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【読書感想】短時間でそっとあなたを癒してくれる、「木曜日にはココアを」

こんにちは。ドイツのミュンヘン在住miraです。
お越しいただきありがとうございます♪

このところ今村翔吾さんの『イクサガミ』シリーズに夢中で、4巻を一気読みしていました。
ただ、人が次々と命を落としていく展開に、時々辛すぎて読み進められなくなってしまうことも…。

そんな時、いつもそっと逃げ込むように手に取っていたのが、青山美智子さんの『木曜日にはココアを』です。

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カバーはミニチュア写真家・田中達也さんによるもの。思わず飾っておきたくなる可愛さです。

川沿いの桜並木のそばに佇む喫茶店「マーブル・カフェ」。そのカフェで出された一杯のココアから始まる、東京とシドニーをつなぐ12色のストーリー。卵焼きを作る、ココアを頼む、ネイルを落とし忘れる…。小さな出来事がつながって、最後はひとりの命を救う―。あなたの心も救われるやさしい物語。

内容紹介より

全12章の短編集で、各章の主人公は異なります。
1話あたりが短く、さっと短時間で読めるのも魅力。
けれど内容はどれもほっこりと温かく、読み終えるたび優しい余韻が残ります。

「誰かに優しくすれば、その優しさは巡り巡って別の誰かを満たしていく」――そんなシンプルなのに忘れがちなことを、自然と思い出させてくれる作品です。

『イクサガミ』でキュッと締まっていた心を、ふんわりほぐしてくれるような読書時間でした。
(ちなみに『イクサガミ』も面白すぎて大興奮! ぜひ読んでもらいたい作品です。)

今回は併読だったので細切れに読み進めましたが、登場人物同士が少しずつリンクしているため、「あれ、この人誰だったっけ?」と混乱する場面も。
一気に読むほうが、より楽しめたかもしれません。

それでも、とても良い本でした。
最近はAIが友達代わりと言う人もいますが、この作品を読むと「やっぱり人と人との関わりっていいな」と改めて思います。

第11章のマコとメアリーの友情についての描写が、まさにそれを象徴していました。

マコと私は、いつまでもいつまでも話していられた。逆に、同じ部屋で何時間も無言のままお互い自分のことをしていても、ちっとも苦にならないのだった。

P.185(宝島社文庫)

こういう関係こそ、生身の人間だからこそ築けるもの。
AIはいつでも答えをくれ、褒め、励ましてくれますが、「何も言わなくてもお互いを大切に思える関係」は、きっとこれからも人間だけの特権です。

読めばきっと、周りに少しだけ優しくなれる。
そんな温かな一冊、ぜひ手に取ってみてください。

最後までお読みいただきありがとうございました。
またお会いしましょう♪Tschüss!

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