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『ヒグマカルマ』を支えるセイコーマートのおにぎり

先日、妹からメッセージが届いた。

現在制作中のドキュメンタリー映画『ヒグマカルマ』の制作資金を心配してくれて、チャッピーに
「ドキュメンタリー映画の資金をどうやって集めればいいですか?」
と質問したという。

送られてきた回答には、

クラウドファンディング、助成金、スポンサー獲得、上映会による資金調達など、様々な方法が並んでいた。

なるほどと思った。

同時に、ドキュメンタリー映画の制作費というものの難しさについても改めて考えた。

劇映画なら比較的説明しやすい。
脚本があり、撮影期間があり、完成時期もある程度見えている。
しかしドキュメンタリー映画は違う。

特に『ヒグマカルマ』のような生成型ドキュメンタリーはなおさらである。

何が起こるのか分からない。
誰と出会うのか分からない。
いつ、完成するのか分からない。

だから制作費も見えにくい。

クラウドファンディングもある。

しかし、映画が完成する前に映画の全体像を説明するのは案外難しい。
監督本人ですら結末を知らないのだから、支援をお願いする方もなかなか大変である。

助成金もある。

しかし、生成型ドキュメンタリーは予定調和を嫌う。申請書に書いた通りの展開にならないことも多い。
むしろ予定外の出来事が起きた時こそ、映画が動き出すこともある。

スポンサーもある。

しかし、ヒグマはスポンサー契約書を読んでくれない。
撮影対象も自然も、こちらの都合で動いてはくれないのである。

もっとも、実際の撮影現場に立っていると、映画はお金だけでできているわけではないことにも気づかされる。

北海道で撮影していると、セイコーマートの温かいおにぎりが妙にありがたい。
気がつけば撮影中の昼食のかなりの割合を支えている。

札幌では妹夫婦の家に毎度泊めてもらっている。
帯広では親戚宅に世話になった。
現地で情報をくださる方々もいる。
食事もご馳走になった。
森を案内してくださる方々もいる。

気がつけば、この映画は多くの人の厚意によって前へ進んでいる。

スクリーンに映るのは熊であり、人であり、森である。
しかし、その背後には映らないたくさんの支えがある。

とはいえ、現実の数字に目を向けた瞬間、窒息しそうなプレッシャーで頭が詰まりそうになるのもまた、隠しきれない本音だ。

きれいごとだけではカメラは回らない。
ガソリン代は必要だ。
移動費も宿泊費も必要だ。
機材も壊れる。
編集費も必要だ。
やはり、どうしても制作費は必要である。

もちろん、何も「ただお金を支援してほしい」という大それた話だけではない。

プロとしての映像制作の仕事を発注していただけるだけでも、この映画を前に進めるための本当にリアルな救いになり、大きなガソリンになる。
それは今すぐ動かせる、確実な現実だ。

しかし、そうした日々の営みと並行して、もうひとつ、僕には考えていることがある。

それは、ドキュメンタリー映画という表現そのものを維持するための、新しい資金調達のあり方についてだ。

――映画が生まれていく過程そのものを支える仕組み。

それは『ヒグマカルマ』の制作費を集める方法でもあるが、ドキュメンタリー映画そのものの支え方を変えるかもしれない資金調達のモデルにもなり得るのではとの思いもある。

まだ詳しくは話せない。

ただ、その試みそのものに興味を持った方がいたら、ぜひ声をかけてほしい。

映像制作のご相談でもいい。
面白いアイデアの持ち込みでもいい。
あるいは、映画が生まれていく過程に関わってみたいという話でもいい。
ぜひ一度お話しできればと思う。

もちろん、映画を前に進めるための応援はいつでも歓迎である☺️

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#ヒグマカルマ

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「虚空門GATE」監督 小路谷秀樹 Hideki Koujitani 『ヒグマカルマ』は現在も北海道・東北で取材と撮影を続けています。 もし活動を応援していただける方がいましたら、サポートいただけると制作継続の力になります。 いただいた支援は、移動費・撮影費として大切に使わせていただきます。