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MVP ARCHIVE HISTORY|Energy : Energy History SPECIAL 03 : Electric Generator / 発電機 - 回転する力が電気へ変わる瞬間

Electric Generator / 発電機 - 回転する力が電気へ変わる瞬間

発電機 - 回転する力が電気へ変わる瞬間

火力発電所では燃料を燃やし、水力発電所では流れる水を利用する。
風力発電では風が羽根を回し、原子力発電所 では核分裂によって生まれた熱から蒸気をつくる。

回転する力が電気へ変わる瞬間は、使われるエネルギー源は異なっていても、多くの発電方法には共通している。
その役割を担っているのが、 Electric Generator( 発電機 )である。

回転から電気が生まれる

発電機の内部には、磁石がつくる磁界と、電気を通すコイルがある。
磁石とコイルの位置関係が変化すると、コイルの中に電圧が生じ、回路がつながっていれば、そこに電流が流れる現象を 電磁誘導 と呼ぶ。

発電機 は、磁石やコイルを回転させることで磁界の変化を連続して生み出し、機械的な回転エネルギーを電気エネルギーへ変換している。
発電所で巨大なタービンが回されているのは、その回転を発電機へ伝えるためである。

ファラデーが見つけた原理

電気と磁気の関係は、19世紀初頭まで十分には理解されていなかったが、その転換点となったのは、イギリスの科学者 マイケル・ファラデー による実験である。

1831年、ファラデー は磁石をコイルへ近づけたり遠ざけたりすると、その動きに応じて電流が流れることから、磁界が変化すると導線に電流が生じることを示した。

磁石を置いているだけでは、電流は流れ続けないことから、磁界そのものではなく、コイルを通る磁界が変化することが重要だった。
この発見によって、運動を電気へ変換する 発電機 の原理が明らかになった。

最初の発電装置から実用化へ

ファラデー は、回転運動によって連続的に電流を生み出す初期の装置も製作した。
その後、コイルや磁石の構造が改良され、より大きな電力を安定して生み出せる 発電機 が開発されていく。

19世紀後半には、発電所で電気を生み出し、送電線を通して工場や街へ届ける仕組みが形成された。
それまで必要な場所で個別に生み出されていた動力は、電気という形へ変換され、離れた場所へ運べるようになった。

発電機 の発展は、照明や工場設備、鉄道、通信機器など、社会のさまざまな場所へ電力を広げていった。

タービンと発電機

現代の大規模な発電所では、タービンと 発電機 が一つの回転軸で結ばれており、火力発電や 原子力発電 では、高温高圧の蒸気がタービンの羽根を押し、回転軸を動かす。

水力発電では、落下する水や流れる水が水車を回す。
風力発電では、風を受けたブレードの回転が発電機へ伝えられる。
地熱発電でも、地下の熱から得られた蒸気や流体がタービンを回す。

入口となるエネルギーは異なっていても、最後に回転を電気へ変えるという基本構造は共通している。

交流を生み出す

発電所で広く使われている 発電機 は、回転にともなって向きが周期的に変化する交流電流を生み出し、変圧器を使っての電圧調整が容易であるという利点がある。

発電所から送り出すときには高い電圧に変換して送電中の損失を抑え、家庭や工場の近くでは安全に利用できる電圧まで下げることができる。

この仕組みによって、大規模な発電所で生み出された電気を、遠く離れた街まで効率よく届けられるようになった。

モーターとの関係

発電機 と電動機、つまりモーターは、反対方向の変換を行う装置である。
発電機 は回転運動を電気へ変える。
モーターは電気を受け取り、回転運動を生み出す。

一方ではタービンの回転から電気が生まれ、もう一方ではその電気によって工場の機械や鉄道、自動車、家電製品が動く。
発電機 とモーターは、電気と運動の間をつなぐ二つの装置として、現代社会を支えている。

発電機はエネルギーをつくらない

発電機 は、何もないところからエネルギーを生み出しているわけではない。
水、風、蒸気、エンジンなどから受け取った回転エネルギーを、電気エネルギーへ変換している。

変換の途中では、電気抵抗や摩擦によって一部のエネルギーが熱として失われるため、投入された回転エネルギーのすべてを電気に変えられるわけではない。
それでも大型発電機は高い効率で運転され、社会で利用される膨大な電力を生み出している。

発電方法が変わっても残るもの

発電技術は変化を続けている。
石炭火力から天然ガス、原子力水力風力へと、回転を生み出す方法は多様になった。

一方、太陽光発電は光のエネルギーを半導体によって直接電気へ変換するため、通常の 発電機 やタービンを必要としない。

それでも、現在の世界で供給されている電力の多くは、何らかの力で 発電機 を回すことによって生み出されている。
エネルギー源が変わっても、電磁誘導 によって回転を電気へ変えるという原理は、発電の中心に残り続けている。

Archive Point

発電機 は、機械の回転を電気へ変える装置である。
その原理は、磁界の変化によって電流が生じる 電磁誘導 に基づいている。
蒸気、、エンジン。

何が回転を生み出すかは発電方法によって異なるが、発電機 へ届いた回転は、同じ物理現象によって電気へ変換される。
19世紀に明らかになったこの原理は、発電所から家庭の小型装置まで、現代の電力社会を支え続けている。


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