30代ラストで外資系投資銀行に未経験転職した僕の軌跡。キャリアが上がった人・上がらない人の差を振り返ってみました
こんにちは。40歳、外資系投資銀行で働いています。
この記事を書いている今、ふと自分のキャリアを振り返ってみました。
新卒から転職3回、MBA取得、そして30代の終わり頃に業界・職種完全未経験で外資系投資銀行に入社。年収は想定の2倍以上になりましたが、正直、道のりは決して平坦じゃなかったと思います。
同じようにキャリアで悩んでいる30代、40代の方に、少しでも参考になればと思って、今日は自分の経験を基に書いてみます。
ネットで調べてみた情報も交えながら、キャリアが上がった人・上がらない人の差について、考えてみました。これ、意外とシンプルなところにありましたよ。一緒に振り返ってみませんか。
自分のキャリアのスタート。新卒から最初の転職まで、試行錯誤の日々でした
新卒で外資系生命保険会社に入社したのは、20代前半の頃でした。
ファイナンスの職種別採用で入ったので、入社前から配属先が決まっていました。
JGAAPの経理部で、仕事は資金繰り計画や経費の支払いチェックの担当です。残業はほとんどなく、朝から忙しいけど、安定した環境でした。
でも、USCPAの勉強をしていた自分は、IFRSの経理部を希望していたんです。日本の会計をまず知る必要があると言われて、この部門に配属されたんですが、当然ですよね。
半年間働いてみましたが、正直、地味な仕事に少し物足りなさを感じていました。もっと大きなプロジェクトに関わりたい、そんな思いが募っていきました。
そんなタイミングで、企画部門のプロジェクトマネジメントチームから声がかかりました。若返りを図りたいというチームの意向で、アメリカ人のボスと面接のような話をしたんです。同級生が数十名いた中、この部門は出世コースの一つでした。トップがUSCPA持ちで、僕の勉強中の資格がきっかけになったのかもしれません。
半年間の経理知識が基盤になったのも、大きかったと思います。
異動後、PMOの役割で大規模プロジェクトに参画するようになりました。
システム開発やテレビ広告、保険商品開発の案件で、予算管理やスケジュール、リソース管理を担いました。
外国人が多く、Weeklyミーティングは英語オンリー。自分は議事録担当でしたが、聞き取れなくて苦労しました。
プロパー社員は少なく、投資銀行やコンサル、監査法人の出身者がほとんどで、MBAの話もよく聞きました。この環境がきっかけで、後に京都大学大学院のMBAに進学する決意をしたというのもあります。
外資系生命保険会社では、結局1年10ヶ月ほど働きました。
あの頃の自分は、毎日が刺激的で、でも英語の壁にぶつかりながら、少しずつ成長していきました。
今振り返ると、この異動がキャリアの転機だったのかもしれませんね。
MBA取得後、既卒として転職活動を始めました。
外資系コンサルや大手通信会社、大手メーカーから内定をもらい、最終的に大手通信会社の事業企画部に入社しました。新商品開発やグループ会社への伝送サービスのプライシングモデル作成、競合分析を担当。
でも、残業が100時間を軽く超える日々が続き、1ヶ月うつ病で休職しました。
1年で辞めました。
残業の多さが性に合わないと感じ、次の転職ではコントロールのきいた環境を求めました。
大手金融会社に経理部門で入社し、IFRSのプロジェクトマネジメントをメインに。USCPAの知識とPM経験を活かせると考え、転職をしました。
当時、金融会社でIFRS導入は珍しく、コンサルや監査法人と競りながら進めました。資料作成やプロジェクトの進め方を多く学び、良い経験でした。
でも、入社1年でIFRS導入が見送られ、会社員生活に飽きてきました。
2015年12月に退職し、2016年1月から個人事業主としてアフィリエイトをスタート。
最初の1年は大変でしたが、順調に伸ばし、2018年5月に法人化しました。
ピーク時は1日の売上が数十万円もありました。
ちょうどその頃、甲状腺がんの手術をしていたんですが、入院中も売上が入る安心感は大きかったです。
自営業は自由ですが、コロナショックで売上が激減。
今は生成AIを使ったアプリ開発にシフトし、英語アプリを完成させました。
あの自営業時代は、キャリアの谷間だったかもしれませんが、独立心を養いましたね。
30代ラストの転職活動。未経験で外資系投資銀行に飛び込んだ理由と苦労
アフィリエイトの売上が落ち、2023年12月に転職活動を再開しました。
資産があったので、自営を続けるか会社員に戻るか、かなり悩みました。
エントリーを絞り、憧れの企業に絞りました。
その日に外資系投資銀行数社と外資系IT会社にエントリー。
過去の経験から、外資系生命保険が働きやすかったので、外資系が合うと感じていました。
ダメなら自営を続けよう、という軽い気持ちでした。
意外にも、全社から書類選考通過の連絡が来ました。
最初に電話面談をしたのが今の勤務先。スタバで作業中、メールで「今すぐ大丈夫ですか?」と来て、端の席に移動して40分話しました。カジュアル面談のような感じで、印象が良かったです。数回の面接、英語面接も経て、内定をもらいました。
エントリーから半年以上かかりましたが、他の投資銀行からも積極的な連絡がありました。
数社から内定をもらいましたが、直近の会社員から6年空き、業界未経験、TOEIC740点という条件で、良い話がもらえたのは驚きでした。
会社経営やPMスキルを評価してくれたようです。MBAも意味がありました。特に最終学歴が京都大学大学院で、欧米では東大・京大が知られているので、プラスになったと思います。
この転職、30代ラストで未経験というハンデがありましたが、ネットで調べてみると、似た事例は少なくありませんでした。
例えば、外資系投資銀行の未経験転職では、20代後半から30代前半が狙い目で、MBAやPM経験が武器になるそうです。
自分の場合、英語力が740点と中途半端でしたが、面接で実務経験を具体的に話せたのが良かったのかもしれません。もちろん、英語の想定問答集を作成し、回答を全て丸暗記しました。
半年のプロセスは長く感じましたが、焦らず準備した甲斐がありました。あのスタバでの即興面談、今思うと運が良かったですね。
未経験の壁は厚いですが、ネットの情報通り、ポテンシャルをアピールする人が成功しやすいようです。
自分も、過去のプロジェクトを数字で語るように心がけました。
年収が2倍以上になったのは嬉しいですが、それ以上に、憧れの環境で働ける喜びが大きいです。
この経験から、転職はタイミングと準備がすべてだな、と改めて思いました。
キャリアが上がった人・上がらない人の差。自分の経験とネットの知見から見えてきたこと
これまでのお話を踏まえて、キャリアが上がった人・上がらない人の差について、考えてみました。
自分自身、転職3回とMBA取得で外資系に入れましたが、周りを見ていて、差は意外と明確でした。
ネットで「キャリアアップ 転職 成功要因」と検索すると、長期視点やスキル投資の重要性がよく出てきます。
自分も参考にしながら、5つのポイントをまとめました。
これは、自分の失敗と成功から導いたものです。
上がらない人は、短期的な不満で動くことが多いですが、上がった人は戦略的に進むんですよね。
1:長期的なキャリアプランを立てているかどうか
まず、1つ目は「長期的なキャリアプランを立てているかどうか」です。
上がった人は、5年後、10年後の自分をイメージして行動します。
自分の場合、MBA取得時は「もっと大きなプロジェクトを」と漠然と思っていましたが、京都大学を選んだのは、グローバルな視点を得たかったからです。何よりも国内のMBAではネームバリューが高かったからです。
ネットの記事でも、キャリアアップ成功者は「逆算思考」でプランを立て、転職をスキル投資と見なすそうです。
一方、上がらない人は、残業の多さや給与の不満で即転職し、環境が変わっても根本が変わらず、繰り返すパターン。
自分の通信会社時代、うつで休職したのは、プランなしの勢い転職が原因でした。
今は、投資銀行で働きながら、副業のAIアプリ開発を続けています。長期目線で、プランを柔軟に修正する習慣が大事だと思います。
2:資格や学びを武器に変える姿勢
2つ目は「資格や学びを武器に変える姿勢」です。
MBAは、外資系転職で特に有利で、ネットの情報でも「ポテンシャル採用の鍵」とあります。
自分のMBAは、英語面接で活きましたが、上がらない人は「取っただけ」で終わります。
例えば、USCPAの勉強中、経理異動で実務に活かせたのが良かったと思っています。
上がった人は、学びを即プロジェクトに繋げます。IFRSのPM時代、コンサルから学んだ資料作成スキルは、現在の実務で役立っています。
一方、資格を飾りにする人は、市場価値が上がらず、30代で停滞しやすいそうです。
自分も、甲状腺癌の闘病中、自営業の売上で安心できたのは、学びの積み重ねのおかげでした。学びを「投資」と見なすマインドが、差を生むのかもしれませんね。
3:英語力やグローバルスキルを磨き続けること
3つ目は「英語力やグローバルスキルを磨き続けること」です。
外資系投資銀行の未経験転職では、TOEIC900点以上が目安で、自分の740点はかなり不足気味だったと思います。
でも、実際に外資系投資銀行で働いてみると英語ができるのが当たり前で、TOEICのスコアがない人がほとんどな気がしています。だから、TOEIC740点がどの程度かイメージが湧かない人もいる気がしています。選考で大事なのは英語面接を無事にクリアすること。英語面接があるということは、企業側から英語力に不安視されてのことですが、TOEICが低くても、気合と根性で英語面接を乗り切れば外資系投資銀行だって転職することはできます。
4:失敗をネタに変えて前進するメンタル
4つ目は「失敗をネタに変えて前進するメンタル」です。
自営業のコロナショックで赤字続きでしたが、転職活動で「6年ブランク」を正直に話せました。
ネットのキャリアアドバイスでも、失敗を隠す人は上がらず、笑って語れる人が成功するとあります。
元々、転職活動がダメなら自営を続けようと思ったので、主張できることは主張しました。選考では、ADHD・ASDをカミングアウトしています。普通に考えれば選考にはネガティブにしか思われませんが、そこは流石の外資系企業。ダイバーシティの観点で自分の中身を見て判断してくれました。
これを言えたからこそ、今では、ADHDの自分にとって最高の環境で仕事をすることができています。
仕事中はずっと、ヘッドホンやイヤホンを着けながらマイペースで仕事ができていますし、仕事ができてかつ親切なメンターとの隔週の面談により、仕事の相談や人間関係、キャリアの相談などを行うことができています。発達障害の合理的配慮とは関係ありませんが、ちょうど入社して2ヶ月後に奥さんが出産というタイミングだったので、フレックス制で1時間早く定時退社ができています。
5:ネットワークとタイミングを味方にする
最後に、5つ目は「ネットワークとタイミングを味方にする」です。
自分の投資銀行内定は、スタバでの即興面談がきっかけでしたが、過去のつながりが基盤でした。
ネットの情報でも、外資系転職成功者はエージェント複数活用やLinkedInで繋がりを増やします。
上がらない人は、孤立し、タイミングを逃します。
勤務先はホームページから直接エントリーしましたが、LinkedIn経由でエントリーした投資銀行や外資系IT企業もあります。特に、外資系企業では日本でもLinkedIn経由での転職活動は一般的です。アカウントを持っていると、転職準備中と思われるのでは?と心配に思う人もいるかもしれませんが、世界的に見れば、LinkdInのアカウントを持っているのは常識です。自分も定期的にプロフィールをブラッシュアップしています。実際、投資銀行に勤務して1年くらいが経つと、色々な企業からメールが届くようになります。
これからのキャリアをどう描くか。自分の学びと皆さんへのエール

振り返ってみて、キャリアは直線じゃなく、曲がりくねった道だなと思います。
転職3回、MBA、自営業の谷間、そして外資系投資銀行。
ずっと目指していた企業で働いたら目標達成ではなく、今も英語や業務の勉強中です。次なるキャリアに向けてアップデート中です。
ネットで見たように、上がった人は「市場価値を数字で把握」し、常に次を意識します。
自分も、TOEICを上げ、副業を急いでいます。
上がらない人は、「今の会社で終わり」と満足してしまうそうです。
でも、それはもったいないですよね。
これから、皆さんのキャリアが少しでも上がるきっかけになれば嬉しいです。
自分のように、30代ラストで未経験転職も、プランがあれば可能です。
フォローもいただけたら、次は「外資系投資銀行の1年目サバイバル術」を書こうかなと思います。
一緒に、柔らかく前進しましょう。
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