Les McCann - Sings And Plays (1969)
ウェスの大胆なオーケストラを採り入れたイージーリスニングジャズ。たくさんのミュージシャンが憧れて、或いはレコード会社に命じられてこのスタイルの作品をつくるわけですがレコード会社にとってあのスタイルには一ついいことがあります。なんと既発の曲にオーケストラを被せるだけで最新スタイルの新曲が登場してしまうのです。
本作はレスマッキャンがアトランティック移籍後にパシフィックからリリースされたもので既発曲にオーケストラをオーバーダブしたもの(元からオーケストラがバックだったSings収録曲は除く)オーケストラ指揮は以前レスと共演していたジェラルドウィルソンでオリジナルの演奏を汲んだアレンジを行っており違和感なくオーバーダブされているように感じます。移籍後の便乗、オーケストラと評論家受けはしないでしょうし僕も冒頭では多少意地の悪いことを書いてしまいましたがなかなか楽しい1枚です。
Someone Stole My Chittlins
63年のPlays The Shampoo At The Village Gateより。原曲のスピーディーな演奏にスリリングなストリングスを入れてよりスピードを強調しています。
Since I Fell For You
Singsより。このアルバムはすでに紹介済みなのでここからの曲の紹介は省略します。
Django
Pretty Ladyより。初期のレスらしいケリーやガーランドにも通じる繊細さのなかにブルースを感じるバラードです。
Falling In Love With Love
McCannaより。バラードとして演奏される曲ですがここではコンガも入ったパーカッシブな演奏になっています。ストリングスもかなり控えめになっています
Please Send Me Someone To Love
Lavande
Spanish Onionより。この時期らしいリズミカルながらも繊細なレスの個性が確立された演奏に、似たようなタッチのストリングスをかぶせています
It's Way Past Supper Time
Narobi Nights
MaCcnnaより。ミディアムテンポのダイナミックなタッチの演奏でレイブライアントっぽいです
