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Les Mccan - Sings (1961)

ピアニストとして有名なレスマッキャンですが本作は彼の歌手としての面に焦点を当てた一枚です。バックはいつものリズムセクションと西海岸を代表するビッグバンドリーダーのジェラルドウィルソン。彼は同時期のクインシージョーンズ、ギルエヴァンス、オリヴァーネルソンら同時期のバンドリーダーと比べると知名度は劣りますが、イーストコーストらしいクールなサウンドを基調にしながらもスウィング感は抜群で時にはスペイン音楽やラテンなどの要素を取り入れています。声質はだみ声なので美声とは言い難いですが、とてもよくスウィングしているうえに心地よさそうに歌っているのでリラックスして聴けます

メンバー
ピアノトリオ
レスマッキャン:ピアノ、ボーカル
ハービールイス:ベース
ロンジェファーソン:ドラム

ホーンセクション
ハロルドランド、テディエドワーズ、バディコレット、ジャックミニッツ、チャールズロイド
ジミージト、ジョンオーディノ、ボブエドモンソン、チャーリーミークス、ジョンユーイング、ケニーシュロイヤー、レイトリスカリ

Next Spring
ピアノトリオに
ベンウェブスター:テナーサックス
リチャードホルムズ:オルガン
ジョージフリーマン:ギター
ローレンスロフトン:トロンボーン
が加わる

Wonder Why
シンプルなスウィングに合わせてレスがコクのある渋い喉を披露します。このシンプルなスウィングがテンポといいホーンアレンジといい心地よくてジェラルドウィルソンの腕が光っています。

It's Way Past Suppertime
ストリングス入りのソフトな演奏に合わせて丁寧に歌い上げます。

Dead I Do
ピアノトリオの演奏をバックにした曲。ピアノもボーカルもリラックスしていますがしっかりスウィングしています。

Since I Fell For You
ブルース系の人が好んで取り上げていた曲で演奏は上品なスウィングですがボーカルからは強いブルースフィーリングが漂います。

But Not For Me
スタンダードでピアニストの演奏だとアーマッドジャマルの演奏があまりにも有名です。ジャズというよりシナトラあたりの古いポップスのようです。

I Crid For You
ほんのりジャイビーなアップテンポの一曲。最後はレス?が拍手したりスキャットを披露してノリノリです。

Sweet Georigia Brown
タンバリン入りのソウルフルなスウィングナンバー。ただソウルフル一辺倒ではなく最後にはこの時代らしい上品なコーラスが入ります

Please Send Me Someone To Love
これもブルース系の人が好んで取り上げる曲で洗練されていながらも濃いブルースフィーリングが聴けます。テナーはおそらくテディエドワーズ

Next Spring
この曲だけ演奏メンバーが大きく異なりリチャードホルムズのGrooveの録音時に漏れたものだと思います。テナーはベンウェブスター。やっぱり最高です。

Love Letters
こちらもジャズというよりかはスタンダード的な一曲。完全にレスの歌手としての魅力に焦点をあてています

On The Street Where You Live
マイフェアレディの曲でオードリーヘップバーンで有名な64年の映画版ではシャーロックホームズジェレミーブレッドがその役を演じていますが歌唱パートは他人が歌っているようです。軽快なピアノとブラシを使ったこれまた軽快なドラムが楽しいです。

Bye Bye Black Bird
軽快にスウィングしていてリラックスして演奏したことが伺えます。