自己肯定感を高める言葉は、「無理に前向き」じゃなくていい
自己肯定感を高める言葉を探しているとき。
本当は、すごく前向きになりたいわけではなくて。
今すぐ人生を大きく変えたいわけでもなくて。
ただ、少しだけ楽になりたいのだと思います。
頭の中で、自分を責める声が止まらない。
何をしても不安になる。
人と比べて、勝手に落ち込む。
失敗すると、一気に自分の全部が嫌になる。
何気ない一言を思い出して、夜になってからまた苦しくなる。
SNSを見て、他の人はちゃんと進んでいるように見えて、自分だけ止まっている気がする。
そんなとき、誰かに言ってほしくなる。
「大丈夫だよ」
「そんなに責めなくていいよ」
「あなたはちゃんと頑張ってるよ」
本当は、そういう言葉がほしい。
自分でも、自分にそう言ってあげたい。
でも、いざ前向きな言葉を見ても、心に入ってこない日があります。
「あなたはそのままで素晴らしい」
「自分を信じて」
「きっとうまくいく」
「大丈夫、未来は明るい」
「あなたならできる」
そういう言葉に、少し救われる日もあると思います。
ふっと気持ちが軽くなる日もある。
もう少しだけ頑張ってみようと思える日もある。
だから、前向きな言葉が悪いわけではありません。
でも、まったく響かない日もある。
画面に並んだ明るい言葉を見ているのに、心だけが置いていかれる。
「そう思えたら苦労しない」
「そんなふうに信じられない」
「前向きになれない自分がまたダメなんだ」
そんなふうに、余計に苦しくなることがあります。
励まされたいはずなのに、励ましが遠い。
安心したいはずなのに、「大丈夫」という言葉がまぶしすぎる。
自分を好きになりたいはずなのに、「自分を好きになろう」という言葉で、今の自分との距離を見せつけられる。
そんな日があります。
それは、あなたがひねくれているからではありません。
前向きな言葉を受け取れない自分が悪いわけでもありません。
ただ、心が疲れすぎているときは、明るくて強い言葉が少し遠すぎることがあるのだと思います。
たとえば、本当にしんどい日の夜。
布団に入っても眠れなくて、今日の失敗や会話を何度も思い出しているとき。
「未来は明るいよ」
と言われても、今この瞬間の苦しさは消えない。
「自分を信じて」
と言われても、ずっと自分を疑ってきた人にとっては、急に信じることが難しい。
「そのままで素晴らしい」
と言われても、「そんなはずない」と心のどこかで跳ね返してしまう。
そういうことは、あります。
自己肯定感を高める言葉は、必ずしも明るくて、強くて、前向きな言葉じゃなくていいのだと思います。
無理に前向きになれなくてもいい。
自分を好きだと思えなくてもいい。
大丈夫だと信じられない日があってもいい。
未来に希望を持てない日があってもいい。
「私は私でいい」とすぐに思えなくてもいい。
まず必要なのは、気持ちを一気に上げる言葉ではなく、
これ以上、自分を傷つけない言葉
なのかもしれません。
「今日はしんどかったよね」
「ちゃんとできなくても大丈夫」
「疲れていたなら仕方ない」
「今の自分にも理由がある」
「まだ途中でもいい」
「全部を否定しなくていい」
「今は、責めるより休むほうが先かもしれない」
そういう静かな言葉のほうが、心に残る日があります。
強く背中を押されるより、少し隣に座ってもらうような言葉。
変わりなさいと言われるより、まず今の苦しさを分かってもらうような言葉。
「大丈夫」と断言されるより、「大丈夫と思えないくらい苦しかったんだね」と受け止めてもらう言葉。
自己肯定感が下がっているとき、人はすでに自分にかなり厳しい言葉を向けています。
「なんでこんなこともできないの」
「また失敗した」
「本当に自分はダメだ」
「もっとちゃんとしなきゃ」
「このままじゃ嫌われる」
「こんな自分に価値なんてない」
頭の中で、何度も何度も自分を責めている。
だから、そこにさらに強い言葉を足すと、苦しくなることがあります。
たとえそれが前向きな言葉だったとしても、今の自分には「もっと頑張れ」と聞こえてしまうことがある。
自己肯定感を高める言葉は、自分を無理やり明るい場所へ連れていくためだけのものではありません。
傷ついた自分を、少し落ち着かせるために使っていい。
責め続けてきた自分に、少し休む場所を作るために使っていい。
「こんな自分じゃダメだ」と言い続けてきた心に、別の言葉をひとつ置くために使っていい。
たとえば、失敗したときに、すぐ
「自分はダメだ」
まで行かないために。
「失敗した。でも自分全部がダメなわけじゃない」
と置いてみる。
何もできなかった日に、すぐ
「今日も無駄にした」
まで行かないために。
「疲れていたなら仕方ない」
と置いてみる。
人と比べて落ち込んだときに、すぐ
「自分には何もない」
まで行かないために。
「今は比べて苦しくなっているだけかもしれない」
と置いてみる。
それくらいでいいのだと思います。
自己肯定感を高めるというと、急に自分を好きになることを目指さなければいけない気がします。
でも、好きになれない日があってもいいです。
自信が持てない日があってもいいです。
前向きな言葉が心に入ってこない日があってもいいです。
まずは、自分を好きになる前に、これ以上自分を敵にしないこと。
自分に向ける言葉を、少しだけ柔らかくしていくこと。
それだけでも、心の緊張は少しずつ変わっていきます。
この記事では、自己肯定感を高める言葉を、無理にポジティブになるためではなく、傷ついた自分を少し落ち着かせるための言葉として整理していきます。
「大丈夫」が響かない日。
「頑張れ」が重く感じる日。
自分にだけ厳しい言葉を向けてしまう日。
自分を好きになれない日。
そんな日にも使える、静かな言葉を一緒に見ていきます。
急に自分を好きにならなくて大丈夫です。
無理に明るくならなくて大丈夫です。
前向きな言葉を受け取れない自分まで、責めなくて大丈夫です。
まずは、ずっと自分に向けてきた言葉を、少しだけゆるめるところから。
これ以上、自分を傷つけない言葉を増やすところから始めてみます。
「大丈夫」が、全然響かない日がある
自己肯定感が下がっているとき、「大丈夫」「頑張って」「前向きにいこう」という言葉が、かえって苦しく感じることがあります。
励まされるほど置いていかれるように感じたり、前向きな言葉に心が追いつかなかったりする。
ここでは、ポジティブな言葉が響かない日の感覚を、否定せずに見ていきます。
励まされるほど苦しくなる
誰かに励まされているのに、苦しくなる日があります。
「大丈夫だよ」
「考えすぎだよ」
「もっと自信持って」
「前向きにいこう」
「きっとなんとかなるよ」
相手は悪気なく言ってくれている。
むしろ、優しさで言ってくれているのだと分かっている。
でも、その言葉が心に入ってこない。
「大丈夫」と言われても、大丈夫だと思えない。
「自信持って」と言われても、自信なんて持てない。
「考えすぎ」と言われると、考えすぎてしまう自分が余計に嫌になる。
励まされているのに、なぜかひとり取り残されたような気持ちになる。
それは、あなたがひねくれているからではありません。
心が疲れすぎているとき、明るい言葉を受け取る余裕がないことがあります。
たとえば、泣きたいほど苦しいときに、
「元気出して」
と言われても、すぐに元気にはなれません。
それと同じで、自己肯定感がかなり下がっているときに、
「自分を信じて」
と言われても、心がついてこないことがあります。
励ましが間違っているわけではない。
ただ、今の自分には少し遠すぎる言葉なのかもしれません。
本当に欲しいのは、前向きな言葉より先に、
「苦しかったよね」
と今の状態を認めてくれる言葉だったりします。
前向きな言葉に置いていかれる感覚がある
前向きな言葉を見たときに、置いていかれるような感覚になることがあります。
SNSで流れてくる、明るい言葉。
本の中にある、力強いメッセージ。
誰かの「人生は変えられる」という投稿。
それを見て、少し元気になる日もある。
でも、心が弱っている日は苦しくなる。
「そう思えたら楽なのに」
「そんなふうに前向きになれない」
「変われる人はいいな」
「自分だけずっと同じ場所にいる」
前向きな言葉が、希望ではなく、今の自分との差を見せつけるものになってしまう。
明るい言葉がまぶしすぎる。
そのまぶしさの中で、自分の暗さが余計に目立つように感じる。
自己肯定感が低いときは、言葉にも段階が必要なのだと思います。
いきなり、
「私は私で素晴らしい」
まで行かなくていい。
まずは、
「今はそう思えなくても仕方ない」
でいい。
いきなり、
「未来は明るい」
まで行かなくていい。
まずは、
「今日は苦しかった」
でいい。
前向きな言葉に置いていかれる日があるなら、それは心が遅れているのではありません。
今のあなたに必要な言葉が、もっと静かなものなのかもしれません。
「頑張れ」が、もう限界な日もある
「頑張れ」という言葉が、つらく聞こえる日があります。
普段なら、励ましとして受け取れるかもしれない。
でも、もう十分頑張ってきた人にとっては、
「頑張れ」
が重くなることがあります。
これ以上どう頑張ればいいのか分からない。
もう気力が残っていない。
毎日なんとか生きているだけで精一杯。
それでもまだ頑張らなきゃいけないのかと思ってしまう。
そんな日があります。
自己肯定感が低い人は、すでに自分で自分に何度も
「頑張れ」
と言ってきた人かもしれません。
もっとちゃんとしなきゃ。
もっと強くならなきゃ。
もっと前向きにならなきゃ。
もっと自分を変えなきゃ。
そうやって、ずっと自分を奮い立たせてきた。
だからこそ、もう限界のときに必要なのは、
「頑張れ」
ではなく、
「もうかなり頑張ってきたよね」
なのかもしれません。
頑張る言葉より、休ませる言葉。
責める言葉より、落ち着かせる言葉。
自己肯定感を高める言葉は、いつも背中を押す言葉でなくていいのだと思います。
もし今、「自己肯定感そのものがかなり下がっている」と感じるなら、記事18「自己肯定感の高め方。『自分を好きになる』より先に必要なこと」も読んでみてください。
「無理にポジティブにならない回復」について整理しています。
自己肯定感が低い人ほど、自分への言葉が厳しすぎる
自己肯定感が低い人は、外からの言葉だけでなく、自分の内側の言葉にも傷ついていることがあります。
失敗するとすぐ「自分なんか」が出てきて、他人には優しいのに自分には容赦がない。
頭の中でずっと自分を責め続けていると、心は安心できません。
失敗すると、すぐ「自分なんか」が出てくる
少し失敗しただけで、頭の中に
「自分なんか」
が出てくることがあります。
仕事でミスをした。
LINEの返信が変だった気がする。
人前でうまく話せなかった。
予定通りに動けなかった。
また人と比べて落ち込んだ。
その瞬間に、
「自分なんかダメだ」
「自分なんか愛されない」
「自分なんか必要ない」
と、どんどん自分を小さくしてしまう。
出来事は一つなのに、自分全体を否定してしまう。
本当は、ミスはミスです。
うまく話せなかった日は、うまく話せなかった日です。
疲れて動けなかった日は、疲れて動けなかった日です。
でも自己肯定感が低いと、出来事と自分の価値がすぐにつながってしまう。
「失敗した」
が
「自分には価値がない」
になる。
「できなかった」
が
「自分はダメな人間」
になる。
その変換が、心を深く傷つけます。
自己肯定感を高める言葉は、この変換を少し止めるために使っていいのだと思います。
「失敗した。でも自分全部がダメなわけじゃない」
まずはそれくらいでいい。
大きく励まさなくていい。
ただ、自分を全部否定するところまで行かないように、少しだけ言葉で支える。
それが大切です。
他人には優しいのに、自分には容赦がない
あなたは、他人には優しい言葉をかけられる人かもしれません。
友達が落ち込んでいたら、
「そんなに責めなくていいよ」
と言える。
誰かが失敗したら、
「一回のことで全部決まらないよ」
と言える。
大切な人が疲れていたら、
「少し休んだほうがいいよ」
と言える。
でも、自分には言えない。
自分が失敗したら、
「なんでこんなこともできないの」
自分が疲れたら、
「甘えてる」
自分が不安になったら、
「弱い」
自分には、容赦がない。
自己肯定感が低い人は、自分にだけ厳しすぎることがあります。
他人には向けない言葉を、自分には何度も向けている。
それは、心の中にずっと厳しい人がいるような状態です。
その声に慣れてしまうと、厳しい言葉が当たり前になってしまいます。
でも、本当にその言葉で回復できているでしょうか。
厳しくすることで一時的に動けることはあるかもしれません。
でも、ずっと厳しさだけで自分を動かしていると、心は疲れてしまいます。
自己肯定感を高める言葉は、甘やかしではありません。
これまで厳しすぎた言葉を、少し人間らしい温度に戻すことなのだと思います。
頭の中で、ずっと自分を責め続けている
自己肯定感が低いと、頭の中でずっと自分責めが続くことがあります。
朝起きたときから、
「今日もちゃんとしなきゃ」
仕事中に、
「ミスしたらどうしよう」
人と話したあとに、
「変なこと言ったかも」
夜になると、
「今日も何もできなかった」
一日中、自分にダメ出しをしている。
それが習慣になると、自分を責めていることにさえ気づかなくなります。
でも心は、ちゃんと疲れています。
ずっと責められているのだから、疲れるのは当然です。
自己肯定感を高めるには、まずこの頭の中の言葉に気づくことが必要です。
「また責めてる」
「今、自分にかなりきつい言葉を言っている」
「これは事実というより、自己否定の声かもしれない」
そう気づくだけでも、少し距離ができます。
そして、そのあとに少しだけ別の言葉を置いてみる。
「今日はしんどかった」
「疲れていたなら仕方ない」
「全部がダメなわけじゃない」
それだけでも、心の緊張は少し緩むことがあります。
本当に必要なのは、「正しい言葉」より安心できる言葉だった
自己肯定感を高めるために必要なのは、立派で正しい言葉とは限りません。
「ちゃんとできなくても大丈夫」「今日はしんどかったよね」そんな静かな言葉のほうが、心に届くことがあります。
自分を追い込まない言葉は、傷ついた心にとって安心の土台になります。
「ちゃんとできなくても大丈夫」
自己肯定感が低い人の中には、いつも
「ちゃんとしなきゃ」
がある人が多いです。
ちゃんと働かなきゃ。
ちゃんと返信しなきゃ。
ちゃんと人付き合いしなきゃ。
ちゃんと前向きでいなきゃ。
ちゃんと自分を変えなきゃ。
でも、毎日ちゃんとすることはできません。
疲れている日もある。
気持ちが落ちる日もある。
何も進まない日もある。
誰とも話したくない日もある。
そんな日まで、
「ちゃんとしなきゃ」
で追い込むと、心は休まりません。
だから、自己肯定感を高める言葉として、
「ちゃんとできなくても大丈夫」
を置いてみる。
これは、何もしなくていいという意味ではありません。
できない日がある自分を、すぐに全否定しなくていいということです。
今日はうまくできなかった。
でも、自分の価値が消えたわけではない。
今日は頑張れなかった。
でも、疲れていたなら仕方ない。
そのくらいの余白を、自分にあげてもいいのだと思います。
「今日はしんどかったよね」でもいい
自己肯定感を高める言葉は、明るい言葉でなくてもいいです。
「今日はしんどかったよね」
それだけでいい日があります。
仕事で疲れた。
人間関係で気を遣った。
恋愛で不安になった。
SNSで比べて落ち込んだ。
何もできない自分を責めた。
そんな一日の終わりに、
「もっと頑張れ」
ではなく、
「今日はしんどかったよね」
と言ってあげる。
それだけで、少し呼吸がしやすくなることがあります。
つらさを認めることは、弱さではありません。
自分の状態を正しく見ることです。
自己肯定感が低い人は、つらいときに
「これくらいでしんどいなんて」
と責めがちです。
でも、その言葉では心は回復しません。
まずは、しんどかったことを認める。
それが、自己肯定感を高めるための最初の言葉になることがあります。
自分を追い込まない言葉のほうが、心に残ることがある
強い言葉が必要なときもあります。
「できる」
「大丈夫」
「前に進もう」
そういう言葉に支えられる日もあると思います。
でも、いつも強い言葉が必要なわけではありません。
心が疲れているときは、自分を追い込まない言葉のほうが残ることがあります。
「今日はここまででいい」
「無理しなくていい」
「少し休んでいい」
「今は回復の途中」
「責めすぎなくていい」
こういう言葉は、派手ではありません。
でも、心が弱っているときには、静かに効くことがあります。
自己肯定感を高める言葉は、自分を無理やり動かすためだけに使わなくていい。
自分を落ち着かせるために使っていい。
それはとても大切なことです。
自己肯定感を高める言葉は、「自分を否定しない言葉」
自己肯定感を高める言葉は、必ずしも自分を褒める言葉だけではありません。
「まだ途中でもいい」「疲れていたなら仕方ない」「今の自分にも理由がある」そんな、自分を否定しない言葉も回復につながります。
ここでは、無理なく心に置ける言葉を見ていきます。
「まだ途中でもいい」
自己肯定感が低いと、今の自分を完成形として責めてしまうことがあります。
「この年齢でこれじゃダメ」
「まだ変われていない」
「何年も同じことで悩んでいる」
「自分だけ遅れている」
そんなふうに感じる。
でも、人はずっと途中です。
回復も途中。
成長も途中。
人間関係も途中。
自分との付き合い方も途中。
今できていないことがあるからといって、全部が終わったわけではありません。
だから、
「まだ途中でもいい」
という言葉を置いてみる。
これは、開き直りではありません。
今の自分を、完成していないからといって責めすぎないための言葉です。
自己肯定感は、完成した自分だけに与えるものではありません。
途中の自分にも、少しだけ安心を与えていい。
そういう感覚が、回復の土台になります。
「疲れていたなら仕方ない」
何もできなかった日。
自己肯定感が低い人は、すぐに自分を責めます。
「怠けた」
「また無駄にした」
「本当にダメ」
「もっとできたはず」
でも、もしかすると本当に疲れていたのかもしれません。
体が疲れていた。
心が疲れていた。
人に気を遣いすぎていた。
ずっと不安を抱えていた。
考えすぎて、もう余裕がなかった。
そんな状態で動けなかったなら、
「疲れていたなら仕方ない」
と言ってあげてもいいのではないでしょうか。
この言葉は、自分を甘やかすためではありません。
疲れを無視して、自分を責め続けないための言葉です。
疲れている人に必要なのは、まず回復です。
責めることではありません。
「今の自分にも理由がある」
今の自分が好きになれない。
そう感じることがあります。
不安になりやすい自分。
人と比べてしまう自分。
恋愛で重くなってしまう自分。
仕事でミスを引きずる自分。
人に合わせすぎる自分。
そんな自分を責めたくなる。
でも、今の自分には理由があるのかもしれません。
ずっと否定されてきたから、自分を信じにくいのかもしれない。
安心できない環境が多かったから、いつも不安になるのかもしれない。
嫌われないように頑張ってきたから、人に合わせすぎるのかもしれない。
失敗が怖かったから、少しのミスで自分を責めてしまうのかもしれない。
「今の自分にも理由がある」
この言葉は、自分を責める手を少し止めてくれます。
自分を正当化するためではなく、理解するための言葉です。
「もっと感情を整理したい」と感じる人は、記事21「自己肯定感ノートは、『自分責め』を書き換えるためにある」や、記事22「自己肯定感日記は、『ちゃんと頑張ってる自分』を見失わないために書く」もおすすめです。
「自分への言葉」を整える習慣を紹介しています。
無理に自分を好きにならなくていい
自己肯定感を高めるというと、自分を好きになることを目指さなければいけない気がします。
でも、好きになれない日があってもいい。
まずは、自分を敵にしないだけでも十分です。
少し責める回数が減るだけでも、回復は始まります。
ここでは、自分を好きになる前の段階を見ていきます。
まずは、「敵にしない」だけでも十分
自分を好きになろうとしても、難しい日があります。
鏡を見るのが嫌。
過去の失敗を思い出す。
人と比べて落ち込む。
何もできない自分が嫌になる。
そんな状態で、急に
「自分を好きになろう」
と言われても苦しい。
だから、まずは好きにならなくていい。
自分を敵にしないだけでも十分です。
失敗したときに、人格まで否定しない。
疲れたときに、怠けだと決めつけない。
不安になったときに、弱いと切り捨てない。
頑張れない日に、価値がないと責めない。
これだけでも大きいです。
自分を味方にできなくてもいい。
でも、これ以上攻撃しすぎない。
自己肯定感は、その小さなところから戻ってくることがあります。
好きになれない日があってもいい
自分を好きになれない日があってもいいです。
好きになれないからといって、回復できないわけではありません。
むしろ、自己肯定感が低い人ほど、
「自分を好きになれない自分」
まで責めてしまいます。
でも、好きになれない日があるのは自然です。
ずっと自分を責めてきた人が、急に自分を好きになるのは難しい。
傷ついてきた人が、すぐに自分を信じるのは難しい。
疲れ切っている人が、すぐに前向きになるのは難しい。
だから、
「今日は好きになれない日でもいい」
という言葉を持っていていい。
好きになれなくても、傷つけすぎない。
認められなくても、責めすぎない。
自信がなくても、存在価値まで否定しない。
そのくらいでいいのだと思います。
少し責める回数が減るだけでも回復になる
自己肯定感の回復は、大きな変化だけではありません。
少し責める回数が減る。
少し休める。
少し自分の感情を認められる。
少し自分にきつい言葉を言わずに済む。
それも回復です。
たとえば、いつもなら一日中自分を責めていたけれど、今日は一回だけ
「疲れていたなら仕方ない」
と思えた。
それだけでもいい。
いつもなら
「全部ダメ」
まで行っていたけれど、今日は
「今日はうまくいかなかった」
で止まれた。
それも十分な変化です。
自己肯定感を高める言葉は、心を一気に明るくするためではなく、責める勢いを少し弱めるために使っていい。
その小さな積み重ねが、少しずつ自分との関係を変えていきます。
言葉は、「傷ついた自分」を落ち着かせるために使っていい
言葉は、自分を叱るためだけのものではありません。
傷ついた自分を落ち着かせるために使っていいものです。
厳しさだけでは、人は回復しにくい。
安心できる言葉があると、少し呼吸できる。
だからまず、「苦しかったね」と言ってあげていいのだと思います。
厳しさだけでは、人は回復しにくい
自分に厳しくすることで、なんとか頑張ってきた人もいると思います。
もっとやれ。
甘えるな。
弱音を吐くな。
ちゃんとしろ。
失敗するな。
そうやって自分を動かしてきた。
その厳しさで、乗り越えてきた場面もあったかもしれません。
でも、厳しさだけでは人は回復しにくいです。
ずっと叱られ続けている人が安心できないように、
ずっと自分を叱り続けている心も休まりません。
自己肯定感を高めるには、厳しさをゼロにしなくてもいい。
でも、厳しさだけで自分を扱うのは少しずつ減らしていく必要があるのだと思います。
ときには、
「よく耐えた」
「今日はしんどかった」
「少し休もう」
という言葉も必要です。
安心できる言葉があると、人は少し呼吸できる
安心できる言葉が一つあるだけで、人は少し呼吸できます。
「今はこれでいい」
「全部できなくてもいい」
「今日はここまで」
「少し休んでいい」
「まだ途中でいい」
こういう言葉は、何かを劇的に解決するわけではありません。
でも、張りつめていた心を少し緩めてくれます。
自己肯定感が低い人は、ずっと心が緊張していることがあります。
失敗したら終わり。
嫌われたら終わり。
ちゃんとできなきゃ価値がない。
もっと頑張らなきゃ置いていかれる。
その緊張の中では、自分を肯定する余裕は生まれにくいです。
だからまず、安心できる言葉で心を少し落ち着かせる。
それが大切なのだと思います。
だからまず、「苦しかったね」と言ってあげていい
自分に向ける最初の言葉は、
「苦しかったね」
でいいのかもしれません。
変わらなきゃ。
前向きにならなきゃ。
自分を好きにならなきゃ。
その前に
「苦しかったね」
ずっと自分を責めてきた。
ずっと不安だった。
ずっと人と比べてきた。
ずっとちゃんとしようとしてきた。
ずっと休めなかった。
それは苦しかったと思います。
まず、そこを認めていい。
苦しかった自分に、苦しかったねと言うこと。
それは甘えではありません。
ここまで耐えてきた自分を、やっと少し見てあげることです。
「こんな自分ダメだ」を繰り返してきた人へ
「こんな自分ダメだ」と繰り返してきた人は、それだけちゃんと生きようとしてきた人でもあります。
それだけ自分に期待していたからこそ、できない自分を許せなかったのかもしれません。
だからまずは、追い込み続けた自分を少し休ませてあげていいのです。
それだけ、ちゃんと生きようとしてきた
「こんな自分ダメだ」
そう何度も思ってきた人は、ただ怠けていた人ではないのだと思います。
むしろ、ちゃんと生きようとしてきた人です。
ちゃんと働きたい。
ちゃんと人と関わりたい。
ちゃんと愛されたい。
ちゃんと前に進みたい。
ちゃんと自分を変えたい。
その気持ちがあったから、できない自分を責めてきたのかもしれません。
本当はどうでもよかったわけじゃない。
どうにかしたかった。
もっと良くなりたかった。
安心して生きたかった。
だから苦しかった。
その気持ちまで否定しなくていいのだと思います。
それだけ、自分に期待していた
自分を責めてしまうのは、自分に期待していたからでもあります。
もっとできるはず。
もっと変われるはず。
もっとちゃんとできるはず。
そう思っていた。
でも、その期待が強すぎると、今の自分を許せなくなります。
できない日がある。
疲れる日がある。
立ち止まる日がある。
同じことで悩む日がある。
それなのに、
「こんなはずじゃない」
と責め続ける。
期待は悪いものではありません。
でも、期待が自分を追い込む形になっているなら、少し緩めてもいい。
「もっとできるはず」
だけではなく、
「今は疲れているのかもしれない」
も置いていい。
自分への期待を、少し優しい形に変えていく。
それも自己肯定感を高める言葉の役割です。
だからまずは、“追い込み続けた自分”を休ませてあげていい
ここまでずっと、自分を追い込み続けてきたのかもしれません。
もっと頑張れ。
もっとちゃんとしろ。
まだ足りない。
このままじゃダメ。
その言葉で、なんとか進んできた。
でも、もし今もう疲れているなら、少し休ませてあげていいと思います。
「ここまでよく耐えた」
「今日はもう休んでいい」
「今は責めなくていい」
「少しずつでいい」
そういう言葉を、自分に向けていい。
無理に自分を好きにならなくてもいい。
無理に明るくならなくてもいい。
まずは、これ以上傷つけない言葉を増やしていく。
そこから、自己肯定感は少しずつ戻ってくるのだと思います。
もし今、「今の自分がどれくらい疲れているのか整理したい」と感じるなら、記事30「自己肯定感診断|『今の自分”を責め』に理解するために」も読んでみてください。
「自己否定が強くなる背景」を整理する入口になります。
おわりに
ここまで読んでくれたあなたは、
たぶんずっと、
「もっと頑張らなきゃ」
「もっとちゃんとしなきゃ」
そうやって、自分を奮い立たせながら生きてきた人なんだと思います。
でも実際は、
自己肯定感が低い人ほど、
・自分への言葉が厳しかったり
・失敗を許せなかったり
・「ちゃんとできない自分」を責め続けていたり
「安心できる言葉」を、自分に向けられなくなっていることがあります。
だから必要なのは、
急に自分を好きになることではなく、
「これ以上、自分を傷つけない言葉」
を少しずつ増やしていくことなのかもしれません。
もし今、
・自己否定が止まらない
・優しい言葉がほしい
・感情を整理したい
・もっと安心して生きたい
そう感じているなら、
自己肯定感を整えるための感情整理noteもまとめています。
無理に前向きにならなくて大丈夫です。
まずは、「ずっと苦しかった自分」に、少し優しい言葉を向けてあげてください。
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