毎日の教室準備10選〜整った教室環境で子どもの心と学級を整える〜|はじめての学級経営⑪
学級経営の中でも、毎日が積み重なっていく「教室環境づくり」は、とても大切な土台になります。
朝、子どもたちが教室に入ってくるあの瞬間。
目に入る風景や空気の流れが、その日一日の心の状態を大きく左右します。
では、担任はどんな準備をしておくとよいのでしょうか?
実は、教室環境を毎日少しずつ整えるだけで、子どもの心や学級の雰囲気に、確かな変化が現れます。
本記事では、毎日の教室準備に取り入れたい「10の工夫」を紹介します。
明日からすぐできるちょっとしたポイントばかりですが、そのちょっとした差が、あなたの学級経営の助けになります。
最後まで読むと、毎日の教室準備でやることが分かり、整った教室の中で、子どもたちと心地よい一日を始められるようになりますよ。
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<目的>
子どもも先生も前向きに生活できる環境をつくる
<要約>
<毎日の教室準備10選>
1. 電気をつける
2. 窓を開ける
3. 落とし物を集める
4. 掃き(拭き)掃除をする
5. 黒板を掃除する
6. 黒板にメッセージを書く
7. 朝の支度の手順を掲示する
8. 音楽を流す
9. 使用する教材を一つのかごにまとめる
10. 丸付けの準備をする
<毎日、教室を整えるメリット>
~子どものメリット~
①気持ちが前向きになる
②集中力が高まる
③安心・安全を感じられる
~先生のメリット~
①気持ちに余裕が生まれる
②学級経営が安定する
③子どもへの「存在承認」になる
<関連コンテンツ>
・【学級経営がうまくいく】子どもが安心する教室環境づくりの秘訣
<スライド資料>
1.教室を整えるメリット
整った教室で子ども達を迎えるメリットを知る
そもそも、毎日教室環境を整えることにはどのようなメリットがあるのでしょうか。
ここでは、教室を整えることによるメリットを
✅子どもから見たメリット
✅先生から見たメリット
に分けて紹介しています。
⑴ 教室を整えるメリット3選~子ども編~
教師が教室環境を整えることで、子どもには次の3つのメリットがあります。
①気持ちが前向きになる
②集中力が高まる
③安心・安全を感じられる
一つずつ詳しくみていきましょう。
① 気持ちが前向きになる
人は環境に大きく影響されます。
例えば、薄暗くてゴミが落ちたお店と、明るくて整理整頓されたお店。
どちらに入りたくなるかは明らかですよね。
教室も同じです。
明るく清潔な空間は、子どもの気持ちを軽やかにし、「今日もがんばろう」という気持ちを引き出します。
② 集中力が高まる
視覚的なノイズが少ない空間は、子どもの集中力を高めます。
散らかった教室やズレている机は、無意識のストレスや注意の分散を招きます。
整理された教室にすることで落ち着いた雰囲気を演出できます。
それが「心の落ち着き」にもつながるのですね。
「心を整えるには、まず外側から」です。
③ 安心・安全を感じられる
整った教室は、子どもにとって「守られている空間」になります。
特に、家庭に不安を抱えている子や、繊細で敏感な子にとって、整った教室は「心の避難所」。
何も言わずとも、教室の様子で「先生は今日もここにいてくれる」という安心感を抱くことができます。
また、「物が落ちていない」「空気が入れ替えられている」「明るい」教室は子どもの健康・安全を守ってくれます。
⑵ 教室を整えるメリット3選~先生編~
教師が教室環境を整えることで、教師自身にもたくさんのメリットがあります。
①気持ちに余裕が生まれる
②学級経営が安定する
③子どもへの「存在承認」になる
一つずつ詳しくみていきましょう。
① 気持ちに余裕が生まれる
「空間が整っている=心に余白がある」
教室の環境が整っていれば、子どもたちのちょっとした表情の変化にも気づけるようになります。
整えることで自分の心を整える効果もあるのですね。
② 学級経営が安定する
毎日、教室環境を整えることは、子どもたちへの「このクラスは落ち着いた学級」というメッセージにもなります。
「落ち着いている」「子どもが成長している」学級では、当然のように教室が整っています。
学校で一番、学級経営が上手な先生の教室を覗いてみてください。
きっと整っていると思います。
きれいな教室を保つことで、やがて子どもたちも環境を整えることの価値を知り、自ら秩序を保つようになり、結果として、教師の指導コストが大きく下がります。
③ 子どもへの「存在承認」になる
「整った教室で子どもを迎える」こと自体が、言葉にせずとも「君たちを大切に思っているよ」というメッセージになります。
これは日々の信頼関係の土台をつくる大切な行為です。
不安を感じやすい子どもにとって、「ここにいていい」という感覚は、挑戦する意欲を掻き立てる材料にもなります。
挑戦するためにまず必要なのは、勇気ではありません。
安心感のある環境です。
「子どもはもともと愛も勇気も持っている」という前提に立って考えましょう。
すると、やることが自ずと見えてきます。
まずは、不安要素を除いていくことです。
そのために教室を整えてください。
子どもが生活する環境を整えることは、子どもの存在を大切にしていることに他なりません。
<教室を整えるメリット まとめ>
子どもは…
①気持ちが前向きになる
②集中力が高まる
③安心・安全を感じられる
先生は…
①気持ちに余裕が生まれる
②学級経営が安定する
③子どもへの「存在承認」になる
2.毎日の教室準備~どんな流れで準備する?
教室準備をするときのルーティンのつくり方を理解する
教室環境を整えるメリットが分かったところで、具体的にやることを見ていきましょう。
毎朝もしくは放課後に、先生はどのような流れで教室準備をしていくのでしょうか。
今回は、私(もみじ)の場合の例を紹介します。
参考にしつつ、あなただけのルーティンをつくっていきましょう。
⑴ 毎日の教室準備10選
まずは、毎日の教室準備を10個紹介します。
<毎日の教室準備10選>
①電気をつける
②窓を開ける
③落とし物を集める
④掃き(拭き)掃除をする
⑤黒板を掃除する
⑥黒板にメッセージを書く
⑦朝の支度の手順を掲示する(学期始めのみ)
⑧音楽を流す
⑨使用する教材を一つのかごにまとめる
⑩丸付けの準備をする
⑵では、これらのルーティンをどのような流れで進めていくのか、確認していきます。
⑵ 教室準備の仕方~ルーティンの流れ~

上のイメージ図が朝の教室準備ルーティンの流れです。
まずは教室前方から入室して「①電気をつける」
そのまま黒板の前を通り、「②窓を開ける」
すべての窓開けが終わったら、「③落とし物を集める」ために教室を回ります。
落とし物を一カ所(配膳台など)に集めたら、掃除ロッカーからほうきとちりとり、ぞうきんを出し「④掃き(拭き)掃除をする」
掃除が終わったら、掃除用具をロッカーにしまい、続いて「⑤黒板を掃除する」
黒板がきれいになったら、「⑥黒板にメッセージを書く」ようにします。
必要があれば「⑦朝の支度の手順を掲示する」
そして、教卓に移動します。
ワイヤレススピーカーの電源を入れて「⑧音楽を流す」
落ち着いた気持ちでのこりの準備を進めます。
その日の授業で「⑨使用する教材を一つのかごにまとめる」
最後に「⑩丸付けの準備をする」
一人目の子どもが教室に来るまで、細かい事務作業をしたり当日の授業について再確認したりします。
朝、教室準備をすることが難しい場合は、「③落とし物を集める」~「⑦朝の支度の手順を掲示する」は放課後に回すこともできます。

3.毎日の教室準備10選をもっと詳しく
10個の教室準備の意図と効果を理解する
最後に、毎日行う10個の教室準備について、その意図や効果を詳しく解説します。
① 電気をつける
まずは部屋を明るくしましょう。
「光」は人の気持ちを整え、安心感を与える大きな要素です。
明るい教室に入ると、それだけで子どもの表情が明るくなります。
「君たちを迎える準備ができているよ」というサインにもなります。
② 窓を開ける
新鮮な空気は、頭と心をリセットさせてくれます。
何より、空気を入れ替えることは健康にもいいですよね。
朝の空気を教室に取り込むことで、落ち着いた一日を始めやすくなります。
③ 落とし物を集める
教室に落ちている物は、「気が散る要素」や「安全リスク」になります。
朝のうちに拾っておくことで、集中できる環境が生まれ、また物の管理についての指導にもつながります。
落とし物を一カ所に集めることで、「こんなに落としていたんだ」と子ども達は視覚的に理解することができますよ。
理想は、「子ども達が自分たちで落とし物の処理ができる」ようになることです。
つまり、ここで「落とし物がない状態」を作れるような子ども達を育てていきます。
④ 掃き(拭き)掃除をする
床に目を向けてみましょう。
ホコリや紙くず、靴の砂…。
それらをさっと掃くことで、自分自身の気持ちも整っていきます。
そして「整える作業」には、思考をクリアにする力があります。
個人的に、掃き(拭き)掃除は「心を整える時間」になるので、好きでしたよ。
👆読むと掃除をしたくなるようなエッセイを載せておきます♪
ここでも「③落とし物を集める」と同様、「床にゴミがない状態」が理想ですね。
⑤ 黒板を掃除する
黒板は教師の「仕事道具」
しっかりと板書ができるよう、きれいに整えておきましょう。
習慣として行えば、「今日も丁寧に教えよう」という気持ちが自然と整いやすくなります。
⑥ 黒板にメッセージを書く
一言「おはよう」を書いておく。
それだけで、子どもたちは「迎えてもらっている」と感じます。
毎朝の数秒でできる、最高のコミュニケーションです。

⑦ 朝の手順を掲示する
特に学期はじめは、子どもが「何をすればいいかわからない」状況になりがちです。
小学一年生ならなおさらですね。
朝の流れを掲示物や電子黒板で可視化しておくことで、子どもたちは安心して動き出せます。
⑧ 音楽を流す
クラシックやヒーリングミュージックなど、落ち着いた音楽を流すことで、子どもも先生も穏やかな気持ちで朝を迎えられます。
ちなみに、私は自分の好きな音楽を流していました。
個人的には朝の教室でback numberさんの「水平線」を聴く時間が好きでした。
担任の気分を上げることで、穏やかな気持ちで子どもと関わることができます。
学校において、担任は子どもにとって最大の環境要因です。
担任として、「自分の機嫌は自分で取る」ことも一つの教師スキルですね。
⑨ 今日使用するプリントや資料を一つのかごにまとめる
どの授業でどの資料を使うか、朝のうちにすべてまとめておきましょう。
スムーズな配布ができれば、授業も落ち着いて始められます。
「あれ、どこだっけ…」と探す時間はゼロを目指しましょう。
ちなみに私は、すべてのプリントやテスト、資料を買い物かごの中に入れていました。

一番上が一時間目に使用するもの、一番下が最後の時間に使用するものにしていましたよ。
⑩ 丸付けの準備をする
宿題の丸付けをスムーズに始められるよう、赤ペンやクラス名簿、付箋などを用意しておきます。
朝の時間を有効に使えるかどうかが、1日の余裕を大きく左右します。

<毎日の教室準備10選 まとめ>
1. 電気をつける
→明るい安心感
2. 窓を開ける
→新鮮な空気で健康に
3. 落とし物を集める
→安全のためにも。ゼロが理想
4. 掃き(拭き)掃除をする
→教師の心を整える
5. 黒板を掃除する
→仕事道具をきれいに
6. 黒板にメッセージを書く
→「おはよう」で存在承認を
7. 朝の支度の手順を掲示する
→「分からない」からできないを減らす
8. 音楽を流す
→リラックスして穏やかな気持ちに
9. 使用する教材を一つのかごにまとめる
→「探す時間」をゼロに
10. 丸付けの準備をする
→朝の丸付けを素早く終わらせて余裕のある一日に
<学習のまとめ>

今回は学級経営の基本である「毎日の教室準備」について解説しました。
まとめると、
<教室を整えるメリット まとめ>
子どもは…
①気持ちが前向きになる
②集中力が高まる
③安心・安全を感じられる
先生は…
①気持ちに余裕が生まれる
②学級経営が安定する
③子どもへの「存在承認」になる
<毎日の教室準備10選 まとめ>
1. 電気をつける
→明るい安心感
2. 窓を開ける
→新鮮な空気で健康に
3. 落とし物を集める
→安全のためにも。ゼロが理想
4. 掃き(拭き)掃除をする
→教師の心を整える
5. 黒板を掃除する
→仕事道具をきれいに
6. 黒板にメッセージを書く
→「おはよう」で存在承認を
7. 朝の支度の手順を掲示する
→「分からない」からできないを減らす
8. 音楽を流す
→リラックスして穏やかな気持ちに
9. 使用する教材を一つのかごにまとめる
→「探す時間」をゼロに
10. 丸付けの準備をする
→朝の丸付けを素早く終わらせて余裕のある一日に
<はじめての学級経営⑪教室準備 まとめ>
・教室を整えることは、子どもと先生の心を整えること
・具体的な10のステップで、すぐに実践可能
・見た目の整備は、安心・安全の土台づくり
この記事を通して、「学級経営を通して子ども達を伸ばしたい!」という思いをもったあなたの力に少しでもなれていたらうれしいです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
お相手はもみじでした。
また次の記事でお会いしましょう👋
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