意ください」と書いてあったのを、後になって思い出した。

[写真:IMG_5812(俯瞰の全体・彩り)]

海老は冷たいまま、身の締まりだけが強く残る。卵は黄身がまだ半分とろりとしていて、辛さの合間に少し口の中を休ませてくれる係だった。栄養成分を見ると塩分は4.7g。暑さで失った分を、体が勝手に欲しがっていたのかもしれない。

冷やし中華は、また今度。今日は九州の暑さに、九州の辛さで応戦した日ということにしておく。

#今日は何の日 #大暑 #セブンイレブン #ちゃんぽん #漫画 #エッセイ #食レポ

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