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日本国民がいつまでも豊かになれない本当の理由~対米従属・新自由主義・所得「逆」再分配政策・内需減少政策・利権中抜き・海外バラマキ~

日本は低賃金・長時間労働国家

日本の正規雇用労働時間は、年間2000時間前後。働き方改革が叫ばれている割には、30年間ほとんど変わっていない。これに対し、同じG7加盟国で経済規模が同程度のドイツの正規雇用労働時間は約1,588時間(2025年)なので、日本はドイツより年間400時間以上長く働いていることになる。

長時間労働にも関わらず、日本の一人当たり実質所得(PPPベース)は、ドイツの70~76%に過ぎない。これは、ドイツのほうが長時間働いている日本より所得が高く、明らかに生活水準が高いことを示している。つまり日本は長時間労働だけでなく、低賃金国家でもあるのだ。

この格差は「世界幸福度ランキング2026」にも如実に表れており、ドイツの17位に対して日本は61位とG7で断トツ最下位。OECD加盟国38カ国の中でも32位とドン尻に近い。

日本は2025年調査の55位から6位も順位を落としたのに対し、ドイツは日本とは対照的に前年の22位から17位に上昇。日本は2023年の47位からたった3年間で14位もランクを落としており、これは日本国民の生活の質が急激に悪化している可能性があることを示している。

特に切実なのが経済問題で、2025年調査で「幸せではない」と答えた人の64%が自身の深刻な経済状況を最大の理由に挙げており、これまた突出してG7最下位。

黒田兼一明治大学名誉教授は、「最低賃金の全国平均は時給1121円で、月給に換算すると18万円弱にとどまる。最も高い東京でも時給1226円で月160時間フルに働いても約20万円にしかならず、税金や社会保険料、光熱費、家賃などの固定費を差し引くと3〜4万円しか手元に残らない」と指摘している。

これは、生活が維持でき、子どもを産み育てる「労働力の再生産」さえ不可能な水準。人間らしい生活をするためには、都市生活者だと最低でも月額27万円(ボーナス込みで額面年収約378〜432万円)は必要だが、それには遠く及ばない。

月額27万円は、時給換算で約1700円。石破前内閣は全国平均最低賃金を2020年代に1500円に前倒しすることを掲げたが、財界の延期要望を受けた高市内閣はそれすら30年代前半にあっさり後ろ倒ししてしまった。

分配を極端に嫌う自民党が政権党である限り日本共産党が要求している人間らしい生活ができる最賃時給1700円は夢のまた夢。いつまで経っても「健康で文化的な最低限度の水準」に近づくどころか逆に遠のくばかりだ。これでは経済的不安が益々増大し、国民の幸福度が下がるのは当然だろう。

経済問題以外にも権威主義的な強い同調圧力=社会的自由度の低さ、硬直した働き方、教育・就職のレールやルール等に縛られ自己決定感が希薄、長時間労働文化、過労、うつ傾向の多さや将来への期待値が極端に低いこともランキングを押し下げる要因となっている。

仕事量に見合わない低賃金や長時間の過重労働、不安定な非正規雇用、ワークライフバランスの悪さ、サービス残業、成果主義のプレッシャー、不透明な勤務評価、権威主義的な企業文化、やりがいや自己効力感の低下などにより日本の労働者は、仕事への満足感が諸外国と比べて極端に低い。

驚くことに厚労省の最新の調査では、全体の82.7%が仕事に苦痛を感じているという結果が出ている。

戦後80年近くの間一度も戦争や内戦をしたことがなく、毎日長時間勤勉に働き、政府累積債務を加えれば実質「6公4民」に近い高額の税金・社会保険料を必死に納めて続けている。

それなのに日本国民の多くが幸せを実感することができず、豊かになるどころか日に日に窮乏の度合いを強め、最早「労働力の再生産」さえ不可能な悲惨な状況に陥っている。

日本が僅か30年の間に米国の経済覇権を脅かすほどの「経済先進国」の地位から転落し、発展途上国どころか世界で唯一の「衰退後進国」にまで落ちぶれてしまった社会的・経済的・政治的的要因は一体何なのか。ここでは「対米従属」「新自由主義」「所得再分配政策」「内需減少政策」「利権中抜き」「海外バラマキ」の六つの視点から分析してゆく。


日本国民が貧しくなった原因を6項目挙げたが、主要原因は「日本の対米従属」という他国にはない宿痾とその米国に押し付けられた「今だけカネだけ自分だけで大企業財界・内外の資本家層だけを肥え太らせる新自由主義」が本質的な原因であり、その他の項目はそこから派生した現象である。

原因1 「日米安保条約」と付随する「日米地位協定+密約」によって日本が米国の「新植民地」にされている事

GHQ時代の米国の対日統治方針

1 日本を米軍の永久占領下に置く⇒「日米安保条約」とそれに付随する「日米地位協定」の締結⇒日本の属国化
〇二度と歯向かえないよう陸海軍を解体して牙を抜き、非武装国化して米国の保護国とする。
〇再工業化を抑制、農業国化する。
〇軍国主義・全体主義の根源である天皇制絶対主義を廃止し、天皇の後釜に米軍が座る⇒形だけの独立後、GHQに代わって日本を裏から支配する「日米合同委員会」を設置。「日米合同委員会」には国会の国政調査権が及ばず、事実上軍事条約が憲法より上位にある。
〇朝鮮戦争やベトナム戦争で米軍機が日本の基地から出撃したように、米軍は日本を極東戦略の前線基地(不沈空母)として自由に使用できる。
〇今日でも在日米軍の本質は であり、日本を外敵から守るために駐留しているのではない。旧安保条約第1条は、日本国内の「内乱鎮圧条項」だった。
〇米軍のほぼ完全な「治外法権」が認められている国は世界でも日本だけ。
〇米軍は必要があれば日本のどこにでも米軍基地を作れる。米軍基地は事実上米国の領土で、日本の国内法は適用されない。米軍の許可がなければ、政府の係官であっても立ち入る事が出来ない。

軍国主義の排除による日本の民主化
〇マッカーサーは、1945年10月4日、①婦人解放、②労働組合結成の助長、③教育の自由化・民主化、④治安維持法と特高警察の廃止、内務省・司法省など弾圧機構の廃止・解体。⑤経済機構の民主化を柱とする所謂「5大改革指令」を発出して幣原総理に日本の民主改革を迫った。
〇陸海軍解体による軍国主義の排除、軍需産業から平和産業への転換、財閥解体と集中排除による経済民主化、労働組合運動の奨励、農地解放、女性解放、天皇制教育からの解放等の民主化政策を実施。(上からの民主主義)
〇権威主義と人権抑圧の天皇制全体主義の温床であった「大日本帝国憲法」を廃止(形式上は改正)。国民主権・基本的人権の尊重・平和主義を根幹とする「日本国憲法」に置き替えた。

食料自給率低下⇒米国への食料依存体制 (食糧植民地化) の構築
〇戦後、ハリウッド映画やTVの米国ホームドラマなど様々なメディアで日本国民に豊かな米国の家庭生活への憧れを抱かせた。並行してにコッペパンと脱脂粉乳 (ララ物資) の学校給食により、日本人の食生活を洋風に改造。米国余剰農畜産物の安定的な大量売り込み先にした。
〇この方針は「日本独立」後も継続され、農林省 (農水省) に米の減反政策と農業畜産業潰しを行わせた。
〇2024年のアメリカからの農林水産物・食品輸入額は、2兆2,329億円。
米国は日本にとって農林水産物・食品の最大輸入相手国。
〇現在、輸入に頼っている肥料・飼料・種子・初生ひななどを含めた日本の実質的食糧自給率は約9%。
〇コメの備蓄量は、中国1年分に対し日本は僅か45日分。「日本有事」になれば自動的に海上封封鎖状態となり、多くの日本国民が餓死する。
〇農家一戸あたりに対する農業予算(国際比率)
・アメリカ1424万円
・ドイツ662万円
・フランス480万円
・韓国200万円
・日本135万円.

エネルギー自給率低下⇒石炭産業を潰し、米石油メジャーから原油や石油製品を買わせる⇒米国へのエネルギー依存体制
〇日本は2004年に大油田であるイラン・アザデガン油田の開発権を獲得したが、イランと対立する米国の圧力によって2010年開発権を放棄し撤退した。
〇現在のエネルギー自給率は13%。

5 人口減少⇒米国は、戦前の急激な人口増加が日本の対外膨張圧力を強め、アジアへの侵略戦争を引き起こしたと分析~⇒人口減少による膨張圧力減殺
〇戦後のベビーブームは世界共通の現象だったが、GHQ主導の強力な「産児制限運動」や移民の奨励などにより、日本のベビーブームは諸外国に比べて非常に短く実質3年間の短期間で終わった。
〇これに対し世界各国の戦後ベビーブーム期間は、概ね日本の2倍以上。
〇米国の「日本人口減少方針」は、現在も継続されている。

1940年代末からの「逆コース」以降は、日本を東側陣営に対する「反共防波堤」にするため、再軍備と反共国家化を推進
〇そもそも「日米安保条約」自体が憲法違反
〇憲法違反の再軍備=警察予備隊⇒保安隊⇒自衛隊。再軍備を要求する「マッカーサー書簡」に基づく「超法規的措置」として警察予備隊を創設。
〇失業した旧陸海軍職業軍人たちが大量に入隊したため、自衛隊にも旧日本軍の悪しき伝統が継承された。特に初期「海自」の幹部は旧海軍出身者が圧倒的多数を占め、その割合は98%に達したと言われている。
〇GHQマッカーサーによる1947年の「二・一ゼネスト」中止命令
〇戦争犯罪人の赦免と公職復帰⇔日本共産党関係者のレッド・パージ
〇民間と官公庁、国鉄などの大量人員整理⇒「国鉄三大謀略事件」(「下山事件」「三鷹事件」「松川事件」)により反対運動を無力化
〇労働組合の右傾化⇒日本共産党を非合法化、共産党員労組幹部のパージにより官公労、民間労組の主導権を右派が掌握⇒共産党が主導した「産別会議」の弱体化と解体⇒社会党系の「総評」、民社党系の「同盟」(最右翼)、どちらにも属さない「中立労連」の三つのナショナルセンターが並立⇒中曽根内閣は総評の最強労組「国労」を潰すために国鉄を解体民営化⇒1989年に「総評」も解体され、「同盟」が主導する形で現在まで続く労使協調と大企業社員の雇用の維持を最優先する闘わない「連合」が成立⇒労働者の賃金が上がらない大きな要因。「連合」は、大企業財界の強力な「労対部門」として傘下労組の労働争議やストライキを抑圧する側に回っている。

◎米国の日本統治、二つの誤算
①日本国民に「日本国憲法」という米国に抵抗する「武器」を持たせた事
〇憲法を盾に田中総理(ベトナム戦争)や海部総理(湾岸戦争)は、米国の派兵要求を跳ね返した。➡安倍晋三は2015年の安保法制強行採決によってこれを骨抜きにした。
〇憲法三原則に加えて日本国憲法には、明治憲法にはなかった国民の「抵抗権」が規定されている。しかも教育、勤労、納税と並ぶ「義務規定」。
しかし、学校教育で憲法をまともに教えたくない自民党の「憲法隠し」により、この重要な条文の存在は国民にほとんど知られていない。
【憲法第12条「この憲法が国民に保障する自由及び権利は、国民の不断の努力によつて、これを保持しなければならない。又、国民は、これを濫用してはならないのであつて、常に公共の福祉のためにこれを利用する責任を負ふ。」

②ソ連との対立激化、共産中国の成立、朝鮮戦争によって日本の「非武装農業国化」の方針変更を余儀なくされた事(後述)

米国の属国日本に対する基本方針の柱は、二度と米国に歯向かえないように日本の国力の弱体化と軍事力の抹殺。「日本の国力低下」は、GHQ以来今日まで続く一貫した方針だが、戦後の東西冷戦の激化と朝鮮戦争の勃発によって、一時的ではあったが方針変更を余儀なくされた。

1950年に起きた朝鮮戦争は、米国の対日統治方針に大きな影響を及ぼした。日本を国連軍の後方兵站基地にするため、それまでの再工業化抑制方針からの転換を促したのだ。

朝鮮戦争特需は1950年~休戦後の55年までの累計で36億ドルに達し(当時の通常年間輸出額10億ドル)、日本の産業界は経済引き締め政策「ドッジ・ライン」実施後の深刻な不況から脱して急速に息を吹き返した。

朝鮮戦争特需は空前の好景気をもたらし、1951年には鉱工業生産が戦前の水準を回復。同じ年にGNPも戦前の水準を超え、その後の高度経済成長につながる原資を蓄積して行く事が出来た。

朝鮮民族にとって大災厄だった朝鮮戦争は逆に日本経済にとってはまさに天の助け、干天の慈雨で、もし、朝鮮戦争がなければその後も工業抑制政策は継続され、日本の再工業国化は大幅に遅れた可能性がある。

しかし、一方で、特需への過度の依存体制は日本経済の米国への従属・依存を強めるという副作用も生んだ。朝鮮特需終了後、余剰生産力は米国へと向かうようになり、安価な日本製品 (メイド・イン・ジャパン) の集中豪雨のような大量輸出と米国側の大幅入超は、後に日米間の深刻な経済摩擦へと繋がって行く。

その後も日本経済は、米国が軍事介入したベトナム戦争(1964~1975)による二度目の戦争特需で大いに潤い、高度経済成長を達成。1968年にはGNPで西ドイツを抜き、米国に次ぐ世界2位の「経済大国」にまで上り詰めた。1985年には日本は世界一の対外純債権国になり、逆に米国は世界一の債務国となった。

東西冷戦の間、敗戦で壊滅状態となった焼け跡からいち早く復興。同じ敗戦国のドイツと共に資本主義陣営の優等生として目覚ましい経済発展を遂げた日本は、反共の防波堤であると同時に共産圏に資本主義の優位性を誇示する西側の「ショーウィンドー」として、米国にとって大いに利用価値のある国だった。

また、当時は社会党が強かったため、へたに圧力をかけると反米感情が高まり、保守政権が転覆してソ連寄りの社会主義政権が誕生する恐れもあった。米国は日本の経済発展を内心苦々しく思いながらも、仕方なく大目に見ていた。

ソ連崩壊は日本経済にとっての「災厄」だった

日本経済に対する米国の寛容的態度が一変するのは、米国の経済覇権を脅かす存在になり始めた1980年代後半。社会党の影響力もソ連の衰退と並行して弱まり、米国が日本の社会主義化を気にする必要がなくなったからだ。

ソ連の急激な衰退が明らかになると、米国は手のひらを返したように日本経済に対する締め付けを強化し始める。

ドル高是正を口実に各国通貨を切り上げる「ブラザ合意」(1985)、当時最強だった日本の半導体産業潰しを狙った1986年の「日米半導体協定」、新自由主義経済体制への転換を迫った「日米構造協議」(1989~)などの「日本経済弱体化政策」と並行して1987年の「ルーブル合意」で低金利を強要し、日本経済をバブルに誘導した。

米国の対日強硬姿勢の背景には、日本製品の強すぎる国際競争力と米国製造業の衰退、米国が抱える財政赤字・貿易赤字と言う慢性的な「双子の赤字問題」等が絡んでいた。ソ連が崩壊した1991年、米国はロシア・中国に加えて日本とドイツを自国経済を脅かす「仮想敵国」に認定した。

ソ連が崩壊し東西冷戦が終わった1991年以降、新たに加えられた米国の日本統治方針

1  日本の対米従属の更なる強化と日本の国富の収奪
「日米FTA」締結にって米国による日本の国富収奪は更に強化された
2 
二度と米国の経済覇権の脅威とならぬよう、「バブル崩壊」後の日本経済復活阻止⇒「失わされた30年」
3 「戦時経済体制」
を引き継ぎ、戦後日本の高度経済成長を牽引した「日本的経営方式」(間接金融、年功序列と終身雇用制、退職金制度を含む手厚い福利厚生など)の破壊⇒株主の利益を最優先にする「株主資本主義」への転換
4 
日本の社会構造を「小さな政府」と市場原理主義の「新自由主義体制」に改造 「聖域のない規制緩和」と「公共部門の民営化による縮小・廃止」⇒新自由主義の具体的実行
5 日本の社会システムやビジネス環境を根底から米国型に塗り変えると共に、国民を守ってきた各分野の「規制」の緩和・廃止を加速させ、米国企業が日本で自由に活動できるようにする
 
6 日本がフルスペックで戦争が出来るよう、憲法9条改正、戦争法(有事関連法)整備、輸出三原則など邪魔な規制の撤廃
 米軍と自衛隊の一体化を更に進め、吉田茂が旧安保条約調印の際、口頭で約束した「密約」~「有事の際、自衛隊は米軍の指揮下に入る」~を「自衛隊を常時、米軍の指揮下に置く」に強化

※戦後も長く続いた日本の「戦時経済体制」(1940年体制)

米国は、戦後、焦土から急速に復興、高度経済成長を達成して世界2位の経済大国となった日本を自国の経済覇権を脅かす脅威と見做した。米国は日本経済を徹底的に分析、その強さの秘密が戦時中の「国家総動員法」によって形成された「戦時経済体制」(1940年体制)を源流とする「日本的経営」にあることに気付いた。

1980年代、米国は「日本的経営」を潰すために日本政府に様々な無理難題をふっかけた。最終的には日銀にバブル崩壊と言う「経済的ショック・ドクトリン」を発動させてこれを破壊すをるのだが、その顛末については次の記事に詳述した。

【日本の国富収奪の一例】~米国から購入する「防衛装備品」の場合

総理になる前は宏池会=ハト派のイメージがあった岸田文雄も安倍晋三の方針をそのまま受け継ぎ、総理になった途端本性を現して元に戻すどころか「米国製防衛装備品」契約額は年々増加の一途。

岸田総理が閣議決定で防衛費倍増を決めた2023年度のFMS(Foreign Military Sales、有償援助/対外有償軍事援助)の伸びはまさに異次元で前年度の4倍近い1兆4768億円に上り、それまで最高額だった19年度予算の7013億円の2倍を超えて史上最高額となった。この金額の伸びを見れば、党内論議さえ吹っ飛ばして唐突拙速に決めた防衛費倍増の目的が何であったかは一目瞭然だろう。

FMSはローンで購入するため毎年「新規後年度負担」が積み増しされ、2024年度は当年度に計上されない兵器ローンが6兆円を超え、未払い残高は一気に16兆350億円にまで膨れ上がった。

2025年度当初予算案の防衛費は、8兆7005億円で過去最大。このうち4兆4553億円はミサイルや戦闘機などの購入時に組んだ兵器ローンの返済金。
返済費が当初予算案の段階で総額の50%を超えるのは史上初。

その上、①価格は米政府の見積もり(つまり言い値) 、②納期はあくまで出荷予定時期であって目標、 ③支払いは米ドルによる前払いが原則とされ、米国側の都合が最優先。現物が長期間未納なのに巨額の前払い金が積み上がっている実態が判明し、国会でも問題になった。

会計検査院報告書によると、FMS契約で、2018年度末時点で納期がまだ来ていなかった519件を調査したところ118件(約1兆1400億円分)が5年後の2023年度末時点でも納入されていなかったことが判明。」(東京新聞)

それだけでなく、日本に納入された兵器の中には大規模修理を必要とする故障品が複数混ざっていたのと言うのだからあきれ返る。大金を払って不良品を掴まされているのに何も言えずに爆買いを続ける卑屈な政府自民党。日本は、米国製粗大ごみの処分場らしい。


また、ようよく納入されてもその多くが旧型のガラクタか使い物にならないポンコツ兵器。例えば昨年ようやく3号機が納入された無人偵察機「RQ-4グローバルホーク」は、米国が日本への売却を決めてから全機が納入されるまでに8年間もかかっている。

日本に納入された型は、性能不足という理由で米空軍が2021年に退役を決めた旧型(Block30)。つまり日本は、代金は払い込み済みなのに納入を長期間待たされている間に陳腐化した米軍の不良在庫品を高値で買わされた訳で、詐欺同然の悪徳商法。

RQ-4グローバルホーク

購入を予定していたドイツがキャンセルするなど制服組は使い物にならない事か分かっていたため、陸海空自のいずれも希望しなかった。仕方なく背広組(事務方)が手を上げる形で導入が決まったといういわくつきの政治案件 (安倍晋三がトランプに約束した所謂「トランプ案件」)。

おまけに3機で619億円の本体価格に対して運用・維持コストが20年間に2,951億円(年間147.5億円)もかかるというとんでもないお荷物。

昨年の辻本議員の国会質問。

米国製兵器を買うという事は本体の代金を払ってそれで終わりにはならず、運用費、整備費、交換部品代、修理代、近代化改修費用、搭載電子戦兵器のバージョンアップ費用、米国から送り込まれる技術者の生活費(「グローバルホーク」の場合だけで40人)など、毎年途方もない額の維持管理費を背負い続けるのだ。


因みに米国製武器購入と維持管理費は米ドルで支払うので、円安要因になる。

以上のように軍事関係だけでも日本は毎年巨額の国富を米国にむしり取られているのだが、目下、政府が大宣伝中の新NISAも例外ではない。2025年の新NISA年間新規買付総額は約18.8兆円に上り、前年の17.4兆円からさらに約8%増加した。投資先は主に外国で、国内投資にはごく僅かしか回らず米国向けが約65%を占める (オルカン、S&P500など)。

新NISAの運用には巨額の円売りドル買いが必要になるので、無視しえない円安要因になっている。

要するに米国にとって、日本はいくら引き出しても残高が減らない無尽蔵のATM。

これまでの日本の累計対米投資額は8,192億ドル(2024年末時点)。1ドル 155円換算で約127兆円。これにトランプとの「関税交渉」で約束させられた対米投資額3年半で5500億ドル=85兆2500億円が加わる。穴の開いたバケツどころか底の抜けたバケツ状態。

大英帝国に莫大な富をもたらし続けた植民地時代のインドと同じように貧困大国米国の財政・貿易赤字を補填し、米国民の世界一の野放図な消費活動を裏で支え続けているのが、今や米国以上の貧困大国と化した日本なのだ。日本からの投資は100万人近くの雇用を生み出し、米国を更に豊かにするために使われている。

日本の本当の主権者は国民ではなく米国

それだけではない。サンフランシスコ講和条約で「独立」した後も事実上日本に国家主権はなく、今も米国の間接支配の下に置かれている。

日本政府に米国が望む政策をやらせる対日要求ルートは大きく分けて二系統あり、ひとつは「対日年次改革要望書」、日米FTA、「アーミテージ・ナイ・レポート」などで、こちらは公表もされているので謂わば表ルート。

「対日年次改革要望書」は民主党鳩山政権が2009年に廃止したが、次の菅政権で「日米経済調和対話」と名を変え僅か1年で復活している。

鳩山総理は「対日年次改革要望書」を廃止したことで米国を怒らせた。外務省にはめられて挫折した普天間飛行場移設問題をきっかけに自民党、霞が関官僚、マスコミ、従米極右、民主党右派などの「隷米派」に袋叩きにされて政権発足後、僅か9か月で退陣に追い込まれた。

実情を知らされていなかった国民は、マスコミに乗せられて鳩山政権の退陣を歓迎した。鳩山の後を継いだ菅政権は財務省に洗脳され選挙直前に消費税増税を公約に掲げて参院選に大敗、民主党は自民党の協力なしには法案を通せなくなった。

その後の民主党は初心を忘れて「現実路線」に舵を切って妥協を重ね、菅政権は「半自民」、最後の野田政権は「ほぼ自民」と変容して行った。国民の失望は大きく、日本国民のために本気で対米自立を目指したかけがえのない鳩山内閣を潰した代償はとてつもなく大きかった。

ふたつ目が日米地位協定に基づいて設立された「日米合同委員会」と米国日本大使館経由で、こちらは実態が全く公表されないので所謂闇の裏ルート。日本政府への圧力団体「在日アメリカ商工会議所」のルートはその中間と考えればよいだろう。

日本の対米従属と日米安保条約・日米地位協定についてはこちらの記事で詳述している。

「アーミテージ・ナイ・レポート」は民間シンクタンクCSISのジャパンハンドラーズ(知日強硬派)によって作成された対日報告書(実態は要求書)で、2000年の第1次レポートから2024年の第6次まで平均4年に1度報告書と言う名の命令を日本政府に突き付けている。

四半世紀に及ぶ「アーミテージ・ナイ・レポート」の要求項目は多岐に渡っているが、一定のタイムラグはあれど概ね数年から10年以内に大半が実現している。

安倍晋三と並ぶ最強隷米総理岸田文雄は2024年4月の国賓待遇訪米で、「第6次アーミテージ・レポート」の要求事項をそのまま丸呑みした売国演説を米議会でぶち上げた。居並ぶ民主・共和両党議員たちの大喝采を浴びてご満悦だった。

日本政府の主要政策はこれらのルートを通して米国及び米軍によってコントロールされ続けて来た訳で、その実行役が米国と財界が資金を出して作らせた自民党という支配構造。その成り立ちからして、自民党は日本国民のために仕事をする政党ではなく、米国と財界に奉仕するための売国傀儡政党。

敗戦後7年間はマッカーサーのGHQによる軍政同然だったものが(形式的には日本政府を間に置いた間接統治)、講和条約以締結降は「米軍=米国➡売国傀儡政党自民党➡日本国民」という支配構造に変わっただけ。戦前の大日本帝国時代、天皇が座っていた地位に今は米国が居座っているのだ。

「独立後」も米国は日本に対する「内政干渉」を当然のように行い、日本政府は一切抗議することなく進んでこれを受け入れている。事実上、日本が米国の「新植民地」にされているという本質は戦後75年近く経っても何も変わっていない。米国が政府自民党の陰に隠れ、本当の支配構造が見えにくくされただけだ。

在日米軍が外国から日本を守ってくれているなどという認識は幻想であり、日米安保条約の必要性を国民に納得させるための建前に過ぎない。

在日米軍の実態は日本の内政・外交を支配するための「日本占領軍」であり、同時に米国の東アジア戦略の軍事拠点(不沈空母)として日本の国土を自由に使うために永久占領下に置いているのだ。

原因2 1%が99%の富を収奪する「日本型新自由主義」

「日本型新自由主義」はシカゴ学派が提唱する新自由主義の基本理念に「対米従属」という戦後日本の宿痾と大日本帝国回帰の「新保守主義思想」という復古主義極右イデオロギーがセットになっているのが特徴。

政府自民党は自国の一般国民に対しては「自助」を強要して冷酷に「公助」を削る「小さな政府」だが、宗主国米国とスポンサーであるトヨタをはじめとする大企業財界、電通、パソナなど自民党縁故企業、大資本家層などは例外。

米国と大企業財界、自民党縁故企業などに対しては国民から搾り取った税金を使って巨額の各種「公助」をふんだんに注ぎ込む「大きな政府」であり、「小さな政府」を掲げる本来の「新自由主義の教義」とは明らかに矛盾する事を平気やってのけるダブルスタンダード。

高市政権の「責任ある積極財政」も全く同じで、米国と大企業財界などを更に豊かにするために積極的に財政出動を行う売国政策であることに変わりはない。

もっとも、ミルトン・フリードマンが提唱したシカゴ学派の「新自由主義経済学説」自体が最初から大金持ちを更に儲けさせるためのインチキ「経済学」なのだから、こうなるのは当然なのだが。

この件は、4の内容とも関連する。

詳細はこちら。

原因3 日銀と政官財が共謀した新自由主義に基づく「内需減少政策=国民窮乏化政策」

バブル崩壊後も、日本経済が立ち直らないように日銀と政府は金融引き締めと緊縮財政政策という意図的デフレ政策を継続。民主党政権下の一時期を除き日本経済は順調に衰退し続けた。

経済が少しでも立ち直りかけると、その度に最強の「内需減少経済政策」である消費税増税その他の国民負担増を強行して再起の芽を潰した。

日本の国際競争力の推移

日銀は日本経済が再起できない事を見届けた後ようやく金融緩和に転じたが、その頃には金融緩和のメリットはほとんどなくなっており、逆に円安による副作用の方が遥かに大きくなっていた。

自民党による長期の「各種内需減少政策」により全く経済成長せずどん底状態に陥っていた日本経済に最終的な引導を渡し日本国民を地獄の底に突き落としたのが、現在も継続中の「アベノミクス」。

安倍晋三は、「アベノミクスで日本を回復軌道に乗せ、『成長と分配(トリクルダウン)』の好循環を実現する」と胸を張った。

だが、実際に行ったのは「成長戦略」とは真逆の「日本衰退戦略」であり、最も強力な内部需要減少政策である消費税増税と金融緩和による異次元の円安株高を強力に推進。日本をどこまでも際限なく衰退し続ける腐敗した三流後進国に落ちぶれさせてしまった。

「レーガノミクス」や「サッチャリズム」の猿真似をして自ら「アベノミクス」と名付け自画自賛。しかし、御大層な名称の割に中身は貧弱で、要するに「新自由主義官製株高円安政策」以上のものではない。

目的は、消費税倍増とセットで大量の日本株を保有している内外の富裕投資家層、トヨタをはじめとする輸出大企業を大儲けさせる事。

「アベノミクス」は彼らに官製株高による空前の金融所得、労せずして手に入る巨額の為替差益、更には巨額の輸出還付金を注入して肥え太らせたが実体経済の回復には何ら寄与せず、経済成長には全く役立たなかった。それどころか、逆に実体経済に大きなダメージを与えたのだ。

2000年からの20年間で投資家への配当を8倍以上に爆上げし、内部留保も大幅に増やしたので労働分配率が下がり、労働者の実質賃金はこの間一貫して低下続けた。

しかも2023年度、外国人の日本株保有比率は31.8%となり、過去最高。日本の大企業の多くが実質的に外国人株主の支配下にあると言っても過言ではない状況。外国人株主にとっては利益の配当が全てであり、日本人労働者はコストの一部に過ぎず、賃金を切り下げて配当を増やす事しか興味はない。

国民の可処分所得が減っているのだから、GDPの6割を占める内部需要が回復するはずもなくついに長期不況から脱出できなくなったしまった。

【政府自民党が長期間日本の景気を回復させない本当の理由】

「理由1」と密接に繋がっているのだが、特に日本政府の政策が米国によってコントロールされているため、米国の傀儡政党自民党は日本の国益よりも米国の国益を最優先にして来た点は非常に重要。

次の「理由4」で詳述するように、自民党政府はバブル崩壊後から今日に至るまで一貫して疲弊した日本経済を意図的に回復させようとせず、停滞から更には衰退するように仕向けた。

「日本の国富収奪の強化」で既述したように、これは政府自民党の「デフレ政策」によって経済成長を抑制・阻害されたために国内に目ぼしい投資先がなくなり、余剰となった資金を海外に向かわせ、主に米国の国債や金融市場・商品市場に投資させるために仕組まれたものである。

海外展開日本企業が米国で得た売り上げ利益や配当を日本に還流させず、そのまま米国に再投融資する「現地再投資」(現地完結方式=地産地消)するのも同じ理由からだ。

「国際収支統計」によると、2025年の日本企業の海外直接投資収益は26兆円台と過去最高を更新した。そのうち国内本社に還流せず海外に再投資額が43%(約11.3兆円)にのぼった。」(日経新聞) 

2024年の対外直接投資残高は353兆円に達した。国内投資と比べると海外投資の伸び率は非常に高く、2000年を100とすると、2024年に対外直接投資残高が855まで膨らんだのに対し、国内の民間企業設備ストックは118にとどまってる。海外への投資を急激に積み増す一方で、国内投資はほとんど増やしてこなかった。

海外利益を日本国内に還流させるためにはドルを売って円を買う必要があるが、日本国内に戻さずにそのまま現地に再投資する比率が高まっているため円買いが減少し、円安のひとつの要因になっている。

民間企業だけでなく一般家庭の貯蓄も根こそぎ米国に投資させようと考え出されたのがNISA。これには、今後、公的年金の支給開始年齢が引き上げられ支給額も減額されるから、NISA投資で補わせようという政府の新自由主義的思惑もある。

日本経済がバブル崩壊の痛手から順調に回復していれば海外ではなく日本国内に投資され、日本の経済成長に役立ったたはずの巨額の投資資金が今も米国へ流出し続けている。

日本からの投資は、貧困大国米国の経済を支え、米国を更に豊かにするために使われている。逆に日本は大企業が利益を国内投資に回さず米国に投資する一方、賃上げせず巨額の内部留保をため込んでいるため国内投資が減少して衰退の一途。

日本国民がいくらせっせと働いても大企業・資本家に搾取されると同時に刻々と日本の富が米国に流出し、吸い取られ続けているのだから豊かになれないのは当然だろう。

【日本衰退を推し進めた安倍晋三の置き土産】

アベノミクスは安倍晋三の死で終了した訳ではなく、安倍の日本破壊の執念が乗り移ったかのように菅~岸田政権に引き継がれて現在も絶賛継続中。安倍晋三が生前仕掛けておいたいくつもの時限爆弾は今も刻々と随所で爆発して、日本社会と国民を痛め続けている。

〇最早破断界に近づきつつある円の暴落(各国通貨に対する一方的円弱)によって弱体化した日本は、外国にとって叩き売りのバーゲンセール状態。

〇円安=日本売り。政府自民党の売国政治家たちは、円安にして安くなった日本を外国グローバル企業に売り飛ばそうとしているのだ。

〇政府やマスコミはインバウンド効果を盛んに宣伝しているが、インバウンド収入など日本のGDPの1パーセント以下(0.7%)、内需300兆円に対しインバウンド需要8兆円で、日本経済を押し上げる効果など無きに等しい。

むしろ落ちぶれた日本を象徴する現象であり、オーバーツーリズムという観光公害を日本中にまき散らしているだけ。

〇円安と海外資源高のダブルパンチで輸入品価格は天井知らず、急激な物価高騰と国富の流出を引き起こした。

〇未だにアベノミクスを続ける「増税メガネ総理」の異次元の課税強化により税金・社会保険料などに政府累積債務を含めた実質「国民負担率」は年々上昇の一途。2023年には、ついに北欧福祉国家を上回る62.9%に達した。

〇江戸時代であれば5公5民どころか6公4民で、大規模な農民一揆や都市部での打ちこわしが頻発するレベル。

〇円安にもかかわらず日本の輸出製品が国際競争力を失い、貿易収支の大幅
赤字に陥ったのも「アベノミクス」のおかげ。唯一残っていた自動車産業も世界のEV化の大波の前では風前の灯火状態。これは、輸出産業が円安差益と輸出還付金に安住して企業改革、新規資本投資、研究投資、人材育成、イノベーションなどを怠って来た必然的結果。

〇恐ろしい事に実質賃金も24か月連続で下がり続けており、世界的な経済的大災害だった「リーマンショック」を超える惨状。

〇安倍晋三が始めた有償軍事援助(FMS)に基づく米国製(型落ち)兵器の言い値爆買いによる軍事ローン「後年度負担」残高は、2024年度に総計13兆7488億円に上り、財政を圧迫し続けている。

〇最近の小林製薬製「紅麹」による健康被害(ただし、未だ原因は未確定)も「アベノミクス」の三本目の毒矢「規制緩和による成長戦略」として導入された無責任な「機能性表示食品制度」の置き土産。

安倍晋三の負のレガシーとその後の菅~岸田政権の悪政のおかげで、日本はお先真っ暗のじり貧状態に陥っている。

アジア一の「経済的先進国」と言われたのは遥か昔。今では世界一の「超衰退先進国」に落ちぶれ、OECDからも落ちこぼれてアジアの最貧国になる日もそう遠い事ではない。

原因4 国民から搾り取った税金を国民に還元せず、様々な手法を駆使して大企業財界・富裕層に回す「逆再分配政策」

政官財が共謀した「公金横流しシステム」によって巨額の公金が自民党、大企業財界、パソナや電通・吉本など自民党と癒着した縁故企業、大資本家層、高級官僚、自民党に献金している外国グローバル企業などの懐に吸い込まれて消えている。

自公政権による各種「逆再分配政策」

〇政官財が癒着共謀した多重下請けによる「公金中抜きシステム」
〇実態を反映しない過大発注額と恣意的な随意契約・特別契約、談合が日常化している不正入札
〇利益相反のマッチポンプ式に政府予算を大企業や自民党縁故企業に誘導する「各種政府諮問会議」
〇使途が不明な予備費⇒例えば新型コロナ予備費12兆円の9割が使途不明 〇特定の大企業・業界に対する「優遇税制」(企業団体献金の見返り)
〇国会の監視の目が届かず、使われ方が恣意的で杜撰な「補助金・基金・特別会計」
〇毎年消費税の4分の1を大企業に回す輸出還付金

外勤企業にも補助金を大判振る舞い

                                  この他、政権党である「売国自滅党」は大企業や自民党縁故企業、外国グローバル企業が日本で規制も受けずに自由に活動出来るようにするため、これまで国民の生活を守って来た大切な各種規制を次々に緩和撤廃。

同時に郵政公社の民営化によって50兆円以上の郵便貯金を米国に移転させたことを手始めに水道事業、農地、NTT、東京メトロなどの重要インフラの外国企業への売却を加速させている。

既述のように目下マスコミを総動員して大々的に宣伝している元本保証のない「新NISA」も一般庶民のなけなしの金融資産の米国への移転政策であり、次に狙われているのが国民健康保険、公的年金などの公的社会保障制度。

原因5 利権中抜き

日本は形だけは民主主義だが、実際に行われているのは「泥棒政治(クレプトクラシー)」=盗賊たちによる支配。「泥棒政治」=政官財が一体化した支配階級が公権力を私物化し、国富(公金・国家資産・社会的共通資本など)を組織的に自分とその仲間のものにする 腐敗した体制。

この国の支配層を形成する自民党などの政治家・財界人・官僚は長年に渡って国富を盗み取る様々な「窃盗システム」を構築してきた。
〇米国製兵器の言い値爆買い・おもいやり予算(米国への貢納金)
〇経済財政諮問会議(どの大企業へ利益誘導するかを決める仲間内の会議)
〇多重下請けシステムによる巨額の公金中抜き
〇特別会計
〇各種補助金
〇各種基金
〇所得再分配政策(大企業財界は肥え太り、国民はやせ細る)
〇大企業優遇税制・輸出還付金
〇政府事業の過大見積り発注と不透明な随意契約・特別契約 
〇海外バラマキ
〇五輪・万博などのメガイベント
〇ふるさと納税

泥棒政治の代表格と言えるのが「公金中抜き」だが、この問題については、こちらの記事で詳述している。

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原因6 貧困大国日本が盛大に続けている異常な海外バラマキによる公金流出

安倍晋三が始めたタガの外れた盛大な海外バラマキは累計200兆円に達し、まさに大穴の開いたバケツ状態。国民が実質6公4民の重負担で汗水たらして納めている巨額の公金が国民のためには使われずに、刻々と外国に流失し失われ続けている。

紐付き援助である「タイドODA」は100%自民党のおともだち企業が受注するので、その額を増やせば増やす程事業を受注した日本企業の儲けも大きくなる。儲けの一部は賄賂として自民党にキックバックされるので、自民党はジャブジャブと公金を海外に流し続けるのだ。

要するに海外バラマキは自民党が日本国民の税金を合法的に懐に入れるための売国ビジネスで、やっている事は「中抜き」と同じ。国民のための政策は「予算ががない」と冷酷に突っぱねるのに、膨大な海外バラマキの予算は無制限でどこからか湯水のように湧いてくるらしい。

海外展開する日本企業からの強い要望に応えて、岸田政権は再びタイド援助への回帰を始めている節がある。その最たるものが昨年決定した所謂「押しかけ援助」。

タイド援助でおともだち企業を大儲けさせると同時に自民党へのキックバック額を増やすためにわざわざ支援要請のない国にまで「押しかけ援助できる制度(開発協力大綱)」を閣議決定してしまうという狂気。

「海外バラマキ」の詳細については、こちらの記事を参照願いたい。

公平公正な「高負担高福祉社会」が実現できていたら

国民のために働く公平公正な政府の下で公金が正しく使われていれば、実質62.8%という江戸幕府や北欧福祉国家もびっくりの高い国民負担率に見合った「高負担高福祉社会」が実現できていたはずだ。

◎対米従属から脱却し日本の国家主権を回復➡日本を米国の属国状態にしている現在の「日米安保条約(特に日米合同委員会と日米地位協定)」を解消し、新たに対等平等な「日米友好条約」を結び直す。
◎「日本型新自由主義」から「福祉型社会民主主義」への構造転換
◎内需拡大
◎所得再分配による格差是正
◎中抜きの全面禁止

◎海外バラマキの縮小

〇世界一ため込んでいる米国債を売却し、国内の社会福祉財源にあてる
〇米国製型落ち兵器の言い値爆買いをやめ、「おもいやり予算」などの「在日米軍関係予算」を廃止する
〇8.7兆円に上る防衛予算をGDP比1%以内に抑制
防衛予算倍増の目的は、米国製型落ち兵器言い値爆買いによる米国への貢納金倍増。
・食糧自給率実質9%の無資源大国日本は、海上封鎖されただけであっという間に干上がり、餓死者が続出する。いくら防衛力を増強したところで、開戦した瞬間に日本の敗戦確定。
・原発を攻撃されれば、日本滅亡。

〇中曽根政権から始められたJR、郵政グルーブ、KDDI、NTTなど民営化によって分割、私物化された事業を再公有化する 
〇不公平税制の抜本的見直し

・日本衰退の元凶である消費税の廃止⇒政府と財務省が絶対消費税減税をしないのは、減税すると米国と大企業財界、自民党縁故企業その他にに横流しするカネや海外バラマキ資金が縮小し、それに比例して自民党へのキックバックも減ってしまうから。
・法人税率を消費税導入前の42%に戻す。但し、中小企業は現在より減免。 
・金融所得の分離課税を廃止し、総合課税に組み入れる。        
・高額所得者の最高税率を消費税導入前の税率に戻す。
・年間11兆円に上る「大企業優遇税制」の廃止。   
・伏魔殿状態の補助金・基金、交付金、特別会計に徹底的にメスを入れる。
 特別会計を廃止し、財政の透明化を図る 
 国民や中小企業などために役立っている補助金・交付金の充実を図る一方、縁故企業・団体のために既得権益化したものは廃止する  
・政党助成金と官房機密費の廃止  
※元々消費税導入の目的はトヨタなどの大企業に「輸出還付金」を注入する事と大企業減税が目的で、不公平な大企業優遇税制の最たるもの。導入以来の消費税累計額は約400兆円に上るが、その大半が大企業・財界・超富裕層のために使われた。
※政府自民党のうたい文句の通り消費税が社会保障や高齢化社会対策のために使われていれば、年金額の大幅引き上げによって生活の心配のない安心した老後生活が実現した他、生活保護などの社会的セーフティネットも充実できた。

〇政府と財界の談合と財界への利益誘導の温床である各種政府諮問会議の廃止
〇随意契約・特別契約が多く不透明な政府発注事業入札制度を改め、厳正公正な競争入札制度を原則とする
〇海外バラマキの縮小廃止
〇先進国並みに最低賃金を2000円以上に引き上げる

〇年金額の大幅引き上げ➡毎月の年金支給額を60歳から一律20万円(非課税)に引き上げる
※日本の年金の所得代替率は僅か35.6%で主要OECD中最低水準であり、これでは暮らしていけない事は明白。
〇出産・子育てに関わる費用の無償化
〇保育園から大学までの教育費完全無償化➡新たに作られた利権省庁「こども家庭庁」の年間予算5兆円(2023年度)で可能。
〇独法化された国立病院を元の再国営化
独立採算制を強いられ赤字が累積して疲弊。倒産の危機に瀕している。
〇医療費及び介護費の完全無料化➡「社会保険方式」と「税方式の折衷」である現在の医療・介護費を全額「税方式」とする。患者窓口負担は無料化は5兆円で可能。 
介護従事者の給与の大幅改善。
〇児童手当の拡充と大幅引き上げ
〇生活保護費の大幅引き上げと支給条件の緩和➡日本の生活保護受給率は僅か1.6%で、受給を受けるべき国民の15%程度しか受けていない。
〇第2次安倍政権が廃止した「農業者戸別所得補償制度を復活させ、農畜産業の振興を図る。食料自給率向上➡日本の公称自給率はカロリーベースで38%だが、種子、肥料、飼料なども含めれば実質10%以下。
日本の食料備蓄は、僅か1か月半分しかない。戦争等で輸入が途絶すれば激しい買い占めが起きてたちまち全国が飢餓列島と化し、餓死者が続出する。
〇全産業の99.7%を占める中小企業への手厚い支援
〇国立大学法人化をやめ、元の国営に戻す➡公費である大学運営費の大幅増額による教育・研究力向上。
〇潤沢な研究開発費➡研究者の雇止めや海外流出を止め、ポスドク問題を解消する。
〇OECDの最低水準である教育予算を大幅に増やし、公立学校の教員増と30人学級の実現。教員の長時間勤務の解消と給与引き上げ。
〇全原発の廃炉と再生可能エネルギーへのシフト
〇老朽化した社会インフラの早急な整備補修
➡上下水道の民営化など全く必要ない。
〇手厚い各種対策によるバブル崩壊後の就職氷河期到来阻止➡第3次ベビーブームが起こり、日本の人口減少を食い止める事ができたはず。
〇非正規雇用の禁止➡既にメキシコが実施済み
・政府・自治体の非正規職員を禁止し、全員正規職員化する。
※日本は世界一派遣会社が多い国。
※パソナなどの派遣会社は給料の30~40%をピンハネする現代の吸血鬼
〇長時間労働の禁止の徹底と有休休暇の大幅増
〇ブラック企業の規制とペナルティ強化
〇円安対策
➡大幅賃上げ、消費税廃止、社会保険料・各種手数料の減免、国民個々への給付金・補助金支給⇒国民の可処分所得を増やして内部需要を高め、景気を回復させ、成長軌道に乗せてからてから金利を徐々に上げて行く。
〇災害対策の強化や対応の迅速化➡イタリアの「TKB48」(自然災害被災者緊急支援システム)の整備。 
・現在、最大300万円までの「被災者生活再建支援制度支援金」の大幅増額による住宅の再建助成
・自衛隊の災害救助機能を強化する。
〇「子ども家庭庁」の廃止
・「こども と家庭の福祉の増進」などの表看板は偽りで、設立の真の目的は新たな「利権中抜き」ネタの創出。電通などの縁故企業に役に立たない事業を発注して税金を流し、盛大に中抜きさせている。
・2024年度予算6.4兆円があれば、幼稚園から大学までの学費を無料化した上に公立学校の給食費も無料にできる。
・全国民への現金給付または新生児一人につき1千万円給付した方が余程日本のためになる。

【まとめ】
◎日本を米国の属国下に置いている日米安保条約を解消し、日本を完全独立国にする
◎国民を豊かにする事は、税金の使い方と政策を国民にシフトすることで可能
・大幅賃上げ
・派遣制度を禁止し、非正規雇用を正規雇用化する
➡「労働基準法」第6条の本来の趣旨は中間搾取の禁止なのだから、「法律に基いて許される場合の外」という条文の例外規定を削除する。
・防衛費大幅削減~近隣国との善隣外交
・消費税廃止
・消費税廃止に伴い輸出還付金も廃止
・法人税を消費税導入前の水準に戻す
・高額所得者の最高税率を消費税導入前の税率に戻す
・中抜き禁止
・政府支出の拡大で景気刺激➡自然税収増

・大企業優遇税制の根拠になっている「租税特別措置法」の改正
・不透明な補助金・基金・特別会計に徹底的にメスを入れ削減する
・米国債の売却
・原発廃止と廃炉へのシフト~原発に注ぎ込まれている膨大な税金を国民に回す
・特定の大企業に利益を誘導する「経済財政諮問会議」等の廃止
・金融所得分離課税廃止と総合課税への組み入れ
・過大発注額と不正が蔓延っている政府発注事業入札制度の公正化
・大企業の内部留保課税
・富裕税の復活
・子ども家庭庁廃止
・ふるさと納税廃止
・NISAの廃止
・必要な国債の発行
・生活保護費の大幅増額
・不正と中抜きの温床である五輪・万博などのメガイベントは今後、絶対に誘致しない。2027年に予定されている「横浜花博」は中止する。
・選挙制度を民意を正確に反映する完「全比例代表制」に変える
・人口比世界最低水準である国会議員数を増やし、政府監視機能を強化する
・政党助成金制度廃止
・政治資金規正法を改正、企業・団体献金、政治資金パーティの完全禁止
・世襲議員の根絶
・抜け穴だらけの公職選挙法の抜本的見直し
・NHKを完全独立機関化する
・放送法を改正し、TVへの政治介入を禁止する
・メディアによる政府監視機能の強化
・新聞社とTV局の「クロスオーナーシップ(メディアにおける相互所有)」禁止
・最高裁裁判官選考
政府から独立させ、裁判所と弁護士会から選ばれた最高裁裁判官選考委員会が選考にあたる  国民審査➡〇✖方式に変更
・憲法裁判所の設置
➡抽象的違憲審査により実害の有無にかかわらず、法律等の合憲性を判断する
・検察制度の改革➡
起訴するかどうかの判断が検察の自由裁量に任されている現行の「起訴便宜主義」から公訴要件を満たしていれば必ず起訴しなければならない「起訴法定主義」に変更する
私人訴追主義の導入
・第一次安倍政権による復古主義的な教育基本法改悪を元に戻す
・反カルト法の制定

日本の国民還元率は諸外国と比べても異常に低い。先進諸国との差分はどこに消えた?
「所得代替率」=現役時代のの平均手取り収入に対する年金額の割合

日本再生への道

自民党の本業

現在の自民党は、巨大犯罪組織にまで落ちぶれ果てた税金窃盗団。
様々な手口で国民から搾り取った税金を大企業財界に回し、その見返りとして企業団体献金・パー券代という巨額の賄賂や選挙時の組織票・運動員、選挙資金などを得るのが今の自民党の本業なのだ。

・多重下請けシステムによる中抜き
・消費税・輸出還付金・各種優遇税制等による逆再分配
・政府諮問会議を舞台にした特定企業への利益誘導
・使い方が恣意的で杜撰な補助金・基金
・二重帳簿同然で不透明な特別会計
・政府発注事業の過大見積りと随意契約・特別契約
・海外展開大企業に利益を誘導する巨額の海外バラマキ
・ふるさと納税

自民党は軍備を増強しないとどこかの国に攻撃されると盛んに軍拡を煽っているが、本当の敵は日本の内部にいて日本国民を背後から撃っている自民党なのだ。国民が気付いていないだけで日本は今や静かな内戦状態にあり、本当の敵は外国や外国人ではなく「国民政党」の皮を被った凶悪犯罪組織自民党(+公明)。

普通の民主主義国なら何より国民が黙っていないし、大規模な反政府運動が起きて自公のような反社組織犯罪政権などとっくに倒されているはずなのだ。

しかし、戦前から続く「上の者には逆らわず黙ってに従え」「長い者には巻かれろ」式の権威主義社会で育った日本国民は政府に不満をぶつけるのではなく、そのフラストレーションを高齢者、低所得者、路上生活者、生活保護受給者、障がい者、公害被害者、災害被災者、性的マイノリティ、白人を除く在日外国人、女性、児童生徒、職場などでのパワハラ、セクハラ、カスハラなど、自分よりも下位にいると見なした者に向けて解消しようとする。

国民が怒らないのをいい事に日本では、外国に支配され憲法を平気で踏みにじる「頭のおかしい政権」が何十年も居座っている。そのため、国民の幸福追求権や憲法第二十五条で定められた条文を実現し、生活を豊かにするために使われるはずの税金が、米国への貢納金や利権中抜き、所得の再分配、海外バラマキなどによって今も失われ続けている。

日本国憲法制定に関わった先人たちはそうした状況に陥る可能性を予期し、憲法の条文の中に明治憲法にはなかった「抵抗権」に関する条文を追加した。それが、「GHQ時代の対日統治方針」でも触れた憲法十二条。

日本国憲法第十二条「この憲法が国民に保障する自由及び権利は、国民の不断の努力によつて、これを保持しなければならない。
又、国民は、これを濫用してはならないのであつて、常に公共の福祉のためにこれを利用する責任を負ふ。」

12条前段の条文は政府から権利や自由を守るのは我々国民の義務であり、権利や自由は主張し行使しなければ取り消される事を警告している。

残念ながら学校教育で憲法をまともに教えない自民党の「憲法隠し」のため、この大切な「義務規定」の存在はほとんどの国民に知られていない。
それどころか「憲法は国家権力を縛り制限する鎖」という憲法が存在する意義すら考えた事のない国民の方が圧倒的に多いはずだ。

条文を知らなければ憲法12条を「抵抗権」として活用する事も出来ない事は自明の理。

国民が不断の努力を怠って来た結果が、今の日本の惨状なのだ。

米国との軍事同盟、自衛隊という戦力の保有を手始めに自民党は一貫して憲法を守るどころか、都合の悪い憲法条文を無視しその形骸化に努めて来た。

法治主義を破壊し、憲法違反の人治主義的政治を行って来た自民党の暴走を止めるべき「憲法の番人」最高裁はその役割を果たすどころか、伝家の宝刀「違憲立法審査権」を事実上放棄して自民党の憲法破壊に手を貸して来た。

「起訴便宜主義」で公訴権を恣意的に使っている検察にも同じことが言える。日本の司法機関が三権分立に立脚してきちんと自らの役割を果たしていれば、自民党がここまで腐敗堕落し、反社犯罪組織同然の無残な姿に落ちぶれる事もなかったし、日本も今より百倍ましな国になっていたはずだ。

僅か30年前、一時は「経済的先進国」として米国に追いつく勢いだった「栄光の時代」はどこへやら。今では狂った「売国シロアリ」たちに国家の土台まで食い荒らされて骨の髄まで腐った三流衰退後進国に落ちぶれ、自滅の道をまっしぐらに突き進んでいる日本に残された時間はそう長くない。

世界史上でも稀で異常な犯罪組織自民党=売国自滅党と第2自民党の公明、反社政党維新、財界の労対部門「連合」の犬国民民主、凶悪参政、無能極右保守などの野党のふりをした隠れ自民を政界から一掃する。

同時に諸悪の根源として戦後日本の頸木になっている「日米安保条約」を解消し(その第一歩としてまずは「日米地位協定」の抜本的改定)、米国の属国状態から脱して日本をまともな独立国として再建する以外に道はない。

日本を再生させるのは実はそう難しい事ではない。自民党を反面教師として彼らがやって来た事の正反対の政策をやればよいのだ。

米国の頸木がなくなれば、米国が日本に押し付けたもうひとつの諸悪の根源「新自由主義」の呪縛からも自由になれるはずだ。

♢ ♢ ♢ ♢ ♢ ♢ ♢ ♢ ♢ ♢ ♢ ♢ ♢ ♢ ♢ ♢ ♢

長い文章を最後まで根気よくお読みいただき、大変お疲れさまでした。
気分転換に抒情派フォークの極北「とんぼちゃん」の名曲をどうぞ。

「心はぐれた日から」(1975)

イントロと間奏をクラシックの名曲「チャルダッシュ」からちゃっかり拝借してくるとは、いい度胸です。でも、いい曲なので許します。    
「心は」の次に読点を打つと「心は、ぐれた日」になります。失恋したからと言って「ぐれて」はいけませんよね。


『ひと足遅れの春』(1975)

オリコン38位にランクインしたとんぼちゃん最大のヒット曲。  
この2枚目のシングルから、「失恋ソング」がとんぼちゃんの定番に。
終盤、サビの反復の上に別のメロディと歌詞を重ねて次第に入れ替わらせて行く手法が、当時としては非常に斬新に感じられました。

「遠い悲しみ」(1975)

「ひと足遅れの春」に続くヒット曲で、オリコン40位。こちらも定番の「失恋ソング」で、イントロとラストの多重輪唱が斬新でした。       昔、二人がテレビ神奈川(TVK)に出演した時はこの曲を歌っていましたが、市川善光が弾く間奏のマンドリンが印象的でした。

「慕情」(1980) 

女人禁制の鉱山を舞台にした男女の悲恋物語がセンチメンタルなメロディとハーモニーに乗せて美しく歌われており、まさに抒情フォークの極北。

「遅すぎたラブソング」(1980)

別れた男女の対話形式によるストーリー性のある歌詞、緩急自在で流れるように美しいメロディとハーモニー、そして、ドラマチックなアレンジ。三拍子そろった名曲です。

「きみまち坂」(1978)

美しいメロディとハーモニーに乗せて「二度と帰らない」恋人の帰りを待ち続ける女性の悲しみを描いています。特にサビのハーモニーと2番の「~遠く輝く街の灯りが涙のせいで見えなくなる~」という哀切な歌詞が泣かせます。 


「19の頃」(1975)

とんぼちゃん定番のノスタルジックな「失恋ソング」には違いないのですが、実は、別れた恋人の訪れを今も密かに待ち続ける女性の切ない思いが込められた歌だったのですね。

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