AID治療初診から面談まで|課題・ワークシート・費用について
1.初診までの道のり
「無精子症」と診断されても、それで終わりではない。
その先には、AID(精子提供)という選択肢もある。
ただ、そこへたどり着くまでには、想像以上に時間と準備が必要だった。
・無精子症と診断された人
・TESE後の選択肢を探している人
・AID治療を検討している人
そんな人に読んでほしい。
この記事では、こんなことがわかります。
・AID治療初診の流れ
・カウンセリング前に必須の課題について
・ワークシートを書き終えて気づいたこと
・倫理委員会に申請する前のカウンセリングで聞かれたこと
私たちの経験や夫婦で話し合ったことをまとめています。
最後には初診からカウンセリング終了までの費用も掲載しています。
治療まで「こういう流れなんだ」「こんな夫婦もいるんだ」と参考になれば嬉しいです。
※本記事は私たちが通院した一施設での体験をもとにしています。
AIDの進め方や必要な課題、審査の流れは医療機関によって異なる場合があります。
1年ほど前に夫の無精子症が発覚し、TESE手術を経て、私たちはAIDという選択肢を考えるようになった。
TESE(精子を回収する手術)を受けたが、精子は見つからなかった。
都内のAID実施病院で、AID治療を受けることに決め、初診前に必須の勉強会に参加した。
勉強会が終わり、必要な書類を用意した。
夫の検査結果やTESE手術の結果も紙で提出しなくてはいけないので、大学病院へ必要書類を受け取りに行った。
一度揃った書類をAIDを受ける病院に送ったのだが、大学病院から発行された書類に不備があったので、再提出が必要になり再度大学病院へ取りに行き、全ての書類が揃うのに数週間かかった。
書類の確認が終わると初診予約のメールが届いた。
初診は、夫婦2人で来院することが必須条件だったので2人の予定を合わせ、勉強会から約1か月後に、ようやく初診を受けることになった。
初診では、主に次の3つを行った。
①説明
②課題
③検査
まずAID治療についての動画を視聴し、今後の流れの説明を受けた。
その中で、倫理委員会の審査前面談があり、その準備としてワークシートに取り組む必要があることを説明された。
倫理委員会へ申請する前には、カウンセラーとの面談があり、AIDについて夫婦が十分に理解し、納得したうえで治療を希望しているかが確認されるという。
また、AIDの勉強として病院から指定された課題図書3冊と課題動画の視聴があった。課題図書は病院指定のもので、初診時にすべて購入することになる。
課題図書は、家族形成や精子提供について考える本、年齢別の告知方法の本、実際にAIDをした方のQ&Aなどが書かれた冊子だった。
勉強会で「宿題のようなものがある」とは聞いていたものの、実際には本が3冊に加え、動画視聴も複数あり、想像していた以上のボリュームだった。
思っていた以上に、夫婦で十分に話し合い、納得して治療を選択できているかを丁寧に見ていく工程が多い印象だった。
最後に夫婦2人とも血液検査を行い、夫は血液型を、私は感染症なども詳しく検査し、結果は後日のオンライン診療で聞くとのことで、以上で初診は終了した。
次回がもう倫理委員会の審査前面談の予約となるため、本を全て読み終わり、ワークシートを完了させられる日程を考え、余裕を持って約2か月後に予約した。
ちなみに、後日のオンライン診療で私の血液検査の結果を聞くと、「葉酸のサプリを毎日摂る」ことと「甲状腺の値が高く、妊娠に影響が出る可能性があるため、内科を受診して欲しい」とのことだった。
内科で治療し問題がなければ「診療情報提供書」という紹介状のようなものを発行してもらい、AIDの治療がスタートする時に持ってくるように言われた。
後日、内科で再検査を受けると、数値は正常範囲になっていた。
幸い大きな病気ではなく、治療を進めても問題ないとの診断だったため、診療情報提供書も無事に用意することができた。
実は、私の場合、甲状腺だけでなく、休職中に通院していた心療内科からも診療情報提供書の提出を求められた。
当時は自律神経失調症と診断され休職していたため、AID治療を受けても問題ない状態かを主治医に確認してもらう必要があった。
私は問題なく診療情報提供書を作成していただくことができ、治療を進めることができた。
ただし、必要書類や判断基準は病院や状況によって異なるため、一例として参考にしていただければと思う。
こうして次はいよいよ課題図書とワークシートに取り組むことになった。
ここからは、病院から出された課題の内容や、ワークシートで実際に夫婦が話し合ったこと、倫理委員会前の面談で聞かれた質問、そして初診からここまでにかかった費用まで、私たちの体験をもとに詳しくまとめていきます。
2.課題図書と動画で学んだこと
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